生命保険を選ぶ上で必要なことは、生命保険の知ること、選び方を知ること、注意点を知ることの3つです。
そして見直し前提で加入しなければ、適切な生命保険に加入することはできません!
保険の考え方の一つで、「可処分所得の最大化」という言葉があります。
収入を増やすのは難しいので、支出を減らして、収入が増えるのと同じ効果を得ることができると意味です。
つまり、自由に使えるお金が増えるというわけですね。
正しい生命保険の選び方で、自由に使えるお金を増やすために、今回は生命保険の選び方決定版として、必要な保障の選び方を解説していきます。
生命保険の基礎から学んで、あなたにピッタリの生命保険に加入しましょう。
目次
生命保険は主に3種類
生命保険の選び方を知る前に、生命保険の基礎知識を付けなければ、適切な生命保険を選ぶことができません。
生命保険は一生涯付き合っていくものであり、人生で家についで2番目の買い物と言われています。
そんな買い物を知識なしで買う人はいませんよね?
まずは生命保険の基礎知識を付けていきましょう。
それでは生命保険の3つの種類を解説していきます。
生命保険
1つ目は生命保険です。
生命保険とは死亡保険ともいわれ、被保険者が重度障害、死亡した場合に保障額分の保険金を受け取ることができる保険です。
基本的に生命保険の保障額は、独身ならお墓代、葬式代と言われています。
家族ならお墓代、葬式代に加えて、家族へ残すお金があります。
生命保険は基礎中の基礎となるため、加入するべき保険です。
医療保険
続いて医療保険は、入院、通院したときの、治療費、入院費を補填する保険です。
人間は男女関係無く、怪我や病気になります。
その中で、治療、入院の費用は突然の出費となるので、家計の圧迫に繋がります。
そういった中で、補填できる保険があれば嬉しいですよね。
それが医療保険なのです。
生命保険の3種類の中で、一番重要と言われている保険です。
がん保険
最後はがん保険です。
がん保険は名前の通り、がんに対する保険です。
がんを罹患したときや、がんで入院したときの治療費などを補填する保険です。
日本人のがんのデータは以下の通りです。
対象者 | がんを診断される確率 |
---|---|
男性 | 65.5% |
女性 | 50.2% |
(引用:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター-最新がん統計-2017データに基づく)
対象者 | がん死亡率 |
---|---|
男性 | 26.7%(4人に1人) |
女性 | 17.8%(6人に1人) |
(引用:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター-最新がん統計-2019年データに基づく)
この状況から見ても、日本人のがん罹患率はかなり高く、備えておいて損はない保険です。
生命保険は必要な保障のみで足りる理由3選
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生命保険の基礎知識を学んだところで、生命保険の保障額が、いくらくらいあれば足りるか分かりませんよね。
答えは「必要な保障のみで足りる」です。
保障額は少なくても、多くてもいけません。
しかし、根拠がなければ納得できないと思うので、今回は生命保険が必要な保障のみで足りる理由を3つに絞って解説していきます。
生命保険は家族に残す保障だから
1つ目の理由は、生命保険は家族に残す保障だからです。
生命保険の種類でも解説してきましたが、生命保険はお墓代、葬式代と、家族に残すお金です。
独身の方も同様で、お墓代と葬式代は親族に残すお金です。
そこで必要な保障が足りなければ、家族や親族が負担し、家計の圧迫に繋がります。
なので、生命保険は必要な保障額で十分というわけです。
保険料が家計を圧迫しやすい
2つ目の理由は、保険料が家計を圧迫しやすいことです。
保険は、人生で家に次いで2番目の買い物で、それほど多くのお金が掛かると言われています。
さらに収入、必要な保障額に見合っていない保険に加入すると、月々の保険料が増大します。
必要な保障額に加入することは、保険料を抑える効果もあるため、必要十分な保障額の保険に加入しましょう。
公的医療保険制度もあることを忘れない
最後は、公的医療保険制度があることを忘れてはいけません。
公的医療保険制度は、日本国民ならば誰でも加入する国の医療保険制度です。
年齢や所得などによって、自己負担額が決まるため、治療費や入院費を全額払わなくても良いというものです。
さらに高額療養費制度という、治療費や入院費が上限を超えると、返還される制度です。
なので、もし必要な保障額以上のお金がかかったとしても、国としての保険制度があるため、必要以上の保障は必要なくなります。
生命保険を選ぶ5つのチェックポイント
生命保険の選び方を4つのポイントにしぼって解説!無駄なく加入するには?
次は実際に生命保険を選ぶときのチェックポイントを解説していきます。
生命保険を正しく、自分にピッタリの保障に加入するためには、選び方を学ばなければいけません。
生命保険の3つの種類全般に言えることで、今後の人生に大きく関わります。
間違った生命保険を選んで、後悔しないよう、正しい生命保険の選び方を学びましょう。
それでは解説していきます。
ポイント①必要保障額を計算
まずは必要保障額を計算しましょう。
必要保障額とは、
上記の計算式で必要保障額を算出できます。
遺族の支出とは、
- 生活費
- 子供の教育費
- 葬式関連費用
- その他
上記4つを指します。
遺族の収入とは、
- 遺族年金
- 配偶者の収入
- 死亡退職金
- その他
上記4つを指します。
必要保障額を計算することで、生命保険を選ぶときに必要な保障額が分かるので、選ぶポイントを押さえることができるようになります。
ポイント②特約の豊富さに注目しよう
2つ目は、特約の豊富さに注目しましょう。
保険は、基本的に主契約と特約という2つの契約で成り立っています。
主契約とは、保障内容の中心となる契約です。
特約は主契約に足りない保障を補うオプション的な契約です。
この特約が豊富であるということは、必要な時に必要な分の保障を増やせるということです。
生命保険は見直し前提で加入をしなければいけないため、特約の付帯で見直しができれば一番手っ取り早いです。
さらに、特約が豊富であれば、欲しい保障を新規の保険で加入する必要がないのでお得です。
特約は生命保険会社によって異なり、バリエーションも色々です。
生命保険選びで困っているならば、特約の豊富さで選んでも良いかもしれません。
ポイント③生命保険のタイプを決める
次は生命保険のタイプを選びましょう。
生命保険には2つのタイプがあります。
- 定期タイプ
- 終身タイプ
定期タイプは、決まった期間を保障し、満期が来たら更新の有無を選ぶというものです。
逆に終身タイプは、死ぬまで保障が続く、一生涯の保険です。
生命保険3種類の中で、医療保険は終身タイプ、死亡保険とがん保険はライフスタイルに応じて決めましょう。
ポイント④なるべく1つの生命保険会社に絞る
4つ目はなるべく1つの生命保険会社に絞りましょう。
理由は以下の4つあります。
- 請求時に面倒な手続きが増えない
- 保険証書がまとめやすい
- 見直しがしやすい
- 保険料の口座引き落としが1回で済む
1つ目は複数の生命保険会社に加入をしていると、請求時に生命保険会社ごとに請求書を準備しなければいけません。
2つ目と3つ目は生命保険の見直し、請求時に分かりやすいことです。
最後は保険料の口座引き落としのときに、複数回引き落としが掛からず、引き落とし不能が起こりにくいです。
この4つの理由から、なるべく1つの生命保険会社に絞りましょう。
ポイント⑤ライフイベントを考える
最後の5つ目はライフイベントを考えましょう。
子供の出産を控えている家族や、子供が独立する、退職をするなど、人生において様々なライフイベントがあります。
このライフイベントを考えて、生命保険を選ぶことで早めの準備をすることができ、見直しの必要も最小限で収まります。
生命保険を選ぶときは、事前にライフイベントを考えて将来設計を立ててから、選ぶようにしましょう。
年代別で考える生命保険の選び方
先程まで生命保険全般の選び方を解説してきましたが、年代が異なれば、保険の選び方も変わってきます。
理由は、年代によって必要保障額が変わり、病気へのリスクも変わるからです。
生命保険はリスクをカバーするためのものです。
ちゃんと病気や怪我へのリスクをカバーするために、今回は年代別の生命保険の選び方を解説していきます。
20代の選び方
1つ目は20代の選び方です。
20代は世間から見ても若く、怪我や病気にかかりにくいと思われがちです。
もちろん30代以降と比べて、怪我や病気の発症率は低い傾向です。
しかし、20代はリスクが低めだからこそ、保険に安く加入することができます。
生命保険の終身タイプの特徴で、加入した年齢の保険料が一生涯続きます。
つまり年齢が低い20代に加入すれば、安い保険料で一生涯の保障を得ることができます。
終身タイプを選ぶのであれば、20代で加入をしておきましょう。
30代の選び方
続いて30代の保険選びは、女性なら女性特有の病気、男性なら生活習慣病をカバーできる生命保険を選びましょう。
30代から仕事も中心的存在になりつつある中、入院や治療をしてしまうとダメージがありますね。
さらに子供がいればなおさらです。
女性の乳がん罹患率は30代から徐々に上昇します。
男性の生活習慣病は、40代がピークですが、原因が30代の不摂生な生活です。
病気になる前に、女性特有の病気や生活習慣病に備えた生命保険に加入しましょう。
40代の選び方
続いては40代です。
40代は責任世代と呼ばれ、仕事でも役職に就く方が多くいらっしゃる年代です。
責任を伴う仕事の影響で、生活に乱れが生じ、生活習慣病を発症する人が増加します。
さらに高齢に近づいているので、老後の心配をされる方もいらっしゃいます。
そこで生命保険は、医療保険に加え、死亡保障の生命保険も加えましょう。
既加入の保険があるならば、見直しを行いましょう。
その他年代の選び方
最後にその他の年代は、医療保険を軸として考えましょう。
理由として、高齢になるにつれ、身体が弱くなり、病気にかかりやすくなります。
その結果、入院回数、入院日数の増加に繋がり、必要以上に費用がかかります。
後期高齢者医療制度もありますが、医療保険の重要度は以前高いので、必ず押さえておきましょう。
生命保険を選ぶときの5つの注意点
実際に生命保険を選ぶには、まだ少し早いです。
生命保険を選ぶときの注意点をしっかり押さえておけば、より正確な生命保険に加入することができます。
さらに、生命保険の選び方の注意点を知っておくことで、見直しのときに、押し売りされても必要な保障かどうかを判断できます。
今回は生命保険を選ぶ上で知っておきたい5つの注意点を解説していきます。
注意点①ライフスタイルに見合わない保障額と保険料
まずはライフスタイルに見合わない保障額と保険料です。
例えば、独身の方が1000万円の死亡保障に加入しようとするケースがあります。
また、家族のための生命保険で月々保険料が低く、保障も小さいケースもあります。
ライフスタイルに沿った保障額と保険料に加入しなければ、必ず後悔します。
生命保険にただ加入すればよいという考えにならないよう、しっかりと注意して、生命保険を選びましょう。
注意点②複数の生命保険会社を併用する
複数の生命保険会社を併用することも注意しましょう。
先程の生命保険の選び方にもありましたが、理由として、入院したときの請求が面倒となります。
さらに被保険者が亡くなった場合、家族や親族が死亡保険の請求をするときにも、分かりやすくすることができます。
見直しのときも、保険料や保障額の総額が簡単に分かるので、1つに絞らなくても最低限の生命保険会社で統一しましょう。
注意点③貯蓄とのバランスに注意
3つ目は貯蓄とのバランスに注意しましょう。
貯蓄とのバランスとは、貯蓄をせずに保険料で手一杯になってしまうと、突然の出費に対応できないかもしれません。
また、生命保険を掛けず貯蓄をしても、もしかしたら治療費、入院費が足りない可能性もあります。
そうならないためにも、貯蓄とのバランスを大切にして、どんな時でも柔軟に対応できるようになりましょう。
注意点④解約を見据えて加入しない
4つ目の注意点は、解約を見据えて生命保険に加入しないようにしましょう。
生命保険が解約を前提に加入してもデメリットだらけです。
終身タイプの死亡保障の生命保険に言えることですが、死亡した場合に保険金がもらえるにもかかわらず、途中で解約しては無駄な保険料を払っていることと同じです。
さらに、解約返戻金が付いている生命保険に加入した場合、元本割れが発生するケースも少なくありません。
なので、解約前提で生命保険に加入することは止めましょう。
注意点⑤健康告知を確認しよう
最後は健康告知を確認しましょう。
生命保険だけでなく保険全般に言えることですが、加入時には健康かどうかの告知を言わなければいけません。
そのため持病や、直近に怪我をしている場合、加入できない可能性があります。
病気によっては薬を飲んで、基準値より下であれば加入できますが、基本的に加入することはできません。
健康告知は必ず確認しましょう。
生命保険の見直しをするうえで確認すべき3つの項目
あなたにピッタリの生命保険に加入できたら、適切なタイミングで見直すよう心がけましょう。
年代別で病気へのリスクや、ライフステージによる生命保険の選び方が異なることは分かりましたね。
そのタイミングで生命保険を見直していくことで、リスクに対するカバーがしっかり行えます。
生命保険の選び方だけでなく、見直し方も一緒に学んで、今後の将来に備えましょう。
それでは解説していきます。
医療保険は終身タイプへ
まず医療保険は、終身タイプに変更しましょう。
生命保険のタイプでも解説しましたが、医療保険は生命保険の中で最も重要な保険であり、一生付き添う保険です。
さらに若い時ならば、加入年齢での保険料のため、安い保険料で一生涯の保障を得ることができます。
この理由から、医療タイプは確実に終身タイプに変更しましょう。
必要保障額の再計算
次は必要保障額を再計算しましょう。
見直しは年代と、ライフイベントごとに行う必要があります。
その時々によって家族の人数、収入、リスクなど、必要保障額を算出する上で欠かせない項目が、変化していきます。
その変化によって必要保障額は変更となるため、必ず再計算しましょう。
さらに、保険料を抑えることもできるので、必要保障額の再計算は必ず行うようにしましょう。
保険料と収入の増減を確認しよう
最後は保険料と収入の増減を確認しましょう。
定期タイプの生命保険に加入しているときは、更新ごとに保険料が増大します。
さらに年代が上がると、役職などの影響で収入が増加します。
こういった保険料や収入の増加は、見直しの度に確認しましょう。
保険料の増加ならば、同じ保障額で安い保険は無いのか。
収入の増加なら、必要保障額分の保険に加入していないから、保障を増やそう等、見直しのポイントを明確にすることができます。
なので、保険料と収入の増減については確認しておきましょう。
生命保険の3つの見直し相談場所
最後に生命保険を見直しするときに、どこで見直しすれば良いか分かりますか?
基本的に3つの場所があります。
- 既加入中の生命保険会社
- 新規の生命保険会社
- 保険代理店
見直しを行う目線から見て、特徴をしっかり理解しておけば、自分に合った場所で相談することができます。
それでは解説していきましょう。
既に加入中の生命保険会社
まずは既加入中の生命保険会社です。
既加入中ということもあって、加入状況や個人情報をすでに取得済みです。
そのため、保険料の総額確認や、保障内容の調整も行いやすく、信頼して任せることができます。
さらに信頼関係から、社員しか知り得ないお得な情報もゲットできる可能性もあります。
しかしデメリットとして、生命保険の押し売りが発生するかもしれないので、必ず断るときは断るようにしましょう。
新規の生命保険会社
2つ目の場所は、加入もしていない新規の生命保険会社です。
特徴としては、違った角度から生命保険の見直しプランを提案してもらえます。
さらに、生命保険会社ごとに保障内容が異なるので、現状不安に抱えている問題を解決できるかもしれません。
しかしデメリットとして、現在の保険証書を持ち込む必要があり、個人的な情報や信頼関係の構築を一から始めなければいけません。
さらに、必ず加入してほしいと、少し強引さを感じる可能性もあるので、注意しましょう。
保険代理店
最後は保険代理店です。
複数の生命保険会社から委託を受けて、生命保険を提供している場所です。
ショッピングモールやデパート等に店舗があり、気軽に足を運ぶことができます。
特徴としては、複数の生命保険会社の、様々商品を一度に見比べることができます。
さらに公平な立場から生命保険の相談ができるので、少し込み入った話もしやすいのが特徴です。
デメリットとしては、各保険会社の商品に一番詳しい人ではないため、社員しかしらないお得な情報を得ることができない点です。
そして、委託元の生命保険会社からのノルマで、偏った情報を受ける可能性があることです。
もしもに備える生命保険選びは慎重に
いかがでしたか?
生命保険を選ぶときには、基本的な知識と注意点を知らなければ、ピッタリの生命保険に加入することができません。
必ず身に付けましょう。
さらに生命保険を選ぶ上で重要なのが、一人で決めないこと。
必ず家族や友人、親族と一緒に考えましょう。
一人だとどうしても偏った選び方になりがちなので、周りと一緒に決めましょう。
そして少しでも生命保険を考える時間を増やしましょう。
生命保険を考えることは、少し億劫になりがちなので、ちょっとでも考える時間を作ってください。
この記事をうまく活用して、皆さんが安心して生活できるようにしましょう。