子供のために、学資保険を安く利用したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
今回はどの都道府県にもある県民共済の学資保険について、子供向けの保険について理解を深めるために、絶対に役立つ情報を解説していきます。
家庭の経済状況を考えて、保険には加入したいですよね。
少しでも家計の負担を抑える保険の知識を紹介します。
それでは解説していきましょう。
目次
県民共済に学資保険はない
結論から言うと、県民共済には学資保険の取り扱いがありません。
そもそも県民共済とは、各都道府県に分かれている、非営利団体が運営している組織です。
つまり、利益を上げることを目的としていなく、助け合いを基本としています。
ここでは、県民共済が学資保険を扱っていない理由から、保険業界の学資保険事情について解説していきます。
県民共済が学資保険を取り扱っていない理由
まずは、県民共済が学資保険を取り扱っていない理由から紹介します。
理由としては、助け合いの精神を基本としている県民共済ですが、なるべき手頃で加入してほしいという思いから掛け金をかなり安く設定しています。
基本的に保険は、貯蓄型保険は保険料が高く、掛け捨て型保険は保険料が安くなります。
そのため、県民共済の助け合いの精神上、保険料は安く設定したいため、貯蓄性のある学資保険は取り扱っていないのです。
学資保険ではなく子供向け保険はある
しかし、学資保険ではなく、県民共済には子供向けの保険があります。
県民共済で子供向けの保障に入ろうとすると、掛け捨ての保険しかありません。
「どうしても県民共済で統一したい。」と思う方は、県民共済のこども向けの保障に加入しましょう。
「ただ学資保険に入りたい」という方は、他の生命保険会社で学資保険に加入しましょう。
学資保険を取り扱っているのは保険会社
学資保険を取り扱っているのは、基本的に生命保険会社です。
一部非営利組織が運営している共済にも学資保険はありますが、生命保険会社より貯蓄性が低いです。
なので、学資保険へ加入を検討しているのであれば、生命保険会社の学資保険に加入しましょう。
県民共済の子供向け保険の特徴3選
前述で県民共済には子供向けの保険があります。
そもそも学資保険とは、子供向けの保障と、ライフイベントの際に満期金がもらえる貯蓄性のある保険を足した保険です。
貯金はできる方には学資保険は必要ありません。
ただ子供の保障が欲しいのであれば、自分に合った子供向けの保険に加入しましょう。
今回はその選択肢の一つとして、県民共済の子供向け保険の特徴を3つに絞って解説します。
とにかく掛け金が安い
まずは、県民共済の子供向け保険はとにかく掛け金が安いことです。
先程も解説した通り、県民共済は非営利団体が運営しています。
そのため、営利を目的とせず、すべて加入者に還元するのが基本です。
結果、掛け金が安く設定されています。
ちなみに、県民共済の子供向け保険には2種類あり、掛け金も1000円からです。
保障範囲が広い
2つ目は保障範囲が広いことです。
子供はどこでどんな怪我や病気になるか分かりません。
そのため、幅広い保障が必要です。
また、入院と通院の保障も1日目から保障されることもあって、万が一の事故にも対応できるところが、県民共済の子供向け保険の特徴です。
先程掛け金の安さについて紹介した部分で、2種類のコースによって保障内容も変化します。
通常の1000円のタイプから掛け金、保障内容が2倍になったのが2種類目の保障です。
必要な保障額に合わせて選ぶのが良いかもしれませんね。
満期になると大人の保障へ移行できる
最後は、18歳の満期を迎えると、大人の保障へと移行することができます。
基本的に新しく保険に加入する場合は、健康告知を申告しなければいけません。
健康告知に該当する場合は、加入することができません。
しかし、県民共済の子供向け保険は満期を迎えて大人の保険に移行する場合、健康告知は必要なく、病気や怪我をしていても移行することができます。
県民共済と他社の子供向け保険の違いについて
県民共済の子供向け保険の特徴を解説してきましたが、実際に比較するときに、他の子供向けの保険を取り扱っている保険会社との違いが分かると便利ですよね。
他の保険会社や共済には、それぞれの特徴があります。
選ぶ際の参考として、他の保険会社との違いについて、分かりやすく解説していきます。
生命保険と共済保険の違いを6つのポイントに絞って徹底解説します
JA共済のこども共済
まずはJA共済の子供向け保険です。
JA共済は県民共済と違い、学資保険しかありません。
どちらかというと、貯蓄性の保険を重視しているので、保障内容は若干少なめです。
しかし、保障内容以上に、満期が22歳なので、大学卒業まで保障を継続できるのは魅力的です。
こくみん共済 coopのこども保障タイプ
次はこくみん共済 coop(全労済)のこども保障タイプです。
こくみん共済 coop(全労済)は県民共済と同じく、保障の範囲が広く、掛け金も手頃な設定になっています。
それに加え、学資保険の貯蓄部分については任意で付けることができるのも特徴の一つです。
しかし、貯蓄部分単体の加入はできず、あくまでもオプションとして付けられる保障となっています。
生命保険会社の子供向け保険特徴
最後は一般的な生命保険会社の違いについてです。
基本的には子供向けの保険を取り扱っている生命保険会社によって異なります。
それぞれ特徴を備えています。
例えば、成長に合わせて、祝い金が受け取れる保険もあります。
さらにどの子供向け保険に共通している、ご両親が亡くなった場合、保険料が支払い不要となり、保障は継続します。
学資保険に加入するメリット
前述までは県民共済の子供向け保険の特徴と、他社との比較を解説してきました。
「それでも子供のために学資保険に加入したい。」という方向けに、まずは学資保険のメリットを紹介していきます。
次の項目ではデメリットも紹介するので、しっかり確認して検討しましょう。
メリット①保障機能が備わっている
最初のメリットは、契約者が亡くなった場合でも、保険料の払い込み免除となる保障が付いています。
これは先程も説明しましたが、つまり両親に何か不幸があった場合には、保険料が免除となることです。
この場合でも、保障自体も続きますし、満期金も受け取れます。
メリット②節税効果がある
2つ目のメリットとして、学資保険は節税対象となります。
学資保険は生命保険料控除の対象となります。
会社の確定申告のときに、生命保険料控除の申請は行いましょう。
さらに保険金を受け取る時に、受け取り方法によっては税金がかかりにくくすることも可能です。
メリット③確実に教育費を貯めることができる
最後は、確実に教育費を確保することができる点です。
教育費を準備しようとしても、中々難しいものがあります。
しかし、保険料として確実に口座から引き落としが掛かるので、半強制的に教育費を貯めることができます。
さらに返戻率によって普通貯金より高利率が期待できるため、貯蓄としてはお得に貯めることができます。
学資保険に加入するデメリット
学資保険のメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。
このメリットとデメリット、両方を自分の希望と並行して確認することで、本当に必要な保険なのかを判断することができます。
それでは学資保険のデメリットもあわせて確認していきましょう。
デメリット①支払期間が長くなる
最初のデメリットは、支払期間が長くなるということです。
満期年齢は保険会社や、共済によって違いますが、基本的には18歳が多いです。
もし0歳から加入したとすると、18年間保険料を支払わなければなりません。
収入面に余裕があるならば問題ありませんが、少しでも不安があるのであれば、家計を圧迫することもあります。
なので、家庭の経済状況をしっかり把握し、将来を見据えて学資保険を検討しましょう。
デメリット②元本割れに注意
2つ目のデメリットは、元本割れに注意しましょう。
この元本割れは、途中解約時に発生します。
途中解約時に今まで貯めた解約返戻金を受け取ることができます。
しかし、解約返戻金より、それまで支払った保険料の総額が下回る現象を、元本割れと言います。
例えば、保険料の総支払額が50万円に対して、解約返戻金が45万円ということです。
途中解約をすると、そういったケースが起こる可能性もあります。
なので、学資保険に加入する際は、必ず将来を見据えて、途中解約しないようにする、または元本割れを覚悟で加入するようにしましょう。
デメリット③変動性ではない
最後のデメリットは変動性ではないことです。
学資保険は、決めたタイミングで満期金や祝い金を、受け取ることができます。
その中で、保険会社が運用を行うのですが、加入時の利率で変わらず運用を行います。
そのため、経済の動向次第で利率が変わったりすることが無いのです。
あくまでも、子供向けの保障と貯蓄性が合わさった保険であることを忘れないようにしましょう。
子供の保障は生まれる前に考えよう
いかがでしたでしょうか。
子供関連のライフイベントごとに、子供向け保険を考えると思います。
しかし、子供向けの保険は生まれる前に決めておきましょう。
その方が、考える時間も多く、将来の楽しみにもなります。
学資保険は保障と、貯蓄の2つの特徴を併せ持つ保険です。
自分にとっての重要度はどれくらいなのかは、しっかり確認してから検討しましょう。