自動車保険の等級の引継ぎ方法や注意点をわかりやすく解説!

自動車保険では保険加入者の安全性を確認するためにノンフリート等級を用いて、保険料を管理しています。

無事故歴に応じて加入時の6から最大20まで等級が上がっていきます。

ですが保険期間が有効な期間に保険会社を変えたり、仕事の都合上車に乗る機会が減るなどして自動車保険の等級を引き継がなければいけない状況になることもありますよね。

そこで今回は自動車保険の等級を下げることなく引き継ぐために必要な方法をパターン別に紹介し、手続きのときの注意点までわかりやすく解説していきます。

自動車保険の等級は保険料に関わる重要事項

ご存じの方もいるでしょうが、自動車保険の等級は保険料に直接関係する重要事項です。

新規加入後から、無事故歴が1年ずつ増えていくのにつれて1上昇します。

全体でみると1~20まであり、高ければ高いほど保険料の割引が利用できます。

最初の6等級では約19%、保険料から割り引かれますが、20等級にもなると無事故のケースでは63%も割り引いてもらえるのです。

もちろん保険期間中に事故を起こし保険を利用した経験があれば割引率は減少しますが、それでも40%近くも割引が受けることが可能なのです。

もちろん事故を起こせば、等級はダウンしますから保険料も高額になっていきます。

下げ幅は一般的に3等級。

つまり事故を起こせば元に戻るまでに無事故状態を3年続けることになります。

自動車保険を引き継ぐ方法

自動車保険の等級を引き継ぐ方法は引き継ぐ相手やケースにより手続き方法が変わります。

以下で確認していきましょう。

家族に等級を渡すときの引継ぎ方法

自動車保険では家族に自分の等級を引継ぐことができます。

ただし、記名被保険者と世帯を共にする同居親族や配偶者のみ引継ぎ対象になりますので、実家を出て別居中の子供や知人には引継げません。

家族に引継ぐときには、現在契約している保険会社に車両入替と契約内容の変更を申し出ましょう。

車両入替は現在保険の保障対象とさだめている車から引継ぎたい相手の車に保障対象を変更を検討してください。

さらに保険会社に契約内容の変更を申請し、引継ぐ相手に名義を移すこともお忘れなく。

申請のときには、

  • 記名被保険者
  • 契約者
  • 車両所有者

の3点を移す必要があります。

上記の手続きが完了したら、引継ぎ手続きも終了となります。

もし引継ぎ後に再度自分も保険に加入するときには、定められた条件をみたすことで「セカンドカー割引」を利用できる保険会社もあります。

次の契約まで時間が空くときの引継ぎ方法

自動車を買い替える時などに手続きで手間取り、次の契約まで時間が空くケースも等級を引継げます。

時間が空いてからに引継ぐには、旧契約の保険会社で「中断証明書」を作成してもらう必要があります。

中断証明書とは保険契約中の車を手放すときに作成される書類で、10年間加入していた保険の等級を維持できます。

そのため旧契約の等級を手放す心配もないので、乗り換え先の保険会社で6等級からリセットされて保険料が上がる心配もありません。

しかし中断証明書を利用するときには、契約中断した時の等級が7以上である必要があります。

もし事故を起こしてから自動車保険会社を変更するのならば、事故後に下がる等級が7以上である必要があります。

そのため事故後に保険会社を変更するときには、最低でも事故前の等級が10以上である必要が生じるのです。

また旧契約を解約してから13か月以内に申請をしないと、中断証明書を作成してもらえないため、きをつけてくださいね。

新しい保険会社に乗り変えるときの引継ぎ方法

契約期間に空白が生じずに、新しい保険会社に乗り換えるときには次契約までの契約開始日が旧契約を解約してからあるいは満期日から7日間以内であれば等級が引継げます。

手続きのときには現在契約中の保険会社に解約する旨を伝え、乗り換え先の保険会社に新規契約手続きをすすめましょう。

等級は保険会社間で引継いでくれますので、安心してください。

ただし保険会社によっては旧契約の解約日と新規契約の開始日を同日にしなれば、引継ぎができない可能性があると判断するところもありますので、注意が必要です。

旧契約に自動継続の特約を付けていないときには、満期日に新契約の契約開始日を設定すれば解約手続きをせずに引継げますので、できる限り満期日を待ってから乗り換えることをおすすめします。

自動車保険の等級を引継ぐときの注意点

等級は保険料に直接かかわる部分ですので、できる限り無駄にせず引継いでいきたいですよね。

しかし引継ぎのときに気軽な気持ちで手続きしてしまうと、うまく引継げずに再度6等級からスタートすることになってしまいます。

以下で注意点を確認しておきましょう。

自動契約継続特約に注意

保険会社を変更するときに、旧契約の満期日と新契約の開始日を合わせることで手続き負担を減らせるとお伝えしました。

継続手続きが毎回必要な保険であれば、手続きをしなければ契約が消滅します。

しかし、自動契約継続特約を保険に付けているケースでは、気づかないうちに契約が継続していて保険料を二重で払う重複状態に陥ることもあります。

「え!重複してるなら事故時に保険金両方からもらえるじゃん」と考える方もいるでしょうが、重複状態とみとめられるときには保険金を受け取れるのはどちらか一社になります。

保険金が受け取れないためただ無駄に保険料を無駄にしてしまったことになります。

保険会社の乗り換え手続きを進めていく過程で、特約があることを忘れてしまう方も多いため、チェックしておきましょう。

しかし保険会社間での情報共有があるため、新規契約加入後でも数か月程度で重複状態が発覚することがほとんどですので、特約があることを忘れていても大損をすることは少ないでしょう。

契約解除された経験があるなら等級は引継げない

基本的に自動車保険では保険会社間でも親族間でも手続きや条件を満たすことで、これまでの等級を引継ぐことができますが、保険会社側から契約解除を申し出られた経験があると新規契約では引継ぐことができません。

保険会社側から契約解除を申し出られるケースとしては、告知義務違反が発覚したケースあるいは保険料の未納が続いたケースの2択であることがほとんど。

中には契約解除されたことを隠して新規契約を進めようとする人もいますが、上述の通り保険会社間での情報共有がありますから、最初は騙せたとしても結果的にばれてしまいます。

もちろん等級が引継げない=新規契約と同じ扱いになりますので、6等級から再スタートになります。

また契約解除前が1~5等級だと、戻ることなくそのまま引継がれますので注意が必要です。

共済からの引継ぎができない可能性もある

保険を乗り換えようと考えている方の中には、共済から民間の保険会社が提供する自動車保険に乗り換える気の方もいるかもしれません。

しかし共済の種類によっては、保険会社に等級を引継げない可能性があるのです。

保険会社によって対応が異なりますので、等級の引継ぎを検討するよりも前の加入先を選ぶ段階で、共済から引継ぎができるかを確認しておきましょう。

継続手続きを忘れても等級は引継げる?

家族への引継ぎや保険会社を変更するのではなく、満期日が来たのにもかかわらず保険の継続手続きを忘れてしまい、等級が消失してしまうのか不安になっている人もいるでしょう。

一般的に保険会社では満期日が来て引継ぎを行わなかったとしても、猶予期間を設けておりその期間に手続きをすれば維持できます。

保険会社によって猶予期間は異なりますので、手続き忘れが発覚した時点で保険会社に問い合わせるとスムーズですよ。

もちろん猶予期間を過ぎてしまうとリセットされて、再度6等級からスタートすることになります。

自動車保険の等級引継ぎはスムーズに対処しよう

いかがでしたか?

等級は保険料に関係する重要事項ですし、保険料も決して安くはないのでできる限り引継いでおきたいですよね。

引継ぎパターンによって手続き方法が変わるため、誰に・どこに引継ぎたいのかを把握してから手続きを行うことを心掛けておきましょう。

また引継げない条件や日数もそれぞれ変わりますので、無駄なくスムーズに手続きできるように事前の準備が必要です。

引継ぎは安易に進めてしまうと、ちょっとしたミスで等級が消失してしまうこともありますので、注意点をよく確認しておくことをおすすめします。