別居している子供に自動車保険は適用される?補償条件を詳しく解説

自動車保険・子供・別居

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大学から1人暮らしを始めた子供が、ゴールデンウィークや年末などのタイミングで帰省した時に、実家の車を運転する機会があると思います。

その際に、現在の自動車保険で補償を受けられるか知っていますか?

もし補償されなければ、万が一事故を起こしたときが心配ですよね。

そこで今回は、別居している子供が保険の対象なのかの判断方法と、対象外だった場合に補償を受ける方法をご紹介していきます。

加入している自動車保険の特約を確認しよう!

まずは、現在契約している自動車保険の内容を見直しましょう。

保険には「特約」といって、条件をつけることで保険料を安くするオプションがついていることがあります。

「特約」によって、別居している子供が補償対象なのか判断できます。

「運転者限定」の特約がついていたら対象外の可能性がある

補償を受ける運転者を限定することで、保険料が安くなる特約が付いていた場合は、注意が必要です。

運転者限定の特約は、一般的に4段階で分けられています。

  • 本人限定:契約者本人のみ
  • 本人と配偶者限定:契約者とその配偶者のみ
  • 家族限定:契約者の家族のみ
  • 限定なし:対象指定なし

上記の図の通り、範囲が狭まるほど割引率は大きくなります。

対象範囲保険料割引率
本人限定契約者本人8%
本人・配偶者限定契約者本人と配偶者7%
家族限定契約者の家族のみ1%
限定なし誰でも0%

「本人限定」と「本人・配偶者限定」は上記の通り補償対象が、契約者本人とその配偶者のみなので、別居の子供は保険対象外です。

「限定なし」の場合は対象の指定がないので、無条件で別居の子供も保険対象になります。

「家族限定」の特約がついていた場合には、別居している子供によって対象かどうか変わるので、下記で詳しく解説していきます。

自動車保険を本人限定にすると保険料が安い!仕組みとデメリットを解説

子供が結婚している場合は補償対象外になる可能性もある

保険における”家族”の定義は、”同居しているか”と”結婚の経験があるか”の2点によって大きく異なります。

今回の「家族限定」特約の場合は、別居している子供が、“結婚しているか”どうかが判断の基準です。

  • 未婚の別居している子供:家族限定の補償対象
  • 既婚もしくは結婚歴のある別居している子供:家族限定の補償対象外

離婚をして現在独身の場合でも、“未婚”としては扱われないので注意しましょう。

子供以外の、別居している親族については結婚歴等に関わらず、補償対象外です。

自動車保険 家族

「年齢条件」特約がついていれば補償対象になる

運転者限定の特約と同じように、運転する人の“年齢”で特約が設定されている場合もあります。

対象年齢保険料割引率
35歳以上67%
26歳以上65%
21歳以上48%
全年齢0%

年齢は保険会社によって様々ですが、「21歳以上」、「26歳以上」と定められた年齢以上の人のみが補償対象です。

自動車保険においては、年を重ねるごとに事故率が下がると想定されているため、その分保険料割引率が高くなっています。

契約した年齢以下の場合は、「運転者限定」特約の条件内で同居していても、保障は受けられないので、運転する家族の中で最も若い人の年齢に合わせた特約を設定しましょう。

しかし、別居している子供の場合は、「年齢条件」特約は問われず、対象年齢以下でも補償対象となります。

自動車保険に初めて加入すると保険料が高い!理由と保険料負担を減らすポイントを解説します

自動車保険における別居と同居の違い

自動車保険における別居と同居は、「生活の本拠」で判断されます。

一人暮らしの大学生が、住民票を実家のまま変更していないことがありますが、実態として別居していれば、“別居”した子供として扱われます。

扶養関係や、生計が同じであっても、自動車保険における別居・同居の判断には関係がないので注意しましょう。

また、同じ敷地に住んでいても二世帯住宅の場合には別居として判断される可能性もあるので、不明な場合は一度保険会社への確認が必要です。

別居の子供が補償を受けるための3つの方法

契約している自動車保険の特約を確認しても、別居している子供が補償対象か判断できなければ、一度保険会社に確認しましょう。

子供が補償対象外の場合でも、補償を受ける方法が3つあります。

  • 自動車保険の特約を外す
  • 1日単位の短期の自動車保険利用
  • ドライバー保険への加入

以下で詳しく解説していきます。

運転者限定特約を一時的に緩和する

運転者限定特約が、「本人限定」、「本人・配偶者限定」で補償対象外だった場合には、一時的に特約を「家族限定」もしくは「限定なし」に変更すれば保障を受けられます。

1か月程度の変更であれば、現在の保険料から7~8%の増額のみで済みます。

期間終了後には忘れずに、特約を元に戻しましょう。

元に戻さないと、その分保険料を無駄に払い続けることになります。

別の自動車保険に1日単位で加入する

近年増加している自動車保険で、1日単位で対人・対物補償を受けられる「ちょい乗り保険」があります。

年末年始や、突然の帰省で数日間のみ利用する場合には、1日単位で加入できる自動車保険が最も効果的に補償を得られます。

補償の内容によって多少差はありますが、1日当たり500円から1000円程度で補償を受けられます。

申し込みはスマートフォンやコンビニから24時間手軽に行えるので、突然の場合でも対応が可能です。

「ドライバー保険」に1年単位で加入する

他人の車を運転する時限定で、補償を受けられる保険が「ドライバー保険」です。

1日単位の自動車保険に対して、ドライバー保険は基本的に単位が1年間と長期なので、年間を通して、他人の車に乗ることが多ければ、余計に加入のメリットが高まります。

しかし、注意点として「ドライバー保険」は自身の所有する車や、同居する親族が所有している車は補償対象外なので、注意が必要です。

ドライバー保険と1日自動車保険の3つの違いを徹底解説!

自動者保険ってどんな保険なの?

自動車保険とは
自動車に関連した損害が発生した場合に、保険会社が保険金などによって損害を補償する保険が「自動車保険」です。

自動車保険は、万が一事故を起こしてしまったときに、相手が死傷した場合や、物を壊してしまった時の多額の賠償に備えるために、加入する必要があります。

西暦(年)発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)
202030万900036万86012839
201938万100246万7153215
201843万60152万58463532

出典:「令和2年中の交通事故死者数について」(警察庁)をもとに作成

過去3年間のデータを見ると、年々事故数や死傷者数は減っていますが、皆さん自身がいつ加害者・被害者になるかは分かりません。

どれだけ安全運転を心がけていても、事故を100%なくすことはできないので、万が一の時に備えておく必要があります。

自動車保険は大きく分けて、2種類の保険に分けられます。

  • 加入義務のある「自動車損害賠償責任保険」
  • 自賠責保険の不足分を補う「任意保険」

以下で詳しく解説していきます。

加入義務のある「自動車損害賠償責任保険」

加入が義務付けられている自動車保険は「自動車損害賠償責任保険」、いわゆる「自賠責保険」です。

この保険は、自動車損害賠償補償法で自動車の所有者に加入が義務付けられています。

未加入で運転すると罰則および免許停止

「自賠責保険」に未加入のまま自動車を運転すると、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」に加えて、免許停止処分となるので注意しましょう。

また、加入していても「自賠責保険」の加入証明書がなければ、30万円以下の罰金となるので、証明書も忘れずに携帯しなければなりません。

対人事故の賠償だけが補償範囲

「自賠責保険」は、対人事故で相手が死傷した場合の保障のみ対応した最低限の補償です。

車同士の事故でも、相手の自動車や自身のケガは一切補償されません。

そのため、この後紹介する「任意保険」に加入することをおすすめします!

自賠責保険の不足分を補う「任意保険」

「任意保険」への加入は義務ではありませんが、「自賠責保険」よりも補償範囲が広く、様々な種類の補償を受けられます。

基本的に補償内容は6種類に分けられており、下記が名称と補償範囲の一覧です。

  • 対人賠償保険:他人を死傷させたことへの補償
  • 対物賠償保険:相手の自動車や建物に損害に対しての補償
  • 人物傷害保険:自身が負ったケガの補償
  • 搭乗者傷害保険:契約した車に乗った人のケガの補償
  • 車両保険:契約した車が損害を受けた時の補償
  • 無保険車傷害保険:相手が無保険で十分な補償が得られない場合の補償
相手への補償自分への補償
対人対物対人対物
自賠責保険×××
任意保険

今の自動車保険を確認して補償対象か確認しよう

現在契約している自動車保険によって、補償対象の範囲は異なります。

まずは自身で契約内容を確認して、それでも補償対象か分からなければ必ず保険会社に連絡をしましょう!

もし補償対象外でも、補償を受けるための3つの方法を参考に、万が一の時に備えて準備することをおすすめします。

  • 自動車保険の特約を外す
  • 1日単位の短期の自動車保険利用
  • ドライバー保険への加入

一人暮らしをしている子供が帰省して、実家の車を運転する機会がある人は、一度自身の自動車保険を見直して自身の家族に会った最適なプランを見つけましょう!

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