入院費用や手術費用を保険金として受け取れる医療保険。
加入している人の中には「とりあえず保険に加入したけれど、保障が自分に合っていない気がする…」など現在の保険に不満を持っている反面、どうやって見直したら良いかわからない方もいるでしょう。
医療保険は見直しをすることで自分に合った保障内容に転換できるため、タイミングを見計らって行うのがベスト。
そこで今回は医療保険を見直すときのポイントと、損をしないための注意点を解説していきます。
目次
医療保険の見直しが必要な3つの理由
医療保険の見直しが必要といわれる理由は以下の3つです。
- 医療の進歩に合わせて既存契約ではカバーできない治療費用が生じるから
- 年齢に合わせて保障を削って節約できる
- 健康リスクに応じて保障ない世の変更が必要になるため
以下で詳しく説明していきます。
医療の進歩に合わせて既存契約ではカバーできない治療費用が生じるから
IT技術が進歩していくように医療の技術も日々進歩しています。
去年までは治療できなかった病気でも機材の開発によって治療が可能になりますが、新しい技術は先進医療として高額な治療費用が掛かることになります。
医療保険の補償内容が古いままだと、既存の契約では先進医療に対応できずに全額自己負担で治療することになります。
特に日本人の2人に1人がかかるといわれているガンは、新しい薬や治療法が次々見つかっているため先進医療に触れる機会はおのずと近くなります。
医療保険を見直して細心の保障に変えることで、既存契約だけではカバーできない治療法も支払い対象に含めることができるのです。
年齢に合わせて保障を削って節約できる
医療保険に若いうちに加入している人の中には、加入の際に言われるがまま保障を追加していることもありますから、年齢に見合わない保障がついていることもあります。
保障内容を見直すことで年齢に合った保障内容に変更できるため、その分支払っていた保険料を削減できるようになります。
付帯している特約も同時に見直せるので、総合的に保険料を見直せちゃうんです。
また必要な保障だけだけど給付金が必要な金額よりも多い金額を契約していることもありますから、無駄を一気に省けるチャンスなのです。
健康リスクに応じて保障内容の変更が必要になるため
年齢が上がるにつれて体の機能も衰えてきますから、生活習慣病や心疾患などの重大な疾患にかかるリスクも年々増えていきます。
ただ医療保険に入っていても、年齢による健康リスクの増大に対応できないのであれば、加入している意味はありませんよね。
もしも重大な疾患にかかったとしても負担を減らせるだけの入院費用や手術費用を受け取るために、健康リスクに合わせた医療保険の見直しが重要になるのです。
医療保険の見直しが必要なベストタイミング
ただし医療保険はただやみくもに見直せばいいわけではありません。
物事にはタイミングがあるというように、医療保険でも以下3つの見直しが必要なベストタイミングがあります。
- 結婚や出産などのライフイベントの変化
- 転職などで給与に大きな変化が発生した時
- 定期保険の更新のタイミング
以下で詳しく説明していきます。
結婚や出産などのライフイベントの変化
結婚や出産などのライフイベントの変化のタイミングは、医療保険の見直しタイミングとしては欠かせません。
結婚や出産などの場合、家族が増えるタイミングですので子供を育てるのに費用が掛かりますから、万一入院するとなった場合の費用負担を軽減する必要があります。
また年齢が上がって会社を定年退職した際に、バリバリ働いていた時と同じ保険料を支払い続けていくのは難しいですから、生活に応じた保険料に組み替えなければならない家庭もあるかもしれません。
ライフイベントが変化するタイミングでは、家族全体の生活に大きな影響を与えることになるので、負担を軽減したり逆に備えを大きくする必要があるのです。
転職などで給与に大きな変化が発生した時
最近では新卒入社した社員が3年以内に辞める確率が高いといわれているように、転職が労働人口の中で一般化しています。
転職は自分の目標を実現できるいいタイミングですが、場合によってはやりたいことや環境を重視して給与が一時的に下がってしまう人もいるかもしれません。
給与が下がる分支払い能力も下がっていきますから、どこかで切り詰めなければ生活が破綻してしまう可能性もありますよね。
医療保険に限った話ではありませんが、保険料は月々の固定費として数えられますので、保険料を削減すると手っ取り早く節約につながります。
もちろん保障内容が少なくなるため有事のタイミングでは不利になるかもしれませんが、収入状況が厳しい際には節約効果が高いですから医療保険を見直すタイミングとしてはベストなんです。
定期保険の更新のタイミング
加入している医療保険が提起型の場合、決まった期間で更新のタイミングが訪れます。
更新のタイミングだと手続きも一括で済ませられますので、作業負担が少ないでしょう。
また更新のタイミングではそのまま加入を続けるか、それとも他の保険に加入するかを選択する必要があります。
後述しますが、年齢が高くなればなるほど保険料も高くなっていきますので、更新のタイミングで熟考して自分にとって一番お得な保険に切り替えられるチャンスになるのです。
医療保険を見直す際に確認したい3つのポイント
医療保険を本格的に見直す際には損をしないために以下3つのポイントに注目しましょう。
- 加入している保険が終身か定期か
- 特約を付加する必要があるか
- 今の保障で必要な金額がカバーされるか
以下で詳しく解説していきます。
加入している保険が終身か定期か
医療保険を見直すベストタイミングの項目でも紹介したように、更新時は医療保険の見直しのタイミングとしてベスト。
しかし加入している医療保険が終身保険の場合は見直しを一度踏みとどまった方が良いかもしれません。
医療保険の定期型は年齢に応じて保険料が上がっていきますが、終身型は一生涯同じ保険料で加入を継続できます。
ですが同じ保障内容で保険が一生涯続いていくとなると、疾病リスクに対応できない可能性があるので終身保険でも一定期間の見直しは必要になります。
ただし保障内容に不満がない場合で保険料負担を減らしたい!という方は、医療保険だけでなく生命保険などの他の保険を見直すことを検討してみてください。
特約を付加する必要があるか
医療の進歩や自分の加齢に伴って必要な保障は変わっていきます。
もちろん医療保険を提供している保険会社各社も、時代に即して続々と新しい保険を開発し続けています。
今の健康状態や年齢を加味して、先進医療や特定の疾患に必要な特約を付加する必要があるかについて考える必要があります。
保険にせっかく加入していてもリスクに対応できなければ意味がありません。
特約を付加して保障を充実させる必要があるかをしっかりと確認していくようにしましょう。
今の保障で必要な金額がカバーされるか
医療保険では入院費用や手術費用を1日何千円~と入院期間や病気に応じて支払ってもらえます。
ただし最近では入院の期間も短くなっていますから、契約している給付金が予定よりも多くなってしまう可能性もあります。
また逆に現状健康状態に不安があり、手術になった時に手術費用がかさんでしまう場合に保障金額が少ないと自己負担額が多くなってしまいます。
今加入している医療保険の保障内容で、必要な金額がカバーできるかをしっかり確認しておきましょう。
医療保険の見直しで損をしないための注意点
医療保険では上記で紹介したポイントを把握しながら見直しを進めていく必要がありますが、下記3つの点に気を配らないと改善するためにおこなう見直しで損をしてしまうことにもなりかねません。
- 新規で保険に加入できる年齢・健康状態をかをよく確認する
- 特約を追加しすぎると保険料がかえって高くなる
- 妊娠中や出産のタイミングは新しい保険への加入を断られることも
以下で詳しく解説していきます。
新規で保険に加入できる年齢・健康状態かをよく確認する
医療保険は病気リスクに対応する保険ですから、他の保険よりも数段健康リスクに関して敏感です。
上述してきたように年齢が上がるにつれて健康リスクも高まっていきます。
また加入期間中に以下の医療行為を受けている場合には、年齢に関係なく健康リスクが高いと保険会社に判断されてしまいます。
- 保険加入3か月前に医師の診察を受けている
- 保険加入3か月前に服薬指導を受けている
- 現在から過去5年間に告知義務のある病気にかかっていないか
年齢が高い状態に該当するあるいは上記の3つに該当する場合には、保険会社から医療保険への加入を断られることもあります。
せっかく保険の見直しをしても、年齢や健康状態によっては他の保険に切り替えられないこともあるので注意が必要です。
特約を追加しすぎると保険料がかえって高くなる
医療保険では先進医療の費用負担を軽減できる先進医療特約の他にも、三大疾病特約やがん特約を付加できます。
「いっぱい不安があるから将来に備えて今のうちに保障を手厚くしておこう」と思うかもしれませんが、保障が手厚くなるぶん保険料が高くなっていきます。
せっかく保険の見直しをしてもかえって保険料が高くなってしまったり、無駄な保障がついてしまうことも。
特約を見ていると健康リスクへの不安感が増えるかもしれませんが、本当に自分がいま必要な保障は何かを絞って最低限の特約を付加するのみにとどめましょう。
妊娠中や出産のタイミングは新しい保険への加入を断られることも
妊娠中や出産は医療費が非常にかかるものですよね。
ですが上記の期間は通常の健康な状態よりも健康状態が悪化するリスクが高いため、医療保険会社から保険への加入を断れられることもあるんです。
女性の人生の中でも特に大きいライフイベントですが、実は医療保険では妊娠中や出産のタイミングでの保険加入を断ることが多いんです。
妊娠に際しては体内の変化が著しく体がついていけなくなってしまい、糖尿病やつわりでの入院が起きる可能性が非常に高いです。
また出産の際は普通分娩の場合は医療保険の保障対象外になりますが、帝王切開などの医療行為が必要になる異常分娩の場合には医療保険の保障の対象に含まれます。
妊娠や出産のタイミングで保険を見直して新しい商品に切り替えると、他の加入者よりも保険金支払いの機会が多くなってしまいますので、公平性を保つために保険への加入を断られるケースもあるのです。
医療保険の見直しで迷ったら保険のプロに相談してみよう
上で紹介してきたように、医療保険を見直すことで時期に合った最適な保障や保険料に切り替えられます。
しかし自分の保険の保障内容を分析するには時間と保険について勉強する時間が必要です。
働いている方や家事をこなされている方はそこまで医療保険に時間を割けない!と思いますよね。
また保険は保障内容を理解するのは難しいですから、見直しの際に迷ってしまうこともあるかもしれません。
もし医療保険の見直しで迷っているのであれば、無料で保険のプロに対応してもらえる保険代理店で相談してみることをおすすめします。
保険のプロの立場から保障内容を分析してもらえる
保険代理店には保険に関する知識を備えたいわば保険のプロが在籍しています。
彼らはFO(ファイナンシャルプランナー)の資格や生命保険や損害保険の資格も保有していますので、保険だけでなくお金に関する知識も十分に保有しています。
医療保険を見直す際に「保険料を減らしたい」「保障を見直したい」など条件を提示すると、加入している医療保険をプロの立場から分析してくれるんです。
保険に関して詳しくない状態で分析するよりも、はるかに専門的で効率的に保障内容のどこに問題があるのかを判断できます。
条件を考慮した保険をプランニングしてくれる
もし加入している保険の保障内容に問題がある場合には、その場で条件を考慮した最適な保障をプランニングしてくれます。
保険代理店が取り扱っている保険会社の中から、条件によっては複数の保険会社を比較して提案してもらえることもあるんです。
もちろん保険への加入を強制することはなく、相談者の意思を尊重したうえで提案してくれるので安心してください。
提案された保険が気に入れば、その場で契約をすすめられます。
保険代理店で保険を契約したからと言って、保険料にこっそり相談料が追加される心配もありませんので、安心してください。
店舗や訪問、オンラインなど相談の場所が多彩
「医療保険を見直したいな…」と考えている人の中には、仕事が忙しかったり長時間の外出ができない人もいますよね。
保険代理店ではショッピングモール内などの大型商業施設内にある店舗での相談はもちろんのこと、自宅や近所のカフェでの訪問相談、WEB会議ツールを活用したオンライン相談にも対応してくれます。
相談の手法が多彩なので、相談者の都合に合わせてどのサービスを利用するかを自由に決定できます。
医療保険を見直してタイミングに合った保障を選ぼう
いかがでしたか?
医療保険では保障内容を見直しすることで年齢や状況に合った保障内容に変更できるだけではなく、保険料の削減にもつながります。
ただし妊娠中や年齢、病歴など告知が必要なタイミングに見直しをしてしまうとかえって損をすることになりますので注意が必要です。
ただし医療の進歩に合わせて保障を見直すことは、いざというときの負担を軽減できますのでタイミングを見計らって行動しましょう。
また自分で見直しが難しい場合には、保険代理店などの無料相談に対応してくれるプロを頼ることも検討してみてくださいね。