子どもが3歳になり、幼稚園や保育園へ通うために、必要な書類を記入していると、園側から指定保険への加入を勧められることもあります。
保険料が安ければ、「まぁ加入してもいいかな」と思いますが、あまりにも高いと加入すべきか迷ってしまいますよね。
園から加入をすすめられている以上、今後の関係性も考えた加入したほうがいいのかな?と考える方も多いかも。
そこで今回は幼稚園・保育園で紹介される保険には加入すべきか、無駄な保障ではないかについて徹底的に解説していきます。
目次
幼稚園・保育園では医療保険や個人賠償責任保険を提案されることが多い
幼稚園や保育園で紹介される保険は、医療保険や個人賠償責任保険が付帯されている、子ども専用保険であることが多いです。
子どもはまだ体調が安定せず、ちょっとした不調で長期間の入院につながることもあります。
また目を離したすきに設備を壊してしまったり、第三者にけがをさせてしまう可能性も否定できません。
さらに加えて親が亡くなったときの、育英金の保障を付加されていることもあります。
こども保険とは何か?
こども保険は、子供たちの健康や将来に関連する様々なリスクに対処するために提供される保険の一種です。
以下に、こども保険の基本的な概要と役割について詳しく説明します。
こども保険の基本
こども保険は子供たちの健康と将来の安定に焦点を当てた保険であり、親や保護者が子供の幸福と安全を守るための重要な手段の一つです。
ただし、保険プランを選択する際には、家庭のニーズや予算に合わせて適切なプランを選ぶことが重要です。
- 対象: こども保険は、一般的に新生児から18歳前後までの子供が対象です。
年齢によって異なるプランが提供されることがあります。
- 支払い方法: 保険料の支払いは、月々のプレミアム(保険料)や一時払いなど、異なる支払い方法が提供されます。
- 保障期間: こども保険の保障期間は契約によって異なりますが、多くのプランでは保険契約が継続している間、一定のカバーを提供します。
こども保険の役割
- 医療費のカバー: こどもが病気やケガにかかった際、医療費をカバーすることが主な役割です。
これには病院や診療費、薬代、手術費用などが含まれます。
親が子供の医療費を心配せずに済むようになります。
- 事故や急病時の保障: 子供が急な事故や病気に見舞われた場合、こども保険は迅速な医療処置や入院治療を支援します。
これにより、子供の健康と安全を確保できます。
- 教育資金の積み立て: 一部のこども保険プランには、将来の教育費用を積み立てるための機能が組み込まれています。
子供の教育に必要な資金を準備する手助けができるでしょう。
- 将来の保険プランの基盤: こども保険は、子供が成長し独立した後に、より包括的な保険プランに切り替える基盤の提供が見込めます。
これにより、将来的な保険ニーズに対応できるでしょう。
こども保険の種類は?
こども保険にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴と利点があります。
以下に、一般的に提供されるこども保険の主な種類とその特徴をまとめました。
医療保険
特徴は医療保険は子供の病気やケガに対する医療費をカバーする保険です。
入院費用、治療費、処方箋薬の費用などが含まれます。
利点は子供の健康状態に関係なく、急な医療費が発生した場合に安心感を提供します。
親が医療費に負担をかけずに済むため、経済的な安定を保ちます。
終身保険
特徴として終身保険は子供が成人しても継続的に保障を提供し、将来の医療費や生活費に備えるための保険です。
一生涯継続できます。
利点は子供が大人になっても保険を持ち続けられ、将来の医療費や経済的なニーズに備えられます。
また、死亡保険金も提供されることがあり、予期せぬ事態に備えます。
教育資金積み立て型保険
特徴はこの種の保険は、子供の将来の教育費用を積み立てるための保険です。
子供が大学などの教育機関に進学する際に資金を提供します。
利点は 教育資金の積み立てが目的であり、将来の学費に備えるために利用できます。
学費の増加に対処するために有効です。
終身保険と医療保険の組み合わせ
特徴は一部のプランでは、終身保険と医療保険を組み合わせたものが提供されていることです。
これにより、医療費のカバーと将来の保障が組み合わさります。
利点は 1つのプランで医療費と将来の保障をカバーできるため、総合的な保護を提供します。
一時払い型保険
特徴はこの種の保険は、一度に一括で保険料を支払う形式です。
通常、一定の期間(例: 10年間)保険が提供されます。
利点は一時払い型保険は、将来の支払いを心配せずに保険を提供し、一定期間のカバーが必要な場合に適していることです。
幼稚園・保育園で紹介される保険に加入する必要性は少ない
「幼稚園や保育園で保険を紹介されたけど、加入しておいた方がいいのかな…?」と思う方もいるでしょうが、基本的に園で紹介された保険に加入する必要性は少ないといえます。
理由は以下の4つです。
- 公的保障で医療費はカバーできるから
- 親の生命保険屋学資保険でカバーできる
- 個人賠償は親の損害保険でカバーできる
- 保険金の請求手続きが金額の割に面倒
以下で詳しく解説していきます。
公的保障で医療費はカバーできるから
園から提案された保険に子どもの医療保障が付帯されている場合、公的保障があるため加入する必要性は薄いといえます。
みなさんもご存じの通り、日本では健康保険制度が整っているので、窓口負担を3割に抑えられます。
また自治体にもよりますが、年齢に応じて医療費の減免あるいは全額免除が受けられることもあります。
公的保障で医療費自体はカバーできるので、あえて加入して補償を受ける必要性は低いです。
ただし子どもが急遽入院した時の費用に備えたいなど、不安要素が強いときは加入して安心を手に入れるのもいいでしょう。
親の生命保険や学資保険でカバーできる
親が亡くなったときの育英金の保障は、親御さんが加入している生命保険や学資保険でカバー可能です。
生命保険に加入していれば、契約している保険金額が全額振り込まれます。
また学資保険では特約として、親の死亡時に保険料免除になる特約が付加されていたり、育英年金を受け取れる保障を追加できることもあります。
親の生命保険や学資保険でカバーできるので、あえて加入する必要性はありません。
中には「生命保険でも相続税とかで満額受け取れなかったときのために…」と不安になる方もいるでしょう。
しかし生命保険を法定相続人である配偶者や子供が受け取るときには、法定相続人の人数×500万円が減免されますので、心配する必要性は薄いでしょう。
生命保険を受け取るときに相続税はいくらかかる?節税する方法はあるの?
個人賠償は親の損害保険でカバーできる
個人賠償責任保険は加入しておいた方がいいんじゃないの!?と思う方もいるでしょう。
ですが個人賠償責任保険も、親御さんの加入している自動車保険や火災保険の補償範囲を広げるだけで、対応できる可能性が非常に高いです。
確かに数年前子どもが自転車に乗っている最中に事故を起こし、親に対して約1億円の損害賠償が請求された事例もありました。
親である皆さんには、親権とともに子供に対する監督者責任もありますので、心配する気持ちもわかります。
ですが損害保険は意外とその他の保険もカバーしていることが多いので、加入している火災保険や自動車保険の個人賠償責任保険を確認してみることをおすすめします。
保険金の請求手続きが金額の割に面倒
園で加入した保険を契約して、いざ保障を使おうとしても、手続きはかなり面倒くさいです。
また手続きの割に受け取れる金額が少ないので、加入する意味合いを感じられないかもしれません。
保険金の請求手続きが金額の割にかなり面倒なので、加入するよりも既存の保険で対応したほうがいい場合もあるのです。
子供の保険加入にメリットがあるケース
子供の保険加入にはいくつかのケースでメリットがあります。
以下に、それぞれのケースについて詳しく説明します。
事故や急病時の保障
事故や急病時の保障は、特に予測不可能な状況に対処するために重要です。
こども保険により、親や保護者は子供の健康と安全を確保するために経済的な支援を受けることができます。
ただし、具体的なカバー範囲や条件は保険プランによって異なるため、保険契約を締結する前に詳細を確認することが重要です。
公的医療保険が適用されない費用がかかる場合
公的医療保険が特定の治療や手術の費用をカバーしない場合、子供の保険が必要です。
例えば、視力矯正手術、歯の矯正などが該当します。
また、公的医療保険ではカバーしきれない非常に高額な医療費が発生する場合、子供の保険が支援を提供します。
希少な病気や難治性の疾患の治療に関する費用などが該当します。
持病などで保険に加入しづらくなる場合
一部の持病や健康問題を持つ子供は、成人後に保険に加入するのが難しくなることがあります。
子供が既に健康問題や持病を抱えている場合、成人後に保険に加入しようとすると、その病歴を考慮されて保険料が高くなる可能性があるためです。
子供のうちに保険に加入しておけば、将来的に健康状態が悪化しても既存の保険が適用されるため、保険料が低く抑えられます。
園で強制加入させられた保険は解約できる?
幼稚園や保育園の中には、円で強制的に保険に加入するように求めてくるところもあります。
加入しておかないと正直後々面倒くさそうだな…と思い加入したものの、補償内容に満足できないで解約したいなと思う方いるはずです。
園で強制加入させられた保険でも、加入者である皆さんに契約の権利はありますので、任意で解約は可能です。
ただし解約したことは園に伝わることもありますので、事前に申告しておいた方がトラブルにはなりにくいでしょう。
幼稚園児でも加入しておいた方がいい保険
幼稚園や保育園で紹介された保険に加入する必要性は薄いものの、すべての保険に加入しないことをすすめているわけではありません。
以下の保険であれば、すすめられなくても加入しておく必要性は高いといえます。
学資保険
子どもの将来の学費に備えて、学資保険へは加入しておきましょう。
子どもに教育を受けさせて大学まで送り出すのに、すべて公立でも1千万円かかるといわれています。
将来子どもが私立大学に行きたいと言い出した時や、専門学校に行きたいと言い出した時に備えて、子どもの好きな進路を選ばせてあげられるように保険で備えておきましょう。
ただし幼稚園の年齢で加入するよりも、乳児のタイミングで加入したほうが月々の保険料を安く抑えられます。
また仮に幼稚園や保育園を卒業後に加入しようとしても、保険会社は6歳以上は基本的に加入を受け付けてくれないので、注意が必要です。
学資保険に小学生から入っても間に合う?保険以外の教育費準備法も紹介
学資保険が必要な人といらない人の特徴を徹底解説!教育資金を貯める最善の方法は?
危なっかしいなら傷害保険
子どもがちょろちょろしていてすぐにけがをしそうなら、傷害保険に加入することも検討してみましょう。
旅行中や家庭での事故も保障されますので、安心です。
また幼稚園側でスポーツ保険の名目で、幼稚園でのけがを補償してくれる保険へ少額で加入できることもありますので、案内書類を確認しておきましょう。
幼稚園・保育園から保険を提案されたらまず自分の保険を確認しよう
幼稚園や保育園から「この保険に加入してみて」と提案されたら、まず自分が加入している保険を確認して、見直してみましょう。
すでに加入している保険を活用できる場合もあるから
記事冒頭でも紹介したように、既に加入してる保険を活用できる場合もあるためです。
新規で保険に加入するときには、保障分の保険料に加えて保険会社の運営費用も含まれれる、付加保険料も支払うことになります。
既に加入している保険を活用、あるいは補償を追加すれ付加保険料を余分に支払うことなく、保険の保障を手に入れられます。
既に加入している保険と、かぶっている保障がないかをよく確認しておきましょう。
増えた保険料分を見直しで節約できる可能性があるから
園から強制加入と言われている場合は、入園に差し支える可能性もあるため、断るのは難しいですよね。
強制加入で増えた保険料分を、既に加入している保険を見直して無駄を省くことで、保障が増えても家計から支払われる保険料はそのままに抑えられる可能性があります。
オールマイティに保険の見直しに活用できる保険相談窓口
でも保険を見直すといっても、加入している保険はいろいろあるし、園から紹介される保険の種類も多くて何からしたらいいかわからない!なんて方もいますよね。
ですが保険会社に連絡するのも、さらに保障を追加されてしまいそうで不安になってしまうかもしれません。
無料で利用できる保険相談窓口を活用すれば、保険に関して専門的知識のあるスタッフから、皆さんの状況に合わせて保険の見直しを進めてもらえます。
幼稚園で加入させられる保険があるけど、本当に加入していいかわからないなど、保険に関する悩みなら対応してくれるので頼りになります。
また生命保険だけでなく火災保険や自動車保険、医療保険など様々な保険の提案をしてくれるので、オールマイティに対応できるところもあります。
以下で国内に数ある保険相談窓口の中から、オールマイティに活用できるサービスを2つ紹介します。
そのほかにも気になる!って方は、以下の記事でそのほかのサービスの特徴について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【2020年最新版】無料保険相談窓口おすすめランキングTOP10
保険見直し本舗
保険見直し本舗は青と白のロゴが目印の、店舗・訪問どちらにも対応できる保険相談窓口です。
全国に店舗を展開していますし、商業施設内にテナントを置いていることもしばしばあるので、近所で見かけた経験がある方もいるのではないでしょうか?
子供連れでも相談できるようにキッズスペースも完備されていますし、まだ入園前の子供を長期間外に連れ出すのはちょっと…という方向けに、スタッフが自宅まで訪問してくれるサービスもあります。
全国に300店舗以上展開しているだけでなく、生命・損害保険を40社以上取り扱っています。
複数の保険の見直しにも対応できるので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
以下の記事で、保険見直し本舗の詳細な情報を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
保険見直し本舗の実際の口コミ・評判からわかるメリット・デメリットを紹介!
ほけんの窓口
ほけんの窓口はTVCMでも話題の、大手保険相談窓口です。
店頭相談のみの対応になりますが、最近ではコロナ対応でオンライン相談もスタート。
全国各地に店舗がありますので、どの地域にお住いの方でも気軽に利用できるメリットがあります。
幼稚園で提案された保険と自分の加入している保険を比べて、無駄をなくしたい!という方でも見直しに対応してもらえるでしょう。
また40社以上の保険会社の取り扱いがありますので、複数の保険の見直しでも対応可能です。
以下の記事でほけんの窓口の詳細な情報について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ほけんの窓口の実際の口コミ・評判から見えるメリットデメリットを紹介!
園で紹介された保険でもよく検討してから加入しよう
いかがでしたか?
園で紹介された保険でも、保険料が安ければ加入してもいいかとは思いますが、あまりにも高いと本当に入っていいのか悩みますよね。
幼稚園や保育園で紹介された保険でも、既に加入している保険で対応できることがほとんとなので、加入する必要性は薄いです。
仮に園側から保険に強制加入するように求められても、解約は契約者である皆さんの任意です。
照会された保険をうのみにせずに、既に加入している保険を見直して対応できないか、また強制加入する場合には保険料を節約できないかも確認してみましょう!