最近テレビCMや、インターネット広告で「ネット保険」の広告を見たことがあるという人は多いのではないでしょうか。
近年新しい保険サービスとして有名になってきている、「ネット保険」のメリット・デメリットと、これまで主流だった来店型保険のメリット・デメリットと2つの違いについてご紹介していきます。
目次
ネット保険のメリット5選!
そもそも、「ネット保険」とは、インターネット上で保険加入手続きを完結させられる保険です。
「ネット保険」に加入する際には、実際に保険会社の担当と話し合うことなく、自身で商品を選び、自身で保険金額も決める必要があります。
保険に関して分からないことがあった場合には、コールセンターに問い合わせるか、オンライン上での「無料相談会」に参加するのが一般的です。
ここからはネット保険の、メリットをご紹介していきます!
来店型保険と比べて保険料が割安
ネット保険の最も大きなメリットと言われているのが、「保険料が安い」ところです。
安い理由としては、大きく3点あります。
- 店舗が不要なため、店舗運営費がかからない
- 専門の担当者が多くいなくてもいいため、人件費が安い
- 書類や契約書などの事務費用が不要なため
上記の3点のような理由があるため、ネット保険では必要経費が少なく、“保険料の安さ”という形で契約者に還元できています。
24時間いつでも申し込みができる
保険に加入したいけど、お店に行って担当と打ち合わせをしなければいけません。
打合せのために予定を開けて、店舗まで行くことを考えるとかなりの手間がかかります。
その点ネット保険の場合はPCもしくはスマホから24時間いつでも申し込みが可能なので、スピーディーに契約などの手続きを終えられます。
保障内容が分かりやすい
ネット保険の特性上、複雑な保障内容の保険は契約できないので、契約できる保険はシンプルで分かりやすいものばかりです。
その分、自分に合わせたプランの提案なども受けられないので注意が必要です。
納得するまで自分で保険を選べる
対面で担当と相談して決める場合には、おすすめの保険を紹介してもらえるため、話を聞いてうなずいているだけでも保険の契約はできます。
ネット保険の場合は、自分で保険を比較して、調べたうえで申し込みをするので、中途半端に流されるがまま、契約することがありません。
対面営業されない
担当と対面で会うことが無い為、おすすめの商品紹介などの営業を受けません。
押しに弱い人でも、余計なオプションを契約してしまうこともありません。
ネット保険のデメリット5選!
続いて、ネット保険のデメリットについて5つ紹介していきます。
ある程度保険の知識が無いと分かりづらい
自分自身で保険商品を選ばなければいけないので、ある程度保険の知識を身につけないと、自分の認識と契約した内容に齟齬が生まれる可能性があります。
商品を流し見して、安易に契約してしまうのは危険なので、慎重に検討しましょう。
選べる保険の種類が少ない
シンプルな保険が多く、自分に合わせたオーダーメイドの保険は作成できません。
保険に加入するのが初めてで、保険知識がほとんどない人でも加入できるようなシンプルな保障内容の保険が多く取り扱われています。
手続きをすべて自分で行う必要がある
申し込みたい保険が決まった後に、書類を記入して提出する流れをすべて自分自身で行わなければいけません。
契約後の名義変更などの手続きも、自分で行う必要があるので、手間になってしまいます。
店舗限定の保険商品を選べない
先ほどの選べる保険の種類が少ないものと、理由はほとんど同じですが、ネット保険はシンプルな保険がほとんどです。
貯蓄性の高い保険などの、一定のリスクが発生する保険は、担当が対面でそのリスクを説明する義務があるため、対面限定の保険商品もあります。
来店型保険と比べて、審査が厳しくなりがち
保険料が安い分だけ、加入時に提出する書類の診査が厳しい傾向にあります。
具体的には加入時の被保険者の健康状態・既住歴・職業などを正確に伝えなければなりません。
対面の場合は、担当が細かくチェックを行うので問題なく提出できますが、ネット保険では記入から提出まですべて自分で行う必要があります。
来店型保険のメリット4選!
これまで主流だった「来店型保険」のメリットを4つご紹介していきます。
保険商品のラインナップが多い
特に総合型の保険ショップの場合は、保険会社や分野を問わず幅広い保険商品を取り扱っているのが特徴です。
現在加入している保険を見直したいときや、新たな保険を検討したいが、悩んでいる時に様々な保険を比較して最適な保険を選べます。
保険の専門家に相談できる
店舗では保険についての専門家による保険の説明や、疑問にその場で答えてもらえます。
相談や説明を受けるのはすべて無料なので、自身が納得いくまで相談が可能です。
自身にあった最適なプランを提案してもらえる
保険についての専門家から、自身の細かいニーズに合わせた保険商品や、プランを提案してもらえます。
それぞれのライフステージに合わせて、必要になる保障も変わるので、ライフプランの相談を含めて提案を行ってもらえます。
契約後のアフターサービスも充実
保険加入後の、万が一の場合の保険金申請や、相談していたライフプランに沿った新たな保険の提案も行ってくれます。
来店型保険のデメリット3選!
つづいては、来店型保険のデメリットを3つご紹介していきます。
複数の保険会社の比較が難しい
総合型の店舗の場合は異なりますが、保険会社が運営している店舗の場合は、提案してくれる保険商品がすべて運営会社の保険の可能性が高いです。
その場合には、他社保険との比較ができないので別会社の店舗に自ら行かなければ、比較検討はできません。
対面で営業を受ける可能性がある
担当と直接話すため、おすすめの商品などを営業される可能性があります。
押しに弱い人は特に注意していないと、よくわからないまま保険を契約していた、なんてことがあるかもしれないので、注意しましょう!
店舗に伺う手間と時間がかかる
来店型保険の流れとしては、3段階です。
- 予約申し込み・来店
- 相談・提案を受ける
- 契約
予約せずに直接店舗に伺うこともできますが、基本的には予約優先で対応されるので、長時間待つ可能性もあるので、伺う場合には予約してから行くようにしましょう!
それぞれの保険のメリット・デメリットまとめ
ここまで、「ネット保険」と「来店型保険」それぞれのメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、それぞれまとめたものが下記図となります。
ネット保険 | 店舗型保険 | |
---|---|---|
保険料 | 割安 | 割高 |
商品種類 | シンプルで少ない | ラインナップ豊富 |
保障内容 | オプションは少ない | オーダーメイドできる |
申し込み手続き | ネット上で完結 | 店舗に伺い直接書類に記入 |
保険金請求 | ネットから請求 | 担当者・保険会社へ連絡 |
記入ミス | 契約取り消しの可能性 | 担当からその場で修正 |
保険の知識 | 必要 | 不要 |
疑問点の解決 | コールセンター | 担当者連絡 |
ネット保険がおすすめできる人の5つの特徴
これまでで説明してきた「ネット保険」のメリット・デメリットを含めて、どのような人にネット保険がおすすめなのか、例を5種類ご紹介します。
ある程度保険の知識がある人
保険についてある程度の知識があれば、保険適用外の条件など知っておかないといけないことも、自ら解決できます。
何の知識もない人は、問い合わせのコールセンターに連絡しても、そもそも何を質問すればいいかも分からない状態になってしまいます。
自身が加入する保険が決まっている人
自分がどんな保険に加入したいのか決まっている場合は、ネットからその保険を選択してそのまま手続きを行えば、ネット保険を契約できます。
入る保険が分からない場合には、自分が入りたい保険と保障の内容が見合っていかどうかの判断もつかないと思うので、すでに決まっている人はネット保険がおすすめです。
店舗に行く時間が無い人
ネット保険は、インターネット上環境さえあれば、PCやスマホから24時間いつでも申し込みができます。
店舗型保険の場合は、店舗の営業時間しか申し込みができないので、夜間しか予定を開けられない人は申し込み手続きをなかなか進めることができません。
最低限の保障があるシンプルな保険がいい人
「自身が死亡時に指定された金額が受け取れる」というようなシンプルな形の保険はネット保険には多いです。
保険金の申請や、保障内容にいくつかの条件があるような保険はネット保険にはほとんどないので、シンプルな保険を探している人にはネット保険がおすすめです。
見直しや請求手続きを自分で行いたい人
ネット保険は加入時だけではなく、保険の見直しや保険金請求の時も自身でコールセンターに連絡して、その後の手続きを行います。
ライフステージに合わせて、自ら保険を探したいという人にもお勧めできます。
ネット保険の特徴を理解して有効活用しよう!
今回の記事では現在主流になりつつある、「ネット保険」とこれまで主流だった「来店型保険」を比較して紹介していきました。
今後もネット保険は主流になっていく保険だと言えるので、早い段階から情報をつかみ、有効活用してみませんか?