自動車を購入すると同時に加入するのが一般的である自動車保険。
基本的にディーラーさんや自動車保険専門の代理店を経由して加入する人が多い中で、普及率が著しく伸びているネットを介して自動車保険に加入する人が増えています。
ネットで加入することで割引が受けられるため、代理店経由で加入した方の中にはネットで加入して保険料負担を減らそうと考えている方もいるかもしれません。
しかしネットで加入するとなるとWEB上でのやり取りになるため、中には利用することで自分が不利益を被るのではないかと不安に感じている方もいますよね。
今回は自動車保険にネットで加入する際のメリット・デメリットや、加入時の注意点について徹底的に解説していきます。
自動車保険をどっちの方式で加入すべきか迷った際に、ぜひ活用してみてくださいね。
目次
自動車保険にネットから加入する3つのメリット
自動車保険にネットから加入する際には、以下3つのメリットが生じます。
- 代理店手数料がカットされているので保険料が安い
- ネットで他の保険と保険料を比較しながら選べる
- オプションを選びやすい
以下で詳しく解説していきます。
代理店手数料がカットされているので保険料が安い
ネットで自動車保険に加入すると代理店手数料がカットされているので、保険料が通常よりも安く設定されています。
代理店で自動車保険に加入すると様々なサービスが受けられますが、その分サービス料がかかっています。
実は自動車保険の保険料の中には純粋に補償に充てられる純保険料と、会社運営や代理店手数料を含めた付加保険料が含まれています。
代理店経由で自動車保険に加入すると、付加保険料の中に保険会社が代理店に支払う手数料が含まれていますので、おのずと保険料が高くなります。
ネットで加入する場合は保険会社と直接契約を結びますので、代理店のサービスを受けることはありません。
代理店に支払う手数料が含まれていないため、ネットでの自動車保険加入は保険料が通常よりも安くなっているんですよ。
ネットで他の保険と保険料を比較しながら選べる
ネットで加入する際には条件を入力するだけで、さまざまな商品の保険料を比較できるサービスが充実しています。
同じ会社の保険でも幅広い保障が用意されていますので、比較検討することでより生活に見合った保険料を選ぶことも可能です。
また同じ比較サイトの中にも、複数の異なる保険会社を比較検討できるものもあります。
代理店で加入する際は相手側で選んでもらうのが主流ですが、自分で選択できる余地があるぶん自分の気に入った保険に加入できる可能性が高まります。
オプションを選びやすい
ネットで保険に加入すると保険会社を自由に選択できるだけではなく、自分の好みのオプションも選択可能です。
代理店で保険に加入すると代理店側で保険のプランを提示してくれるものの、決まったプランに対して注文を付けるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
ネットでの加入は自分でプラン設定ができるため、オプションを選択する際には自分の好みの保障をつけやすいメリットがあるのです。
すすめられた保険にそのまま加入してしまいがちな人には、特におすすめです。
自動車保険にネットから加入する3つのデメリット
自動車保険にネットから加入すると保険料が安く済む、保険の保障を自分で選択できるメリットがあるものの、それ相応にデメリットも生じます。
ネットから加入するデメリットは以下の通りです。
- 保険の加入・継続手続きは自分で行う
- 事故後は保険会社と直接やり取りする必要がある
- 補償内容を決める際は自分で知識を得る必要がある
以下で詳しく解説していきます。
保険の加入・継続手続きは自分ですべて行う
ネット型の自動車保険は自分で選べる選択肢があるぶん、代理店からのサポートが受けられないデメリットがあります。
そのため保険への加入・継続手続きはすべて自分で行うことになります。
保険会社と直接やり取りしたり、保険の更新のタイミングでは送られてきた書類を元に継続するための手続きを踏まなければなりません。
代理店に任せておけば得られるサービスが受けられないので、手続き諸々が面倒くさいと感じている方にとっては、デメリットに感じられるかもしれません。
事故後は保険会社と直接やり取りする必要がある
自動車保険は本来事故発生時の補償を受ける目的で加入する保険ですので、事故が発生した際は保険会社を通じて対応をおこなわなければなりません。
代理店で契約していれば保険会社とのやり取りを一任することも可能ですが、ネット型は代理店を挟まないがために自分で手続きをすることになります。
事故発生時には保険会社に対して事故報告や請求書類を作成することになりますが、代理店の方がこれらの手続きに関してはノウハウを多く保有しているのです。
事故対応に関して不安がある方は、事故対応を行っている代理店で契約したほうがスムーズかもしれません。
しかし事故対応時の示談交渉に関しては代理店は弁護士法の元対応ができないので、自分で手続き諸々を進められるのであればネット型に加入するメリットはあるでしょう。
補償内容を決める際は自分で知識を得る必要がある
自分で補償内容を選択することになるので、保険加入時には自分で保険に付いてよく調べる必要も出てきます。
自動車保険は等級制度で加入時の保険料の割引がどの会社でも一定になっているとはいっても、保険会社ごとに補償内容や範囲が異なります。
そのため自分でわからないことを適宜調べることになるため、保険に関して知識をつけておかないとわからない状態で保険に加入することになるかもしれません。
ただしネット型のデメリットをカバーできるように、保険会社にわからないことを相談すればアドバイスを適宜くれることもあるので、そこまで苦にはならないでしょう。
自動車保険にネットから加入する際の注意点
「メリットやデメリットは把握できたけど、自動車保険にネットから加入するのはやっぱり不安…」という方もいるでしょう。
自動車保険にネットから加入する際には、以下の注意点を把握しておくとよいでしょう。
- 保険料に気を取られるあまりに補償を削りすぎない
- ネットに切りける際には代理店側にきちんと連絡を入れる
以下で詳しく解説していきます。
保険料に気を取られるあまりに補償を削りすぎない
自分で補償を選択できるため保険料を気にして補償を削りすぎてしまうこともあるかもしれません。
特に代理店型からネット型に保険を切り替える際には、保険料の割引率に驚いて補償を必要以上に削ってしまう方もいます。
保険では事故時に背負うことになる膨大な損害賠償を補填する目的で加入することになるので、補償内容は最低限用意しておくのがベストです。
ネットに切り替える際には代理店側にきちんと連絡を入れる
代理店から加入している状態からネット型に切り替える場合には、代理店側にきちんと連絡を入れるようにしましょう。
代理店側に無断で保険を切り替えてしまうと、関係性も悪化するほかトラブルの元になってしまいます。
切り替える前にはきちんと一言連絡を入れておくようにしましょう。
ネット型で加入しても事故対応に不満はないの?
ネット型の自動車保険に加入する際に皆さんが気になるであろう事故対応。
事故が起こった際に保険金を受け取るまでの手続きを行うことになりますが、自分で手続きを逐一行うことに不安感を覚える方もいることでしょう。
実は代理店を介して事故対応をおこなっても、実際に相手方と交渉を行うのは加入先である保険会社です。
代理店がすべての業務を請け負ってくれるように思われがちですが、保険会社に対して事故の情報を通知するなどの仲介役にとどまることがほとんど。
相手との示談交渉までを対応してくれているわけではないのです。
「でも自分で保険会社に連絡するのは不安…」という方もいますよね。
保険会社はスムーズに事故受付ができるように、24時間対応の電話窓口を開設してくれたり特約によってはロードサービスを手配してくれるところもありますので、サポート無しでも対応できる可能性が非常に高いのです。
保険を更新してもインターネット割引はなくならないので安心
ネットで加入すると初回の金額のみが記載されているため、更新するタイミングで割引が亡くなってしまうのではないかと不安に感じてしまう方もいることでしょう。
保険を更新したとしても、インターネット経由で加入した時に得られる割引はなくなりませんので安心してください。
ただし新規で加入した時よりは割引率が下がってしまいますので、加入前にどの程度割合が下がるのかを確認しておきましょう。
またネット割引を継続して受けるためには、オンライン上で継続手続きを行う必要があることを覚えておきましょう。
あくまでネットで契約することで手数料が軽減されている状態ですので、更新の際は注意してくださいね。
自動車保険のネット型を活用して保険料を安く抑えよう
いかがでしたか?
生命保険とは異なり自動車保険では身近なネットを介して簡単に保険契約が結べるサービスが展開されています。
ネットで保険契約を結ぶことで代理店などの中間の手数料が差し引かれるため、通常よりも保険料が安くなるメリットがあります。
しかしサポートしてくれる業者がいないため、加入契約や契約の維持管理に関しては自分で対応することになりますので、注意が必要です。
また保険の補償内容を自分で選べる反面、わからない事を適宜調べる必要もありますので、時間に余裕をもって行うようにしましょう。
自動車保険は必要不可欠なものではありますが、加入しておかないと有事の際に莫大な修理金や損害賠償を背負うことになります。
保険料が高いとお困りの方は、ネット型の自動車保険を活用して保険料を安く抑えることにトライしてみてはいかがでしょうか。