自動車保険の中断って何?活用するメリット・デメリットを徹底解説します

自動車を持っている人であれば誰しもが加入している自動車保険ですが、転勤などで一時的に車を手放して保険を解約しなければならないこともあるでしょう。

ですが無事故歴を重ねて等級を上げている場合には、等級が無くなってしまうことで次回加入時に6等級から再スタートして保険料が安くなってしまうかもしれません。

しかし自動車保険では一時的に車を手放す人のために、「中断」という制度を用意しています。

中断制度を活用すれば等級を維持できますが、そもそも中断とは何かがわからない!なんて方もいますよね。

そこで今回は自動車保険の中断制度について徹底解説!

制度の概要から活用する方法まで徹底的に解説していきます。

自動車保険の中断とは保険を解約しても等級を維持できる制度

自動車保険における中断制度とは、保険を解約しても等級を維持できる制度です。

自動車保険ではノンフリート等級と呼ばれる指標を用いて、保険契約者の保険料割引率を管理しています。

しかし保険を解約してから次の契約を行うまでに一定期間内に手続きを行わなければ、それまで積みあげた等級が消失してしまい保険料割引率が振出しに戻ってしまうのです。

中断制度を活用すれば保険を解約してから一定期間を過ぎても、前契約の等級を証明してくれますので車を再度手に入れて自動車保険に加入するときに等級を引き継いで6等級からではなく以前の等級のまま加入出来るのです。

等級が高ければ高いほど保険料の節約に役立てられるので、車に乗らない期間が生じて保険を解約する際には証明書を取得していくことが重要なのです。

自動車保険の中断手続きを行うメリット

自動車保険で中断手続きを行うメリットは、以下の通りです。

  • 一時的に車に乗らないときに等級を維持できる
  • 中断証明書取得後10年間は元の保険の等級で加入出来る
  • 同居している親族に中断時の等級を渡せる

以下で詳しく解説していきます。

①一時的に車に乗らないときに等級を維持できる

海外への転勤や都会など車を使わない地域に一時的に住む際には、自動車を手放すこともあるかもしれません。

手放す際には車にかけている自動車保険も解約することになりますが、再度保険に加入するときが来た際に新規加入してしまうとどれだけ前契約で高い等級であったとしてもメリット等級の中で最低の6等級からスタートすることになります。

中断証明書を取得しておけば一時的に車に乗らないときでも、証明書さえあれば等級を保管できるんです。

②中断証明書取得後10年間は元の保険の等級で加入できる

中断証明書は何と最大で10年間効力を持ちます。

そのため予想外に転勤などで手放す期間が長引いてしまったとしても、元の保険の等級をそのまま引き継げるのです。

ただし海外に転勤することを理由に中断証明書を発行している場合には、帰国後1年以内に手続きをしないと新契約で等級を引き継げませんので注意が必要です。

③同居している親族に中断時の等級を渡せる

中断証明書は基本的に車の所有者や被保険者が同一でなければ次契約時に効力を持ちませんが、被保険者や所有者が同居している親族も同一の人物とみられるシステムになっています。

そのため親族が高齢などを理由に車を手放して中断証明書を発行した場合、同居している親族が車を購入して新規契約を結ぶ際にも中断証明書を活用できるのです。

中断証明書を活用することで親族の保険料負担を軽減できますので、家計の負担を軽減できるメリットがあります。

ただし保険会社によって詳細な制度は変わりますので、利用時には一度問い合わせてみることをおすすめします。

また同居していない親族に関しては中断証明書を活用できませんので、注意が必要です。

自動車保険の中断手続きを行うデメリット

自動車保険野中断手続きを行うデメリットは以下の通りです。

  • 車を完全に手放す必要がある
  • 引き継げる等級が6以上と制限がかけられている

以下で詳しく解説していきます。

車を完全に手放す必要がある

中断証明書を発行するには、手元に車がないことをきちんと証明する必要があるため、一度手元から車を完全に手放す必要があります。

車が手元にないことを証明できないと、中断証明書を発行してもらえないので、注意が必要です。

車には乗らないけど手元に車を残しておきたい…という方は加入を継続しておくか保険をそのまま解約することをすすめます。

引き継げる等級が6以上と制限がかけられている

中断証明書の申請ができるのは前契約で6等級以上の人のみです。

そのため1~5のデメリット等級を保持している方は、等級を次契約で引き継げません。

また中断証明書を申請しなくても1~5のデメリット等級を保持している方は、13か月以内はデメリット等級の情報が生きています。

一度自動車保険を解約して手放すと見せかけて、他の保険で新規契約して等級をリセットしようとしても、保険会社にはバレてしまいますので注意が必要です。

自動車保険を新規契約すれば等級はリセットできるの?事故あり係数や低い等級でもOK?

中断証明書を発行する手続き方法

中断証明書を発行するための手続きは以下の通りです。

  1. 保険会社に保険を解約して中断証明書を取得したい旨を伝える
  2. 保険会社の指定する書類を提出する

まず保険会社に対して保険を解約して中断証明書を発行したい旨を伝えましょう。

発行申請が通ると保険会社から、中断証明書発行証明書の提出と中断する条件を満たすかを証明できる公的な書類が必要になります。

中断証明書を発行するのに必要な条件は以下の通りです。

  • 車の譲渡・廃車・売却
  • 車検切れ
  • 盗難

車を手放している場合には、登録事項等証明や登録識別情報等通知書、車検切れの場合は車検証などが必要になります。

保険会社の審査の後、保険会社から中断証明書が発行されます。

中断の手続きでよくあるQ&A

以下では自動車保険の中断手続きでよく寄せられるQ&Aについて解説していきます。

自動車保険を途中で解約しても中断証明書を発行できるの?

自動車保険を途中で解約したとしても中断証明書の発行は可能です。

基本的に条件さえ満たしていれば満期など利用するタイミングは問われませんので、保険契約の途中でも申請は可能です。

途中で中断証明書を発行したら解約返戻金はある?

保険契約を途中で解約して中断証明書を発行した場合、保険料を年額などで一括で支払っている場合には、解約h時返戻金が生じます。

ただし途中解約では月割計算の保険料は戻ってこないことがほとんどですので、注意が必要です。

保険契約の残り期間や保険会社の方針によっても対応が異なるので、詳細な金額が知りたい場合には保険会社に問い合わせてみましょう。

ちなみに中断証明書の発行には手数料はかかりませんので、安心してください。

前契約が6等級でも等級を引き継げる?

保険に加入したばかりで車を手放す場合、中断証明書を発行すべきか迷いますよね。

6等級の途中で保険を解約して中断証明書を発行しても、新規契約時に6等級からのスタートになりますので取得する意味は特にないでしょう。

しかし6等級のまま無事故を継続して、満期になるタイミングで解約して中断証明書を発行する場合には、7等級として中断証明書を発行できます。

中断証明書を途中で紛失してしまった場合はどうすればいい?

中断証明書は基本的に10年間効力を有する書類ですから、掃除などで途中でどこに行ったか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

中断証明書途中で紛失してしまった場合には、前契約の保険会社に対して再発行の請求を行う必要があります。

再発行に必要な書類が送られてきますので、案内に沿って記入するようにしましょう。

また中断証明書を同じ保険会社に加入するときに活用しようと考えている方は、再発行手続きを取らなくとも紛失した旨を伝えることで証明書なしでも対応してもらえることもあります。

中断制度を活用して自動車保険の等級を無駄なく活用しよう

いかがでしたか?

自動車保険の中断制度は車を一時的に手放すときに保険を解約した場合、前契約の等級を保証してくれる制度です。

車を再度取得した際に等級を引き継げるので、保険を新規契約して再度6等級からスタートする手間を省いて保険料負担を軽減できるのです。

ただし中断制度には有効鵜期限があるほか、デメリット等級を保持している方は活用できませんので、注意が必要です。

また海外転勤を理由に中断証明書を発行した場合には、通常の10年の制限に加えて帰国日から1年以内に新規契約をおこなわないと証明書の有効期限が消失してしまいます。

中断制度を活用するのはもちろんのこと、利用できる条件や有効期限をしっかりと把握して等級を無駄にすることのないように活用していきましょう。