自動車保険を代理店のディーラーに頼むのはアリ?お得に加入できる?

自動車を運転するまたは保有する人にとって、避けて通れないのが自動車保険への加入。

その自動車保険には、強制保険と呼ばれている自賠責保険と任意保険と呼ばれる自動車保険の二つがあり、自賠責保険は問答無用の強制加入となっておりますが、任意保険の方はその名の通り任意で加入する自動車保険であって必ずしも加入しなければならない保険ではありません。

当記事のテーマとなっている自動車保険はその任意保険の方で、自動車を運転するからと言って必ずしも加入しなければならない保険ではありませんが、やはり一自動車ドライバーとして加入すべき保険ではないでしょうか。

自動車保険(任意保険)の加入率は?

ここで少し雑談です。

自賠責保険のように強制保険ではないとはいえ、多くの人が加入しているかと思われる自動車保険ですが、実際の加入率はいったいどのくらいなのでしょうか。

損害保険料率算出機構の「自動車保険の概況2019年度版」によると自動車保険の対人賠償・対物賠償の加入率は、全国平均で74.8%との結果が出ています。

上記、74.8%の中に農協などで加入できる自動車共済の13.3%を含めると、自動車保険(自動車共済含む)への加入率は88.2%になります。

つまり、10人中9人近くが自動車保険(自動車共済含む)等に加入していることになるのです。

自動車を運転する人のほとんどが自動車保険(自動車共済含む)等に加入している現実を考えると、任意加入とはいえドライバー達の意識としてはもはや強制保険に近いものとなっているのが現状です。

※参考:「自動車保険の概況2019年度版」第31表 自動車共済・自動車保険 都道府県別 対人賠償普及率(2019年3月末)

自動車保険への加入はネットでする時代へ

その自動車保険へ加入する手段もインターネットが普及する前と今とでは随分変わり、以前は損害保険代理店の自動車ディーラーや農協の自動車共済などで加入するのが一般的であったものが、今は、いつでも場所を選ばずネットから割安な保険料で自動車保険に加入するのがスタンダードになってきております。

前置きが長くなりましたが、当記事のテーマである「自動車保険を代理店のディーラーに頼むのはアリ?お得に加入できる?」についてですが、ネット加入がスタンダードになった今となってはズバリ「自動車保険を代理店のディーラーに頼むのはナシ!お得に加入できない!」です。

本当に「自動車保険を代理店のディーラーに頼むのはナシ!お得に加入できない!」なのか?

では、本当に「自動車保険を代理店のディーラーに頼むのはナシ!お得に加入できない!」のでしょうか。

先ほどは、あのような否定的な答え方をしてしまいましたが、厳密に言うとケースバイケースです。

そこで、以下のような「自動車保険を代理店のディーラーに頼むことによるメリット・デメリット」を考えてみました。

自動車保険を代理店のディーラーに頼むことによるメリット

1.自動車保険にディーラー独自のサービスが付いた自動車保険に加入できる

自動車のメンテナンス(車検や法定点検)をディーラーに任せている人であれば、担当の営業マンから何度か自動車保険の勧誘を受けたことがあるのではないでしょうか。

その際にディーラーの営業マンから勧められる自動車保険は、ネット加入の自動車保険とは違いディーラー独自のサービスが付いていることがほとんどです。

例として四輪駆動車や水平対向エンジンといった特徴的な技術で自動車ファンから支持を得ている自動車メーカーのスバルでは、以下のようなオリジナルサービス(サポート)の付いたスバル自動車保険プランがあります。

保険そのものはスバル指定の引き受け損害保険会社の商品ですが、その保険にスバルオリジナルの6つのサービスが加わっているスバル車ユーザー向けの完全オリジナル商品となっております。

スバル自動車保険プランの特徴

1.SUBARU安心ほっとライン24時間365日の事故・故障受付やレッカーサービス、契約照会サービスなど、安心しておクルマにお乗りいただくための専用サポートを行います。

2.距離無制限レッカーサービス一般的なロードサービスには距離制限がありますが、距離無制限(年1回)で搬送いたします。旅先で突然トラブルがあった場合にも、事故・故障を問わずレッカー搬送できるため、とても安心です。

3.オリジナル修理サービス『SUBARU自動車保険プラン』にご加入いただくことで、車両保険を利用しなくても最大3万円までの小さなキズや凹みを補償するサービスです。この他にもさまざまなサービスをご用意しております。

4.アイサイトプラスアイサイト搭載車のオーナーには、SUBARUならではのプレミアムサービスをご提供。フロントガラス交換サービスに加え、距離無制限レッカーサービスを回数無制限でご利用いただけます。

5.事故現場かけつけサポートもしもの事故の時に、SUBARU安心ほっとラインへの電話1本でスタッフがかけつけます。事故現場におけるお客様の安全確保や救急車の手配など、かけつけたスタッフが適切にサポートさせていただきます。

6.アクティブライフサポートSUBARUオーナーのアクティブなライフスタイルに、大きな安心を添えるサービスです。ご旅行先や外出先での体調不良や、偶然の事故で車両に搭載している携行品に損害が生じた場合にご利用いただけます。

※引用:スバル公式サイトSUBARU自動車保険プラン

ネット加入の自動車保険と似たサービスが付いていたりもしますが、微妙な優位性を盛り込んでオリジナリティを出しております。

中でも「2.距離無制限レッカーサービス」と「5.事故現場かけつけサポート」は万が一の事故が発生した際には大きな安心材料となるでしょう。

こちらの保険はディーラーであるスバル特約店だけで加入することができる特別なプランとなっており、スバル車のオーナーのみを対象としたプライオリティ感のある自動車保険です。

2.愛車の状態を把握しているディーラーが事故後のサポートをしてくれる

自動車事故は不測の事態です。

万が一のできごとである自動車事故が起きた際に、当事者であるドライバーは不安に陥ります。

そのような状況下で自分の車のことを把握している代理店のディーラーがサポートしてくれることは大きな強みです。

日頃、自動車のメンテナンスをディーラーに任せている人であれば、尚更そう感じるはずです。

事故後に対処することになる車の修理等に関しても、日頃メンテナンスをしてくれている自動車ディーラーであれば安心して依頼できるので、余計な心配をする必要がありません。

只でさえ自動車事故という大きなストレスを抱える中で、車の修理等といった大きな問題を軽減できることはとても大きなメリットと言えます。

ネット加入の自動車保険にも独自の無料ロードサービスが付いていたり、事故後の修理等に関しても対応してもらえますが、無料レッカーサービスの対象が100kmまでとなっていたり、修理先が保険会社指定の修理工場であったりするなどの制限が設けられていることもあります。

大切な車の修理等を任せるにあたって、その点はデメリットになる場合もあります。

自動車保険を代理店のディーラーに頼むことによるデメリット

保険料が高い

皆さんはご存知だったでしょうか?

実は、今年2020年1月から大手損害保険各社が任意加入の自動車保険の保険料を値上げしております。

自動車保険料の値上げ幅は約3%で、その理由は、2019年10月の消費税率引き上げで修理コストが高くなるほか、保険金を計算する際の「法定利率」が見直され、保険金の支払いが増えることなどが要因とのことです。
通常、自動車保険はネットで加入して、保険料を月払いでなく年払いにするのが保険料的には一番お得です。

なお、年払いで契約している場合は、早めに更新手続きをするだけで保険料割引してもらえることもあって更にお得です。

保険料が安いネット加入の自動車保険に対し、自動車ディーラーで加入する自動車保険の保険料は基本的に割高です。

代理店のディーラーで担当営業マンから勧誘を受ける自動車保険のプランも、ネット加入の自動車保険と比べるとかなり割高となっております。

もちろん補償内容にもよりますが、ディーラーで加入する自動車保険とネットで加入する自動車保険との保険料の開きは大きいことが大半です。

これは独自のカーサポートサービスや販売の土俵が違うので、本来は比較するべきではないのかもしれませんが、それらを踏まえても保険料の高さはデメリットとして考えないわけには行きません。

自動車保険を代理店のディーラーに頼むのが向いている人は?

では、代理店のディーラーで自動車保険に加入するのは、絶対にやめた方がいいのでしょうか。

このことに関しては、答えが一つではなく自動車ドライバーそれぞれの考え方や価値観によって決めることです。

自分が加入する自動車保険に「何を期待するか?」「何を重視するか?」などでお得かどうかも人それぞれ変わってきます。

先ほど記載したような自動車保険をディーラーで加入した場合のメリットを重視する人であれば、単に保険料が安いネット加入の自動車保険よりもディーラーの方がお得な上に安心だと考えることができるわけです。

つまり、保険も含めて自動車のことに関しては「愛車のことをよく把握しているディーラーに任せたい。」「なんでもディーラーに任せておけば安心でいられる。」といった人には代理店のディーラーで自動車保険に加入することがベストになりますので頼むのはアリです。

それに加えて、加入する人にとって費用対効果が大きいとまで考えることができれば、ネット加入の割安な自動車保険よりもディーラーの自動車保険の方がお得になるわけです。

お得に加入できるということは単に保険料のことだけではなく、このようなことなのだと思います。

保険で全て賄おうとしないこと!

保険はもしもの時、万が一の備えです。

ドライバーが自動車のハンドルを握り、エンジンをかけた時点から自動車事故の確率は発生いたします。

自動車保険は確率の低いリスクに対して、大きな補償といった備えをする商品だと常々思っております。

しかし、ここで注意しなければならないことは、自動車事故というリスクに対する不安があるあまりに、高額な保険に入り過剰な補償を求め過ぎないようにすることです。

仮に、どんなに立派な補償が付いた高い保険料の自動車保険に加入したとしても、契約満了日を迎えれば保険料は全額掛け捨てになります。

自動車事故に限らず、リスクに対する補償は考えだしたらキリがありません。

少なくとも事故の際に、保険で全てを賄おうなどと考えないことが大切だと思います。

また、逆の考えとして保険料を安くすることだけに考えがいき過ぎてしまい、肝心な補償内容がプアーになってしまうようであっても問題です。

自分のライフスタイルや預貯金などの金融資産を踏まえながら、それらに見合った必要な補償が付いている自動車保険選びをすることが大切なように感じます。

これらは、自動車保険に限ったことではなく、生命保険などを含めたすべての保険に言えることです。