自動車保険を新規契約すれば等級はリセットできるの?事故あり係数や低い等級でもOK?

自動車保険 等級 リセット

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自動車購入と同時に加入する自動車保険では、万一自分の責任で事故を起こしてしまった場合に保険金で損害賠償や自分の車の修理が可能です。

しかし保険を使って事故の処理を行うと、自動車保険では事故の種類に応じてノンフリート等級が下がってしまうんです。

ある程度の等級を持っていれば多少保険料支払いが増えるだけで済みますが、保険に加入したてで6等級程度からスタートした場合には、1~5等級まで落ちてしまうこともあるでしょう。

ノンフリート等級は6等級以下になってしまうと通常よりもさらに保険料割引が少なくなってしまいますので、保険料支払で家計が厳しくなってしまうこともあるかもしれません。

中には「今加入している自動車保険を解約して新規で保険を契約すれば、等級がリセットできて保険料節約になるんじゃないか…?」と考えている方もいることでしょう。

家計に占める保険料負担割合の中には自動車保険だけではなく、生命保険や火災保険などのその他の保険も含まれていますから、可能な限り負担を減らしたいですよね。

今回は事故を起こした後に1~5等級にまで落ちてしまった方を対象に、加入している保険契約を解約して新規契約を結んだ場合に等級をリセットできるのかどうかを詳しく解説していきます。

新規契約で等級をリセットできるのは6等級以上のみ

結論を先に言ってしまうと、自動車保険の新規契約で等級をリセットできるのは前契約で6等級以上を保有していた人のみです。

そのため1~5等級を保持していた方は、新規契約で等級をリセットすることはできずに、新規契約先でも同様に元の契約の等級を引き継ぐのです。

「でも6等級以上はできるのに何でそれ以下はダメなの?」と思いますよね。

上記の条件が決められている背景には、以下2つの理由があります。

  • 1~5等級の場合は6等級よりも保険料が高いから
  • 前契約から13か月間は等級の情報が生きているから

以下で詳しく解説していきます。

1~5等級の場合は6等級よりも保険料が高いから

初めて自動車保険に加入する際には、経歴や年齢がどうであれ6等級からスタートします。

等級が高ければ高いほど保険料の割引率が上がっていくので、最大20等級になると安い保険料で自動車保険の保障を手に入れられます。

しかし事故を起こしてしまうと事故の種類に応じて等級がダウンしていき、1~5等級になることもあります。

1~5等級は6等級よりもさらに保険料の割引率が低く設定されています。

保険を新規契約することで通常であれば6等級からスタートできますが、リセットすることによって保険料の負担が軽減されるのであれば他の加入者と比較してもフェアじゃないですよね。

1~5等級は新規契約で等級をリセットすることで受けられる恩恵が非常に大きいため、等級のリセットは認められないんです。

前契約から13か月間は等級の情報が生きているから

「じゃあちょっとだけ期間を開けてから新規契約すればいいんじゃない?」と思う方もいますよね。

実はノンフリート等級は前契約を解約しても等級の情報が13か月間は残されるシステムになっています。

通常6等級以上で保険の切り替えをおこなう際には8日間以内に手続きをしないと等級の引継ぎはできませんが、情報はまだ生きているんです。

そのため1~5等級のまま解約して期間を開けて新規契約しようとしても、保険会社側で情報が残されているためバレてしまうんです。

保険会社を変更しても情報共有されているので等級が引き継がれる

保険会社に等級の情報が残されているのならば、保険会社を変更すればバレずに済むんじゃないかと思う方もいるかもしれません。

保険会社を変更する場合でも13か月間は情報が残されているほか、保険会社間でも加入者の等級情報は共有されているので、バレてしまいます。

低い等級を持つ加入者はそれだけ他の加入者よりも事故を起こす可能性が高いと判断されますので、保険会社からしたら加入させるデメリットの多い人物に当たります。

またノンフリート等級はどの自動車保険でも共通の指針ですから、保険会社によって基準が違うなんてこともありません。

「保険会社を切り替えて加入すればバレないよね」と保険の新規契約を進めてしまうと、加入が認められたとしても途中でバレて元の等級で契約させられることになりますので、注意が必要です。

注意!事故あり係数期間も新規契約ではリセットできない

自動車保険を活用して事故の補償を行うと、2013年10月1日以降の契約である場合事故あり係数のついた等級で保険料割引を受けることになりますが、保険を新規契約しなおしてもリセットされることはありません。

事故あり係数とは、自動車保険の契約時に事故を起こしてしまった場合に適用されるもので、同じ等級であっても事故係数がついている場合には通常の等級よりも保険料割引が少なくなります。

同じ7等級だったとしても、事故あり係数がつけられている契約の場合は事故あり係数の方が保険料負担が大きくなってしまいます。

事故あり係数は事故の影響でさがった等級を元に戻すまでにかかる年数適用されることになります。

仮に10等級から7等級まで下がってしまった場合は、等級は1年ごとに上がっていくことから3年間は等級に事故あり係数が加算されることになります。

事故あり係数は前契約で事故を起こしたことを証明し、新規契約先に「事故を越した経験がある」ことを示すものですから、保険を解約して新規契約しなおしても事故あり係数期間がリセットされるわけではないのです。

ただし事故あり係数期間は最大でも6年までとの上限がありますので、期間内に事故を起こさなければさほど問題はありません。

名義変更をしても低い等級のリセットはできない

自動車保険では名義変更をして自身の保険の等級を任意の相手に譲れる制度があります。

自分の保険の名義を相手に譲って自分は新規契約をして再度6等級からスタートすることが可能になりますが、こちらも名義変更前が1~5等級の場合は名義変更すらできずに等級のリセットができなくなります。

実は名義変更の際には保険を引き継ぐ相手にも条件が設定されており、過去13か月以内に自動車保険の契約があった場合は名義変更をできない決まりになっているんです。

不正を行おうとしても、保険会社で加入者の情報を管理していますので、確実にばれてしまいます。

保険会社側の調査が入って不正が判明してしまうと、保険を正しい内容で再契約することになるほか自動車保険会社からの信用を失ってしまうことにも。

信用を一度失ってしまうと今後の契約にも響いてしまいますので、注意が必要です。

低い等級をリセットして6等級からスタートさせる方法はある?

「でも低い等級のままだと保険料負担が高くて生活に支障が出てしまう…」とこれから先の支払いに不安を抱えてしまいますよね。

低い等級をリセットして6等級から再度スタートするには、保険会社に情報が残っている13か月間保険を解約して待つ、あるいはきちんと等級が回復するまで保険に加入し続けるしかありません。

情報が残っている期間待つのは一見楽そうに見えますが、普段車を使った生活をしているのにもかかわらず無保険期間が生じてしまうのと同義です。

無保険期間中に事故を起こしてしまった場合には、すべて実費で補償しますのでさらに負担が倍増してしまう可能性もあります。

事故を起こしてしまった経緯を反省して、安全運転を心がけて等級が回復するのを待つのが一番の得策であるといえます。

保険料負担が厳しいなら他の保険を見直して支出を減らしてみる

等級が1~5等級にまで下がってしまい、保険料の負担が厳しいのであれば他の保険を見直して支出を減らしてみるのも一つの手です。

これまで世帯で支払っている保険料に収めるためには、他に加入している生命保険や火災保険、医療保険などの無駄な保障を見直して、家庭内に占める総合的な保険料負担にメスを入れることをおすすめします。

意外と不必要な保障が付帯されていることもありますので、一度保険相談を活用して保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

無料の保険相談窓口を活用すれば、さまざまな保険の保障内容を同時に確認できます。

以下の記事で無料の保険相談窓口をおすすめ順にランキング形式で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【2020年最新版】無料保険相談窓口おすすめランキングTOP10

低い等級になったら等級が上がるまで加入を継続していこう

いかがでしたか?

自動車保険は事故が起きたときに非常に頼りになる存在ですが、保険を使用して補償を受けると等級が下がり保険料支払いが増加するシステムになっています。

万一1~5等級に下がってしまった場合にはさらに保険料の負担が増えてしまうため、新規契約を活用して等級をリセットしたいと考える方もいるでしょう。

しかし自動車保険では6等級以下で契約している人が新規で契約しなおしても、再度6等級に戻ることはできずに前契約の等級を引き継ぐことになっているため、リセットすることは不可能になっています。

正攻法で等級をリセットするには前契約の保険の満期を過ぎて13か月以上経過していなければなりませんが、無保険期間が生じてしまいますので自動車での移動が生活の一部になっている方にとっては非常にリスキーです。

等級が下がってしまった以上うそをついてでも等級を上げようとするのではなく、等級が元に戻るまでしっかりと加入を続けていくのが重要です。

もし保険料負担に悩んでいるのであれば、生命保険など他の保険を見直して、家計の保険料負担を総合的に見直してみてくださいね!

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