いざ家計簿をつけ始めよう!と意気込んでみたものの、どんな項目を割り振っていいかわからない!という方も多いです。
家計簿をつけるうえで、何にお金を使ったのかを把握するために、項目分けは必須です。
しかし自分で項目を設定するのは、時間も手間もかかるため、何かを参考にしたいですよね。
主に家計簿で必要になる項目は、下記の通りです。
今回は家計簿を始めたての人向けに、家計簿で必須の項目や、項目を決める時の注意点まで徹底的に解説していきます。
目次
前提!家計簿項目を決めるときの3つのポイント
家計簿の項目を決めるときは下記3つのポイントを把握しておきましょう。
節約や貯蓄など家計簿をつける目的を整理する
まずは何のために家計簿をつけるのか、目的を整理していきましょう。
そもそも家計簿をつける目的が、節約か貯蓄かを確認してみてください。
節約の場合は項目を細かく設定して管理する必要がありますし、貯蓄の場合は月々の貯蓄項目を資産運用分など細かく設定する必要があります。
家計簿をつけるに至った経緯を思い出して、方向性を決めていきましょう。
固定費と変動費の意味を理解する
家計簿と聞けば、固定費と変動費ですが、厳密に意味を理解していない人も多いでしょう。
固定費とは、一般的に毎月固定でかかる費用のことを指します。
収入の増減に関わらず、毎月決められた金額が差し引かれます。
変動費とは、月ごとに金額が変わる費用のことを指します。
家計簿では主に消耗品が分類されます。
項目が見やすい一覧表を付けておく
家計簿の項目を決めた後に、項目を後から確認できるように一覧表を付けておくことをおすすめします。
Excelやノートの切れはして表を作成して、いつでも見返せるようにしておきましょう。
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初心者向け!基本家計簿項目一覧
基本的な家計簿の項目は、下記の通りです。
- 家賃・住宅ローン
- 通信費
- 水道光熱費
- 教育費
- 貯金
- 食費
- 外食費
- 交際費
- 娯楽費
- 医療費
- 美容・被服費
各項目を固定費と変動費に分けて、何が該当するのかを紹介していきます。
固定費
家賃(管理費含む)・住宅ローン
賃貸住宅で有れば月々の家賃を、一軒家やマンションを購入している場合は、住宅ローンの項目を作っておきましょう。
賃貸住宅の場合、月々管理費もかかりますので、家賃に合算しておくのを忘れないようにしましょう。
また一般的に賃貸契約は2年に1回更新されます。
賃貸契約更新料としては、国土交通省の調査によれば、1か月の賃料と同額が請求される割合が73.7%とされています。(参考:国土交通省令和元年住宅市場動向調査)
更新日をよく確認して、2年に1回賃料の2倍の値段を支払うことになることを、覚えておきましょう。
通信費
通信費には、スマホ代・Wi-Fi代・固定電話回線が含まれます。
携帯契約時の割引制度の期間が切れると、費用が数千円高くなることもあります。
しかし基本的に毎月請求される金額は変わりません。
固定費の中でも契約会社を変えることで、節約のしやすい項目です。
水道光熱費
水道光熱費は、ガス代・電気代・水道代が含まれます。
一般的にガス代・電気代は毎月請求され、水道代は2か月分が一気に請求されます。
水道代はまだ紙での請求書発行が続いていますが、ガス代・電気代はアプリ上で請求書が確認できるスタイルが広まっています。
教育費
教育費用には、学校からの教材費の請求から学用品の補充費、習い事の月謝が含まれます。
出席するにしろしないにしろ、毎月決まった金額がでていきます。
自分の習い事がある場合は、そちらも費用に含まれます。
貯金
毎月決まった金額を貯金します。
ただし定期預金や会社の積立制度がある場合には、既に給与から差し引かれていることもあります。
給与から差し引かれる制度を作っている場合は、家計簿に記入する必要性は低いでしょう。
変動費
食費
食材を買った費用が含まれます。
スーパーで購入するものだけではなく、自販機で購入したものも含まれます。
ただし外食費を一緒に計上すると、厳密にいくら使っているのか、節約するポイントを見つけづらくなりますので分けておくことをおすすめします。
外食費
外食費は店舗などで購入した食品も含まれ、イートインかテイクアウトは関係なく、自炊以外で購入した食材を記入しましょう。
自炊する機会が少ない方は、外食費の比率を多めに設定することもあります。
ただし一人暮らしでない限り、外食したほうがお金がかさみますので、使い過ぎには注意が必要です。
交際費
友人や恋人とのデート代が含まれます。
毎月決まった日にデートに行く、あるいは友人と毎月決まった日に食事に行くなど、決めた交際費から費用を捻出していきます。
娯楽費
娯楽費は毎月購入する漫画・ゲーム・グッズ等、趣味のために購入する費用を指します。
中には課金など、領収書がないものもありますので、管理をしっかりしないと使い込みの原因になります。
医療費
月々の治療費・薬代が含まれます。
毎月通院している病院がある場合には、項目として設定しても良いでしょう。
ただし常に健康でたまにしか病院に行かない方は、予備費として項目設定しましょう。
美容費・被服費
毎月の美容室代・衣服代が含まれます。
特に女性の場合は、ネイルサロンに通う方は、サロンの費用も計上しましょう。
被服代は毎月購入する必要はなく、シーズンごとに購入するために貯金しておいてもいいですね。
忘れがち!年に数回支払いの発生する家計簿項目
基本的に日々記録する家計簿には、上記の項目を記入すれば、家計の管理が可能です。
しかし年に数回支払いが発生する項目も同時に把握しておかないと、赤字が発生することにもなりかねません。
家庭によって年に数回の支払いが発生する家計簿項目は、下記の通りです。
税金
自動車税・固定資産税が主に該当します。
自宅に自動車を持っている家庭は、毎年自動車税を国に納付しなければなりません。
自動車税は毎年5月ごろに、市区町村から通知が発行されます。
固定資産税とは、家や土地に対してかかる費用で、一軒家や分譲マンションに在住の方にかかる費用です。
固定資産税は毎年4月から6月の間に、市区町村から通知が届きます。
支払方法は一括か分割払いかを自分で選択できるので、家計簿にも記録しておくことをおすすめします。
保険料
生命保険や損害保険に加入している場合は、毎月あるいは年に一回保険料の支払いが発生します。
特に損害保険は、年に一回更新の際に保険料を支払うことになります。
更新時に保険料の支払いを忘れてしまうと、万が一延滞中に何かがあっても保険金の支払い対象にはなりませんので、注意が必要です。
また年払いに設定していると、年に一回の保険料支払いで済みます。
クレカの年会費など
年会費のあるクレジットカードを持っている場合や、年会費のかかるサービスに加入している場合は、更新のタイミングで年会費が徴収されます。
加入しているサービスを書き出して、いくらかかるのか、いつ更新かを把握しておきましょう。
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家計簿の項目を決めるときの4つの注意点
家計簿の項目を決めるときには、下記の4つの注意点を把握しておきましょう。
- 項目を増やすと管理ができずに挫折する
- 項目ごとにレシートを管理しないと集計が面倒
- キャッシュレス決済の出費の計上を忘れる
- 頻繁に家計簿の付け方を変えてしまう
以下で詳しく解説していきます。
①項目を増やすと管理ができずに挫折する
家計簿の項目を決めるときには、テンションが上がってついつい項目を増やしてしまいがちです。
しかし項目を増やすことはすなわち、家計簿に記入する場所が増えることにつながります。
つまり一回一回記入する場所が多くなり、管理が面倒くさくなって挫折することになります。
家計簿の一番の大敵は、継続できないことです。
最低限の項目に設定して、継続できるように仕組みを作っておきましょう。
②項目ごとにレシートを管理しないと集計が面倒
項目を決めた後はレシートをきちんと項目ごとの袋に入れて管理しないと、集計が面倒になります。
まめな人であれば毎日時間を設けて、その日に使った費用を記入していきます。
しかし記入が面倒な場合は、1週間に1回まとめて記入する方も居ますよね。
項目ごとにレシートを管理しないと、いざ集計をするときに面倒くさくなってしまいます。
専用の袋を用意しておいて、レシートを管理していきましょう。
③キャッシュレス決済の出費の計上を忘れる
最近現金ではなくキャッシュレス決済を利用したほうが、ポイントもついてお得だとして利用者がどんどん増えています。
しかしキャッシュレス決済では使った感覚がなく、レシートをもらわずに立ち去ってしまうこともありますよね。
レシートがないと出費の計上を忘れてしまいますから、記入漏れが生じてしまいます。
アプリの支払い履歴を確認して、記入漏れがないように管理していきましょう。
④頻繁に家計簿の付け方を変えてしまう
項目を決めたはいいものの、頻繁に家計簿の付け方を変えてしまうのはNGです。
家計簿の書き方を変えてしまうことで、やり方がコロコロ変わってしまい、結果的に継続できなくなってしまいます。
頻繁に家計簿の付け方を変えずに、一度決めた書き方を継続するようにしましょう。
家計簿の項目を管理が楽な家計簿の付け方2選
家計簿の項目を管理するには、管理が楽な家計簿の付け方を選ぶ必要があります。
下記で一つずつ紹介していきましょう。
①家計簿アプリ
無料の家計簿アプリを活用すると、ボタン一つで項目を管理できます。
大手企業の運営するアプリの場合は、みずほ銀行などの金融機関やクレジットカード会社と連携して、出入金記録を自動で読み込んで、家計簿を作成してくれます。
詳細な項目を自分でカスタマイズすることもできるので、自分好みの家計簿に作り替えられます。
またレシートを撮影するだけで、購入情報を入力できるサービスもありますので、手軽にどこでも記入できるのも魅力です。
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②Excel
家計簿入力を自宅で行いたい方は、Excelで家計簿を作成しましょう。
表に項目を入力して、タブで月ごとに管理すれば、電卓を用意する必要もありません。
また年間で収支を付けやすくなりますし、完全無料で利用できるほか、情報が漏洩する心配もありません。
家計管理をしたいならFPに相談しよう
初めて家計簿を付けようと考えている皆さんの中には、どれから管理していいのか、家庭にどんな無駄があるのかが分からないと感じている方もいることでしょう。
家庭内のお金の動きを項目分けしても、普段から細かく気を配っていないとどこが無駄なのかを判断できないこともあるでしょう。
そこでおすすめなのが、家計管理や家計の無駄の洗い出しに専門性を持つ、ファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナーは、皆さんの家計の状況についてヒアリングを行い、支出の無駄を一緒に探してくれます。
ほけんのぜんぶでは、保険相談だけではなく家計の見直しまでファイナンシャルプランナーが無料で対応してくれます。
ファイナンシャルプランナーに無料で相談してみたい方は、是非相談を検討してみてください。
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家計簿の項目を管理して継続的に記入しよう
いかがでしたか?
家計簿の項目は複雑なように見えて、一度決めてしまえば管理するだけでOKです。
自分の生活で何がどの項目に該当するかをきちんと整理して、適切に記入できるようにしましょう。