残された家族の生活を維持するためにかけることの多い生命保険。
現在日本では8割もの人が生命保険に加入し、万一の不幸に備えています。
「人生の中で家に次ぐ二番目に大きい買い物」といわれるほど月々の保険料が高額になることもあり、加入されている方の中には保険料支払いが苦しく「保険貧乏」の状態におちいっている人もいらっしゃるでしょう。
「必要な保障はそのままで保険料を安くできる方法がないかな…」
「保険料の支払いを抑える方法が知りたい」って思いますよね。
実は生命保険はポイントを押さえて見直すことで、無駄を省いて必要な保障に限定できるので保険料を安くできる可能性があるんです。
そこで今回は生命保険の保険料を安くしたい人向けに、6つの見直しポイントを紹介していきます。
目次
生命保険の保障は定期的に見直さないと損をする!
生命保険に加入したきっかけの中には「会社で指定された保険医そのまま加入した」「友人や親せきに紹介された保険に加入した」など他人からの紹介が多くみられます。
紹介されたまま保険を放置しているケースも多くみられますが、生命保険の保障を放ったらかしにしていると損をする確率がグン!と上がるんです。
生命保険に限った話ではないのですが、保険の保障は様々なものが用意されていますので、家計状況や生活状況に応じて適切なものを選んでいくことが重要です。
また保険金額に応じて保険料も変わっていきますので、残す家族の年齢層にあわせて必要保障額を調整しなればなりません。
加入した時と現在の家族構成や生活状況が変わらない人はほとんどいませんから、たいていの人は加入時よりも必要な保障や保険金額が変動している可能性があるんです。
定期的に生命保険を見直すことで、その時その時必要な保障に限定できますので、無駄な保険料を省くことができますよ。
生命保険も日々時代に合わせた保障に変化している
常に変化しているのは私たちの生活だけではなく、保険商品も保障が変化していることをご存じでしょうか。
私たちの感覚やライフスタイルが変化するのと同様に、私たちが求める保障も変化しますから保険会社側もニーズに合わせた保険商品を考案します。
例えば最近の健康志向の高まりに着目した、一定の数値をクリアしていれば特典や保険料割引が受けられる「健康増進型保険」、交際関係の多様化に着目した生命保険の受取人の範囲を条件付きで事実婚にも認定するなど幅が広がっています。
せっかく割引が受けられる保障の対象になっているのにも関わらず、古い保険に加入し続けるのはもったいないですよね。
見直しをして新しい保険に切り替えることで、保険料を安くできる可能性も広まるんです。
生命保険の保険料を安くする5つの見直しポイント
では具体的に生命保険を見直しするときには、どこに注目すればいいか気になりますよね。
生命保険の保険料を安くしたい人必見の見直しポイントは以下の5つです。
- 加入している保険の種類は目的に合っているか
- 目標額に応じた保障金額になっているか
- 保険料の払込サイクルはライフプランに合っているか
- 加入している保障に無駄がないか
- 払い済み保険に移行して保険料支払いをストップする手も
以下で詳しく解説していきます。
加入している保険の種類は目的に合っているか
生命保険には大きく分けて2つの分類があります。
定期保険 10年など保険期間が決まっているため、更新が必要
終身保険 保障が一生涯続くため保険金の貯蓄性が高い
定期保険は期間ごとに更新が必要ではあるものの、保険料が安く抑えられます。
一方で主審保険は保障を一生涯続けていくため、定期保険よりも保険料が割高になります。
現在加入している保険の種類が終身保険だった場合、定期保険に保険を切り替えることで保険料を安くできます。
ただし定期保険は更新が必要になるため、更新時の年齢や病状によっては保険料が高くなる可能性があるので注意が必要です。
目標額に応じた保障金額になっているか
生命保険に加入するときには、保障適用時に支払われる保険金の金額を設定します。
ただし設定した保険金と死後本当に必要な保険金額は必ずしも一致するわけではありません。
現在から数年後に亡くなった場合に残しておきたい金額を掲載してみて、保険金の目標額をチェックしましょう。
確かに残せる保険金は多ければ多いほど役立ちますが、保険金が高い=保障が手厚いことになりますので、保険料も増えていきます。
保険料を安くしたい!と考えているのであれば、必要最低限の保険金額に設定してみましょう。
保険料の払込サイクルはライフプランに合っているか
生命保険では保険料を払い込むサイクルが全部で3つのパターンに分けられます。
- 毎月支払い
- 半年支払い
- 年払い
月々支払っていく方が経済的のように思われますが、一括で支払うことで保険料を一定金額割り引いてもらえるんです。
半年支払いや年払いにすると、一時的に支出が大きくなりますが総合的に見れば保険料が安くなりますので、負担を軽減できます。
またみなさんが所属している企業が保険会社と団体特約を結んでいる場合、割引が適用されることもあります。
加入している保障に無駄がないか
生命保険は特約を追加して保障を手厚くしていきますが、中には無駄なものも。
特に医療特約など他の保険でもカバーできるような保障をつけている場合は要注意。
保障がかぶって無駄に保険料を支払っていることもあるんです。
また「残された子供の為に」と保障を手厚くしている場合も無駄な保険料を支払っている可能性が。
実は学資保険も生命保険の一種に分類されるため、親が死亡した場合に保険金を年金と同じように、月々定期的に受け取れる生命保険の死亡保障と同じような保障があるんです。
「子供の為に保障を手厚くしよう」とするがあまりに気が付かないうちに、保障が膨れ上がっていることもあります。
払い済み保険に移行して保険料支払いをストップする手も
この記事を見ている方の中にはすでに「保険料の支払いがきつくて契約を続けられない
」「保険契約を維持したいのにできない」なんていうギリギリの状況に陥っているかもしれません。
保険料を支払えないとなると契約が失効してしまいますが、せっかく継続してきた保険ですから終わらせてしまうのはもったいないですよね。
契約している生命保険を払済保険に変更することで、残りの保険期間の保険料支払いをストップできます。
ただし終身保険のように解約返戻金が生じる保険であることが条件。
その時点の解約返戻金を元手に、残りの保険料を支払っていきますので最終的に受け取れる保険金は少なくなってしまいます。
また払済保険に移行することでつけていた特約が消失してしまいますので、契約を継続するメリットとこれらデメリットを比較しましょう。
生命保険の保険料を安くする際の注意点
生命保険の保障内容を見直すことで保険料を安くできますが、安さにとらわれて重要なことを見逃して万一のための十分な保障を準備できないこともあります。
そこで以下では保険料を安くしたい人が保障内容を見直す際の注意点を解説していきます。
保険料に気を取られて保障を削りすぎない
何度もお伝えしているように、保険では保障が多い分保険料が上がっていくため、手っ取り早く保険料を減らしたいときは保障を削るのが得策です。
しかし保険料に気を取られて保障を削りすぎてしまうと、自分が亡くなった後に遺族に残せる保険金が少なくなってしまいます。
直近から数年先のライフプランをしっかりと立てたうえで、必要な保険金と保障を洗い出して行くとどれを残すべきかがクリアになります。
保険切り替え時の「無保険期間」を作らない
保険の保障内容を見直した結果、保険を他の会社の商品への切り替えを検討されている方もいるかもしれません。
ただ生命保険は加入時の告知審査や年齢などで加入が承認されるまでに時間がかかりますので、先走って旧契約を解約してしまうと「無保険期間」が生じることもあります。
無保険期間の間にあなたが死亡してしまったり寝たきりなどの高度障害状態におちいってしまった場合、保険に加入していない状態ですから保険金は当然おりません。
切り替えをする場合には、多少保険料を一時的に多く支払うとしても契約が重なるようにするなど工夫をして、無保険期間を作らないようにしましょう。
保険期間によっては解約返戻金が少なくなる
終身保険に加入されている方で、保険料を安くする目的で定期保険への切り替えを検討されている方は、解約返戻率に注目しましょう。
上でも解説した通り終身保険は積立ての色合いが強いため、解約時には積み立てた保険料が返ってきます。
「終身保険は貯蓄に良い」といわれることもあるように、保障を受けながら貯蓄ができるのですが、契約してから日が浅いときに解約すると支払った保険料よりも解約返戻金が少なくなってしまうのです。
長期的に契約して積み立てた保険料を運用してもらうので、短期で解約することによって運用期間も短くなりますから元本割れを引き起こしてしまうのです。
「定期保険に切り替えられて返戻金も受け取れるなんてラッキー」と考えていると、気づかないうちに損しているなんてこともあります。
保険の見直しを検討するなら保険代理店でプロに相談を!
生命保険では家計や今後のライフプランを立てて、将来を見据えた保障を取捨選択することが大切だとお伝えしましたが、「家計の見通しって何?」「ライフプランの立て方がわからない」なんて方も中にはいますよね。
そんな時は保険のプロが在籍している「保険代理店」で相談してみるのも一つの手です。
以下のようなサービスが無料で受けられますので、一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ライフプランニングや家計の診断も受けられる
保険代理店には保険知識が豊富なスタッフの他にも、お金のプロである「FP(ファイナンシャルプランナー)」が在籍しています。
収入や家族構成から適切な家計配分を診断したり、ワークライフバランスを考慮したライフプランの作成も担当してもらえることも。
一人で調べてやろうとすると正確性が損なわれてしまいますが、資格保有者に担当してもらえるとなると心強いですよね。
もちろんコンサルティングやプラン作成などすべて無料で対応してもらえます。
「初回だけ無料なんじゃないの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、安心してください。
何回相談しても時間がかかっても、料金はかかりません。
保険代理店は提案した保険に相談者が加入することで、保険会社から紹介料を受け取れるシステムで運営されていますので、相談料無しでの保険相談が実現できているんです。
保険知識豊富なスタッフによる保障の提案
作成したライフプランや家計診断をもとに、各社の保険知識を豊富に持ち合わせているスタッフが適切な保障を提案してくれます。
一つの保険会社だけではなく様々な保険会社を提案してくれるので、自分で比較検討も可能。
また必要に応じてオーダーメイドで保障を組み合わせてくれるところもあります。
もちろん皆さんの条件を考慮したうえで保険を提案してくれますし、提案を断る権利も皆さんにゆだねられています。
強制的に加入させる取り組みも各社で禁止されていますので、安心してください。
保険契約を維持するサポートも充実
保険代理店では保障の見直し相談や保険会社提案だけではなく、保険契約を維持するためのサポートも充実しています。
住所変更など保険会社に伝えている内容に変更が生じた場合の手続きを一括で依頼できるほか、保険金支払い事由に該当する状況に陥った場合には、請求手続きを代行してもらうこともできます。
保険契約の維持は意外と面倒なことの連続ですから、第三者に依頼できるのはうれしいですよね。
生命保険の保険料を安くしたいなら保障を見直そう
いかがでしたか?
生命保険の保険料を安くしたい場合は、加入している保険の保障内容を見直すのが一番です。
保険期間や保険の種類、付加している特約などを、家計の経済状況やライフプランをもとに見直していくことで徹底的に無駄を省けます。
ただし保険料の安さに気を取られるばかりに、必要な保障を削りすぎないようにしましょうね。
家計状況やライフプランの作成が難しい、一人では判断がつかないという場合には保険代理店の力を借りるのも一つの手。
保険のプロ目線からのコンサルティングやプランニングを受けられますし、保険契約を継続するためのサポートも充実しています。
何回相談しても無料で対応してもらえますので、経済的ですね。
生命保険は必要な保障ですが無理して保険料を支払い続ける必要はないので、状況に応じて見直すようにしましょうね!