毎年お正月になると親戚中から子どもにお年玉が集まりますが、親としてはどう管理すべきか迷いますよね。
親戚が多いほどもらえるお年玉はどんどん高くなりますから、全額子どもに渡して管理させようとするのも考え物ですよね。
年齢に合わせて管理方法を変えていかないと、子どもの金銭感覚も身につきませんが、実際どんな管理方法がいいのか判断がつかない方も多いはずです。
今回は子どもがもらったお年玉を管理する方法を、親独自で管理する方法と子どもに管理する方法と2パターンに分けて紹介していきます。
またトラブルになりがちなお年玉の管理方法まで紹介していきますので、悩んでいる親御さんは是非参考にしてみてください。
目次
子どもがもらったお年玉、親が管理すべき?
子どもがもらったお年玉は、親が管理すべきなのか気になりますよね。
以下はお年玉の管理方法に関して、SBIホールディングスが取ったアンケートです。
(参考:SBIホールディングス2020年お年玉に関する意識調査より)
お年玉の管理方法で最も多いのが「親がすべて管理する」です。
お年玉は子供にとっては年に1度もらえる大金です。
年齢や親せきの数によってもらえる金額は変わりますが、数万円程度を一気に受けとることになるので、子ども一人に管理させてしまうと浪費癖がついてしまいます。
次いで多いのが、親と子どもで2人で管理する方法です。
年齢が上がれば友人と遊ぶ機会や、自分で好きなものを買いたいという気持ちが芽生えてきますので、親子で管理する方法を選ぶ家庭が増えていることが推測されます。
子どものもらったお年玉を親が管理するときの方法
子どものもらったお年玉を親が管理するときには、以下の3つの方法があります。
- お年玉専用の口座を作って貯金
- 自宅で保管しておいて必要な時に子どもに渡す
- 一部を子どもに渡して残りを親で管理
以下で詳しく解説してきます。
お年玉専用の口座を作って貯金
子どものもらったお年玉を親が管理するときには、お年玉専用の口座を作って貯金をするのも一つの手です。
毎年2万円程度のお年玉がもらえるとして、20歳になるまで貯めていれば40万円近くなります。
貯金は子どもの将来のために取っておいて、万が一大学進学した時に持たせてあげるのもよいでしょう。
実際に大学進学時に母親からお年玉を貯めていた貯金通帳を渡されて、自分で管理するように言われたという人もいます。
もちろん子どもに持たせるのではなく、成長して自分で管理ができるようになってから、学生のうちから口座を管理させても問題はありません。
子ども用口座は親権者であれば自由につくれる
子ども用口座は、親権者が銀行に行き所定の書類を提出するだけで作成できます。
子どもが学校に行っている最中でも、以下の書類を用意していれば基本的にどこの銀行でも作成できますので、安心してください。
- 子どもの健康保険証
- マイナンバーカード
- 子どもの本人確認書類
- 親権者の本人確認書類
銀行の窓口で子ども名義の口座を作りたいと伝えれば、対応してもらえますよ。
しかし同じ銀行で子どもの口座を複数つくろうとすると、窓口で止められてしまうこともあります。
銀行側は口座が不正に使われるのを防ぐために、イレギュラーがない限り1人につき1口座としているところがほとんどです。
万が一銀行の口座を2つ以上作りたい場合には、窓口で交渉してみるか、他の銀行に切り替えてみましょう。
自宅で保管しておいて必要な時に子どもに渡す
銀行の口座ですべて管理するデメリットは、子どもが必要になったときにいちいち引き出しに行かなければならない点です。
親が管理して必要な時に子どもに渡したいときには、自宅で保管しておくのがベストです。
自宅で保管しておけば必要な時に子どもに渡せるので、銀行に行く手間も省けます。
また自宅にあることで親としても管理をしやすくなるメリットもあります。
ただし気を付けたいのが、管理をする方法です。
タンスで管理するときは、子どもに場所がバレないようにしないと、勝手に取り出して使い込んでしまう可能性もあります。
またお母さんの財布で一括管理してしまうと、生活費と混ざってしまい親が使い込んでしまう可能性があります。
自宅で子供にバレずに使い込まない管理方法を探しておきましょう。
一部を子どもに渡して残りを親で管理
子どもがある程度成長してきたら、一部を子供に渡して残りを親で管理しましょう。
大体3分の1程度を渡しておいて、残りの金額は親の方で貯金をするのがベストです。
年齢に合わせて渡す金額を決めておかないと、周囲の子との所持金の差が生まれてしまいますので、注意が必要です。
お年玉を子供に管理させるときの方法
子どもに早いうちから金銭感覚を養わせたい!という方は、お年玉を子どもに管理させることも検討してみましょう。
お年玉を子どもに管理させる方法は、以下の通りです。
- お小遣い帳を付けさせる
- 無駄なものをあえて買うのを見過ごして無駄遣いの認識をさせる
- 子どもに貯金を管理させる
以下で詳しく解説していきます。
お小遣い帳を付けさせる
子どもにお年玉を渡して管理させるのであれば、お小遣い帳を付けさせてお金を管理する習慣を付けさせましょう。
お小遣い帳はアナログではありますが、毎日記入する習慣をつけることで、残りの金額がどの程度かを子ども自身で把握できるようになります。
また算数の計算力を鍛えることもできるので、子どもの学力を鍛えることもできます。
子どもは欲しいものを見かけると、突発的に購入しようとする傾向にあります。
しかしお小遣い帳を付けさせることで、お金は有限で自分で管理をしなければならないことも覚えさせられるので、一石二鳥なのです。
無駄なものをあえて買うのを見過ごして無駄遣いの認識をさせる
一度子どもに全額お年玉の管理を任せて、無駄なものを購入する様子を見てみましょう。
買ったものを使わなかったり、放置してしまったタイミングで、子どもと話す機会を設けましょう。
買ったものが無駄だったことを伝えて、無駄遣いをしたという認識を実体験を持って、子どもに植え付けてみましょう。
無駄遣いの認識をさせることで、今度キチンと管理することを約束させられますよ。
お小遣い帳を管理させるのとはまた違った切り口になりますし、荒療治にはなりますが体験を持って実感させられるのでおすすめです。
子どもに貯金を管理させる
銀行口座の管理も含めて子どもに貯金を管理させるのも一つの手です。
子ども専用の口座を開設して、子どもに通帳を渡して、自分で管理させてみましょう。
もちろん普段持ち歩くお財布にキャッシュカードは入れさせずに、自宅で基本的に管理させるのがポイントです。
もらったお金を自分で管理させることで、将来バイトで口座を作らなくても済みますし、口座の管理方法まで簡単に理解できるようになります。
もめごとの原因!お年玉のNG管理法
お年玉を管理するときには「親だから」「子どもだから」と決めつけてしまうことも多いです。
勝手な決めつけによってお年玉を管理していると、後々思いもよらないトラブルになることもあります。
お年玉のNG管理法は以下の3つです。
- 貯金している振りして家計に使いこむ
- 子どもの要望を聞かないですべて親で使い道を決めてしまう
- 小さいうちから子供に全額を与えてしまう
以下で解説していきます。
貯金している振りして家計に使い込む
子どもから貯金を受け取っておいて、貯金しているふりをして使い込んでしまうのはNGです。
子どもからお金を受け取っておいて家計の足しにしてしまって、いざ「私のお年玉はどこ?」と聞かれたときにこたえられなくなるケースです。
子どもからの信頼もなくなってしまいますし、親としての背中を見せられなくなってしまいます。
実際に「あなたの将来のために使うから」といわれて額面をきっちり渡してしまった後、結局親がすべて使いこんでしまったがために喧嘩になってしまった人もいます。
子どもだからといって騙すのではなく、きちんと事情を話すことをおすすめします。
児童手当を学資保険に回すのはアリ?メリットデメリットから徹底解説します
子どもの要望を聞かないですべて親で使い道を決めてしまう
お年玉をもらった後に子どもの要望を聞かないで、勝手に使い道を決めてしまうのはNGです。
子どもが欲しいものがあると言っていたら、一度きちんと話を聞いてあげて、本当に必要かを一緒に判断してあげましょう。
親で使い道を勝手に決めてしまうと、子どもの自立性が育ちません。
またお金の使い方を小さいうちから理解できなくなってしまいますので、将来に影響が出てしまいます。
小さいうちから子供に全額を与えてしまう
小さいうちから子供に、お金の大切さを理解させないままお年玉を全額与えてしまうのはNGです。
全額子どもに与えてしまうことで、悪い使う方を覚えてしまう可能性があるためです。
中には友達にお金をあげたりわからないまま奢らされ続けてしまうこともあります。
いっしょにお金の大切さを理解しながら、放っておかずにきちんと適宜必要な教育は行いましょう。
子どものお年玉をきちんと管理して正しい金銭感覚を養わせよう
いかがでしたか?
子どものお年玉問題ば毎年親を悩ませるものですが、どんな管理をするかを家庭で決めておいて、子どもにきちんとした金銭感覚を覚えさせられるようにしましょう。
子どものお年玉の管理法をきちんとつかんでおいて、正しい金銭感覚を子供に身に着けられるようにしていきましょう。