最近では貯蓄や投資もアプリで行えるようになるなど、生活にお金の運用が身近に感じられるようになりました。
しかし貯蓄や投資は知識のないまま行うことで、損をした時の損失が大きくなってしまいますので、有識者や専門家の講座を受講したいと考える方も増加しています。
マネーセミナーと言った名前に限らず、お金の知識を伝えるセミナーは常時開講されていますが、参加者を狙った怪しいセミナーも開かれているのです。
「セミナーに参加してみたいけど、万が一怪しいのに引っかかってしまったらどうしよう…」と不安に感じている方向けに、今回は怪しいマネーセミナーを見分ける方法を、徹底的に紹介していきます。
目次
マネーセミナーってそもそも何をするの?
マネーセミナーとは、その名の通りお金に関する知識を共有する場です。
参加費を徴収する場合もあれば、完全無料で参加できることもあります。
実施される内容は、主に以下の3つです。
生活費等の節約
主婦として家計を切り盛りしている方の中には、毎月の生活費のコストカットに苦しんでいる方も多いでしょう。
節約に成功しているブロガーさんやインスタグラマーさんが、実際に節約できた方法を伝授してくれることもあります。
またファイナンシャルプランナーが家計の無駄を見直すための方法を教えてくれることもあり、実際の生活に役立つ内容を教えてもらうことが可能です。
ファイナンシャルプランナーに相談するときの注意点と良いFPの選び方!事前に要チェック
保険などお金の知識
加入している保険や、意外と使われていない公的保障など、身近なお金の知識に関する情報を提供してくれます。
テキストや資料を用意してくれることもあります。
また経営に関する思考法など、本では吸収できない経験談を共有してもらえることもあります。
投資セミナー
FXや投資、株など、売買を行い資産運用を行うのに必要な知識を共有してもらうことが出来ます。
実際に取引を経験している人からリテラシーを教えてもらえるので、実践的な感が型紙に就くものもあります。
勉強会の名前を取っていることもあり、参加者同士で学びを深めることもあります。
ただし投資セミナーの中には怪しいセミナーも隠れており、FXの自動売買ツールをう率用としてくる人もいるので、注意が必要です。
資産運用詐欺に要注意!よくある手口と見分け方を徹底的に解説します
マネーセミナーを無料で開講できる理由
マネーセミナーは本来、書籍などの有料コンテンツで公開するものですが、無料で公開されることもあります。
「なんでマネーセミナーを無料で公開しようとするの?」と疑問に思う方もいるでしょうが、下記のように運営者側の思惑があることもあります。
企業の知名度向上
まだ発足して新しい企業や、新しいサービスを始めた時の知名度UPを目的にして開講されます。
広告を出すよりも自社のニーズにあった人に、企業の魅力を直接伝えられる場にもなります。
自社の商品を買ってくれそうな人に対して、確実に自社の名前を覚えてもらえるので、広告替わりに利用する企業が多いのです。
自社の商品の勧誘目的
自社の商品の勧誘目的でマネーセミナーを開講するところもあります。
相談してもらうため、契約してもらう、購入してもらうためなど、商品の購買につなげるための道筋として利用します。
もちろんセミナーの内容はしっかりと行ったうえで、最後に商品の紹介を行い、よろしければと添えて宣伝します。
人間無料でものをもらってしまうと、お返しをしようと考えますから、結果的に集客に結び付くことが多いのです。
怪しいマネーセミナーを見破るための5つのポイント
マネーセミナーの中には、きちんとしたバックグラウンドを持った資格者や専門家が開講していることもありますが、中には詐欺行為を行おうと考えている人もいます。
怪しいマネーセミナーを見破るためのポイントは、以下の5つです。
- 久しぶりにある友人から勧誘された
- セミナーの運営会社の業務内容
- 講師が信頼できる人であるか
- 情報商材などを売りつけようとしてくる
- 特別・確実なの言葉を使ってくる
以下で詳しく解説していきます。
久しぶりに会う友人から勧誘された
セミナーの参加自体を、久しぶりに会う友人から勧誘された場合は、いったん参加を見送るか疑ってかかったほうが良いでしょう。
実際に私も、久しぶりに連絡を取った友人からいきなり「勉強になるセミナーがあるんだけど」と勧誘されたことがあります。
久しぶりに会って勧誘してくる場合は、投資詐欺系のセミナーである可能性も疑いましょう。
セミナーの勧誘で報酬を受け取っている場合もあり、みなさんがカモにされている可能性もあるためです。
過去にどれだけ仲が良くても、疑ってかかるようにしたほうが良いでしょう。
セミナーの運営会社の業務内容
セミナーの運営を行っている企業の業務内容を、公式サイトをチェックしておきましょう。
きちんとした事業を行っている企業であれば、公式サイトもありますし事業内容も明確化されています。
しかし特に何も記載がない場合には、セミナーの運営会社自体が怪しい母体である可能性があるのです。
サイトがあっても内容が適当であったりした場合も同様です。
講師が信頼できる人であるか
講師のバックグラウンドも良くチェックしておきましょう。
学歴が本当なのか、資格を本当に保有しているのか、有名なメディアに出演した経歴があるのかなどをチェックしておきましょう。
また自称専門家を名乗っている場合もありますから、その名前の専門家が他にいるのかもチェックしておきましょう。
情報商材を売りつけようとしてくる
マネーセミナーで一番気を付けるべきは、情報商材を売りつけてくるパターンです。
情報商材とは、投資などの知識の入っている本だったり、ファイルの入っているUSB,メールなどが含まれます。
高額で販売している割には中身がスカスカであることが多く、詐欺事件も多発しています。
セミナーで「この本があれば、ツールがあれば」といわれた場合は、疑ってかかってみてください。
特別・確実な言葉を使ってくる
セミナーで不確定な情報に対して「特別」「確実」など、訴えかける言葉を使ってくる場合も注意が必要です。
不安をあおるような言葉を使われてしまうと、誰しも何か行動をしなければと思ってしまうものです。
誘導されてしまい相手の思うつぼになることもありますので、注意が必要です。
マネーセミナーに誘われても基本は疑ってかかる方が〇
マネーセミナーに誘われた場合は、信頼できる情報がない限り、基本は疑ってかかるほうが良いでしょう。
街角で誘われた場合はホイホイついていかないようにすることも大切です。
また参加してしまった場合でも、個人情報を渡してしまうと定期的に連絡がくる可能性もありますので、注意が必要です。
FPなど国家資格のある人の開催するセミナーを中心に利用しよう
いかがでしたか?
マネーセミナーは普段は得ることのできない、お金に関する知識を得ることのできる重要な機会です。
しかし「知りたい」という感情を利用して、詐欺や情報商材の売り付けをしようとしてくる人もいますので、注意が必要です。
万が一マネーセミナーに参加する際は、FPなど国家資格のある人の開催するような、信頼できるものに参加するようにしましょう。