健康保険証の色・種類・記号の意味って?職業や勤務先がわかるってホント?

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皆さんが医療機関で提出する健康保険証は、人によって色が変わります。

ネットの一部では、健康保険証の色で職業や年収・その人の会社での地位がわかるといわれている現状も。

「私の使ってる健康保険証で、相手からマウントを取られてしまったらどうしよう…」

「保険証の色で職業や年収を見分けられるのは気持ちが悪い」

と考えることもあるでしょう。

今回は皆さんが普段から使っている健康保険証の色で何がわかるのか、職業や年収まで判別できるのかについて解説していきます。

健康保険証の色で職業や年収がわかることはないので安心!

結論、健康保険証の色で、職業や年収が判別できませんので、安心してください。

健康保険証を身分証の一つとして、サービスに提示することもあるでしょう。

相手に自分の地位まで判別されることはありませんので、安心してください。

なぜ健康保険書の色で判別できないのか、理由を以下で解説しています。

保険証の色をわけている理由は単に管理のため

健康保険証の色が人によって異なるのは、単に管理のためです。

被保険者である皆さんが加入している健康保険組合が、各自で色を決めて管理しています。

手続き上保険証の色を分けておく方が、諸手続き時に面倒にならないためです。

つまり企業規模によっても、同じ健康保険証の色である可能性もあります。

組合によって色が異なるため、健康保険証の色でどの組合に所属しているかまではわかりますが、職業や年収まで判別する材料にはなりません。

正社員であっても派遣社員であっても、同じ保険証の色になることもありますので、雇用形態がバレることもありません。

健康保険証の色に全国で統一的な基準が定められているわけでもないので、健康保険証の色に職業や年収を意味する重要な情報にはなりえません。

健康保険証が紙でもカードでも職業や年収はわからない

最近では健康保険証をカードで配布するところも多いですが、いまだに紙で支給されるところも多いでしょう。

健康保険証が紙でもカードでも特に意味はなく、相手に職業や年収がわかることはありません。

地方自治体で加入する国民健康保険では、紙で渡されることもありますが、自営業だけではなくフリーランスの人も加入しています。

健康保険証の形態で被保険者の職業まで、判断することは不可能です。

更新で色が変わることもある

引っ越し、雇用先の変更、保険の切り替えなどで、健康保険証を更新すると、色が変わることもあります。

所属する保険によって色が変わっていきますので、地位などを判断する材料になるとは言えないんです。

雇用先が変われば、健康保険組合も変わりますので、健康保険証の色は年収や職業に応じたものではなく可変性のあるものであるといえます。

健康保険証の色で所属する保険がわかる

健康保険証の色では、被保険者の職業や地位までは判別することはできませんが、所属している健康保険組合を判別することはできます。

健康保険組合の種類によって、以下の通り保険証の色が分けられていますので、自分の持っている健康保険証の色と見比べてみてください。

社会保険なら青・黄色・赤

企業に勤めている人であれば、社会保険に加入しています。

青の保険証を持っているならば、全国健康保険協会管掌健康保険に加入している可能性が高いです。

全国健康保険協会管掌健康保険は、中小企業が加盟している傾向にあります。

黄色の健康保険証は、地方公務員や自衛官などの国家公務員の所属している共済組合で発行されています。

赤の健康保険証は、組合保険に加盟している企業で働く人が、持っている可能性が高いです。

組合保険は企業独自で運営されている保険組合で、企業規模の大きい企業で多くみられます。

あくまで組合保険=赤系は傾向です。

上述した通り、組合ごとに保険証の色は自由に決定できますので、青や黄色などを選んで利用している組合も中にはあります。

国民健康保険なら灰色が多い

健康保険証の色が灰色であれば、国民健康保険である可能性が高いです。

国民健康保険は、市区町村など地方自治体で加入できる保険です。

自治体の窓口で手続きをして、その場で紙で保険証が公布されることがほとんどです。

自治体によっては自治体のカラーに合わせた色で、配布されることもあります。

また、クリアケースを配布されることもあります。

後期高齢者医療制度は緑・紫系

後期高齢者医療制度を利用している方は、緑・紫系の健康保険証を持っている可能性が高いです。

生活保護を受けていない75歳以上の高齢者に加入が認められています。

国民健康保険と同様に、後期高齢者医療制度は地方自治体で加入します。

こちらも自治体によっては別の色を採用していることもあります。

健康保険証の番号で利用する保険制度がわかる

健康保険証の色はあくまで傾向ですので、色にはそこまで意味がないことがわかりました。

しかし健康保険証に記載されている番号には、実は重要な情報が記載されています。

健康保険証をまじまじと見られることは、めったにないでしょうが、どんな情報が読み取れるのか気になりますよね。

以下で解説していきます。

保険者番号の総桁数

保険者番号の総桁数で所属している健康保険がわかります。

社会保険と後期高齢者医療制度に所属している場合は、8桁です。

国民健康保険に所属している場合は、6桁です。

健康保険証の色では判別できませんが、保険者番号の総桁数と照らし合わせてみると、どの保険組合に所属しているのかが大体わかる仕組みです。

保険者番号の冒頭番号で詳細な健康組合がわかる

健康保険証に記載されている保険者番号の冒頭2桁の数字で、被保険者が加入している詳細な健康組合がわかります。

番号は法人番号と言われ、以下のように分類されています。

01全国健康保険協会管掌健康保険(協会かんぽ)
02船員保険
03/04日雇健康保険
06組合管掌健康保険(組合けんぽ)
07自衛官診療証
31国家公務員共済組合
32地方公務員共済組合
33警察共済組合
34公立学校共済組合
67国民健康保険法による退職者保険
39後期高齢者医療制度

上記の表をみればわかる通り、公務員になるとどの職種で働いているのかが、大体わかってしまいます。

被保険者整理番号が若い=社歴の長さで地位がバレることも

被保険者整理番号が若い場合、社歴の長いと判断されて地位がバレることもあります。

被保険者整理番号は企業ごとに決められているので、社歴の長い人が若い番号になることもあります。

多くの企業では、被保険者整理番号の1番は社長であるとされています。

被保険者整理番号では、地位の低さはわかりませんが、番号の若さによって勤務先での地位が高いことがバレてしまいます。

しかし健康保険証の被保険者整理番号までまじまじと見られることは少ないです。

基本的には、健康保険証で職業の詳細や年収まではわかることはないので、安心してください。

健康保険証の色で不安になる必要はない

いかがでしたか?

健康保険証は医療機関で提示するだけではなく、免許証やパスポートがないときの身分証明書になります。

ネット上では健康保険証の色で職業や年収までバレるとうわさされていますが、色だけでそれらの詳細な情報を判別すること不可能なので、安心してください。

ただし健康保険証に記載されている法人番号や被保険者整理番号で、公務員であることがバレたり、番号が若いことで社内で地位が高いことがバレることもありますので、注意が必要です。

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