火災保険と火災共済って何が違う?5つのポイントに絞って徹底解説します

火災保険 火災共済 違い

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賃貸でも持ち家でも火災保険に加入するのが一般的ですが、家に補償をかけられるのは保険会社の商品だけではありません。

各共済が出している「火災共済」でも家の万値の損害に備えられるんですよ。

ただし火災保険と火災共済と名前だけ聞いても、どんな違いがあるかわからないですよね。

できるだけ保険料の安い方に加入したいものですが、安さに目がくらんで後から損をしていたと気付くのでは遅いです。

今回は火災保険と火災共済の違いを、5つのポイントに絞って解説していきます。

火災保険と火災共済の決定的な違い5ポイント!

火災保険と火災共済には以下5つの決定的な違いがあります。

  • 運営が民間企業か非営利団体か
  • 補償内容のカスタマイズができるか
  • 保険料が変動するかしないか
  • 地震保険の取り扱い
  • 加入対象が限られているか

以下で詳しく解説していきます。

①運営が民間企業か非営利団体か

火災保険を運営しているのは、皆さんご存じの通り東京海上日動やAIG損保などの民間の損害保険会社です。

一方火災共済は共済組合という非営利組織によって運営されています。

民間の保険会社が運営している以上利益を求めているのに対して、共済は組合員の中で相互扶助を行うことを目的に運営されています。

そのため火災保険会社で加入すると保険会社の運営費が加算されているため保険料が高くなる傾向にあり、火災共済で保険に加入すると最低限の掛け金のみで加入できるので、補償に対する費用を軽減できるのです。

ただし火災保険の方が保険料が高いぶんサービスなどの対応が良いため、保険会社に対してホスピタリティを求めているのであれば、火災保険に加入しておいた方が精神的負担も少ないでしょう。

②補償内容のカスタマイズができるか

火災保険には住宅火災保険や住宅総合保険、さらに保障内容を必要な分付帯できるなど保障内容を個人で自由にカスタマイズできます。

住居形態や希望している保険料に合わせて選べるので、自分の気に入った保険に加入できるメリットがあります。

一方で火災共済では補償を自由に選べず、まとまったプランでしか保険に加入できません。

ただし加入時に補償のつけ忘れを防ぐことができるので、補償のつけ忘れで保険金が下りない事態を未然に防ぎたい!という方は向いているといえるでしょう。

③保険料が変動するかしないか

火災保険は保障内容や建物の価値など様々な条件を加味して保険料が決定されますので、人によって保険料が大きく異なります。

耐火に向いていない構造だったり家の敷地が広く補償範囲が広い場合には、多くの保険金がかかる可能性があります。

一方で火災共済は住宅構造に応じて、1口何十円と掛け金が定められています。

掛け金を何口かけるかによって保険料が変わりますが、火災保険のように保障内容によって大きく金額が変動するわけではありません。

補償内容は同じのまま、何口かけるかで保険料を設定できますので、保険料の見通しを立てやすいメリットがあります。

④地震保険の取り扱い

火災保険・共済では地震や火山活動による損害を補償できない決まりになっているので、別途補償を追加する必要があります。

火災保険の場合は加入している損害保険会社が提供している地震保険を付帯できますが、火災共済は運営母体が違う他め火災保険会社が提供している地震保険には加入できない決まりになっているんです。

ただし火災保険では補償が全く用意されていないわけではなく、別途で用意されています。

しかし地震保険が損害度合いに応じて火災保険金の100%~5%の割合で支給されるのに対して、共済では5%まで上限額300万円と制限が厳しく設けられています。

共済では地震に対する補償が満足いくほど用意されていないので、地震の多い地域に住んでいる方は注意が必要です。

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⑤加入対象が限られているか

火災保険ではきちんと告知内容を守っていて家に居住している人であれば加入出来るのに対して、火災共済では共済組合に加入する必要があります。

共済組合に加入するには共済団体が指定する加入条件を満たす必要があります。

地方公務員や国家公務員などであれば職場の共済に加入し、コープ共済であれば居住地域の生協に加入します。

組合員になってからでないと加入できないので、加入するまでに一段階手間がかかります。

火災保険に加入すべき人の2つの特徴

上記5つの違いを踏まえて、火災保険に加入すべき人には以下2つの特徴があるとわかりました。

  • 補償内容を住居に合わせて変更したい
  • 必要な損害分をしっかりと支払ってほしい

以下で詳しく解説していきます。

補償内容を住居に合わせて変更したい

火災保険では様々な特約が用意されていますので、住居の形態に合わせて必要な補償をカスタマイズできます。

水害の発生確率の低い地域では水災補償を外せますし、逆に必要であれば追加することも可能です。

また騒擾や破損・汚損など、生活しているうえで発生する些細なトラブルにも対応できる補償が用意されています。

必要な損害分をしっかりと支払ってほしい

火災保険はしっかりと業者に見積もりをとって保険会社の調査で認められれば、被害額に応じて保険金が支払われます。

保険料算定時も住居の状態や評価額に応じて支払われますので、必要な金額分は確保できます。

地震保険にも加入しておけば火災保険の保険金額に応じて支払いを受けられますので、満額までとはいきませんが生活の再建に必要な金額を支給してもらえます。

火災共済に加入すべき人の2つの特徴

火災共済に加入すべき人の特徴は以下の2つです。

  • 保険料を可能な限り安くしたい
  • 保険の補償をまとめてつけて見落としがないようにしたい

以下で詳しく解説していきます。

保険料を可能な限り安くしたい

火災保険は保険会社からのサービスが受けられるぶん保険料が比較的高く設定されています。

火災共済は共済組員間での相互扶助を目的として運営されているので、保険料に運営費用が含まれていないので保険料を安く抑えられます。

また1口数十円からの加入ですから、どの程度支払えるかに応じて口数を変えられるのも大きなメリットでしょう。

保険料支払いに悩んでいるのであれば、火災共済に加入して保険料の負担を軽減してみてはいかがでしょうか。

保険の保障をまとめてつけて見落としがないようにしたい

火災共済では保険の補償が一つのプランとしてまとまっているので、内容尾カスタマイズはできません。

しかし自分の好きなように組み替えられる反面、必要な補償を見落としていることもしばしば。

いざ被害を受けてから保険会社に申告しても補償がない加入者に対しては保険金は支払われません。

補償の見落としが怖い方は、火災共済に加入しておいてまとめて補償を得ておくことをおすすめします。

賃貸でも条件を満たしていれば共済に加入できる

「月々や年間の支払額を最小限に収めたいから、賃貸でも保険料を安くするために火災共済に加入したい…」と考えている方もいるでしょう。

賃貸でも火災共済に加入して補償を得られます。

しかし賃貸では皆さんもご存じの通り、不動産会社側ですでにプランを用意されていることがほとんど。

プランを用意されているからといって必ず加入する必要はありませんが、同程度の補償内容は用意しておかなければなりません。

また不動産会社や大家さんに対して一言断りを入れないと、今後の関係悪化にもつながりますので注意が必要です。

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いかがでしたか?

火災保険と火災共済はどちらも住宅の損害を補償してくれますが、運営の方針や保険料の安さなどで大きな違いがあります。

保険料を安く補償を得たいのであれば火災共済に、補償を自分でカスタマイズして納得のいく保険を目指したいのであれば、火災保険に加入することをおすすめします。

目的に合わせて保険に加入して、保険料の支払いに疑問を持たないように自分には何が必要かを見極めていきましょうね。

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