最近テレビでも話題になっているあおり運転のように、自動車のトラブルに対して注目が集まっています。
中には目撃証言だけでは立証できないものもあるため、自分の正当性を証明するためにドライブレコーダーで運転の様子を録画しようとする動きが広まっていますよね。
その動きに応じて、自動車保険では専用ドライブレコーダーをレンタルできる特約を発表し始めています。
ですがドライブレコーダー特約といっても、どんな保障が受けられるのか特約を付与するメリットはあるのかどうかわからない方も多いはず。
そこで今回はドライブレコーダー特約の特徴やメリット・デメリットを徹底的に解説していきます。
目次
話題のドライブレコーダー特約って何?
ドライブレコーダー特約は大手自動車保険会社が発表を続々と始めている特約の一つです。
ドライブレコーダーのレンタルやそれに伴う事故対応サポートが充実しています。
単体で加入することは出来ず、すでに加入している自動車保険にのみ付帯できます。
既にドライブレコーダーを取り付けているのであればそのまま継続して利用でき、もしまだ車につけていないのであれば、保険会社が独自の機能を追加したドライブレコーダーを借りることもできます。
事故時には保険会社に事故映像を自動的に送信する機能がついているものもあり、過失割合を決定するときに有効活用できるのが大きな魅力です。
例えば相手が明らかに悪い事故でも、こちらが乗車中であれば多少なりとも過失割合が設定されます。
悪質な相手であれば、あることないことを言って自分の非を少しでも減らそうと考えてくる場合もありますから、自分が悪くない証拠として提示することもできます。
特約の保険料も月々1000円以下ですので、もしもの場合に備えて付加しておくのにはお手頃な価格タイト言えるでしょう。
ドライブレコーダー特約の2つのメリット
ドライブレコーダー特約を付帯するメリットは大きく分けて以下の2つです。
- 強い衝撃を受けると保険会社と直接連絡可能
- 安全運転サポート付きで事故防止
以下で詳しく説明していきます。
強い衝撃を感知すると保険会社と直接連絡可能
ドライブレコーダー特約を契約した後、事故で車が強い衝撃を感知すると保険会社に事故映像が送信されるサービスが利用できます。
いちいち自分で確認しなくてもOKですし、誤って動画を消してしまう心配もありません。
また動画を送信後に事故対応専門のオペレーターに直接連絡が取れるシステムを導入している保険会社もあります。
事故発生後にお互いの言い分を説明するよりも確実に現状を把握してもらいやすくなりますし、正当な過失割合を主張できる材料になります。
またあおり運転で事故を起こした際に相手の運転状況も証明できますので、運転に際するトラブルをスムーズに解決しやすくなります。
事故後のロードサービス対応や相手との交渉も同時に依頼できますよ。
安全運転サポート付きで事故防止
ドライブレコーダー特約に加入すると、自動的に運転状況を記録してデータとして残してくれます。
例えば運転中にうっかりしていて車間距離や並列走行車との距離が狭くなっていた場合、ドライブレコーダーが自動感知してアラートを発令してくれます。
事故を防止するためのサポート機能がついているため、自分の過失事故を起こすリスクを軽減できるメリットがあるのです。
ドライブレコーダー特約の3つのデメリット
ドライブレコーダー特約は事故対応がスムーズになる、安全運転のサポートが受けられるなど非常に便利でメリットの大きい特約の様に思えますが、やはデメリットも同時に存在します。
ドライブレコーダー特約を契約することで生じるデメリットは以下の3つです。
- 事故が起こらなければただのレンタル費用に
- 保険会社にどこを走ったかバレる
- 契約できる保険会社が限られる
以下で詳しく説明します。
事故が起こらなければただのレンタル費用に
ドライブレコーダー特約では保険会社から高性能な機材をレンタルすることが出来ると上でお伝えしましたが、レンタルするよりもレコーダーを自分で買ったほうが長い目で見ると安上がりになります。
1000円以下で月々保障が受けられるとはいえ、事故が起きなければただのレコーダーのレンタル費用です。
ドライブレコーダーは一般的なものでも2~3万円で購入できるため、無事故で長期間利用するとなると自分で購入しておいた方が経済的です。
メリットで紹介したような事故対応サービスや安全サポートサービスに魅力を感じなければ、わざわざ加入せずとも自分で事故対応の手続きをすれば問題ありません。
特約のサービス内容と保険料を天秤にかけて、利用するかどうかを検討しておくことをすすめます。
保険会社にどこを走ったかがバレる
ドライブレコーダーの安全サポート機能は、常に走行状況を録画して記録しています。
そのため保険会社にどの地点をどれだけ走ったかがバレることになります。
特にやましいことが無ければ問題ありませんが、プライバシーを気にされる方にとっては「常に監視されている」気持ちを与えてしまうでしょう。
契約できる保険会社が限られる
ドライブレコーダー特約は最近になって登場した比較的新しい特約のため、大手保険会社のみが提供しているサービスです。
そのため現在加入している自動車保険会社によっては、ドラレコ特約すら付けられない可能性があります。
もしもドライブレコーダー特約を付けられない自動車保険に加入しているのであれば、付加できる大手保険会社に加入することをおすすめします。
ドラレコ特約を付けるなら一度保険相談をしてみるのもあり
「あおり運転や事故の時に備えてドラレコ特約を付けたいから他の保険会社に乗りかえたい」という方は一度保険のプロに保険相談をしてみることをおすすめします。
特約を付加できる他の保険に加入しなおす際には、メインである自動車保険の保障内容や保険料を確認する必要があります。
いくらドライブレコーダー特約が良い保障内容だったとしても、基本の保障が自分に合っていないのであれば意味がありません。
保険のプロがいる保険代理店に相談すれば、複数の保険会社の中から提案が受けられますので、比較検討しながらどの保険に加入するかを決定できます。
もしどの保険に乗り換えるか迷っているのであれば、是非一度検討してみてくださいね。
ドライブレコーダー特約を付けて事故解決をスムーズに!
いかがでしたか?
いずれにせよドライブレコーダーは、事故発生時に自分の正当性を証明できる一つの有効な手段ですから、借りるにしろ購入するにしろ車につけておいて損はありません。
ドライブレコーダー特約は自動車保険に付帯して、事故対応のスムーズ化や高性能の機材がレンタルできるサービスが利用できますので、ドライブレコーダーを付ける時には加入を検討すべき特約です。
保険料も1000円以下とお手軽ですが、サービスの内容や自分でレコーダーを購入するときのメリットやデメリットと比較してから加入することをおすすめします。
もしも加入している自動車保険では特約を付加できない場合は、他の自動車保険会社に乗り換えることを検討してみるのもいいかもしれませんね。