友人や身内から保険の営業の勧誘を受けたことある人、多いのではないでしょうか。
保険の営業と聞くと、きつい・辞める人が多いとイメージしませんか？その理由は離職率の高さが関係しています。
そこでこの記事では保険営業になるめに知っておくべき注意点を紹介します。
目次
保険営業から「保険会社で働きませんか？」と勧誘されることがある
友人や知人、自分の加入している営業の担当から「うちの保険会社で働きませんか？」と勧誘を受けたことがある人もいるのではないでしょうか。
ちょうど転職を考えていたり、そろそろ就職という人だと「保険営業いいかも」と思うこともあるでしょう。
しかし保険営業を始める前になぜ勧誘が多いのか？を知っておく必要があります。
ここでは、保険営業への勧誘が多い理由を紹介します。就職する前にチェックしておきましょう。
生命保険の保険営業は離職率が高いから
生命保険の保険営業の勧誘がなぜ多いのか。それは離職率が高く、慢性的な人手不足だからです。
具体的な離職率は各保険会社が公表していませんが、8割を超えているとも言われています。
そこの保険会社も例外ではなく、離職率が高いため常に新しい営業を勧誘しているのです。
保険営業と聞くと、きつい・大変・続けるのが困難というイメージを抱いている人もいるでしょう。
きつそうなイメージ通り保険業界の営業は、さまざまな理由から離職率が高くなっているため人手不足になってしまっているので、定期的に人員を確保する必要があるのです。
営業を勧誘すると報酬がもらえることもあるから
さらに営業への勧誘をする理由は、勧誘することで成功報酬を受け取ることができます。
これも営業への勧誘が積極的に行われている理由の一つです。ノルマではありませんが、個人事業主である保険営業は人員が増えるほど契約数が増えるため、保険会社にとってはプラスになります。
ですので報酬を払ってでも人員を積極的に勧誘するように促しています。
勧誘に乗る前にチェック！保険営業がきついといわれる10個の理由
離職率の高さや成功すると報酬があることで、積極的に保険営業への勧誘が行われています。
勧誘の際には「高収入を期待できる」「子育てとの両立がしやすい」など魅力的なことを言われた経験をした人もいるのでは？
そのような話を聞くと「転職したいかも」と思う人もいますが、少し待ってください。
保険営業は確かに高収入を期待出来たり、子育て中の人が活躍していることもありますが、離職率の高さからもきつい面もたくさんあることがわかります。
そこで保険営業がきついと言われる10個の理由を紹介します。
就職を検討する前に、1度チェックし自分に合うのかを確認しておきましょう。
お客様のために土日でも仕事が入ることも
保険営業が商品を売る相手は、主に個人です。
基本的な営業活動は平日の日中ですが、その時間は営業を変えたい相手も仕事中で不在であったり、対応不可能である場合が多いです。
相手に話を聞いてもらうことが保険営業にとって大切で、アポ取りも大切な仕事です。
仕事をしている相手の予定に合わせると、土日となることもあり休日返上で働くことも出てきます。
「休日はしっかり休みたい」「週休2日は必ず確保したい」という人にとっては、土日も働く必要があることは保険営業がきついと感じる理由の一つです。
保険営業へのイメージが悪く見込み客をつかみづらい
保険営業に対して「強引な勧誘をする」「無理やり商品を売りつけられる」などあまりいいイメージを持っていない人もいますよね。
このような悪いイメージから、急に保険の営業が家に来てもすぐに話を聞くという人は稀です。
そのため見込み客を掴みづらく、なかなか契約まで取り付けるのが難しいのが現状です。
たくさんの家に飛び込み営業をしていても、ヒットしないと疲弊してしまい仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。
営業という仕事に対して悪いイメージを持っている人が多いということを知っておく必要があります。
友達や親戚に加入してもらう必要が出てくることも
保険の営業を始めると、まず最初に友人や親戚に声をかけて保険契約をしてもらう人が多いです。
営業できる伝手がない人でも、友人や身内であれば保険契約してくれる可能性が高いため、声をかけるのです。
何年も連絡を取っていなかった友人から急に連絡が来て、保険の勧誘をされたという人もいませんか。
友人に保険勧誘を続けていて、結果的に友達を失ったという声もありました。
ノルマなどが設定されている保険会社では、特にこのようなことが頻繁にあるようです。
会社によってはノルマに追われて生活が苦しくなる
保険営業には、ほとんどの会社でノルマが設定されており、ノルマが達成できないと自分で保険を買っているという営業もいます。
ノルマが達成できないと上司屋先輩から厳しく迫られることもあり、自分で保険に入ってでもノルマを達成させようとしてしまうのです。
そもそも保険の営業の給与は、歩合制であることが多く契約が取れなかったりノルマを達成できないと給与が安いこともあります。
そこに保険も購入しなくてはいけなくなると、生活を圧迫され厳しい状況になり辞める人もいることを知っておきましょう。
常に保険商品の勉強をする必要がある
保険商品は、進化する医療に対応できるように新しいものが開発されています。
新しい保険をお客に提案するためには、しっかりと保険商品を知っておかなければいけません。
お客の質問にスムーズに答えられるように、常に保険商品の勉強をしておく必要があります。
退職を渋られることがある
保険営業のキツさを知ると、退職を考える人もいます。
しかし事業所によっては、退職を渋られてしまいなかなか辞めさせてもらえないこともあります。
退職したくても目途が経たないと、転職活動もできず困ってしまうことにもあるでしょう。
ちなみに人員が減ると上司の給与に影響があるため、溜めさせないという人もいるようです。
しかし退職の申し出を拒否することはできないので、適切な時時期に退職を申し出れば辞められないわけではないことを知っておきましょう。
告知義務違反の対応に追われる
自分の持っているお客さんの告知義務違反がわかると、その対応をするのも保険営業の仕事です。
加入時に、保険契約者が軽い気持ちで告知義務違反を犯すと、死亡したときや高度障害などを負っても保険金が支払われません。
その事実を伝えるのも保険営業の仕事です。
契約者が死亡していると、家族に告知義務違反を伝えることになり、よりつらい気持ちになることもあるでしょう。
お客様のために自腹を切る必要がある
保険営業担当は、会社員ではなく個人事業主となります。
そのためお客とのお茶代や挨拶の品、さらにはガソリン代までもが自腹となります。
経費として確定申告で申告することはできますが、細かい費用は自腹を切る必要があるため、毎月出ていくお金が多いことを知っておきましょう。
人の死が日常に入り込んでくる
保険が喜ばれるのは、お客にとって急な病気や家族の死など嬉しいときではありません。
そのため人の死というものが、自分の日常に入り込んでくることにストレスを感じる人も少なくありません。
保険があってよかったと言われることにやりがいを感じる一方で、このような面があることも知っておくべきことです。
お客様の短期解約で損をすることがある
せっかく契約に取り付けても、短期で保険を解約されてしまうと営業担当が損をすることもあります。
加入者が不満を持って短期解約すると、契約時に受け取ったインセンティブを返さなければいけなくなります。
大きな契約が短期解約になってしまうケースが続くと、給与がマイナスになってしまうこともあるので、注意が必要です。
保険営業に勧誘されたときの上手な断り方
上記のようなことがすべてではないですが、業務上の理由で辞めている人も多いことは知っておくべきです。
「やっぱり自分には無理」と思う人もいるでしょう。
しかし自分の保険営業担当や友人から勧誘されるとなんて断ってよいかわからないという人もいますよね。
そこでここからは、保険営業に勧誘されたときの上手な断り方を紹介します。
ぜひ参考にして、上手く断れるとよいですね。
キッパリと保険営業には興味がないと伝える
まず大切なのが、保険営業という職業に興味がないのであればきっぱりと断ることが大切です。
友人や、付き合いの長い営業が相手だと断りづらいと思って、ついつい「今は忙しいから今度」など曖昧な断り方をしている人もいます。
しかしそれでは相手は可能性があると思って、よりしつこく誘ってくる可能性があります。
興味がない・やりたいと思っていないということをきっぱりと伝え、相手を諦めさせることが大切です。
今別の職業に就いていることを伝える
現在別の職業についている人は、そのことを伝え現状で満足しているのでと断ることも有効です。
職に就いていると言うと「今より高収入を期待できる」などと誘われることもありますが、現状の職にやりがいを感じ、年収にも満足していることを伝えることで、相手もそれ以上勧誘しづらくなります。
逆に今の職に何かしらの不満があることを伝えると、勧誘がしつこくなるので注意が必要です。
今が楽しいということをアピールするのが効果的でしょう。
あまりにもしつこいなら事業所に苦情を入れる
中にはそれでもあきらめない営業もいます。
そのときは、遠慮せず保険会社や営業所に苦情の連絡を入れましょう。
しつこい営業や勧誘を禁止している保険会社も多く、苦情を出せばすぐに収まります。
どうしてもしつこい・勧誘が強引などのクレームは遠慮せずに出すようにしましょう。
保険の営業で成功できるのは一握り
保険営業の中には、誘い文句の通り高収入を得ている人もいます。
そのような事例を出されて勧誘されると「自分にもチャンスがあるかも」と思うかもしれませんが、保険営業で成功している人は一握りの人だということを理解しておくことが大切です。
もちろん努力次第では、高収入を得られる可能性はありますが、それ以上にきついこともたくさんあり続けること自体が難しい仕事です。
上記の内容をきちんと把握してから、本当にチャレンジするのかを決めることが大切なことでしょう。
保険営業に勧誘されたら仕事内容を把握してよく検討しよう
保険営業の勧誘について、きつい理由を中心に解説しました。保険営業の勧誘を受ける機会は多く、高収入・子育てとの両立など良い事を聞くと「やってみようかな」と思う人もいるでしょう。
しかし保険営業は離職率も高く、楽な仕事ではありません。
大切なのは、仕事内容は大変な部分をしっかりと把握し、自分に向いているかをじっくりと検討したうえで決めることです。
安易に勧誘に乗るのではなく、しっかりとリサーチするように心がけましょう。
