親戚から保険を勧誘されたときの断り方！円満に切り抜けるには？

親戚に呼び出されて久しぶりにあったら、「ノルマやばいから保険に加入してほしいんだけど…」と頼まれることもあります。

今後の関係やお世話になった相手ならなおさら、加入してあげたい気持ちもあるでしょう。

ですが提案された保険があまりにも高い、あるいは加入したいと思えない保険の場合、どうやって断るべきかわからないですよね。

今回は親せきから保険を勧誘された方向けに、円満に切り抜ける方法を解説していきます。

生命保険営業が親戚に保険を勧誘する理由

「生命保険の勧誘ができる人は他にもいるのに、なんで自分に声をかけてくるの？」と思う方が大半でしょう。

生命保険の営業が、親戚に保険を勧誘する理由は、以下の通りです。

• 単純に営業成績が厳しいから数を獲得したい
• 一番断られにくい相手だから
• 自分の営業成績につながりやすい保険を販売しやすい

以下で詳しく説明していきます。

単純に営業成績が厳しいから数を獲得したい

生命保険の営業は、販売した保険の数と保険商品の保険金額によって、歩合が決定します。

成績のいい営業であれば簡単に数を獲得できますが、まだ営業を始めたてだったり、調子が悪くうまく顧客を獲得できない場合もあります。

とにかく契約数を稼いでおかないと、自分の給与に直接響いてきますので、少しでも数を稼ぐために一番身近な親族を営業先として選ぶことが多いのです。

一番断られにくい相手だから

親戚は血縁関係があるにしろないにしろ、戸籍上つながっていますから切っても切れない縁です。

特に過去に営業側が親戚に何か恩を売っている場合には、「何かしてあげないと」という気持ちになるかもしれません。

一番身近でなおかつ関係性の深い相手だからこそ、邪険に断られる可能性は低いですよね。

保険営業側からしたら、商品が売れるチャンスになりますのでこの機を逃す手はありません。

自分の営業成績につながりやすい保険を販売しやすい

相手が断りにくいことを利用して、自分の営業成績につながりやすい保険を販売する営業もいます。

自分の営業成績につながりやすい保険とは、保険会社が受け取る保険料が高い保険、つまり終身保険や高額な保険金をかける契約です。

また生命保険について知識のない親戚の場合、営業成績のことまで看破されることは少ないですから、自分の利益になる保険を販売しやすいと考える人もいるのです。

親戚から保険を勧誘されたときの断り方

いくらお世話になっている親戚だからといっても、別世帯。

自分の家庭がある以上、家計に打撃になる保険に加入するのは避けたいですが、断って相手との関係性が悪化するのも嫌ですよね。

以下は親戚から保険を勧誘されたときの断り方の例です。

保険を提案されてどう断るか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

• すでに別の保険に加入していることを伝える
• 複数の保険を比較して気に入っている保険があることを伝える
• 提案された保険が高いならお金がないと伝える
• 保険を解約すると損をすると伝える
• 保険に加入できなかった経験があると伝える

以下で詳しく解説していきます。

すでに別の保険に加入していることを伝える

保険を提案されたらまず、すでに別の保険に加入していることを伝えましょう。

相手が営業に不慣れであれば、そのまま食い下がってくれる可能性があります。

とりあえず伝えてみる価値はあるでしょう。

複数の保険を比較して気に入っている保険があることを伝える

「今入っている保険でも保険の見直しが大事だし、話だけでも聞いてくれないか」と言われたら、既に複数の保険を比較して気に入っている保険があることを伝えてみましょう。

保険の提案の際には、相手のメリットを前面に押し出してすすめてきます。

既に他の保険も確認して、自分で納得いっている保険が見つかっている場合、そこに入り込むのは難しいでしょう。

ただし「自分で見比べてももしかしたら見落としがあるかもしれないから、専門家である自分にまかせてくれないか」と言われる可能性も。

その場合は、保険相談窓口などの専門家に見てもらっているから大丈夫と伝えれば、かわせる可能性はあります。

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提案された保険が高いならお金がないと伝える

成績になるなら保険に加入しておいてあげたいけど、保険料があまりにも高いなら、支払うだけのお金の余裕がないことを伝えてみましょう。

お金がないのに無理やり契約してしまうと、すぐに保険料が支払えなくなってしまい、保険を解約する羽目になります。

保険の早期解約につながると、営業の成績にも影響がでますので避けたいところでしょう。

お金がないと伝えるのはプライドが許さない！という方もいるでしょうが、仕方なしに加入して家計が苦しくなるよりかはましでしょう。

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保険を解約すると損をすると伝える

既に貯蓄型の生命保険に加入している場合には、保険慮の払込期間前に解約してしまうと、解約返戻金が元本割れを起こします。

元本割れを起こすと、支払った保険料よりも受け取れる解約返戻金の額が少なくなってしまいますので、かえって損をすることに。

営業がしつこいのであれば、加入している保険を解約することで、自分が損をすることになるので無理だと伝えましょう。

元本割れを起こした分を補填できるメリットを提示するのは難しいですから、食い下がってくれるかもしれません。

保険に加入できなかった経験があると伝える

営業をかけられる保険の多くは、生命保険や医療保険など健康状態の告知審査が、厳しく設けられていることがほとんどです。

しつこいなと感じたら、数年以内に保険会社から指定されている病気にかかった経験があることを伝えましょう。

親戚が提案してくる保険は、健康状態の引受基準が通常枠で設定されていることがほとんどですから、健康状態に問題があると加入できません。

営業としても加入できない人に推しても時間の無駄ですよね。

病気が原因で保険に加入できなかった経験がなくとも、嘘も方便でしょう。

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あまりにもしつこいなら親戚と距離を置いてみるのも一つの手

何度も連絡してきてそのたびに断っているのに、必ず保険の勧誘をしてくるのであれば、親戚を一度距離を置いてみるのも一つの手でしょう。

しつこい営業をこのまま受け続けていても、ずるずる同じ関係性が続いていくだけです。

親戚であっても同居していなかったり、遠方に住んでいる場合には、距離を置いても気まずくなることはないでしょう。

その他に親戚にも同様の営業行為を行っている可能性もあります。

実際に親戚に保険営業をかけている人は、行き過ぎた勧誘で親戚内で孤立してしまうことも。

相手が気づくまで距離を置いてみるのも、大人な対応かもしれません。

注意！「名前だけ貸して！」と言われたら即断ろう

中には契約数が足りないために、親戚に「書類の記入とか名義だけ貸して！保険料は私が払うから！」と名義だけを貸してほしいとお願いしてい来る人もいます。

「まぁ名前だけならいいかな…」と契約する方向で考えるのはNG。

実は保険を販売する担当者が、名義だけを借りて自分で保険料を支払う行為は保険業法で禁止されているんです。

保険業法は保険契約者の保護を行うために、制定されている法律で、違反している場合には法的処置や業務改善命令が出される仕組みになっています。

保険の名義だけを借りて保険に加入させたことが分かった場合、親戚が今後保険営業として活動できない処分を課されることもあるんです。

また契約しただけの皆さんにも、事情聴取が行われる可能性があります。

悪質性が高いと、保険会社から契約を解除されたり、モラルリスクの観点から今後保険に加入するのが難しくなる可能性があります。

保険会社側でブラックリストに掲載されることもあるので、自分のためにも親戚のためにも断る勇気は必要です。

相手に乗せられないために保険の知識をつけておこう

相手がまだ未熟だったとしても、保険に関する知識をつけている専門家です。

自分が保険について何も知らなかったら、相手に知識量で負けて言い負かされてしまうかもしれません。

そもそも保険は加入者が納得して、自分のライフプランに合わせた最適な保障を選ぶのが普通です。

相手の利益になる保険に誘導されて、自分に見合わない保険に加入しないためにも、保険の知識は十分につけておくことをおすすめします。

ネットで保険に関する知識を収集するでもいいですし、ファイナンシャルプランナーの資格を勉強してお金に関する知識を得るのもいいでしょう。

将来や家計にも役立つ知識ですから、学んでおいて損はありません。

親戚から加入した保険を解約したいけど止められるときはどうしたらいい？

既に親戚から保険に加入したはいいけど、契約内容に納得できないからやっぱり解約したい…と考える方も多いですよね。

でも相手に解約したいと伝えたら「今解約しないほうがいい」など、引き留められてどうしても解約させてもらえないこともあるでしょう。

結論、親戚に皆さんの保険解約を止める権利はありませんので、安心して解約手続きを進めてしまって構いません。

保険の契約資料が手元にあるのならば、保険会社に直接連絡すれば対応してもらえることもあります。

また他の保険に切り替えたいのであれば、保険相談窓口を利用すれば、保険の解約手続きも対応してもらえます。

「早期解約すると親戚に迷惑がかかるんじゃ…」と思う方もいるでしょうが、保険契約上は営業と契約者の関係です。

保険料を支払っている皆さんに契約管理の権限はありますから、気にすることはありません。

親戚から保険を勧誘されたら円満に解決できるように対処しよう

いかがでしたか？

保険の営業の多くはノルマが厳しいときや、契約数が欲しいときに親戚を頼って勧誘をすすめてくることもあります。

保険料や契約内容に納得いっているのであれば、そのまま契約しても構いません。

ただし内容に少しでも不満があるなら、契約するか要検討しましょう。

もしも断る場合は、今後の関係性も考慮して円満に解決できるように努めましょう。

あまりにも勧誘行為がしつこいのであれば、相手と距離をおいて生活するのも一つの手です。

保険はあくまで皆さんのライフプランに合わせて加入するものですので、ご自分の利益を考えながら加入しましょうね。