団体信用生命保険は高血圧でも加入できる?断られるパターンと対処法はあるの?

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住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険に加入することが義務付けられていることも多く、万が一の時にも安心することができます。

しかし高血圧症の持病がある場合、団信への加入を断られてしまうこともあります。

そこで今回は、高血圧症と団信加入についてお話していきます。

団体信用生命保険では高血圧も告知する必要あり

団体信用生命保険とは、住宅ローンを組む際に契約者本人万が一死亡や高度障害状態になった場合に、ローンの残額が0になるという住宅ローンの保険のことです。

団体信用生命保険に加入していない場合、万が一ローン支払い者が死亡や高度障害状態になっても家族がローンを支払わなければならなくなるため、リスクを回避するために加入するのが一般的です。

この団体信用生命保険に加入する際に、持病や健康に関する告知義務があり、高血圧を持つ人も告知しなければいけません。

この告知がされていないと、告知義務違反になり万が一の時に保険金が下りないこともあります。

高血圧は健康リスクがあるから

高血圧症は心筋梗塞や脳梗塞など、様々な病気の引き金になることも多く、健康リスクが高い病気とされています。

そのため告知が必要な疾病とされているのです。

団体信用生命保険は加入者が亡くなったときの保障が大きいから

告知義務のある疾病は、高血圧症の他にも様々ありますが、告知が必要な理由は加入者が亡くなった際の保障が大きいからです。

住宅ローンは一般的に数千万円程度組むことが多く、万が一加入者が死亡した場合、ローンの残額は銀行が支払うことになります。

そのため健康状況を把握しておく必要があります。

高血圧症の持病がある場合、必ず団体信用生命保険の加入の際に告知しなければいけません。

ただ、しっかりと投薬治療や通院をしていればコントロールできる病気でもあるので、高血圧症=団体信用生命保険に加入できないというわけではありません。

必ず正直に告知しましょう。

団体信用生命保険に加入できない=住宅ローンが組めない

高血圧症により、団体信用生命保険に加入できないことで住宅ローン自体が組めないということもあります。

それは住宅ローンを組む際に、団体信用生命保険に加入することが必須となっており、条件の中に組み込まれているからです。

そのため団体信用生命保険に加入できない=住宅ローンが組めないということになってしまいます。

しかしこれは団体信用生命保険の商品により異なりますので、事前に銀行担当者に確認しておく必要があります。

団体信用生命保険は高血圧で落ちることがある

団体信用生命保険の健康状況の告知で、高血圧症を告知したことで審査に落ちてしまうこともあります。

先ほど投薬治療や通院をきちんとしている場合には、審査に通ることも可能というお話をしました。

そもそも高血圧症と診断されているにも関わらず、投薬治療をしている様子がない場合や、健康基準を大幅に超えている場合、治療をしていても改善の様子が見られない場合などは団体信用生命保険の審査に落ちてしまう可能性があります。

それぞれを詳しく解説していきます。

健康基準を大幅に超えている

各銀行ごとに健康基準があり、その基準を大きく超えてしまっている場合には審査に落ちてしまいます。

告知の項目は以下のようになっています。

これをもとに審査が行われ、健康基準を大幅に超えている場合には審査には通りません。

また必要となれば医師の診断書の記入もお願いされることがあります。

  • 狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、先天性心臓病
  • 脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)、脳動脈硬化症
  • 高血圧症、糖尿病、こうげん病、リウマチ、貧血症、紫斑病
  • 慢性気管支炎、ぜんそく、肺結核、気管支拡張症、肺気腫
  • 胃かいよう、十二指腸かいよう、かいよう性大腸炎、すい臓炎、クローン病
  • 肝炎、肝硬変、肝機能障害
  • 腎炎、ネフローゼ、腎不全
  • 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
  • ガン、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ
  • 精神病、神経症、総合失調症、てんかん、うつ病、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症
  • 子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう腫

投薬治療を受けている様子がない

高血圧症の場合、適切な投薬治療が行われておりコントロール出来ていると判断されれば審査に通る可能性はあります。

しかし投薬治療を受けている様子がないと、死亡につながる心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高くなってしまうので、落ちてしまいます。

団体信用生命保険のためでもありますが、自分のためにも必ず適切な治療を受けることが大切です。

治療をしていても改善の様子が見られない

高血圧症の持病を持つ人の中には、投薬治療をしても改善の様子が見られない人もいます。

その場合、健康リスクが高く団体信用生命保険に加入することは難しいでしょう。

生活習慣の改善や投薬治療を行っても症状が改善しない場合には、落ち着いてからの住宅購入も検討する必要があります。

このように、高血圧症で団体信用生命保険の加入ができないこともあります。

高血圧症により団体信用生命保険に加入できないということは、健康リスクが高いということですのでまずはしっかりと自分の健康を考えることが大切です。

団体信用生命保険に加入できない場合にはどうする?

団体信用生命保険に加入することが出来ないと、住宅を購入後に万が一の時に大きな借金を家族が背負うことになってしまいます。

出来れば加入したいですが、高血圧症や持病により加入できないと判断された場合にはどのようにしたらよいのでしょうか。

試しに通常加入できないかかけあってみる

まず高血圧症ということをしっかりと告知したうえで、通常加入できないか掛け合ってみることも一つの方法です。

先ほども何度かお話しましたが高血圧症の場合、適切な投薬治療や通院をしてコントできていると団体信用生命保険に加入することができる可能性があります。

また医師の診断書の提出を求められることもありますが、逆にきちんと告知・診断書の提出を行うことで加入出来ることもあるので、正直に告知したうえで通常加入できないかを掛け合ってみましょう。

絶対に黙って審査を通すということは辞めましょう。

健康状態の改善をおこなう

高血圧症の場合投薬治療の他に、肥満や生活習慣を見直すことで健康状態が改善することがあります。

まず健康状態の改善を行い、高血圧症の症状の改善を目指すことも加入するためには有効です。

また団体信用生命保険のためでもありますが、自分自身の健康のためにも肥満や生活習慣を見直すことが大切です。

完治してから告知期間を過ぎるのを待つ

上記の2つを試したけど、どうしても加入できないことが分かった場合には、一定期間住宅購入を諦めて完治してからの告知期間を過ぎるのを待ちましょう。

少し購入時期はズレてしまいますが、完治してから告知期間を過ぎれば、問題なく団体信用生命保険に加入することができるので、どうしても加入できないけど、リスクを考えると加入したいという人は告知期間が過ぎるのを待ちましょう。

引受基準の低いor告知審査のない保険に加入する

団体信用生命保険に加入するのが難しいけど、年齢や状況を考えて住宅を購入したい、告知期間が過ぎるのが待てないという人は、引受基準の低いor告知審査のない保険に加入するという方法があります。

持病がある人でも加入できる「ワイド団体信用生命保険」というものがあり、条件が緩和される代わりに金利がプラスされます。

またフラット35は健康状態に関係なく加入することができます。

フラット35

フラット35は、住宅金融支援機構が提供している「固定金利型住宅ローン」で健康状態に関係なく加入することができます。

団体信用生命保険に加入する必要はありませんが、万が一のリスクはあるので、民間の保険に加入して備えることをおススメします。

基準緩和型の団体信用生命保険

団体信用生命保険の通常加入が難しい場合には「ワイド団体信用生命保険」という持病のある人でも加入できる保険があります。

高血圧症の場合、ワイド団信の対象となるので加入できる可能性が高くなります。

しかし条件緩和なのでその分割高になります。

団体信用生命保険への加入が難しい場合に、取るべき対処法についてお話しました。団体信用生命保険への加入ができないと、万が一の際に大きなリスクがあります。

ワイド団信やフラット35などを利用するという手段もありますが、高血圧症で加入を断られてしまった場合、適切な治療を行い完治してから告知期間が過ぎるのを待ち住宅購入するなどの対処をする必要があります。

健康状態に不安がある場合、まずは適切な治療を受けることをおすすめします。

団体信用生命保険加入時でも告知は正直に行おう

今回は、団体信用生命保険と高血圧症についてお話してきました。

高血圧症の場合告知義務があり、怠ると万が一の際に保険料が支払われないため絶対に告知しましょう。

告知により加入ができない可能性もありますが、健康状態の改善や完治からの告知期間がすぎるのを待つなどの方法で加入をまつことも大切です。

またワイド団信やフラット35などを活用する際には、金銭面の負担なども考え慎重に行いましょう。

高血圧でも投薬でコントロールして団信に加入しよう

高血圧症は、適切な投薬治療や通院を行うことでコントロールできるので、高血圧症の持病があっても団信に加入することは十分に可能です。

まずは、きちんと通院し投薬治療を受けることが団信加入にも健康状態維持にも大切なのではないでしょうか。

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