銀行の口座にある程度のお金がたまっている皆さん、お金を貯めておくだけではなく貯めながら増やす方法が気になりますよね。
しかしFXや投資は失敗した時のリスクが非常に大きいですから、安全に資産運用できる方法が気になりますよね。
銀行が提供している定期預金はお金をまとめて預けておいて、期間分の利息を受け取るものです。
投資よりも安心性が高いとは思うものの、メリットがある反面デメリットが気になる方も多いことでしょう。
今回は定期預金を利用するメリット・デメリットから、積立預金との違いまで、徹底的に解説してきます。
目次
定期預金とは期間指定の預金のこと
定期預金とは、預入の期間が決まっている預金のことを指します。
定期的にお金を入金するのではなく、100万円なら100万円をまとめて入金するシステムです。
一括で入金することで、銀行側から金利を受け取ることができるので、単に普通預金でコツコツ貯めるよりも、効率的にお金を増やすことが可能です。
定期預金には、以下の種類があります。
- 一般定期預金
- 期日指定定期預金
- 大口定期預金
- 積立定期預金
- 外貨定期預金
定期預金を利用する5つのメリット
定期預金を利用するメリットは、以下の5つです。
- 長期的に預金を積み立てられるので使い込みが少ない
- 元本割れしないのでリスクがない
- 銀行が倒産しても1000万円以下なら補償がある
- 預入期間を自分で設定できるので効率的に資産運用ができる
- 普通預金よりも金利が高い
以下で詳しく解説していきます。
長期的に預金を積み立てられるので使い込みが少ない
定期預金は冒頭でも紹介した通り、長期的に預金を積み立てておけるので、使い込む心配がありません。
一度入金したお金は、途中で定期預金を解約しない限り引き出すことはできないので、契約した金額は確実に貯蓄として残しておけます。
定期預金は口座の開設やシステムの利用料がかかりませんから、コスト面でも安心です。
普通預金でお金を預けていると、自分で使いこんでしまうこともありますから安心です。
元本割れしないのでリスクがない
定期預金は預けた金額から減ることもありませんので、元本割れをせずリスクがありません。
銀行に預けている金額に応じて金利がもらえるので、預けている金額が減るばかりか、収入が受け取れます。
FXや投資の場合、自分の力ではどうにもできない市場を予測する必要がありますから、元本が減って大損を擦る可能性もあるのです。
ただ自分のお金を預けているだけで、リスクなく金利が受け取れるので、堅実にお金を貯めることができるようになります。
銀行が倒産しても1000万円以下なら補償がある
定期預金は普通預金と同じように、銀行が倒産したとしても預金が保護される、預金保険制度の対象になります。
何らかの不況によって、銀行が倒産した場合、預けている預金が1000万円以下、倒産するまでの利息が受け取れます。
保険会社などを通じて資産運用を行った場合、他の会社に契約が移管されることになり、契約が縮小されてしまう可能性もあるんです。
定期預金は一回でまとめて支払うため、1000万円を超える預金はしないでしょうから、保証が得られる可能性が高いのです。
預入期間を自分で設定できるので効率的に資産運用ができる
定期預金は預入の期間を契約者側で自由に設定できるメリットがあります。
そのため短期間で利息を得たい場合、長期運用して将来使うときに解約したいなど、目的に応じて契約期間を設定できます。
資産運用の一つとして、効率的に活用できるのは、非常に大きなメリットであるといえます。
普通預金よりも金利が高い
定期預金は普通預金よりも金利が高く設定されています。
普通預金の金利はほぼないに等しいものであることが多いです。
普通預金で現在貯金をしている方で、預金額を使う予定がないのであれば、定期y金に切り替えたほうが効率的にお金を貯められるようになります。
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定期預金を利用する3つのデメリット
定期預金を利用するデメリットは、以下の3点です。
- 高額な配当金を得ることはできない
- 途中で引き出せないので必要な時にお金が使えない
- 途中解約で金利が下がる
以下で詳しく解説していきます。
高額な配当金を得ることはできない
定期預金は投資などと比べて、高額な配当金を得ることはできません。
堅実に積み立てていくことを前提に製品が組まれているので、時間をかけなければ利息も微々たるものです。
普通預金とは別に保管しておく目的ではなく、元本として本格的に資産運用をしたいと考えているなら、投資信託など他の方法を利用したほうがいいでしょう。
実際に日本は低金利の時代が続いており、銀行側も金利を下げて定期預金の商品を打ち出していることが多いです。
実際に高額な配当金を得るには、リスクが必ずつきまといますので、どちらを取るかをよく考えておくことをおすすめします。
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途中で引き出せないので必要な時にお金が使えない
定期預金は一度銀行にお金を入れてしまえば、途中で引き出すことはできません。
万が一生活防衛費として貯めているお金まで定期預金につぎ込んでしまい、いざ家庭内で急にお金が必要になったときに、お金が使えないデメリットがあります。
途中で引き出すためには、定期預金を解約するほかありません。
引き出して自由に使いたいお金はきちんと普通預金で分けておくことをおすすめします。
途中解約で金利が下がる
途中解約することで、結果的に金利が下がることにつながるため、本来予定していた利息をもらうことはできません。
解約した時点までの利息までしか支払われないため、目標金額をよりも低い金額を受け取らざるを得ません。
途中解約で大きく損をすることはありませんが、目標金額を達成できないことから、他の方法で元本を大きくしていく必要があります。
また定期鵜預金の利息には20.315%の利息が発生することにも、注意が必要です。
利息分が源泉徴収されて、残った金額を皆さんは受け取ることになります。
定期預金と積立預金の違いって?
定期預金のほかにも、積立預金があります。
しかし名前だけ見ても、双方にどんな違いがあるかわからないことも多いでしょう。
定期預金と積立預金の違いは、以下の2つです。
出金が自由にできるか
定期預金は冒頭でも紹介した通り、出金が自由にできないデメリットがあります。
出金するためには、自分で定期預金を解約しなければなりません。
一方で積立預金は積み立てた金額は、自分で好きなように出金することが可能です。
必要なときに出金したいなら積立預金、引き出さずに堅実に利息を得たいなら定期預金を契約するようにしましょう。
コツコツ積み立てるか一気に入金するか
元本の積み立て方式にも、違いがあります。
定期預金はまとめて預入金額を銀行の口座に入れる必要があります。
一方で、積立預金の場合は、月々自分で決めた金額を口座に入金していくものです。
もちろん金利に差があるものの、生活に支障が出るかをよく確認した上で、利用するかを決めましょう
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定期預金を契約するときの注意点
定期預金を契約するときの注意点は、以下の通りです。
- 複数の銀行の金利を比較しておく
- 通貨を円にするかドルにするかを決めておく
- 生活防衛費は普通預金でいつでも引き出せるようにしておく
- 生活を切り詰めて無理にお金を預ける必要はない
以下で詳しく解説していきます。
複数の銀行の金利を比較しておく
定期預金を契約するときには、複数の銀行の金利を比較しておくことをおすすめします。
銀行は独自に金利を設定しているため、微々たる差ではありますが、銀行ごとに金利が異なる可能性があります。
持っている銀行口座で済ませようとするのではなく、他の銀行の金利もよく比較したうえで口座を開設するかを検討してください。
複数の銀行の金利を比較しておくことで、より高い利息の銀行と契約して資産運用ができるようになります。
通貨を円にするかドルにするかを決めておく
契約する通貨を円にするか、ドルにするかをきめておきましょう。
一般的には預金=円の認識ですが、最近では預金をドルなどの外貨で対応できるプランを用意しているところもあります。
上述した通り、日本円は金利が非常に少ないですが、外貨は日本円よりもわずかながらに金利が高いことが多いです。
金利に注目して定期預金を利用するのであれば、どちらの通過で運用するかを事前に決めておくkとをおすすめします。
生活防衛費は普通預金でいつでも引き出せるようにしておく
生活防衛費として、万が一まとまったお金が必要になったときのためのお金は、普通預金に入れておくことをおすすめします。
いつ何時お金が必要になるかはわかりませんし、定期預金をそのたびに解約していては、手続きにも手間がかかってしまいます。
最低でも数十万円程度は普通預金口座に入れておくことをおすすめします。
生活を切り詰めて無理にお金を預ける必要はない
生活を切り詰めてまで、無理に定期預金でお金を預ける必要はありません。
無理にお金を預けてしまっても、生活に支障が出てしまうだけです。
毎月の支出を確認して、どの程度大きな出費に耐えられるかを試算しておくことをおすすめします。
定期預金を活用して資産を分散しよう
いかがでしたか?
定期預金を活用して活用して資産を分散することが可能ですし、堅実に利息でお金を貯められるようになります。
ただし定期預金を利用するデメリットもありますので、よくチェックしたうえで、利用するかを検討してみてくださいね。