「もし自分に何かあったら、残された家族はどうしよう…」と考えて、家族にお金を残すために保険への加入を検討されているみなさん。
終身保険への加入もお考えではありませんか?
終身保険は生命保険の一種であるため、お金を残す一つの選択肢として選ばれることが多いですが、保険である以上加入が必要な人とそうでない人がくっきり分かれます。
保険は長期的に料金を支払っていくため総合的に見て料金が高額になりがちです。
そのため自分は本当に終身保険への加入が必要かどうかをしっかりと把握しておく必要があります。
そこで今回は終身保険に加入するメリット・デメリットから、終身保険が必要な人の5つの特徴まで解説していきます。
目次
終身保険ってそもそもどんな保険なの?
終身保険には以下3つの特徴があります。
- 生命保険の一種で保障が一生涯続く
- 保険料が一生同じ額で続いていく
- 4つの種類がある
以下で詳しく解説していきます。
生命保険の一種で保障が一生涯続く
終身保険は生命保険の一種にカウントされ、保障が一生涯続いていきます。
定期の生命保険だと保険期間内に死亡した場合でなければ、保険金の支払いが受けられませんし年齢などで加入年齢が制限されていることもあります。
一方終身保険だと死ぬまで保障が有効になりますから、保険期間関係なく加入している限り死亡時の保険金支払いが受けられます。
保険料が一生同じ金額で続いていく
終身保険は保険料が一生同じ金額で続いていくため、年齢によって保険料が増額される心配がありません。
定期保険の場合は更新ごとに年齢に応じて保険料が見直されていきますので、保険料負担が増えてしまいます。
常に一定の保険料を支払うことになるので、やりくりもしやすいのがメリットです。
5つの種類がある
終身保険には以下5つの種類があり、それぞれ加入する目的が異なります。
終身保険
終身保険は一番オーソドックスな保険で、死亡保障を目的に加入することがほとんど。
加入して一番家族にお金がかかる時期を脱した後は、貯蓄目的で加入できます。
変額保険
変額保険は支払って積み立てている保険料を保険会社が金融商品を用いて運用してくれる保険です。
金融商品には株式や債券などが含まれますので、投資性の高い保険として知られています。
景気や株の値動きが良いときには、運用益が多く出ることになりますから支払われる保険金や解約返戻金が当初予定していた額よりも高くなる可能性があります。
またうまく運用できなかった場合の保険として、死亡保険金に関しては保証額が設定されています。
契機によって変動するため、場合によっては元本割れを引き起こす可能性もあります。
積立利率変動型終身保険
積立利率変動型終身保険は、金利の変動に応じて解約返戻金額や保険金額が変わる保険です。
金利が変動することでインフレが発生した時に解約返戻金や保険金が増額するため、急な変動にも対応できる可能性があります。
また積立利率変動型終身保険でも利率の最低保証が定められているので、極端に損をすることは少ないです。
外貨建て保険
外貨建て保険は保険加入者から支払われた保険料を保険会社が外貨に変換し、積み立てていく保険です。
日本円と外貨では金利が異なるため、外貨の金利が高いときには国内で運用するよりも多くの利益を得られる可能性があります。
ただし為替手数料が発生したり金融変動の影響を受ける可能性もありますので、加入には注意が必要です。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は最近学資保険の代わりにも活用されるようになった終身保険です。
通常の終身保険とは異なり払込期間の保険料を割り引いてくれるので、長期的な契約でも安価に対応できるメリットがあります。
ただし支払う保険料が少ない分解約返戻金額や保険金額は少なくなります。
ですが保険料払い込み期間が終了すると、本来の解約返戻金額や保険金額に戻るので貯蓄性は高いといえます。
学資保険の代わりに活用する際には、保険料払い込み期間を10年程度に設定して、払い込み後の運用期間を多めに設けて返戻率を上げるやり方があります。
終身保険に加入する3つのメリット
終身保険に加入するメリットは以下の3つです。
- 保証が一生涯続くので安心
- 契約者との関係性によっては節税対策になる
- 契約者貸付制度で保険会社からお金が借りれる
以下で詳しく解説していきます、
保障が一生涯続くので安心
終身保険に加入するメリットは何といっても保障の継続期間です。
人間だれしもいつなくなるかはわかりませんから、期間の際限なく保険金が下りる可能性があるのは非常に安心できますよね。
上述したように保険料の払い込み期間が終了すれば、運用期間が長いことから支払った保険料よりももらえる保険金額が高くなることもあるため、非常に貯蓄性が高いです。
契約者との関係性によっては節税対策になる
生命保険である終身保険は、保険金を受け取る際に控除が受けられるシステムになっています。
法定相続人×500万円の金額分が非課税枠として認められますので、契約する保険金の金額によっては税金が差し引かれることなく額面通りの保険金を残せます。
また生命保険料控除として住民税や所得税の控除も受けられますので、さらに節税効果が生まれるんですよ。
契約者貸付制度で保険会社からお金が借りれる
終身保険は加入期間が長いですから途中で「急にまとまったお金が必要になったけど借りる先が見つからない!」となることもあるでしょう。
終身保険の契約者貸付制度を活用すれば、解約返戻金を元手に保険会社からお金を借りれる制度があります。
お金を借りたまま保険契約を継続できますので、保険料控除が打ち切られることもありません。
終身保険に加入する3つのデメリット
終身保険に加入するデメリットは以下の3つです。
- 保険料の支払い期間が長い
- 保険料が一定のぶん定期保険よりも高額
- 早期解約で損をする
以下で詳しく解説していきます。
保険料の支払期間が長い
終身保険では保険期間が長いぶん同様に保険料の支払い期間も長く設定されています。
支払い期間が長い=期間分の保険料を家計から捻出することになりますから、当該機関においては家計でのやりくりが必要になるかもしれません。
保険料が一定であるため家計状況に応じて支払額が変動しないことも、大きなデメリットとして挙げられます。
保険料が一定のぶん定期保険よりも高額
終身保険では長期的な保障分に加えて目標金額を達成するために、定期保険よりも保険料が高く設定されています。
老後の資金に備えて加入するのはよいのですが、働き盛りの年齢で残された子供の為に保険金を残したいといった場合には保険料の高い終身保険よりも、短期分の保障で保険料も安い定期保険に加入するほうが得策なことも。
加入時には家計状況と相談する必要があるのも一つのデメリットではないでしょうか。
早期解約で損をする
何度もお伝えしているように終身保険には保険料を払い込む期間が設定されています。
保険料払い込み期間はまだつみたてに必要な保険料が集まっていない状態ですから、運用益が少ない状態です。
保険料払い込み期間に早期で解約してしまうと、支払った保険料よりも受け取れる解約返戻金額が少ない元本割れを引き起こすこともあります。
終身保険が必要な人の5つの特徴
上記の終身保険の特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえで、以下5ついずれかの特徴に当てはまる人は、終身保険への加入を検討してもよいかもしれません。
- 亡くなった後の処理費用を用意しておきたい人
- 貯金が苦手な人
- 老後の資金を効率的にためていきたい人
- 子どもの教育費用を貯めていきたい人
- 死亡後の家族にお金を残したい人
以下で詳しく解説していきます。
亡くなった後の処理費用を用意しておきたい人
「養う家族がいないから保険金を残さなくてもいいや」と考える人は多いですが、単身者の方でも死亡後にお金がかかることをご存じでしょうか。
火葬費用や葬式代、遺骨の整理費用など死亡後の後処理にも残念ながらお金がかかります。
養う家族がいなくとも親族に死亡後に対応してもらうことが多いでしょうから、亡くなった後に金銭面で迷惑をかけないように、最小限の処理費用を残せるようにしておきましょう。
貯金が苦手な人
「将来の為にお金を貯めていきたいけど預金口座からだと毎回使いすぎちゃうんだよね…」という方は、終身保険に加入して保障を得ながら保険料支払いで貯蓄していく方法もあります。
保険料は加入時に支払い方法を設定できますから、月々の支払いにすれば定期預金のように毎回同じタイミングで同じ金額を貯めていけます。
また途中で簡単に引き出せませんから、使い込んでしまう心配もありません。
払込期間を過ぎれば運用益も上がっていきますから、貯金額からさらに増額した金額を返戻金あるいは保険金として受け取れます。
老後の資金を効率的にためていきたい人
加入時は死亡した時の保険金目当て、払い込み期間を過ぎた後は貯蓄目的に活用できるため、お金がかからなくなってくる老後の資金として貯蓄することも可能です。
30代40代で加入しておいて定年退職後に解約して生活費用に充てられることもありますから、老後に十分な金額を残せることもあります。
最近では老後にウン千万円なければ生活できないなんて言われたニュースもありますし、高齢化が進んでいる状態でいつ公的保障がうまく回らなくなるとも限りませんから、早め早めの段階で対応できるようにしていきましょう。
子供の教育費用を貯めていきたい人
低解約返戻金型終身保険など、保険料払い込み期間の解約でメリットは大きいものの支払い期間を調節することで、学資保険よりも高い返戻率で保険金を受け取れることもあります。
最近では学資保険といえども返戻率が100を多少超すぐらいまで落ち込んでいるため、加入しても満足いくほどの運用益が受けられないこともあります。
その分終身保険は早期に加入しておくことで運用益の出る期間を短くできますから、学資保険代わりに子供の教育費用を貯めることも可能なのです。
死亡後の家族にお金を残したい人
生命保険の根本的な保障の話になるのですが、死亡後の家族にお金を残したい人は終身保険に加入しておくことを強く勧めます。
ただし子供の教育費がかかる年代に加入する場合は、定期保険に加入しておいて最低限の保険料で保障を手厚くする方が経済的なこともありますから、注意が必要です。
学資保険代わりに使うときは加入期間に注意しよう
最近では保険に関して専門家に相談すると、終身保険を学資保険代わりに利用するように勧められることも増えてきました。
通常学資保険は18歳まで保険料を支払って積み立てていきますので、長期間の運用期間が設けられていますので元本割れせずに子供の為の教育資金を貯められます。
一方で終身保険を学資保険代わりに活用するために加入すると、保険料払い込み期間が子どもの大学進学タイミングよりも長くなってしまうと、保険金を活用するために解約した際に元本割れを引き起こしてしまう可能性があるんです。
学資保険はもともと教育費用積み立てを目的に設計されていますので加入期間は計算されていますが、終身保険は本来死亡保障を目的に加入するものですので解約するタイミングを考慮しておかないと、後になって損をしていたことに気づくなんてことにもなりかねません。
どの終身保険に加入するか迷ったら保険相談窓口を活用しよう
「自分が終身保険への加入が向いていることが分かったけど、実際どこの保険会社を選べばいいかわからない…」なんて方も中にはいますよね。
どの終身保険に加入するかを迷ったら、保険相談窓口を活用することも検討してみてください。
保険相談窓口では、皆さんの現在の収入状況や希望している条件から、加入すべき終身保険について提案してくれます。
また保険に関してわからないことがあれば逐一確認して解説してくれますので、初めて加入する方でも安心です。
相談料は無料、店舗での相談や自宅での相談も対応してくれますので、自分に合った方を利用してみてくださいね。
以下の記事でおすすめの保険相談窓口を掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【2020年最新版】無料保険相談窓口おすすめランキングTOP10
終身保険が必要かを確認して将来に向けて保障を充実させよう
いかがでしたか?
終身保険は生命保険の一部で、保障は一生涯保険料支払いも一定額で進められるので、いつ死亡することがあっても対応できる保険です。
最近では通常の死亡保障に加えて貯蓄性にクローズアップした、外貨建て保険や変額保険などもありますので死亡保障と同時に貯蓄も進めていきたい方は加入を検討してみてもいいかもしれません。
また終身保険の特徴や加入するメリット・デメリットから、加入が必要な人そうでない人が分かれていますので、自分がどちらに該当するかをよく検討してから加入相談をすすめることをおすすめします。
どの保険に加入していいか迷った方は、保険相談のプロが在籍している保険代理店での相談も検討してみましょう。
最適な保障に出会えるいい機会になるかもしれません。