生命保険の保険料支払いといえば、口座振替を思い浮かべる方も多いでしょう。
ですが他の公共料金や保険の支払いもあり、引き落とし日がバラバラになってしまいがちですよね。
最近ではクレジットカード支払いを認めている企業もありますから、可能であれば生命保険の支払いもクレジットカード支払いにして、引き落とし日をまとめておきたいところです。
そこで今回は生命保険料をクレジットカード支払いにするときのメリット・デメリットを徹底的に解説していきます。
目次
- 1 生命保険料はクレカ支払いが可能
- 2 生命保険料をクレジットカード支払いにする3つのメリット
- 3 生命保険料をクレジットカード支払いにする3つのデメリット
- 4 生命保険料を節約する方法3選
- 5 クレジットカードで生命保険を支払うと節約できる方法
- 6 生命保険のクレジットカード支払いを快適に利用する方法
- 7 クレジットカードで生命保険を支払う際のセキュリティ対策
- 8 クレジットカードでの生命保険料支払いと保険契約の注意点
- 9 生命保険料のクレカ支払いが認められている保険会社一覧
- 10 クレジットカードで支払う生命保険の選び方のポイント
- 11 加入途中でクレカ支払いに切り替えるときの手順
- 12 クレジットカードを有効活用してお得に保険料を支払おう
生命保険料はクレカ支払いが可能
生命保険料でもクレジットカード支払いに対応してもらえます。
どのクレジットカードが利用できるかは保険会社の判断によりますが、大手の保険会社であれば基本的に利用可能です。
加入時にクレカ支払いを選択することも、保険加入期間中に口座振替からクレカ支払いに切り替えることも可能です。
生命保険料をクレジットカード支払いにする3つのメリット
生命保険料をクレジットカード支払いにするメリットは、以下の4つです。
- クレジットカードのポイントがたまりやすくなる
- クレカの支払い日に支払い日をまとめられる
- 保険料の支払いを忘れない
- 口座残高の把握がしやすい
- 保障開始を早められる
以下で詳しく解説していきます。
クレジットカードのポイントがたまりやすくなる
生命保険料をクレジットカード支払いにすることで、クレカのポイントをためやすくなります。
クレジットカードにはカード会社独自のポイント制度が用意されています。
利用額に応じて何%と加算されていくシステムになっているので、保険料支払いをまとめておくことで通常よりも、さらに効率的にポイントを集められます。
ポイントは厳禁と同じ扱いで、支払額から割引きを受けられることもあるのでお得ですよね。
クレカの支払い日に支払い日をまとめられる
クレジットカード支払いに生命保険料支払いをまとめておくことで、支払い日を一元化できます。
基本的に世間一般の給与支払い日に合わせて、25日以降に支払い日が設定されています。
しかし水道料金などの光熱費や家賃支払いの日程によっては、支払いがバラバラになって複雑化してしまうこともあります。
支払を忘れると翌月にまとめて請求が来たり、サービス停止になってしまうものもありますから、支払い忘れは避けたいところ。
クレカ支払いにすると、クレジットカード支払い日に生命保険料も決済されるので、支払い日の管理も容易になります。
保険料の支払いを忘れない
クレジットカードは滞納してしまうと信用情報に傷がついて、将来ローンを組むときに悪影響を及ぼすため、支払日を厳重に管理している方も多いでしょう。
生命保険料をクレジットカード支払いにしておくことで、保険料の支払いを忘れるリスクを最小限に抑えられます。
生命保険では1度保険料支払いを忘れても、即保険を解約されることはありませんが、2回、3回と続いてしまうと保険の失効や保険の解約にもつながってしまいますので注意が必要です。
口座残高の把握がしやすい
日常の買い物などをクレジットカード一括で管理している場合、保険料もクレジットカードで支払うことによって口座残高の把握がしやすいです。
口座残高を把握できていると、残高不足で引き落としができないなどのトラブルも未然に防ぐことができ、さらにひとつの口座から日常の支払いすべてが把握できると家計管理もしやすくなりますね。
保障開始を早められる
保険料を口座引き落としにすると諸手続きに時間がかかり、保障開始は初めて口座より保険料の引き落しが開始した時点からとなるため、場合によっては契約から1か月後と言ったケースもよくあります。
一方保険料をクレジットカード払いにした場合、カードが有効か否かの確認が取れ次第保障開始となるため、口座引き落としよりも圧倒的に早く保障を開始できます。
支払い方法に関して特にこだわりがない場合はクレジットカードでの支払いがおすすめですね。
生命保険料をクレジットカード支払いにする3つのデメリット
生命保険料をクレジットカード支払いにするメリットがあれば、もちろんデメリットもあります。
- 他の支払いと重なると支払い額が大きくなる
- クレカの料金滞納で信用情報に傷がつく
- 口座振替から変更するとまとめて請求が来る
以下で詳しく解説していきます。
他の支払いと重なると支払い額が大きくなる
クレジットカード支払いをその他のサービスでも利用している場合には、支払額が高額になる可能性もあります。
すべての支払いをまとめていると、月々の支払い額がどんどん増えていってしまいます。
またネットショッピングなどの買い物で、クレカ支払いを多用してしまう方も要注意です。
支払能力を超えて支払い額が大きくなってしまうと、クレカの滞納につながってしまいます。
クレカの料金滞納で信用情報に傷がつく
クレジットカード支払いにしてうっかり滞納してしまうと、信用情報に傷がついてしまいます。
信用情報に傷がついてしまうと、新しくクレカを契約するときに承認が下りなかったり、高額な買いものをするときにローンが組めなくなったりする弊害が生じる可能性があります。
保険料支払いをクレカに切り替えたことを忘れて、利用料金を把握せずに口座にお金を入れてしまうと、うっかり支払額が足りずに未納になってしまうこともあるので、注意が必要です。
口座振替から変更するとまとめて請求が来る
加入期間の途中に口座振替からクレジットカード支払いに変更すると、当月分の引き落としはされずに、翌月にまとめて2か月分の料金が引き落とされることがあります。
まとめて請求が来ることで、翌月の引き落とし額が多くなってしまい、支払額の計算ミスが起こりやすくなります。
通常ルーティン化されている支払いと一時的にズレる可能性があるので、注意が必要です。
クレジットカードの値下げの効果は限定的
保険料をクレジットカード払いにするとポイントがもらえるため、少しでもお得に保険料を支払いたい方にはおすすめです。
しかし、クレジットカードのポイント還元率は平均0.5%から1%が多いです。
ポイント還元率を念頭に入れてさらに考えると、クレジットカード払いにしないとポイントも還元されないためお得ではありませんがクレジットカード払いにしたからと言ってポイントの還元率は大幅に変動することは滅多にないため、保険料をお得に支払える効果は限定的と言えますね。
むしろクレジットカード払いで保険料がお得になるからと言って、多くの保険に加入したり不要な特約に加入したりすると逆に損をする可能性もあるため注意が必要です。
保険会社によってはさまざまな制限がある
保険会社によっては初回の支払いのみしかカード払いに対応していないケース、そもそも保険料の支払いにクレジットカードが使えないケースも散見されます。
クレジットカードで支払えると思い込み、後になってカード払い非対応であると知っても後の祭りなので、クレジットカード払いを希望する方は契約時にしっかり確認しましょう。
本人名義のクレジットカードが必要になる
保険会社によっては保険料の支払いに使うクレジットカードは、契約者とカードの名義が同一でないと受付ができない保険会社もあります。
しかし、すべての保険会社が保険の契約者=クレジットカードの名義人の縛りがあるわけではないので、不安な場合は保険会社へ確認しましょう。
クレジットカードの有効期限に注意
クレジットカードの有効期限は通常数年はあるため、注意深く確認する方は少ないでしょう。
しかしクレジットカードの有効期限が切れていると支払いに充てることができず、別のカードもしくは支払い方法の変更手続きが必要になるため、契約前にクレジットカードの有効期限は確認しておきましょう。
さらに契約してから数年後にクレジットカードの有効期限を迎えてしまうケースもあり、有効期限が切れたまま放置すると保険契約が強制終了する可能性もあるため注意しましょう。
生命保険料を節約する方法3選
保険に加入すると保険料を毎月コンスタントに支払う必要があるため、生活にも大きく影響を及ぼすでしょう。
しかし保険を解約するのは万が一に備えたい方にとってはなかなか踏みきれない決断でしょう。
誰でも手軽にできる保険料の節約方法を以下の内容に沿って見ていきたいと思います。
- 還元率が高いクレジットカードを使う
- 必要以上に保障を増やさない
- こまめに保障を見直す
以下で詳しく解説していきます。
①還元率が高いクレジットカードを使う
ポイントの還元率が高いクレジットカードで保険料を支払えば節約になるでしょう。
口座振替などの場合は支払った金額に対してポイントの付与はされないため、ポイントの還元率が高いクレジットカードで支払うのは有効的です。
一般的に高還元率のクレジットカードは還元率が1%以上のため、保険料の支払に充てる際はポイントの還元率も要チェックです。
②必要以上に保障を増やさない
保険の保障には主契約・特約があります。
主契約は契約すると必ず付随する保障部分である一方、特約は任意(オプション)で加入することができる保険で入院・通院などさまざまな種類があります。
特約をつけることで手厚い保障を手に入れることができますが、その分保険料も割高になるでしょう。
特約はあくまでも任意保険なので、本当に必要か否かを見極めて特約に加入するのが良いでしょう。
③こまめに保険を見直す
結婚・出産・子どもの独立などのライフステージが変わるたびに、生命保険は見直すと良いでしょう。
ライフステージが変わると生命保険の補償額も変動し、子どもがいれば生活費の他に教育費も必要になるため少しでも節約することが重要です。
たとえば貯蓄型の保険から掛け捨て型の保険に変えて保険料を安く済ますのも有効手段です。
それぞれのライフステージに見合った保険を選ぶことで、無駄な支出を減らすことができるのでぜひ実践してみましょう。
クレジットカードで生命保険を支払うと節約できる方法
クレジットカードを賢く活用すると、生命保険料の支払いにおける節約効果を最大限に引き出すのが可能です。
ただし、適切な返済計画を持ち、カードを使いすぎないように注意が必要になります。
クレジットカードを使う際に発生するキャッシュバックを利用して、生命保険料の支払い時に一部が返金されます。
これにより、実質的な保険料の支払い額が削減できます。
クレジットカードを利用してもらえるポイントを、生命保険料の支払いにあてると、キャッシュバックと同じく支出の節約につながります。
生命保険料を支払う際に特典が付いているクレジットカードを選ぶのもポイントです。
航空マイル、ホテル宿泊割引、商品割引など、生活に役立つ特典を受けると、節約が可能になります。
特典獲得期間やキャッシュバックキャンペーンを考慮し、クレジットカードの支払いスケジュールを調節するとお得に活用できます。
戦略的に調整し、生命保険料と他の支出をバランスよく計画しましょう。
クレジットカードの未払いを避け、高金利を発生させないように返済計画を立てるのも大切です。
そのため金利負担を減らすと、節約につながります。
生命保険のクレジットカード支払いを快適に利用する方法
クレジットカードの支払いについて、いくつかの方法を設定すると、生命保険の支払いをスムーズかつ快適に行えるでしょう。以下のポイントを確認するのがおすすめです。
- 自動引き落としの設定
- アラート設定の活用
- クレジットカード明細の確認
ここからは、上記の内容を説明していきます。
自動引き落としの設定
クレジットカードでの生命保険料の支払いを自動引き落としに設定すれば、支払い期限を覚えていなくても心配いりません。
自分の支出管理をしやすいタイミングに設定しておくと、家計管理もスムーズに行えます。
クレジットカードの有効期限が切れた場合には、再登録が必要になるケースもあるため、更新スケジュールの把握をしておくのがおすすめです。
アラート設定の活用
クレジットカードは事前アラートを設定でき、引き落とし口座の残高の不足があれば知らせるシステムがあります。
その他に、一定の金額を使用すると通知されるアラートも設定できます。
カードを利用すると、誰が何に使用したかを本人へ通知する仕組みもあり、不正利用されていないか確認も可能です。
クレジットカードのアプリやウェブサイトでアラートを設定すると、利用額を管理しやすいでしょう。
クレジットカード明細の確認
何かあった時の備えとはいえ、保険料の支払いによって生活が苦しくなっては意味がありません。
定期的にクレジットカードの明細書を確認し、支払いが正確に行われているかをチェックします。
支払いの内容について振り返る時間を作り、生命保険の支払いが家計や生活スタイルに見合ったものか確認をしましょう。
クレジットカードで生命保険を支払う際のセキュリティ対策
クレジットカード払いは便利ですが、外出時に操作する場合はクレジットカードの情報が流出しないよう注意しましょう。
保険会社の公式ウェブサイトを訪れ、信頼性のあるサイトで支払いを行います。
URLが「https://」で始まり、セキュリティアイコンが表示されているかを確認するのが大切です。
アカウントにアクセスする際のパスワードの設定は、複雑で予測困難なものを選びましょう。
英数字と特殊文字を組み合わせた長いパスワードが推奨されます。
生命保険料の支払いの際は、公共のWi-Fiネットワークは避け、プライベートネットワークを使用すると、不正アクセスを防げます。
支払いを行うデバイス(スマートフォン、コンピュータ)のセキュリティソフトウェアを最新に保ち、ウイルス対策をするのも有効です。
クレジットカードでの生命保険料支払いと保険契約の注意点
クレジットカードの利用にあたって、支払いの注意点がいくつかあります。
注意点を守れなければ、保険の保証を受けられなくなる場合も考えられます。
クレジットカードでの支払いに関する注意と保険契約の詳細を理解しましょう。
クレジットカードの支払いが滞ると、保険料の未払いにつながり、信用情報に傷がつく他に保証の喪失リスクが生じます。
そのため、預金残高やクレジットカードの有効期限を定期的に確認し、保険料の支払いに支障が出ないように注意する必要があります。
クレジットカード情報が変更された場合も、保険会社にすみやかに通知し、支払いの継続を確保しましょう。
契約内容をよく理解し、クレジットカード支払いに関するポリシーを確認し、支払いスケジュールや制約を把握するのが大切です。
生命保険料のクレカ支払いが認められている保険会社一覧
大手生命保険会社の中で、クレカ支払いが認められている保険会社と利用できるクレカは以下の通りです。
- メットライフ生命:VISA・Mastercard・JCB・AMEX
- アフラック:VISA・Mastercard・JCB・AMEX
- SOMPOひまわり生命:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners
- オリックス生命:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners
- ライフネット生命:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners
- アクサダイレクト生命:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners
- ニッセイ:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners・ニコス
クレジットカードで支払う生命保険の選び方のポイント
保険プランとクレジットカードの組み合わせを慎重に選び、財政的な面や特典を最大限に活用するのが大切です。
複数の生命保険プランを比較し、保険料や死亡給付、特典などを検討します。自身や家族のニーズに合ったプランを選ぶ必要があります。
クレジットカード支払いオプションを提供している保険会社の中で、クレジットカードの特典やポイント還元率も比較します。
クレジットカードの種類は、キャッシュバックやポイント特典があるカードを選ぶのも大切です。
保険料支払いに最適なカードを選びましょう。
クレジットカードの手数料や金利を調査し、追加費用の把握が必要です。
金利が高いと、総支払い額が大きくなるため、低金利のカードを選べば節約につながります。
オンライン比較ツールや保険アドバイザーの助言を活用して、各会社のサービスを比較し、自分にメリットが高いものを選ぶのがよいでしょう。
加入途中でクレカ支払いに切り替えるときの手順
生命保険の加入途中にクレカ支払いに切り替えるときには、以下の手順で受け付けてもらえます。
- コールセンターに連絡して必要書類を取り寄せる
- 必要事項を記入する
- 手続き完了
以下で詳細を解説していきます。
コールセンターに連絡して必要書類を取り寄せる
加入している生命保険のコールセンターに連絡して、支払方法変更に必要な書類を取り寄せましょう。
保険会社独自の会員専用マイページがある場合には、ネット上から取り寄せられます。
コールセンターへの連絡の場合には、保険加入時の情報が照会時に必要になるので、事前に保険証券を用意しておくことをおすすめします。
必要事項を記入する
書類が届いたら書類を確認して、必要事項記入しましょう。
漏れがあると引き落としの適用まで時間がかかってしまいますので、提出前には何度も確認しましょう。
手続き完了
手続きが完了すると、翌月から引き落としが適用されます。
クレカに切り替えると2か月分の支払いがまとめてくることもありますので、クレカの支払いをアプリなどで管理しておくことをおすすめします。
注意!クレカ支払いができるのは保険契約者本人のカードだけ
「旦那の契約している生命保険だけど、私のクレジットカードで支払いたいな」と考えている方もいるかもしれません。
生命保険料をクレカ支払いで対応できるのは、保険契約者本人のカードだけです。
契約者以外のカードは適用外になりますので、支払いの申し込みはできません。
クレジットカードを有効活用してお得に保険料を支払おう
いかがでしたか?
生命保険料は月々数千円~数万円支払うこともありますから、ただし払っていくだけではもったいないですよね。
クレジットカード支払いに切り替えることで、保険料支払いと並行しながらクレカのポイントもたまるので一石二鳥です。
ですがクレカ支払いに切り替えることで、月々の支払い能力を超えてしまったり、クレカの滞納につながる可能性もあります。
支払い状況を管理したうえで利用するようにしましょう。