「将来お金が無くて生活に困ったらどうしよう…」と不安を抱えているそこのあなた。
お金がない不安に駆られて、常にプレッシャーをかけられている状態ではありませんか?
加えて金融庁が2020年に発表した「金融審議会市場ワーキンググループ報告書」による、「老後2000万円問題」によって、さらに不安に拍車がかかっていることでしょう。
今のままだと老後で2000万円不足すると考えると、老後で働けなくなってから貯めるのは遅く、今のうちに用意しようという気持ちが強くなります。
しかし心配な気持ちを抱えて不安な状態を続けていても、先が見えずにずっと不安を抱えて生活することになります。
お金の心配をしたくない人は、以下の9個の不安解消法を試してみてください。
- なぜ不安なのかをリスト化してみる
- 固定費と変動費を見直して無駄を省く
- 節約方法を検索
- 転職を検討してみる
- 定期預金制度を活用する
- 自宅で出来る副業を始めてみる
- 資産運用の勉強をする
- 保険の見直しをする
- 資格の勉強を始める
- お金のプロに相談してみる
今回は不安解消法の詳細に加えて、不安な人が起こしやすいNG行動を徹底的に解説していきます。
お金の心配を常にしていると不安で体調を崩すことに
老後2000万円問題で、将来のお金の不安が高まっている今、心配性な方は常にお金の心配をしてしまうかもしれません。
しかし常に不安にさらされていると、精神的に追い込まれてしまい、体調を崩すことにもなりかねません。
気分が落ち込んでしまい精神的に参ってしまうこともあります。
治療が必要な段階まで病状が進んでしまうこともあり、かえって治療費がかかることになります。
次に紹介する不安解消法を試してみてください。
お金の心配をしたくない人向けの不安解消法9選!
①なぜ不安になっているのかをリスト化してみる
まず現状何が原因で不安になっているのかを、リスト化してみてください。
月収が少なくて不安なのか、貯金が少なくて不安なのかなど、思いつくものを書き出してみましょう。
書き出した内容をもとに、不安の解消の行動を起こしていきましょう。
また同時に下記の内容も把握しておくといいでしょう。
年代別の貯金額
金融広報中央委員会が2019年に発表した、「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」の調査では、各年代ごとに貯金額の平均値と中央値が算出されています。
平均値は貯金額が高い人が含まれているため、高い数値が出る傾向にあります。
中央値は全データのうち、真ん中の数値をあらわしているので、より体感に近い金額になる傾向にあります。
※金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)のデータ
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 165万円 | 71万円 |
30代 | 529万円 | 240万円 |
40代 | 694万円 | 365万円 |
50代 | 1,194万円 | 600万円 |
60代 | 1,635万円 | 650万円 |
70代 | 1,314万円 | 460万円 |
(引用:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」各種分類別データ)
持っている金融資産
現在保有している金融資産も、同時にリストアップしてどれだけの価値があるかを確認してみましょう。
金融資産とは主に以下のものが該当します。
- 保険契約
- 証券
- 株
- 貴金属類
②固定費を見直して無駄を省く
現在の家計の固定費をリスト化して、見直した後に無駄を省きましょう。
固定費とは以下の項目が該当します。
- 家賃
- 光熱費
- 通信費
- 交通費
- 食費
- 交際費
上記の中でも特に比重を占めるのは、家賃です。
家賃は一般的に手取りの金額の3分の1程度ですので、現在の家賃と手取りを比較してみて多く支払っていないかを確認してみましょう。
しかし家賃が高いからといって、いきなり引っ越すとしても引っ越し費用を出すのも逆に高くつきます。
通信費・食費をの無駄が一番省きやすい項目ですので、チェックしていきましょう。
③節約方法を検索
お金の不安がある場合には、実際に成功している人の節約方法を検索して、実践してみる事をおすすめします。
②で紹介した通信費・食費を節約することで、より家計の無駄を省いてお金を貯められます。
通信費でよくある節約方法といえば、携帯キャリアの見直しです。
大手キャリアであるSoftbank・au・docomoは、サービスが充実しているものの、プランによっては月額料金が1万円近くなることもあります。
大手キャリアの子会社の格安SIMに切り替えることで、月額料金をある程度まで抑えられます。
また食費の節約方法は、主婦のブログやInstagram等で紹介されています。
手間暇はかかりますが、手っ取り早く節約ができますので、検索して情報収集をしておきましょう。
④定期預金制度を活用する
月々の固定費の見直しが済んだら、お金を貯める仕組みを自分で作ってみると、より計画的に将来の不安に備えられます。
銀行で取り扱っている定期預金制度を活用して、強制力を持った資産づくりを行いましょう。
定期預金先を見つけるときには、銀行の利率を確認してみると良いでしょう。
大手銀行であるみずほ銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行では、定期預金の金利が下記の通り設定されています。
みずほ銀行 | 0.002% |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 0.001~0.002% |
ゆうちょ銀行 | 0.001~0.002% |
一方でネット銀行の方が定期預金の金利が高いので、長期運用を気にするのであれば、ネット銀行を活用してみてもいいでしょう。
東京スター銀行 | 0.015〜0.25% |
---|---|
ジャパンネット銀行 | 0.02〜0.03% |
楽天銀行 | 0.02% |
⑤自宅で出来る副業を始めてみる
副業を始めて、稼いだ分をコツコツ貯金してみるのもいいでしょう。
しかし「副業が会社にバレるのが嫌だな…」という人も中にはいますよね。
最近ではランサーズ等を活用して、クライアントと直接契約して、自宅でできる副業が増えています。
バレずに進められますし、自分のスキルアップにも活用できます。
ただし注意したいのが、年間で稼ぐ金額は20万円までに抑えないと、会社に副業バレが発生してしまう点です。
会社から給料を受け取っている場合、年間20万円までなら雑所得として課税対象にはなりません。
しかし上記の金額を超えてしまうと、確定申告時に会社の給料と合算されて住民税が計算されてしまいます。
他の社員よりも明らかに住民税が高くなっていると、不審に思われて結局バレてしまいます。
もしもバレたくない場合は、副業の確定申告の際に「住民税を自分で交付」する欄に〇をつければ、会社にバレずに確定申告を終えられます。
⑥資産運用の勉強をしてみる
貯金を運用して、資産運用の勉強をしてみる事も、将来のお金の不安を解消できます。
資産運用と聞くと投資を思い浮かべ、リスクが大きいと敬遠されがちです。
しかし投資信託を活用すれば、証券会社が資本を運用してくれるので、知識がなくても始められます。
またそのほかにも資産を運用し、貯金以外の資産を増やせる可能性があります。
資産運用の方法を調べて、何から始められるかを考えてみるだけでも、不安の解消につながります。
⑦保険の見直しをする
もしも保険に加入しているなら、見直しをして無駄な保険料を省くことも検討してみてください。
保険の契約時にはいろんなリスクについて説明されるため、いらない保障を付けてしまいがちです。
無駄な保険料も積み重なれば膨大な金額になります。
保険を見直して、必要最低限の保障に削ってみましょう。
また保険も金融資産として活用できます。
終身保険や外貨建ての保険などを活用して、保障を得ながら老後の資産を構築できます。
相談すべき保険代理店の選び方ポイントと利用時の注意点を解説します
⑧資格の勉強を始める
もし今の年齢と給料が見合っていない場合には、転職して給料をアップさせ、手取りを増やすのも不安の解消につながります。
しかし、ただやみくもに転職しようとしても、転職先が見つからないことも多々あります。
資格の勉強や、役立つ知識を勉強してみましょう。
定年退職や、不況で解雇になっても対応できるように準備をしているだけでも、お金のない不安を解消できます。
⑨お金のプロに相談してみる
ファイナンシャルプランナーなどのお金のプロに相談してみて、知識を得るのも一つの手です。
現在の職業や家族構成に基づいてキャッシュフロー表を作成したり、ライフプランを立ててくれます。
また資産運用の方法についてもアドバイスを受けられます。
ただ相談料がかかってしまいますので、最初からがっつり相談するのが嫌だな…という方は、セミナーから簡単に参加してみるのもいいでしょう。
自分で調べた知識では不安な方には、最適の方法であるといえます。
お金の不安がある人が取りがちなNG行動3選
お金の不安がある人は、下記の3つのNG行動を取りがちになります。
トラブルに巻き込まれたり、かえってお金をうしなうことになりますので、注意が必要です。
- 知識のない状態で投資に手を出す
- 知識のない状態で不動産を購入する
- 副業NGの会社でガッツリ稼ごうとする
以下で詳しく解説していきます。
知識のない状態で投資に手を出す
投資に関する情報を調べていると、「必勝法!」「確実に勝てる」「ツールの販売」等が目につきます。
最近では投資のツールやノウハウを販売すると言って、教材費で数十万円巻き上げる詐欺が横行しています。
実際に先輩からすすめられた投資にはまって、50万円をだまし取られた事例もあります。
お金を増やすことに目がくらんで、うまい話に乗らないように注意が必要です。
知識のない状態で不動産を購入する
不動産があれば将来不動産収入で安定出来る!と考える人もいます。
しかし知識が全くない状態で不動産を購入しても、運用方法がわからないため、かえって赤字になることもあります。
不動産の購入は慎重に行わないと、固定資産税が重なって生活が苦しくなることもありますので、注意が必要です。
副業NGの会社でガッツリ稼ごうとする
将来のためのお金を作るために、副業NGの会社でガッツリ稼ごうとするのも、会社にバレて職を失う可能性があります。
確定申告を自分で行ったとしても、副業に熱が入って、仕事がおろそかになってしまうこともあります。
両立できるだけ、きちんと線引きを作って副業を行いましょう。
お金の心配元を探って根本から解決していこう
いかがでしたか?
お金の心配は常に付きまとうものですが、最近のお金に関する悪いニュースが多く、どうしても不安に駆られてしまうでしょう。
心配になっている原因を探って、行動計画を立てて根本から解決していくことが、一番の将来に対する備えです。
今回紹介した方法を確認して、自分のできる範囲で対応していきましょう。