子どもが生まれると、将来の教育費用のために学資保険への加入を検討する人も多くいます。
いろいろな生命保険会社から学資保険が発売されており、どれを選べば良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。
日本生命「ニッセイ学資保険」もその一つです。
そこでこの記事では「ニッセイ学資保険」の特徴やデメリットを紹介します。
目次
日本生命「ニッセイ学資保険」の5つの特徴
日本生命は、保有契約高・保険料収入・総資産において日本最大手の生命保険会社です。
1889年に設立され、日本で3番目に古い会社でもあります。そんな日本生命では「ニッセイ学資保険」という学資保険を発売しています。
「ニッセイ学資保険」は、貯蓄性を重視した保険となっており、積立を目的としているので内容がシンプルでわかりやすいと評判です。
たとえば返戻率も他の学資保険よりも高いのも特徴の一つです。
そこでここでは「ニッセイ学資保険」の特徴を5つ紹介します。
契約者の死亡保障がついている
「ニッセイ学資保険」には、契約者の死亡保障がついています。
死亡保障は、契約者が死亡した場合に保険料の支払いが免除となりますが、祝金等の保障は継続するというものです。
この保障がない学資保険の場合は、万が一契約者が死亡しても学資保険の保険料を支払い続けることになります。
契約者が死亡することにより、経済的に不安定になってしまうと毎月の保険料が家計の負担となってしまい、解約しなければいけなくなってしまう可能性もあります。
しかしこの死亡保障がついていると、その後の支払いを気にすることなく保険を継続できるので安心です。
他企業の学資保険に比べて返戻率が高い
「ニッセイ学資保険」の最大の特徴が、他社と比較しても返戻率が高いことです。
「ニッセイ学資保険」の返戻率は、払込期間や祝金のありなしによっても変わりますが、他社の学資保険と比べても高い内容となっています。
返戻率が高いということは、支払った保険料よりも多く受け取れるということなので教育費として貯める学資保険には、安心の内容となっています。
日本生命の営業所でしか加入できない
「ニッセイ学資保険」に加入できるのは、日本生命の営業所のみとなっています。
現在はネット加入できる保険も増えており、忙しくて対面販売に加入する時間がないという人にとって保険に加入しやすいものも多くなっています。
しかし「ニッセイ学資保険」は、保険生命の営業所にて対面販売で加入しなくてはいけません。
少し面倒に思う人もいるかもしれませんが、わからない部分や最適な保障を確認しながら申し込みを進めることができるのは、対面販売のメリットです。
「ニッセイ学資保険」に加入する前に、疑問点を解消しながら加入できるのは、安心できるのではないでしょうか。
祝い金なしのプランも選択できる
「ニッセイ学資保険」は、祝い金をつけるかどうか選択することができます。
祝い金とは、子どもが小学校・中学校・高校へ入学するタイミングで、祝い金としてお金が支払われるものです。
さらにこれに加えて大学進学の年齢に達すると、そこから卒業の年齢に達するまで学資年金として毎年1回を合計5回、受け取ることができるプランです。
大学在学中は、学費だけでなく1人暮らしになるとその分の費用も必要となります。
しかし学資金は使用方法が自由なので、受け取った学資金を学費としてだけでなく、仕送りの足しにすることもできます。
祝い金をプラスするとその分保険料が高くなります。
育児ほっとラインで子供に関する相談を365日受け付けてもらえる
「ニッセイ学資保険」に加入すると、育児ほっとラインを利用することができます。
育児ほっとラインでは、子どもに関する相談を365日いつでも受け付けてくれます。
健康に関することや子育てに関する相談などに乗ってくれるので「夜中に急に子どもが熱を出した」「離乳食の進め方は?」などにも答えてくれます。
医師や栄養士・看護師・保健師などの専門の相談員に相談できるのは、日々の子育ての悩みを抱えるママやパパにとっては嬉しいポイントです。
日本生命「ニッセイ学資保険」の3つのデメリット
さまざまな学資保険があるなかで、日本生命の「ニッセイ学資保険」の特徴を知って申し込みを検討する人もいるでしょう。
もちろん「ニッセイ学資保険」には貯蓄性の高さもあり、教育費を貯めるために加入するメリットはたくさんあります。
しかし一方でデメリットとなることもあることを知っておきましょう。
デメリットを知らずに加入してしまうと、万が一のときに思っていた金額よりももらえる額が少なくて困ったなんてこともあるかもしれません。
教育費は必要な時に、確実に支払わなければいけません。
そのため、急に「足りない!」となると困ってしまいます。
そうならないためにも「ニッセイ学資保険」のデメリットを知り備えておくことが大切です。
ここではそんなデメリットについて詳しく解説します。
祝金受給で返戻率が下がる
先ほど「ニッセイ学資保険」では、祝い金のありなしを選べるとお話しました。
この祝い金のありなしによって、返戻率が変わるというのはデメリットになります。
特に祝金を受給すると、返戻率は下がり支払う保険料は若干高くなってしまいます。
しかしこども祝金があるタイプの保険は、まとまった金額を毎年1回合計5回受け取れるので、損というわけではありません。
子ども祝金のありなしで、返戻率や保険料にも差が出るので、考えている教育費プランをもとに合うものを選択しましょう。
子供の医療保障がない
学資保険の中には、子どもの医療保障が付帯しているものもあります。
そのような学資保険を選ぶと、貯蓄だけでなく万が一子どもが病気やケガをした際の保険としても活用することができ、より安心と考える人もいます。
しかし「ニッセイ学資保険」には、子どもの医療保障がついていないので、別の医療保険に加入する必要があります。
学資保険に付帯していると別に加入する必要がないと思う人もいるでしょうが、入院や手術に特化した医療保険も子どもであればそこまで保険料もかからないことも多いので、別に加入しても大きな負担とならないでしょう。
とはいえ、学資保険にも医療保障が欲しいという人は「ニッセイ学資保険」は、あまり向いていません。
解約すると元本割れする
大きなデメリットとして、途中解約すると確実に元本割れすることがあげられます。
元本割れとは、そこまで支払った保険料よりも戻ってくるお金が少なくなってしまうことです。
学資保険は貯蓄を目的とし、貯蓄性の高さが魅力ですがその分途中解約の返戻率が低くなっています。
返戻率を高くしようと、払込期間を短くしたりこども祝金ありに設定すると、保険料の負担が大きくなり家計を圧迫することになります。
その結果、支払っていけず途中解約になると元本割れしてしまい損をしてしまうことになります。
そうならないようにするためにも、無理なく支払っていける保険料に設定するようにしましょう。
学資保険以外で子供の学費を貯めるなら?
教育費用を貯めようと思うと、学資保険をイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし教育費を貯める方法は、学資保険以外にもいろいろな選択肢があります。
もちろん学資保険は毎月決まった金額を保険料として支払うので、確実に貯蓄できるというメリットがありますが、ほかの選択肢にも教育費用を貯める手段としてのメリットがあります。
ここでは「貯金」と「外貨建て生命保険」の2つについて解説します。
貯金
「学資保険」も、将来の子どもために貯蓄するものですので、自分で貯金できるという人は保険に頼らずに貯金することも有効です。
自分で貯金することのメリットは、毎月しっかりと決まった金額を貯金できるのであれば、元本割れを気にすることなく確実に目標金額を貯められるということです。
現在は利率が低いので、何年も貯金していてもあまり増えることはありませんが、保険のように途中解約になってしまうと元本割れのリスクがないのは安心です。
増えなくても確実に貯金して、万が一でも損をしない方法としては、自分での貯金が安心でしょう。
しかし毎月保険料のように支払うわけではないので、相当計画的に確実に貯金できるという人でないと、失敗する可能性もあります。
不安な人は、定期預金などにするのがおすすめです。
外貨建て生命保険
外貨建て生命保険とは、支払った保険料を外貨で運用する生命保険のことです。
この特徴は、返戻金や満期金を外貨で受け取るので、相場によっては得することができます。
さらに外貨運用は良い傾向にあるため、多く受け取れる可能性が高いと言われています。
しかし一方で、相場が低くなってしまうと、元本割れのリスクがあるため、教育費用が必要なときと外貨の相場が合わないと損をしてしまうことも考えられます。
さまざまなリスクを知って、教育費運用の手段に選ぶようにしましょう。
学資保険の加入で迷っているなら複数を比較しよう
学資保険は「ニッセイ学資保険」以外にも、さまざまな生命保険会社で販売されています。
たくさんの学資保険があると、どれを選んでよいかわからない、失敗したくないという気持ちになります。
失敗しない学資保険選びをするためには、いろいろな学資保険を比較してから選ぶようにしましょう。
自分では、どのように比較すればよいかわからないというときには、保険相談窓口などで保険のプロに相談しながら、最適な学資保険に加入することをおすすめします。
日本生命「ニッセイ学資保険」の特徴を知って加入すべきか判断しよう
今回は、日本生命「ニッセイ学資保険」について、特徴とデメリットを解説しました。
「ニッセイ学資保険」は、貯蓄性が高いため学資保険には最適な保障内容となっています。
大切なのは特徴やデメリットをしっかりと理解し、加入するべきなのかをじっくりと検討することです。
特に途中解約は元本割れのリスクがあるので、毎月の家計の負担にならないような保険料を設定しましょう。
大切なお子さんの教育費用のために、最適な学資保険を選べるように判断することが重要です。