結婚は人生の中でも特にお金や人間関係が動きやすいイベントです。
これまで生計を別にしていた二人が、生計を共にするにあたってお互いの資産や契約関連についても話し合う機会が生まれます。
そこで気になるのが、家族になるにあたって加入している保険はどうすべきなのか、結婚後に新しく加入すべき保険はあるのかですよね。
結婚後は共働きをするにしろしないにしろ、いつ何時トラブルに巻き込まれて家計がピンチになるかはわかりません。
しかしこれまで単身者として生活してきた以上、どんな見直し方・選び方をしたらいいのかわからない!という方も多いことでしょう。
今回は結婚したての夫婦の皆さんに向けて、結婚後の保険の見直し方から新規で加入を検討すべき保険について、徹底的に解説していきます。
【2021最新版】オンライン保険相談のおすすめ人気ランキングTOP9
目次
結婚したら保険加入・保険見直しをすべき3つの理由
結婚後は結婚式や新居に引っ越しなどでどんどんお金が出ていくことが多く、手続き等に追われて忙しく感じている方も居ることでしょう。
正直「保険の見直しなんて面倒くさい」と後回しにしようと少しでも考えた方、多いのではないでしょうか。
その中でも時間を取って保険加入・保険見直しをすべき理由は、以下の3つです。
- 死亡後にお金を残す家族が増えたため
- 既に加入している保険を整理するため
- 生活上のリスクを整理するため
以下で詳しく解説していきます。
死亡後にお金を残す家族が増えたため
結婚すると配偶者と今後一生添い遂げることになります。
若いうちはリスクが少ないものの、病気や事故などで突然亡くなってしまう可能性も否定できません。
配偶者が亡くなった後は葬式やお墓の準備、また生活を維持するために生活費が必要になります。
中には結婚を機に退職してパートとして働く奥さんもいますから、万が一収入を支える夫が亡くなった場合には大幅に収入がダウンしてしまうことにもなりかねません。
残された家族の生活費を保障するためにも、生命保険などである程度の保険金を残すことが理想的です。
既に加入している保険を整理するため
社会人になってから企業側で保険加入制度が設けられているところもあります。
夫婦で双方で既に加入している保険がある場合には、一度お互いの加入している保険を整理しておく必要があります。
ひとつの保険会社に一本化したり、お互いの加入している保険の書類を一つにして、何かあった時にわかりやすくする必要があるためです。
生活上のリスクを整理するため
保険の見直しをするときには、今後家族として生活を営んでいくうえで、どの程度のリスクが想定できるかを話し合ういい機会になります。
お互い何となくで結婚生活を送っていると、リスクが発生した時に何の対処もできなくなってしまいます。
生活上のリスクを整理することで、利用できる制度や万が一の頼る先をお互いに把握できます。
結婚してから保険を見直す時の4つのポイント
実際に結婚してから保険を見直す時のポイントは、以下の4つです。
- 夫婦で加入している保険を整理する
- 加入している保険の受取人の変更を行う
- 加入している保険の保険金額は適当かをチェックする
- 公的保障でどこまで家族が保障されるのかをチェックする
以下で詳しく解説していきます。
夫婦で加入している保険を整理する
結婚してから保険を見直す1つ目のポイントは、夫婦間で加入している保険を整理できることです。
お付き合いをしている段階だと、お互いに何の保険に加入しているか話す機会も少ないでしょう。
お互いに保険の見直しを行うことで、夫婦それぞれで加入している保険をチェックできますので、何の保険が必要になるかが明確になります。
持っている書類を一つの場所に集めることで保険の見直しがやりやすくなります。
加入している保険の受取人の変更を行う
お互いに加入している保険の保険金の受取人の変更を行いましょう。
独身の時に契約した保険は、基本的に保険金の受取人を親に設定している場合が多いです。
加入している保険の受取人を配偶者に変更しておかないと、万が一結婚生活中に亡くなった場合に保険金をもらえるのは親になってしまいます。
もちろん理解のある配偶者の親であれば渡してくれるでしょうが、中には金銭的なやりとりを好まない親もいます。
せっかく加入していた保険だとしても、家族のために利用できない可能性がありますので、受取人変更はできる限り早い段階で進めておくことをおすすめします。
生命保険の受取人が先に死亡したら受取人変更はできる!方法と注意点を解説
生命保険金は相続放棄後も受け取れる!条件と受取時のポイントを解説
加入している保険の保険金額は適当かをチェックする
夫婦でそれぞれ加入している保険でも、保障内容を今一度チェックして保険金額は適当であるかをチェックしておきましょう。
独身の時に必要な保険金額と、結婚した時に必要な保険金額は異なります。
保険金額と万が一亡くなったときにかかる諸費用を計算して、最低限の保障を付けられるようにしておきましょう。
公的保障でどこまで家族が保障されるのかをチェックする
公的保障でどこまで家族が保証されるのかをチェックしておくことも重要です。
万が一亡くなったときでも遺族年金を受給できる制度もありますし、医療費の不安があっても健康保険制度や高額療養費制度を活用すればある程度月額の出費を抑えることもできます。
普段使っている制度でもさらに条件を限定すれば出費を抑えられるものもありますので、一度利用できるものを確認してみてください。
結婚したときに加入すべき保険の種類
結婚は、生活のスタイルや状況が大きく変わる重要なターニングポイントです。
そのため、結婚後は保険の見直しを行うことが非常に重要です。
結婚を機に新たに加入すべき保険や、加入を検討すべき保険について解説します。
夫・妻の生命保険
結婚すると、生活を支え合う重要なパートナーができます。
そのため、夫や妻が亡くなった場合の生計を守るための生命保険の加入は必須です。
特に、一方が主な収入を持つ場合や、住宅ローンなどの大きな借入がある場合は、生命保険の加入を検討することが推奨されます。
万が一片方が何らかが原因で亡くなってしまった場合、収入が著しく落ちてしまう可能性もあります。
両方の収入が安定しているとしても、葬儀費用や住居費用・転居費用がかかることもありますので、注意が必要です。
医療保険
結婚したときには、今まで以上に家族の健康を守ることが求められます。
病気や怪我での入院・手術の際にかかる費用をカバーする医療保険は、結婚を機に加入する価値があります。
特に、夫婦共に働いている場合、収入が一時的に途絶えるリスクもあるため、備えが必要です。
病気によっては先進医療を受けざるを得ないこともあり、公的な健康保険制度では保障がうけられません。
医療保険には先進医療特約が付帯できるので、万が一の高額な医療費が発生しても家計を安定させられます。
子どもがいるなら学資保険
結婚後、子どもが誕生した場合、その将来を考えて学資保険の加入を検討することがおすすめです。
学資保険は、子どもの教育費や将来の生活費をサポートするための保険です。
定期的に祝い金がもらえるものもあれば、まとめて大学進学時に保険金がもらえるものもあります。
中学校までは義務教育としてある程度の保障が自治体や国から受けられるものの、高校になると授業料免除に年収制限が設けられます。
大学になると私立に通うこともあり、これまで以上に学費がかかることになります。
結婚後に保険を見直すときの注意点
結婚後の生活は、単身時代とは異なるリスクや負担が伴います。
そのため、結婚を機に保険の見直しを行うことは、とても大切です。ここでは、保険を見直す際の注意点を紹介します。
保険料が家計を圧迫していないか
結婚後の家計は、単身時代と比べて様々な出費が増えます。
保険料が家計を圧迫している場合、生活の質が低下するリスクがあります。
保障内容を手厚くしようとするばかり、保険料が高くなってしまい家計を圧迫する原因にもなりかねません。
家計の状況を鑑みて、保険料の割合が適切かを判断しましょう。
重複している保障はないか
加入している保険の内容を見直してみて、異なる保険間で保障が重複していないかを確認することも大切です。
特に医療保険とがん保険は、おなじ医療費に対する保障を行う保険ですので、内容がかぶりやすい傾向にあります。
重複している保証はないかを細かく確認して、必要のない保障は外すのが賢明です。
自分ひとりで保障内容の重複が判断できない場合は、保険相談やFP相談等を活用して、専門家の手を借りることも検討しましょう。
必要ない保険に加入していないか
結婚を機に保険を見直してみて、必要のない保険に加入していないかもチェックが必要です。
結婚時には家庭全体のリスクに対応できる保障に加入するのがベスト。
加入している保険の保険証券を定期的に確認するのがおすすめです。
結婚後のライフイベントでも保険の保障内容は見直しが必要
保険は実は結婚時だけではなく、結婚後に発生するライフイベントごとに、保障内容の見直しが必要になります。
一般的に結婚後のライフイベントで保障内容の見直しが必要なタイミングは以下の通りです。
- 子どもが生まれるタイミング
- 家を購入するタイミング
- 子どもが独立するタイミング
それぞれのタイミングについて、以下で解説していきます。
子どもが生まれるタイミング
結婚後に保険を見直すタイミングとして、子どもが生まれるときが挙げられます。
子どもが生まれると、家庭内で守るべき対象がさらに増えることになります。
学資保険は勿論のこと、医療保険等も必要に応じて検討する必要があります。
また親が亡くなったときに備えて、子どもの生活費や学費に活用できるお金を死亡保険で用意するのも良いでしょう。
家を購入するタイミング
家を購入するタイミングでも加入している保険を見直すことが大切です。
家を購入するときは長期的なローン組むことになるので、将来のライフプランを検討しながら保険を見直す必要があります。
ローンの返済を確実に進めていくために、これからの収入も考慮して検討する必要があります。
また住宅ローンを契約するときには、団体信用生命保険に加入する必要が出てきます。
団体信用生命保険での保障分を考慮していきましょう。
子どもが独立するタイミング
子どもが独立するタイミングも、保険の見直しをするタイミングとして最適です。
子どもが大学卒業で就職するタイミングで、自立のために自分で家計を動かしていくことになることがほとんどです。
そのため親御さんが子供の分の保障を考慮する必要が段々となくなっていきます。
家計を大幅に見直しするためにも、子どもが独立するタイミングで保険の見直しも検討しましょう。
親がかけてくれた保険も話し合いで名義変更するのも〇
既に保険に加入されている人の中には、親が保険をかけてくれている場合もあるかもしれません。
基本的に親が子供に保険をかけている場合は、若いうちから保険をかけておいて将来子供に名義変更をさせようと考えている場合もあるのです。
親がかけてくれた保険がある場合には、よく話し合ったうえで自分に名義変更をできるように交渉してみましょう。
ただし自分に名義変更をした場合には、契約者として保険料を自己負担することになりますので、注意が必要です。
結婚後は保険だけでなく貯蓄・資産形成も検討しよう
結婚後は保険だけではなく貯蓄・資産形成も検討することをおすすめします。
保険でも十分にリスクに備えることは可能ですが、貯蓄や資産形成も並行して行わないと、急な出費が発生した時に手元に現金がない状態で対処しないといけません。
保険を解約すればいいと考える方も多いでしょうが、保険を解約しても返戻金が元本割れをする可能性もありますから、結果的に損をすることにつながります。
定期的に貯金をする、資産を分散させるなど将来の蓄えについても、夫婦間で話し合っておくことをおすすめします。
結婚後のリスクに備えて夫婦で話し合いを進めよう
いかがでしたか?
結婚は全くの他人が生計を共にするという都合上、お互いが亡くなったときのことも考えて人生設計を行う必要があります。
リスクを回避できる人生設計を立てるために、夫婦できちんと話し合いを進めて万が一の場合に備えられるようにしておきましょう。