自宅購入時に加入した火災保険に加入したままで、「今加入している補償内容で本当に大丈夫かな?」と不安になっているそこのあなた。
火災保険も時間の経過に伴って、補償内容を見直しておかないと、無駄な保険料を支払うことになります。
ただし適当に保障を外すのではなく、物件の種類に合わせて保障を取捨選択する必要があります。
今回は火災保険の見直しを検討している方向けに、見直しを実施に行うときのポイントを徹底的に解説していきます。
目次
火災保険も生命保険同様に見直しが必要!7つの見直しポイント
生命保険が定期的な見直しが必要なように、火災保険も定期的に見直しが必要になります。
火災保険を実際に見直す時のポイントは、全部で以下の7つです。
- 火災保険の見直し=補償が減ることを知る
- 火災保険の補償内容をリストアップする
- 自宅の構造を確認!保険料が安くなる可能性アリ
- ハザードマップを確認して水災補償を外す
- 火災保険料が値上げされているかを確認する
- 家財の保険金額を見直す
- 不動産会社指定の火災保険は高額な可能性アリ!補償内容を再確認必須
以下で詳しく詳細を解説していきます。
①火災保険の見直し=補償が減ることを知る
火災保険の見直しをすることは、保険で補償される範囲が減ることを意味します。
見直して無駄な補償があれば、解約して削っていく流れで進んでいきます。
火災保険では火災や風災の補償に加えて、水害やその他の災害に対する補償を付加していく仕組みです。
補償の見直しを進めることで、災害が起きた時に保険金がおりないなんてことがないように、見直しは慎重に行いましょう。
②火災保険の補償内容をリストアップする
火災保険に加入してから日がたっている場合は、補償内容をリストアップしましょう。
保険証券や、火災保険加入時の資料を確認してみると、補償内容が羅列されていますので確認してみてください。
どんな補償に加入しているのかを確認して、見直しを進めていきましょう。
③自宅の構造を確認!保険料が安くなる可能性アリ
火災保険の見直しを行う際には、自宅の構造を確認してみてください。
火災保険は柱構造の耐火性に応じて、保険料が決定されています。
- コンクリート造
- 鉄骨造
- 木造
上記リストで上に行くほど耐火性が高くなりますので、
④ハザードマップを確認して水災補償を外す
火災保険に水災補償がついているなら、住んでいる地域のハザードマップを確認しtえ、水災補償を外しましょう。
実は水災補償を付けているといないでは、火災保険料が20%ほど増減するといわれています。
ハザードマップの洪水・道路防災情報・地形分類など複数の条件を重ね合わせて、住んでいる地域がどの程度水害に見舞われる可能性があるかを確認してみましょう。
体感で「近くに大きな川があるけど氾濫したことないし」と安易に考えてしまうと、いざ異常気象や台風により河川氾濫が起きた時に、全額自己負担で家や家財を補償することになります。
災害の可能性を考慮したうえで、水災補償を外すかを検討しましょう。
マンションなどの高層階に住んでいる場合には、水災補償を付けなくても保険を活用する機会は少ないでしょう。
⑤火災保険料が値上げされているかを確認する
火災保険に加入してから日がたっている場合は、加入している火災保険が加入期間中に値上げしているかを確認してみてください。
火災保険料は大規模災害の発生後に値上げされることも多々あります。
豪雨被害などが全国で多発して、保険会社の支払いが甚大なものになるためです。
火災保険料が値上げされると同時に、地域によっては地震保険の保険料が値上げになることもあります。
火災保険と地震保険はセットで加入することになるため、見直しの際には値上げ金額を確認しておくことをおすすめします。
⑥家財の保険金額を見直す
火災保険に家財補償を付けている場合は、家財の保険金額を見直すことも検討してみてください。
家財保険はその名の通り、自宅内にあるテレビや家電などの家財にかける保険です。
現在の火災保険に加入中に、同居家族が減って自宅内にある家財が減っている、価値のある家財を手放している場合もあるでしょう。
家庭内にある家財の評価額や数が減っていることで、かけるべき保険金額が少なくなり、保険料を安くできる可能性があります。
⑦不動産会社指定の火災保険は高額な可能性アリ!補償内容を再確認必須
賃貸住宅にお住まいの方で、不動産指定の火災保険にそのまま加入している方も多いでしょう。
実は不動産会社指定の火災保険には、必要ない補償が含まれていることもあり、気づかないうちに必要以上の保険料を支払っていることもあります。
不動産会社指定の火災保険を確認してみて、補償内容をよく検討してみてください。
不動産会社から加入を勧められたからといって、加入が必須の入居条件になることはありません。
自分で似たような補償内容の保険を探して、不動産会社と交渉してみるのも一つの手です。
火災保険を見直すべきタイミングは4パターン
火災保険を見直すべきタイミングは、以下の4パターンです。
- 賃貸から戸建てに引っ越した時
- 同居家族が減ったとき
- 住宅ローンを借り換えた時
- ひとり暮らしを始める時
賃貸住宅と戸建て住宅では火災保険の種類が異なります。
加入する保険がそもそも違うので、他の加入先を見つける必要があります。
また同居家族が減ったタイミングも、火災保険を見直すタイミングとしてはベストです。
家族が減ることで補償する家財の数が減りますので、保険料を減らせるチャンスになるかもしれません。
火災保険を見直す3つのメリット
火災保険を見直すメリットは、以下の3点です。
- 火災保険の無駄を省ける
- 最新の補償に切り替えられる
- 地域で起きやすくなった災害に対応できる
火災保険の保障内容を見直すことで、火災保険の無駄を省いて保険料を減らすことも可能です。
気づかないうちに必要な保険金額が少なくなっていることもありますから、保険の保障内容をよく確認する必要があります。
また火災保険を見直すことで、最新の補償に切り替えられるメリットもあります。
火災保険も保険商品の内容を改定しているので、その時にあわせた補償内容で保険に加入できます。
また最近では過去に経験のない災害でも、気候変化によって急に巻き込まれてしまうこともあります。
保険を見直すことで気候変化にも対応できるため、災害になる前に確認しておくことをおすすめします。
火災保険を見直す2つのデメリット
火災保険を見直すデメリットは、以下の2つです。
- 保険を切り替える場合再度建物評価額で計算される
- 保険料がかえって高くなることがある
火災保険を見直した結果、他の保険に切り替えが必要になった場合には、再度建物の評価額計算が行われます。
建物は完成したらその時点で劣化が始まりますので、火災保険に加入してから日がたっている場合は、保険料が高くなってしまう可能性があるんです。
また再加入手続きも必要になりますので、手続き書類に記入するのが手間に感じるかもしれません。
35年住宅ローンと同時に火災保険に加入した場合は補償内容を要チェック!
昔は35年の住宅ローンを組むと同時に火災保険もローン返済までの期間加入し続けるのが一般的でした。
古い家屋に住んでいる方で35年の住宅ローンを組んでいた方は、補償内容をチェックしてみてください。
過去の補償内容のままに設定されており、今起こる可能性のある災害に対応できないこともあるのです。
35年の住宅ローンを組んでいる方は、火災保険の保険証券を確認したり、火災保険会社に問い合わせて内容に問題がないかをチェックしてみましょう。
解約時に解約返戻金がもらえる可能性アリ
35年ローンと同時に火災保険に加入した方の中には、保険料の支払い方法を年払いや加入時にまとめて支払っている方もいますよね。
解約返戻金の発生する条件を満たしていれば、解約時に解約返戻金が受け取れることもあります。
火災保険会社によく確認して、解約返戻金を受け取れる条件に該当するかを、確認してみてください。
火災保険を見直すなら専門家に相談しよう
火災保険の見直しをしようとしても、自分一人では判断がつかないこともありますよね。
火災保険を見直すなら専門家に相談してみるのも一つの手です。
工務店や宅建士資格を持っている人にアドバイスをもらったり、家計が理由で保険の見直しを考えているならファイナンシャルプランナーに協力を仰いでみましょう。
また保険相談窓口に相談してみるのも一つの手です。
保険相談窓口の中には、火災保険相談を取り扱っているところもありますので、積極的に利用してみましょう。
保険相談窓口は無料で利用できますので、気になる方は利用を検討してみてください。
火災保険の見直しは無駄なく進めよう
いかがでしたか?
火災保険は生命保険と同様に定期的な見直しが必要な保険です。
保険の見直しを適宜進めていって、必要な補償だけに絞って加入できるように、無駄を省いていきましょう。