高校に入学すると、大学への進学を考え塾に行く子どもも増えてきます。
子どものことを考えると、塾に行かせてあげたいけど、塾の費用を考えると頭を抱えてしまい、悩みのためという人もいます。
お金のことで子どものやる気を奪わないためにも、子どもの塾代を無理なく捻出する方法を中心に解説します。
目次
高校から大学に進学する時には塾に行くことが多い
早くは、小学校や中学から進学塾に通う子どもいますが、多くが高校から大学進学を目指し塾に通う子どもが増えると言われています。
たくさんの人が塾に通う理由は、大学受験の科目が多いこと、塾に通うことで希望の大学に受かるための勉強をサポートしてくれるなどとなっています。
大学受験の受験科目が多いから
中学から高校に上がる際の受験では、5科目程度の受験科目であっても、大学受験の共通テストには6教科30科目から8科目選んで受験します。
このように受験科目が増えるため、塾に通い広い受験科目をカバーするために入塾を検討する人も増えるのです。
さらに塾には自習室を完備していることも多く塾講師も常駐しているため、質問があればすぐにできる環境だというのも勉強に集中できるメリットです。
数の多い受験勉強に対応するため、塾で備えたいというのが通う人が増える大きな理由です。
高校のレベルによっては行きたい大学のレベルに合わないから
通う高校のレベルと、希望する大学のレベルがあっていない人も、塾へ通うことを決める人もいます。
高校のレベル以上の大学を目指す場合、学校の授業だけでは受験に必要な勉強が足りないこともあります。
そのような人が、塾へ通い学校だけでは足りない部分の授業を受け受験に備えるのです。
大学別の対策を取ってくれるから
塾では毎年多くの受験生・合格者を出しているので、たくさんの受験ノウハウを持っています。
ノウハウを大学別に持っている塾も多く、希望する大学に必要な対策がしやすくなります。
受験をたくさんこなしてきたからこそ知るノウハウを得るために、塾へ通う人もいます。
自宅学習よりも勉強できる環境が整っているから
塾では自習室を完備しているところも多く、自宅よりも集中して勉強に取り組めるのも塾に通うメリットです。
自宅で勉強すると、テレビやスマホなどさまざまなものが邪魔をして集中できないという悩みを抱える人も少なくありません。
しかし塾に完備されている自習室は、勉強に集中する環境が整えられているので、自宅よりも勉強しやすくなっています。
このような環境が用意されているのも、塾を利用する理由の一つとなっています。
塾代が払えない家庭向け!安く学ぶ方法とは
塾に通う理由やメリットがたくさんあり、子どもの進学に大きく影響を与える塾ですが、高校生の塾費用の平均は14万円程度ともいわれています。
この費用をどう感じるかは、家計状況によって違います。
しかし決して安いものではなく、中には無理して塾費用を捻出している家庭もあるでしょう。
塾代の支払いが厳しいと、勉強を諦めてしまうことに繋がってしまうこともあります。
塾代が支払えなくても安く学ぶ方法は、いくつかあります。ここでは塾ではなく安く学ぶ方法を紹介します。
高校の進路学習室を積極的に活用する
まずは通っている高校の進路学習室を積極的に活用しましょう。
進路学習室には大学に関する資料だけでなく、自習がしやすい環境作りがされています。
塾の自習室に通わなくても、学校の進路自習室をうまく活用して、受験に備えられることも覚えておきましょう。
通信教育を積極的に活用する
最近は比較的安い通信教育もあります。
このような通信教育を積極的に活用し、受験勉強するのもおすすめです。
通信教育は、塾に通うよりも安い費用で勉強でき、最近ではタブレットを使いリアルタイムで授業を受けられるものもあります。
塾に通うよりも費用は安いですが、自分で学習を計画的に進めなければいけないため、自分に甘いとなかなか難しいかもしれません。
書店にある書籍で自己学習を進める
通信教育の費用も厳しい場合、書店で受験に必要な書籍を購入して自己学習を進めるのも良いでしょう。
このような勉強法は、通信教育同様に計画的に勉強を進める必要があります。
ただし塾に通うよりも安く済ませられ、家計にはとてもメリットの大きい勉強法となっています。
学習アプリを活用する
最近では月額を支払うと、スマホやパソコンなどからいつでも授業を受けられる学習アプリを提供している会社があります。
さまざまな授業を取り扱い、幅広い教科の勉強が必要な受験にも対応するなど、充実のコンテンツを提供しています。
自分で行う必要はありますが、1人でやっているという孤独感が少なく、いつでもどこでもアプリで授業を受けられるのは、最大のメリットです。
このようなアプリと書籍などを組み合わせて、無理のない勉強法を見つけると効率良く受験勉強が進められるでしょう。
子どもの塾代のために普段の生活費を節約する方法
子どもの自主性を促す学習方法もありますが、「やはり塾に行きたい!」という子どもの気持ちを大切にしたいと考える親御さんもいるでしょう。
そのような場合に、少しでも塾代を捻出するため日々の生活の節約をするのがおすすめです。
もちろん節約しすぎて生活が過剰に変化してしまうとストレスがかかり続かなくなってしまうので、注意が必要です。
節約するなら無理のない範囲で行えるように、取り組むようにしましょう。
ここでは、生活費を節約する方法について解説します。
水道光熱費の節約
生活費において、水道光熱費の割合は非常に大きなものですので、ここの節約は大きな節約に繋がります。
毎月必ず支払う固定費は、1度下げるとその後も節約できます。
まずは、固定費の見直しが大切です。
水道光熱費に関しては、例えばシャワーヘッドを節水対応のものに変える、電力・ガス会社を変えるなど、出来ることからはじめます。
特に電力会社は、電力自由化によってさまざまな企業が参入したことで、電気料金にも差が出ています。
使用料だけでなく、基本料金を見直すことも節約には重要です。
毎日の食費を極力節約する
水道光熱費の見直しができたら、次に見直すべき固定費は食費です。
もちろん食事量を減らすなどの無理な節約は、身体にも影響を与えるため辞めなければいけません。
しかし最近は、美味しく節約できるレシピを紹介するアプリや書籍などもあるので、うまく利用して楽しく美味しい節約料理を家族に提供するのがおすすめです。
保険などの契約を見直す
保険に加入している場合は、無駄の保障がないかなどの見直しも大切です。
医療保険とがん保険などは、保障が被っている部分も多く無駄を省いた保障にすることで、保険料が安くなることもあります。
早く大きく節約しようと思うと、すべての保険をやめてしまおうか悩んでしまう人もいるかもしれません。
しかしすべての保険をやめてしまうと、万一の時に必要なお金が支払えないなど不安が付いて回ります。
全てをやめるのではなく、被っている部分・不必要な部分を見直し省くようにするのがおすすめです。
保障に関してわからないことがあれば、営業担当や保険相談窓口にいる保険のプロに相談すると、スムーズに進むでしょう。
通っている塾の支払いが厳しいときの対処法
現在子どもを塾に通わせているけど、その支払いが厳しいという人もいるでしょう。
どう節約しても支払が厳しいなど、経済的な理由から支払期日までに塾の費用を支払えないと、最悪退会になってしまう可能性もあります。
せっかく入塾できても経済的な理由で退会になってしまうと、子どもの受験にもあまり良い影響とは言えません。
あらかじめ支払が厳しいことが分かっていれば、早いうちに対処を取ることが大切です。
ここでは、その対処法について紹介します。
塾と相談して分納できないかを聞いてみる
まずは塾の責任者や事務員と相談して、一括ではなく分納で対応できないか聞いてみてください。
一括での支払いが厳しくても、分納できちんと支払って入れば退会せずに済むこともあります。
何も言わずに支払期日を超えるのではなく、あらかじめ支払が厳しいことを説明したうえで分納できないか聞いてみると、意外と対応してもらえるケースもあります。
きちんと相談することを忘れないようにしてください。
保険の解約時に生じる解約返戻金を活用する
解約返戻金の生じる保険に加入している場合は、そちらを活用することも検討しましょう。
解約返戻金は、保険の契約年数によって変わりますが、まとまったお金が受け取り可能なので、貯蓄の代わりにしている人もいます。
この解約返戻金は用途自由なので、塾に必要な支払いも出来ます。
このような支払方法があることも知っておくと安心です。
国の教育ローンを活用する
解約返戻金のある保険にも加入しておらず、どうしても塾費用の支払目途が立たない人は、国の教育ローンがあることも知っておきましょう。
国の教育ローンは、幅広い世帯に対応しており中学校卒業以上の子どもを持つ家庭を対象としています。
子どもが経済的な理由で教育の機会を失わないように、無理のない貸し付けを受けられる制度です。
無理な返済にならないように、長期的な返済計画も可能となっているので、母子家庭や世帯年収が低い人でも安心です。
このようなローンを活用して、塾の費用を支払うことも念頭においておきましょう。
塾代が払えないなら他の選択肢も取ろう
大学進学を目指す子どもにとって、塾へ行きたいと気持ちは自然なものかもしれません。
もちろん塾だけで決まるものではありませんが、子どものやる気を大切にしたいと考えるのも親心です。
しかし家計状況によっては、塾に通うのが厳しい家庭もあるでしょう。
そのような家庭では、塾だけでなく他の勉強方法もあることを知り、試してみることも大切です。
塾以外でも子どものやる気を伸ばしてあげられるように、選択肢を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。