2020年春に東京都でも、自転車保険への加入を義務化する動きが出ています。
自転車は免許が必要なく、誰でも練習さえすれば乗れてしまうため、様々な年代が移動手段として利用しています。
ですが歩行よりもスピードが出る分、事故を起こしてしまい突然自分が加害者になってしまうこともあります。
自転車保険は自分が加害者になったときの損害賠償を補償してくれる保険ですが、どこて加入していいかわからない方もいますよね。
この記事では、これから自転車保険への加入を検討している人向けに、入り方や選び方を徹底的に解説していきます。
目次
自転車保険に加入していないと高額賠償のリスクがある
「自転車保険に加入しておいた方がいいって言われたけど、本当に必要なのかな?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
保険に加入しないまま自転車を運転中に、事故を起こして相手にケガあるいは死亡させてしまった場合、賠償責任を負うリスクがあります。
民事裁判で支払いが命じられることになるので、拒否するのは難しいです。
子供でも加害者になる可能性がある
冒頭でも紹介したように自転車保険では、誰でも運転できるため子供でも加害者になる可能性があります。
実際に通学途中の高校生が、女性を自転車で轢いてしまい死亡させた事件もあり、3000万円以上の損害賠償が請求された事例もありました。
また小学生が加害者となって、1億円近くの損害賠償を請求された事例もあります。
子どもが加害者になってしまった場合、親には子どもを監督する責任がありますから、子どもに代わって全額賠償責任を果たさなければなりません。
親の知らないところで事故が発生して、急に多額の賠償命令が下されても対応できるように自転車保険に加入しておく必要があるのです。
自転車保険の加入申し込みができる3つの場所
自転車保険に加入するには、以下の3つの場所で手続きができます。
自転車購入時に!サイクルショップ・自転車屋
自転車を購入した自転車屋さんでは、手続きをしながら自転車保険へ加入しないか勧誘を受けることもあります。
その場で加入してしまえば、契約手続きも一度に済ませられるので安心です。
ただしどの保険に加入するかは自分では選べないので、気に入った保険がある方は別の方法を試してみましょう。
お手軽!インターネット
最近ではインターネットでも保険に加入できるようになりました。
自転車保険でも例外ではなく、公式サイトから必要事項を記入して、保険料の支払い方法を指定するだけでOK。
自宅から出る必要もありませんし、ペーパーレスで契約手続きができるので楽ですね。
携帯キャリアもインターネットで加入できる自転車保険を発売しているので、契約している携帯会社の保険を利用してみてもいいでしょう。
買い物ついでに!コンビニ
インターネットで自転車保険に加入するには、クレジットカードの登録が必要です。
クレカでの支払いはちょっと…という方は、買い物ついでにコンビニで加入手続きを進められるものもあります。
コンビニで加入できる自転車保険は、大手損害保険会社が発売している商品がほとんどですので、補償の面でも安心です。
自転車購入時付帯のTSマークではカバーしきれない
「自転車購入時になんか保険に加入させられたんだけど、それで対応できない?」と思う方もいますよね。
自転車購入時にはTSマークの自転車保険に加入する人がほとんどです。
TSマークの保険に加入していれば、自転車事故が起こった際に通常の自転車保険とに多様な保障を手に入れられます。
ただし注意したいのが、TSマークは色によって補償金額が変わる点です。
赤のTSマークであれば賠償責任補償は1億円分確保できます。
しかし青のTSマークを付けている場合は、1000万円までしか保障を受けられません。
過去の事例を見てみても、自転車事故で1000万円を下回る賠償請求はありません。
TSマークあるから大丈夫、と安心しきるのはNGです。
スキのない保障を作るときの自転車保険の選び方
自転車保険にせっかく加入するなら、スキのないように万一の場合に備えておきたいですよね。
スキのない自転車保険を作るとき保険の選び方は、以下の通りです。
個人賠償責任保障の金額が1億~2億円以上あるか
まず個人賠償責任保険の金額が1億円~2億円程度あるかを確認しましょう。
兵庫県神戸市で起きた高額賠償事例では、約1億円の損害賠償が請求されました。
現状、自転車事故による高額賠償請求は神戸の事例が最高額ですが、今後さらなる高額賠償がないとは言いきれません。
個人賠償責任保険の金額が1億円を超えても対応できるように、補償額は十分に用意しておきましょう。
不安な場合は無制限補償に加入しておくと、安心です。
自転車に乗る人全員が補償されるか
家族で自転車に乗る人全員が補償されるかも重要です。
自転車は誰でも乗りこなせるため、ちょっとの移動だったら家族のだれでも利用する機会はあります。
同様に事故もちょっとの移動間でも、発生する可能性は十分にあります。
自転車に乗る人全員が補償を受けられるように、補償範囲を広げておきましょう。
示談交渉がついているか
被害者への示談交渉がついているかも重要です。
相手と波風を立てずに賠償を行うためには、示談交渉をおこなう必要があります。
スムーズに対応するためにも、示談交渉制度がある保険を優先的に選びましょう。
自転車保険に加入するときの注意点
自転車保険に新規で加入するときには、以下の注意点を把握しておきましょう。
火災保険で個人賠償責任保険がカバーできることもある
みなさんのご家庭で加入している火災保険を活用して、自転車事故を補償できることもあります。
火災保険は自宅での火事や水害などによる被災だけではなく、損害賠償にも対応できます。
個人賠償責任保障が特約として付帯されていれば、家族全員が補償対象になります。
火災保険の補償内容を確認して、個人賠償責任補償が付帯されているかを確認しましょう。
自治体によっては加入が義務化されている
やっぱり加入が面倒くさい!と思って加入をやめようとしても、自治体によっては自転車保険への加入が義務化されているところもあります。
義務化されているからと言って、捕まるわけではありませんがマナーとして加入しておいた方がいいでしょう。
気軽に手続きできるところで自転車事故の保障を得よう
いかがでしたか?
自転車の高額賠償が社会問題になった時期もあり、実際に数千万円が請求された事例もありました。
加入できる場所をきちんと確認しておいて、補償を手に入れるために加入手続きを進めていきましょう。