20代になると就職をして周りが保険に加入し始める時期でもあります。
また、結婚や出産などのライフイベントが起こることもあり、医療保険へ加入を検討している人もいることでしょう。
しかし20代ではどんな保険に加入したらいいのか、自分の今の状況で加入する必要があるのか気になりますよね。
今回は20代が医療保険に加入するときの選び方や、加入すべき人の特徴まで、20代の医療保険に関する悩みをひとつひとつ丁寧に解説していきます。
目次
20代で医療保険は加入すべき!理由を解説
結論、20代でも医療保険は加入すべきです。
医療保険=40代以上など健康不安のある年齢層が加入する保険だととらえられるイメージすることが多いです。
なぜ医療保険は20代でも加入すべきなのか?理由はいくつかありますが、
今回はその中で3つお伝えします。
- 妊娠や出産で入院する可能性がある
- 20代なら安い保険料で加入できる
- 精神疾患で長期入院する可能性がある
以下で詳しく解説していきます。
妊娠や出産で入院する可能性がある
20代で妊娠や出産を経験する女性もいますね。
帝王切開などの異常分娩で出産すると、普通分娩よりも医療費が高くなってしまいます。
民間の医療保険では、各保険会社の設定している条件を満たすことで、入院給付金や手術給付金を受け取れます。
出産費用としては、日本の公的医療保険制度(健康保険、共済組合、船員保険、国民健康保険)の被保険者が出産したときに支給される手当金(金銭給付)である出産育児一時金があります。
このことから「出産に関しては出産育児一時金があるから大丈夫!」とお考えの方も多いのですが、出産前に切迫早産などで長期間入院するリスクなどもあります。
その場合は民間の医療保険に加入していくことで、家計の負担を軽減することができます。
20代なら安い保険料で加入できる
医療保険は20代であれば、他の年代よりもさらに安い保険料で加入できることをご存じでしょうか。
医療保険では保険料を決める基準として、年齢を採用しています。
年齢を重ねると体の不調が出やすく、医療保険を使う機会が増えるため保険料が高く設定されます。
20代は病気のリスクも低いため、医療保険料を安く設定している場合が多いのです。
同じ保障を持つならば、若いうちに安い保険料で加入できるのは大きなメリットであると言えるでしょう。
精神疾患で長期入院する可能性がある
精神疾患での長期入院は、どの年代でも共通する問題です。
うつ病や統合失調症などの病気にかかってしまうと、働くことが困難になります。
また病状が深刻な場合には、入院して長期間かけて治療を行うこともあります。
精神疾患は他人事ではなく、誰でもかかる可能性のある疾患です。
特に無理をしやすい20代の場合は、注意が必要です。
20代が医療保険に加入するときのおすすめの加入方法
20代が医療保険に加入するときのおすすめの加入方法は、以下の通りです。
- 必要最低限の保障にのみ加入する
- 女性専用特約を付帯しておく
- 先進医療特約を付加しておく
- ガン特約を付加しておく
- 初めての加入で不安なら保険の専門家に相談
- 保険料を安くするならネット型の医療保険を利用する
以下で詳しく解説していきます。
必要最低限の保障にのみ加入する
精神疾患での長期入院は、どの年代でも共通する問題です。
うつ病や統合失調症などの病気にかかってしまうと、働くことが困難になります。
また病状が深刻な場合には、入院して長期間かけて治療を行うこともあります。
精神疾患は他人事ではなく、誰でもかかる可能性のある疾患です。
特に無理をしやすい20代の場合は、注意が必要です。
女性専用特約を付帯しておく
20代の女性が医療保険を選ぶ際には、女性専用特約を付加しておきましょう。
女性専用特約とは、乳がんや子宮がんなど、女性特有の疾患にかかった場合に、通常の医療保険の給付金に上乗せされる特約です。
保険会社や保険商品によっては更に広い保障が付く場合があります。
20代でも女性特有の病気にかかることもあり、長期の闘病生活になることも少なくありません。備えがあると安心ですね。
先進医療特約を付加しておく
20代で医療保険に加入するなら、先進医療特約も付けておきましょう。
先進医療特約とは、健康保険制度適用外の治療へ費用保障を受けられる特約です。
医療の進歩に合わせて日々新しい治療法が開発されているものの、窓口負担が3割に抑えられる健康保険制度の対象として、すべては認められていません。
つまり先進医療を利用するには、全額自己負担で支払う必要があるのです。
先進医療の技術料は数万円から数千万円までさまざまです。
先進医療特約を付加しておけば、上限金額こそあるものの、医療保険を利用して費用の保障を受けられます。
ガン特約を付加しておく
医療保険にガン特約を付けておくこともおすすめです。
医療保険と別にガン保険に加入するパターンもありますが、保険が複数契約になると
契約管理が面倒な方には特に良いでしょう。
医療保険にガン特約を付帯してまとめることが可能です。
初めての加入で不安なら保険の専門家に相談
初めての医療保険への加入で不安を感じているなら、保険の専門家である以下のいずれかに相談してみましょう。
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 保険会社の営業
- 保険代理店の相談窓口
無料で相談できるところもありますので、気になる方はぜひ一度利用してみて下さい。
保険料を安くするならネット型の医療保険を利用する
保険料を最大限まで安くしたいのであれば、ネットから加入できる医療保険も検討してみてください。
ネット型の保険の場合、自分で重要事項や約款を確認したり加入手続きを進める手間等があるものの、対面で販売している医療保険よりも安く加入できることが多いです。
インターネットだけで完結できるところもありますので、気になる方はぜひ利用してみてくださいね。
注意!公的保障や会社の制度を踏まえて医療保険に加入しよう
20代が医療保険に加入するときに気を付けてほしいのが、公的保障を考慮せずに医療保険に加入してしまうことです。
上述した通り、医療保険を利用する以前に、私たちは普段から健康保険制度を利用しています。
窓口負担の3割まで軽減されるので、簡単な入院手術の場合はそこまで負担になることはないでしょう。
また、健康保険制度では高額療養費制度が設けられており、ひと月にかかった医療費の軽減を受けられます。
併せて会社の制度をご確認ください。
ひと月に一定額(収入により異なります)を超える医療費に関しては、申請をすることで還付を受けられますので、安心です。
20代で医療保険に加入すべき人の3つの特徴
20代で医療保険に加入すべき人の特徴は、以下の通りです。
①急な入院に対応できる貯蓄がない人
急な入院に対応できるほどの貯蓄がない人は、医療保険に加入しておいて万が一のために備えておく方が良いでしょう。
急に入院することになって、入院費を支払える余力がない方は、医療保険に加入しておいて、保障を受けることをおすすめします。
②加入できないことに対して不安を抱えている人
実は医療保険は、以下の条件に当てはまっている場合には、保険への加入を断られる場合があります。
- 過去1年以内に入院あるいは手術を受けた方
- 3か月以内に入院や手術をすすめられた方
- 健康診断で再検査等の指摘を受けた方
※保険会社や保険商品により異なります
上記内容など、保険会社が定めている告知内容に該当する場合、内容によっては
保険加入を断られてしまいます。
今は健康でも、将来加入できない可能性もあります。
将来医療保険に加入できない可能性に不安を感じているのであれば、健康なうちに医療保険へ加入しておくことをおすすめします。
③保険で万一の場合に備えておきたい人
医療保険の保障で万が一の場合に備えておきたい人は、医療保険に加入しておきましょう。
保険は万が一の不安のために加入するものですので、不安を抱えている状態であれば、加入する意味はあるといえます。
20代で医療保険に加入する必要がない人の2つの特徴
20代で医療保険に加入する必要がない人の特徴は、以下の通りです。
①保険に必要性を感じていない
「そもそも今保険に加入する必要性を感じない」と考えているかたは、医療保険に加入する必要はありません。
医療保険は必要と感じたタイミングで加入しないと、ただ保険料を無駄にしてしまうだけです。
今加入したほうがいいと感じたタイミングで、保険には加入しましょう。
②急な入院に対応できる貯蓄を持っている
急な入院に対応できるほどの貯蓄を持っている20代も、医療保険に加入する必要性は薄いです。
ただし注意点があります。例えば貯蓄があってもあくまで入院等の緊急出費に対する備えとして用意されているかは重要なポイントです。
夢のため、お子様のためなど目的がある貯蓄に手をつけたくない方は例外と言えます。
20代は必要最低限の保障に加入しておこう
いかがでしたか?
20代は健康で大きな病気をする可能性が低い年代ですので、医療保険へ加入する必要はないと考えられがちです。
しかし医療保険に加入しておかないと、万一病気やケガで長期入院したときの、治療費支払いに苦しむこともありますので、注意が必要です。
ただし「どんなものでも良いので医療保険に加入すればいい」わけではなく、必要最低限の保障に絞ってでも加入しておくと将来的に安心ですね。
女性のチカラ 西浦 麻依子
- プロフィール:
- 札幌生まれ。約7年ウェディングプランナーとして結婚式創りに携わった後、ファイナンシャルプランナーへ転身。「ママのためのマネーセミナー」や「はじめての資産運用セミナー」など、女性や初心者向けのセミナーが好評。教育資金や、資産運用、保険の見直しを得意とする。ファイナンシャルプランニング技能士2級。証券外務員2種。
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