子供が大学卒業するまでにすべて公立でも1000万円はかかるといわれている現代。
子供の好きな進路を選ばせてあげたいというのが親心ですから、みなさんも早めのうちに学資保険に加入して高額な教育費用をできるだけ用意しておきたいですよね。
ですが学資保険は生命保険の一種ですから、もちろん加入できない条件が設定されています。
これから学資保険への加入を検討されている人の中には、「学資保険に加入できなかったらどうしよう…」と不安になっている方もいることでしょう。
この記事では学資保険に加入できない人の4つの特徴から、当てはまっていても加入するための方法について解説していきます。
目次
学資保険に加入できない人の4つの特徴~親編~
学資保険に加入できない人に共通する特徴は以下の4つです。
- 加入時の年齢が55~65歳程度
- 治療中の病気や告知に該当する既往症がある
- 健康診断で指摘されている数値がある
- 死亡リスクのある危険な職業に従事している
以下で詳しく解説していきます。
加入時の年齢が55~65歳程度
学資保険には加入時の親の年齢も調査され、保険会社の方針や規準にもよりますが、55~65歳の間に当てはまる人は加入を断られる可能性が高いです。
学資保険は一般的に子供が1歳の時に加入しますから、高年齢で加入すればするほど子供が成長するまでに親が亡くなる可能性が高まります。
保険会社としても親のなくなるリスクが高い以上、加入を簡単に認めるわけにはいきません。
また学資保険には親の死亡時に保険料の払い込みを免除し、満期に満額保険金を受け取れる特約を付けられますので、死亡リスクが高い人が加入することで他の加入者とのバランスが取れなくなってしまいます。
他の加入者とのリスクと公平に扱うために、死亡リスクの高い高年齢での加入が制限されるのです。
治療中の病気や告知に該当する既往症がある
学資保険の加入時には、親の通院歴や既往症について正直に告知をして保険会社から審査を受ける必要があります。
親である皆さんが現在治療中の病気や、告知内容に該当する以下の例のような重大な既往症に罹患している場合には、保険会社から加入を断られます。
- 高血圧、狭心症などの心臓病
- 脳卒中、てんかんなどの脳神経系の病気
- うつ病や統合失調症などの精神疾患
- 呼吸器系疾患
- 胃潰瘍などの胃腸系の疾患
- 腎臓や肝臓などの循環器系の疾患
- 糖尿病などの生活習慣病
年齢と同様に健康な状態の人よりも死亡するリスクが高いため、公平性の観点から加入を断られることになるんです。
どの病気が該当するかは保険会社の判断によるため、加入を希望している保険の約款や子告知内容を確認してください。
健康診断で指摘されている数値がある
健康診断で高血圧を指摘されていたり、肝機能などの病気につながる数値を医者に指摘されている場合も、保険会社の判断によっては加入を断られることも。
指摘されているのにもかかわらず改善の余地が見えない以上、将来的に病気にかかる可能性があるのは明白ですから、仕方がありません。
現状数値に問題があるのであれば、子供のためにも健康習慣を見直して改善する努力をしましょう。
死亡リスクのある危険な職業に従事している
親である皆さんが死亡リスクのある危険な職業に従事している場合でも、学資保険への加入を断られる可能性があります。
死亡リスクのある危険な職業の例としては、
- 潜水士
- スタントマン
が挙げられます。
またこれら以外にも加入はできても保障金額に制限が設けられる職業もあります。
学資保険に加入できない人の3つの特徴~子供編~
学資保険に加入できない原因として、子供が加入条件に当てはまっていないこともあります。
学資保険に加入できない子供側の特徴としては以下の3つが挙げられます。
- 重大な先天性の病気を抱えている
- 12歳以上である
- 子供が過去に告知に該当する重大な病気にかかったことがある
以下で詳しく解説していきます。
重大な先天性の病気を抱えている
学資保険には子供の教育費用の貯蓄だけではなく、子供の病気に対する医療保障を付帯できます。
しかし加入前に子供が継続的な治療が必要な、重大な先天性の病気を抱えていると医療保障を適用する機会が増えてしまいますので、他の加入者とのバランスが取れなくなってしまいます。
子供の医療費保障を目的として学資保険への加入を検討されている方は、一度再検討したほうが良いかもしれません
12歳以上である
実は学資保険には加入できる年齢に上限があり、一般的には6歳まで、保険会社によっては最大12歳までしか加入できません。
学資保険は加入時に、保険金として受け取りたい金額を設定し、目標を達成するために毎月保険料を支払って積み立てることになります。
学資保険は加入してから子供の年齢が18歳になるまで保険料を支払い続けますから、加入する年齢が遅ければ遅いほど短期間で目標金額を達成するために、月々支払う保険料が高くなってしまうのです。
また学資保険を運営する会社は、支払われた保険料を運用して元手を増やしていきますので、短期間の加入だと十分に運用できないため加入してもらうメリットがありません。
加入者側は保険料が高くなる、保険会社側は運用ができないと双方にデメリットしかないため、子供が成長してからの加入は認められないんです。
子供が過去に告知に該当する重病にかかったことがある
子供が先天性ではないにしろ、告知内容に該当する重病にかかったことがあるケースも、学資保険への加入が断られる可能性があります。
先天性の理由と同じで、子供のうちにかかった重病は将来成人しても付き合っていく可能性もありますから、高額な医療費がかかる可能性があります。
保険金をかける以上、健康体であることが前提条件ですので仕方のないことかもしれません。
問題があっても学資保険に加入する3つの方法
上で紹介した親あるいは子供の特徴に当てはまってしまっていても、必ず学資保険に加入できないわけではありません。
3つの方法のいずれかを試してみると、加入できる希望が見えてくる可能性もありますので、ぜひ試してみてください。
病歴のない親族を契約者にする
親である地震に病歴がある場合には、病歴のない親族を契約者にしましょう。
健康状態がいいのであれば配偶者、年齢が規定以下であれば自分の両親など極力条件を回避できる信頼のおける人物を保険契約者に指定するようにしましょう。
ただし契約者と子供の関係性によっては、保険金受取の際に税金が発生することもありますので、注意が必要です。
特約の制限が付いたまま加入する
子供や自分が病気にかかっていたり、死亡リスクの高い職業についている場合には、医療保障や死亡保障に関する特約の追加に制限がかけられます。
ですが学資保険につける特約は、満期金の返戻率を下げてしまう可能性があるんです。
通常保険に付帯する特約は保障を手厚くする分、保険料を多く支払う必要があります。
あえて保障を付帯せずに、純粋に教育費用をためる目的で利用するほうが、お得に学資保険を運用できるかも知れません。
加入できない可能性があるのであれば、特約の制限が付いたままの加入を打診してみることをおすすめします。
保険のプロに相談してみる
「病歴や通院歴があるけれど、自分が加入できるか判断がつかない…」という方も中に入ることでしょう。
自分が加入できるかどうかを知りたいのであれば、保険代理店に所属している保険のプロに相談してみることをおすすめします。
病歴だけではなく家族構成や収入状況を考慮して、加入できる保険を提案してくれるので、学資保険に加入できるかの一つの指標として活用できます。
中にはFP資格を保有しているスタッフもいますので、一度相談予約を検討してみてはいかがでしょうか。
無料で何度でも相談に乗ってもらえますよ!
注意!妊娠時の学資保険加入は医療保障がつかない
「子供が健康なうちに早く加入するのがいいなら、おなかの中にいるうちに加入しちゃえばいいじゃん!」と思う方も中にはいますよね。
妊娠中におなかの中にいる子供に学資保険を掛けることはできますが、子供の医療保障特約は除外されてしまいます。
妊娠後は育児で忙しくなりますから、加入手続きしている余裕がありませんので加入して置くのが最も効率が良いです。
しかしおなかの中にいる以上健康測定もできませんし、出生届を出していないため非保険者として登録ができません。
医療保障をつけたい場合には、出産後出生届を出してから再度特約追加の手続きをとる必要がありますので、注意が必要です。
学資保険に加入できるかを早めに把握しよう
いかがでしたか?
学資保険は生命保険と同じくくりになりますので、加入できない人ももちろん存在します。
ここで紹介した条件に当てはまっていても、特約を外したり契約者を健康な親族に変更するなどの対応をとっていきましょう。
また学資保険は加入できる年齢に制限がかけられているので、加入できるかの疑問を持った時点ですぐにでも把握して対処できるようにしましょう。