団体信用生命保険に入れない病気って?加入を断られたときの対処法も徹底解説

団体信用生命保険 入れない病気

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一軒家や分譲マンションを購入する際には、多くのかたが住宅ローンを組みますよね。

住宅ローンを組むときに求められるのが、団体信用生命保険への加入です。

団体信用生命保険では、保険加入時に病気にかかっている場合には、加入を断ることがあります。

多くの銀行では、団体信用生命保険への加入を住宅ローンを組む条件に提示していますので、加入できないと万が一家主が亡くなったときの保障が無くなってしまいます。

現在通院中の病気がある中で新居購入を控えている皆さんにとっては、「もしも病気のせいで団体信用生命保険に入れなかったらどうしよう…」と不安になっている方もいるかもしれません。

今回は団体信用生命保険に加入できない病気や、病気を理由に加入を断られたときの対処法について、徹底的に解説していきます。

団体信用生命保険に加入できない病気一覧

団体信用生命保険で加入を断られる可能性の高い病気は以下の通りです。

心臓・血圧狭心症・心筋梗塞・心臓弁膜症・先天性心臓病・心筋症・高血圧症・不整脈
脳卒中・脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・脳動脈硬化症
精神・神経統合失調症・うつ病・神経症・てんかん・自律神経失調症・アルコール依存症・知的障害・認知症
肺・気管支ぜんそく・慢性気管支炎・肺結核・肺気腫・気管支拡張症
胃・腸・膵臓胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・すい臓炎
肝臓肝炎・肝硬変・肝機能障害
腎炎・ネフローゼ・腎不全
がん・腫瘍がん・肉腫・白血病・腫瘍・ポリープ
上記以外糖尿病・リウマチ・こうげん病・貧血症・紫斑病

(引用:公益財団法人公庫団信サービス協会団信保険・事業資金金融団信保険申込書類の記入例

上記の病気と診断された経験が1度でもあればアウトではなく、基本的に「過去3年以内に手術」あるいは「2週間以上医師から治療を受けたか」の申告を求められます。

器官に該当している場合には、各告知事項に関して、入院期間や診療機関、完治の状況などを詳細に記入する必要があります。

医師の治療には投薬治療も含まれていますので、頻繁に病院に通っていない場合も告知を行う必要があります。

申し込む保険会社によって引受内容が異なる

上記で紹介した病気は、あくまで加入時に審査が行われる疾患名であり、申し込む保険会社によっては引受内容が異なります。

A社で団信の加入を申請して断られても、他の会社に申請をおこなえば、加入を認めてもらえることもあります。

実は保険会社間では契約を引き受ける際に基準を設けておらず、保険会社によって引受条件が異なります。

上記の病名にさらに別の病気が追加されることもありますし、逆に審査の基準が緩いこともあります。

その他の健康上の告知審査に引っかかってもNG

上記の病気のほかにも、下記の健康上の告知内容に引っかかっている場合には、保険への加入が認められないこともあります。

主な条件は以下の通りです。

  • 申込3か月以内に医師から投薬を含む治療を受けたことがある
  • 手あるいは足の欠損、機能障害があるか
  • 背骨や五感・咀嚼機能に障害を抱えているか

上記の内容のいずれかに当てはまっていて、保険会社の判断に引っかかってしまうと、保険への加入が認められません。

ただし自分でドラッグストアで薬を購入して服用している場合には、申告する必要はありません。

あくまで医師の診察の結果受けている治療行為に対して、告知が求められます。

団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンが組めない

団体信用生命保険に加入できないと、住宅ローンを組めません。

住宅ローンを組むときには、30年以上の返済計画を立てていきますので、途中で返済義務者が亡くなってしまう可能性があります。

返済義務者が亡くなってしまった場合、残された家族に対して返済義務が発生します。

一般的に住宅ローンを組むのは一家の大黒柱ですから、残された家族は膨大な住宅ローンの返済に追われながら、生活を送らなければなりません。

元の生活水準を維持できずに、住宅ローンの返済に充てるために自宅を売り払うこともあります。

住宅ローンを引き受ける銀行側としても、確実に借入額は返済してもらわなければ、銀行経営が成り立たなくなってしまいます。

団体信用生命保険では、契約者=ローン返済者が亡くなった場合に、ローンの残債額と同等の保険金を支払い、残りの支払額を相殺してくれます。

つまりローンの返済義務者が亡くなったとしても、銀行側は確実に貸したお金を回収できることになります。

団体信用生命保険に加入できないと、ローンの残債を確実に回収できるとは断言できないため、住宅ローンを引き受けないケースが多いのです。

団体信用生命保険の加入を断られたときの5つの対処法

団体信用生命保険の加入を断られた場合「もう住宅ローンは組めないのか」と不安になってしまうかもしれません。

安心してください。団体信用生命保険の加入を断られたとしても、以下の5つの対処法のいずれかを試してみれば、住宅ローンに加入できる可能性があります。

  • 他の団体信用生命保険に申し込む
  • 告知基準が低いワイド団信へ申し込む
  • 告知義務のある期間が過ぎるまで待つ
  • 配偶者名義で団体信用生命保険に加入する
  • 団信への加入が不要なフラット35を利用する

以下で詳しく解説していきます。

他の団体信用生命保険に申し込む

一つの保険会社で団体信用生命保険の加入を断られたら、他の団体信用生命保険への加入も検討してみてください。

記事の上部でもお伝えした通り、団体信用生命保険では各保険会社ごとに引受基準が異なります。

他の保険会社が発売している団体信用生命保険に申し込んでみると、意外と同じ告知内容でも保険への加入が認められることがあります。

一回保険への加入を断られても、他の団体信用生命保険への申し込みも試してみてくださいね。

金融機関で指定している団体信用生命保険がある場合には、他の金融機関で住宅ローンの申し込みをしてみるのもいいでしょう。

告知基準が低いワイド団信へ申し込む

告知基準が低いワイド団信へ申し込むことも検討してみてください。

通常の団体信用生命保険とは異なり、ワイド団信では持病があっても加入できることがあります。

生活習慣病や精神疾患など、定期的な通院や投薬治療で回復が見込める疾患に関しては、加入を認めてもらえる可能性があるんです。

ただし他の健康な契約者よりも、団体信用生命保険で保険金を受け取れる可能性が高くなりますので、その分保険料が加算されます。

通常団体信用生命保険に加入するときよりも、負担額が増えてしまいますので、注意が必要です。

告知義務のある期間が過ぎるまで待つ

団体信用生命保険の健康告知では過去にかかった病気についてすべて申告する必要はありません。

各項目で告知を求められる期間が設定されていますので、告知義務のある期間を過ぎれば申告する必要はないのです。

ただし期間内に別の疾患で入院してしまうと、再度告知が必要になってしまいますので、注意が必要です。

配偶者名義で住宅ローンを申請する

どうしても今のタイミングで住宅ローンを組みたいのであれば、配偶者名義で住宅ローンを申請しましょう。

名義が異なれば団体信用生命保険の契約者も配偶者名義になりますので、持病を抱えていても保険に加入できます。

ただし配偶者が住宅ローンの審査に通過するだけの収入が必要になります。

また健康状態や過去の滞納歴がないことも求められますので、クレヒスに傷がついていない状態の人でなければ加入が認められません。

団信への加入が不要なフラット35を利用する

団体信用生命保険への加入がなくとも住宅ローンが組める、フラット35を利用してみてください。

フラット35は住宅金融支援機構が運営している住宅ローンで、団体信用生命保険の加入がなくとも住宅ローンを組ませてもらえます。

しかし団体信用生命保険に加入していない以上、一家の大黒柱が亡くなったときに残債を家族が背負うことになります。

団信への加入が不要でも、別途生命保険に加入して、万が一の保障を得ておくことをおすすめします。

団体信用生命保険で告知義務違反をするのはNG!

「どうしても今家を購入したい!」という方の中には、少しだけ告知内容にウソをついても問題ないんじゃないかとかんがえているかたもいるかもしれません。

しかし団体信用生命保険で告知義務違反をするのは絶対にNGです。

実は団体信用生命保険は、保険加入時には告知内容の真偽を深くは調査しません。

調査を行うには医療機関への確認など手間がかかるためです。

しかし保険金支払い時になると話は別です。

万が一被保険者が亡くなった場合、死亡した原因の疾患を調べ、告知内容と沿っているかを確認します。

借りに死亡した原因の疾患の初診日が、団体信用生命保険の告知が必要な期間に該当している場合には、告知義務違反として判断されてしまうのです。

亡くなったときに住宅ローンを保険金で相殺できない

団体信用生命保険で告知義務違反として認められてしまった場合には、保険金が支払われません。

団体信用生命保険では保険金の金額=住宅ローンの残債になりますから、住宅ローンを保険金で相殺できません。

残された家族に借金も残してしまうことにもなりかねませんので、注意が必要です。

残された家族の生活保障も考えると、正直に告知を行い保険会社に判断を仰ぐ方が賢明です。

団体信用生命保険で加入できない不安があるなら告知書を詳細に記入しよう

もしも病気を抱えていて、団体信用生命保険に加入できない不安を抱えているなら、告知書を詳細に記入しましょう。

保険会社が判断する際には、告知書に記載されている内容が活用されます。

加入できない不安があるなら、思いつくものを取りあえず記入してみて、保険会社に判断してもらいましょう。

書くべきか迷ったことがあれば、担当者に問い合わせて記入すべきかの判断を仰ぎましょう。

団体信用生命保険に入れない病気があっても他の方法を試してみよう

いかがでしたか?

団体信用生命保険は住宅ローン契約には欠かせません。

しかし通常の生命保険と同様に、健康状態に問題がある、入れない病気にかかっていると判断された場合には保険加入を断られることになります。

団体信用生命保険への加入を病気を理由に断られたとしても、他の加入方法や対処法をいくつか試してみてください。

折角の夢のマイホームを手に入れるためにも、団体信用生命保険へ加入できる方法を模索していきましょう。

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