郵便局で保険などの金融商品の提案がしつこくて困った経験をした人もいるのではないしょうか。
郵便局での勧誘がしつこくなったのには、3つの理由があるのをご存じですか?
今回はその理由の紹介と勧誘を断る方法を解説します。
郵便局へ行くたびに勧誘されてうんざりしていたという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
郵便局で保険勧誘をされるのはなんで?3つの理由
郵便を出しに行っただけなのに、しつこく保険勧誘を受けた経験はありませんか。
「郵便を出しに行っただけなのに」「子どもの学資保険だけのつもりで行ったのに」など、違う理由で行ったのに、強引な保険勧誘を受けると、行くのが億劫になってしまいます。
郵便局が保険勧誘に積極的な理由は3つあります。
郵便局の民営化により商品販売に力を入れている
郵便局はもともと国営でした。それが2007年に「日本郵便株式会社」など4つの事業にわかれ民営化されました。
郵便局事業の他にも保険業務に関するものを、株式会社かんぽ生命保険が行っています。
この民営化が保険の勧誘がしつこくなってしまう原因の一つです。民営化したことによって、利益をあげる必要出てきました。
そのため郵便局で勧誘して、保険を売る必要が出てきたのです。
郵便局員に課せられるノルマが大きい
郵便局員にノルマ目標が課せられているのも、しつこい勧誘の原因です。
目標を達せいしなと減給があるわけではないようですが、保険契約を取るとインセンティブがつくことになっています。
減給がなくても中には圧力を感じ勧誘がしつこくなってしまう職員もいるのです。
保険の契約が取れないと、残業や目標(ノルマ)を達成しないことへの焦りも加わり、しつこさに繋がってしまいます。
郵便局だけでなくかんぽ生命の職員も営業を担当している
民営化によって事業が分けられたので、郵便局員とかんぽ生命の職員は全くの別です。
郵便局員だけでなく、かんぽ生命の職員が保険営業の担当をしています。かんぽ生命の職員は、保険に関する知識も郵便局員よりも豊富にあるため、わかりやすい反面強引と感じてしまうこともあるようです。
特に外回りをしているかんぽ生命職員は、郵便局員よりも高い目標を設定していることがあるので、より保険勧誘が積極的になる傾向にあります。
郵便局へ行っただけなのに、保険の勧誘をしつこくされてしまう理由はこのような原因があります。
しつこいと郵便局へ行くのも嫌になってしまいますが、あまりにしつこいと感じたら後に伝える方法で断るようにしましょう。
郵便局での保険勧誘の事例
郵便局ではどのような保険勧誘が行われているのでしょうか。
ここからは実際の事例を紹介しようと思います。
知り合いからの紹介
知り合いからの紹介で勧誘を受けた人もいます。
知り合いの紹介だからと安心していたら、実は不正販売のターゲットにされていたなんてことも。
知り合いの紹介だと逆に断りにくいと思って、必要なのない保険を契約してしまう人もいます。
友人の紹介であっても、必要なければ断る勇気を持つことが大切です。
窓口での郵便局員からの勧誘
郵便局で保険料減額の相談へ行ったら、高齢にも関わらず「終身」に変更されていて95歳まで支払いが続くような契約になっていたという事例もあります。
もともと加入していた保険の保険料を半額にしたいという相談に対して、保険販売員に言われるがまま契約を結んでしまったのです。
旧保険から新保険へ乗り換え契約も不正に行われていました。
かんぽ生命の職員による訪問販売
飛び込みによる、販売訪問でも保険勧誘を行っていました。
希望金額より多い金額での学資保険の加入を強く求められたり、契約時に聞いた話とは違い保険が失効状態になってしまったなんていう人もいます。
中には、支払い総額よりも死亡時の保険金額の方が少ないという契約を結ばされてしまったという話もありました。
このようにかんぽ生命の不正販売による保険勧誘では、後に大きな問題となりました。
さまざまなケースでしつこい保険勧誘がされていたという実態があります。
保険は素人には難しい部分もあり、なかなかすべてを理解することができません。
少しでも興味があれば話を聞くのも良いですが、興味がない場合には、きっぱりと断ることが保険勧誘を断るには大切です。
郵便局での保険勧誘をうまくかわす3つの断り方
郵便局でしつこい保険勧誘を受けたけど、上手く断れなくて困っているという人もいるのでは?ハッキリと断るのが1番良いのですが、中には性格的にハッキリと言えない人もいますよね。
しかし曖昧な返事をしていては、いつまでもしつこい勧誘が続いてしまい嫌になります。
早く保険に加入する意思がないこと理解してもらい、諦めてもらうにはどのような断り方が有効なのでしょうか。
なかなか断れないという人のために、上手く保険勧誘をかわす方法を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
すでに親戚や友人から保険に加入していると伝える
まず親戚や親しい友人が保険会社に勤めており、その保険会社の保険に加入しているので必要ないと言ってみてはいかがでしょうか。
同じ保険会社で働いている人が友人や親族にいるとわかると、それ以上しつこく勧誘しないという営業もいるので、有効な断り方の一つになっています。
ただ「保険にスでに加入している」だけでは「その保険よりも…」など営業トークが続いてしまうので、身内や親しい友人が保険業界にいることを強調すると、それ以上営業しづらくなるようです。
睡眠薬を服用していることを伝える
生命保険に加入するためには、健康告知をする必要があります。
健康告知では、現在の健康状態や過去の病歴などを正しく告知しなくてはいけません。
健康な人は保険に加入するのに問題がありませんが、過去に病歴があったり現在持病を抱えていて投薬治療を行っていると加入が難しい場合があります。
ですので断りづらい場合には、投薬治療していると伝えることも有効でしょう。
興味がないことをはっきり伝える
1番良いのは、興味がにということをハッキリと伝えることです。
上記の2つのような断り方をしてももちろん効果がありますが、やはり勧誘を受けている本人に興味がないとどんなに勧誘しても契約にはたどり着きません。
営業担当者に「この人は勧誘しても無駄」と思わせるためにも、自分がかんぽ生命に興味がないことをハッキリと伝えることが1番有効と言えます。上記の2つを説明したうえで、自分も興味がないので勧誘が必要ないというのも、効果が高い断り方といえるでしょう。
一番NGなのは次をにおわせる返答
しつこい勧誘に対して強く断ることが出来ないという人もいますが、曖昧な返事や次になどにおわせるような返答をするのは1番やってはいけない断り方です。
もし少しでも興味がある場合にはそのような返事でも良いかもしれませんが、全く興味がない場合にそのような返答をしてしまうと「可能性があるかも…」と思わせてしまい、よりしつこい勧誘をされてしまう可能性が高いです。
本当に断りたいと思っているのであれば、ハッキリと興味がないことを伝えて断ることが大切です。
もし難しいようであれば、上記でお伝えしたようなかわしかたをしてみてください。
郵便局での保険勧誘の不祥事は今は大丈夫?
2019年頃に発覚した「かんぽ生命不正販売」をご存じでしょうか。
不正販売は、高齢者など認知機能が低下している人や誤解させるような説明によって、無理やり高額な保険を契約させていた問題です。
問題発覚後には、3か月間の保険募集業務や保険契約締結を停止する処分を金融庁が出しました。
現在は保険募集に関する管理体制の強化を命じられたことにより、改善に向かっています。
どこで保険に勧誘されても興味がないならその場で断ろう
郵便局に限らず、保険と聞くと勧誘がしつこいなと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
しつこい勧誘をされると断りづらい、圧力に負けてついつい曖昧な返事をしてしまうなんていう人もいますが、曖昧な返答は勧誘のしつこさにつながります。
どの保険会社でも、知り合いであっても保険に加入するつもりがないのであれば、ハッキリとその場で断りましょう。
少しでもスキを見せると「興味があるのかも」と勘違いされてしまい、もっと激しい勧誘を受けることにもなります。
ハッキリと「興味がない」と言いづらければ、今回紹介したようなかわし方を参考にしてみてはいかがでしょうか。