自動車事故で保険金詐欺を疑われた!詐欺認定されるパターンと対処法とは

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自動車事故を利用して保険金詐欺をおこす事件が実際に発生しています。

自動車事故は自損事故はもちろんのこと、第三者を巻き込む事故も発生しますから、保険金が膨大な金額になりやすいためです。

自動車保険会社は正しく保険金を活用するために、厳しく調査を行います。

中には、保険金詐欺を行っていないのに、保険会社から「疑いがあるので審査します」と通知が来て不安になっている方もいるでしょう。

実は保険金詐欺を意図していなくても、詐欺に繋がりそうな条件があれば、保険会社から疑われてしまうことがあるのです。

今回は自動車保険で保険金詐欺として認定されるパターンから、疑われたときの対処法について解説していきます。

自動車保険会社は調査を行うので詐欺は確実にバレる

自動車保険会社は細かい調査を実施し、保険金請求が妥当かを判断します。

事故発生時には、保険会社は請求が妥当かを判断するために、事故状況を確認します。

警察に届け出がなされているか、修理はどのように行われたかなど、保険金請求に至るまでの過程を洗い出します。

修理費用と事故の規模が見合わない、事故時のケガの程度と治療費が見合わないなど、不審点が見つかった場合は、状況を証明できる書類の提出を求めます。

また他の保険会社で契約した経歴がある場合には、保険会社間のネットワークを通じて、過去の申請履歴を確認します。

自動車保険では、事故時の車両の再購入・修理費用や、治療費用などで数百万円の保険金を受け取れます。

非常に細かい調査を実施されるので、いくら隠したとしても保険金詐欺は隠し通せません。

場合によっては過去の請求にもメスを入れられることもあります。

自動車事故で保険金詐欺を疑われる3つのパターン

自動車事故で保険金詐欺を疑われるケースは、以下の3つです。

頻繁に事故を起こして保険金を請求している

頻繁に事故を起こして保険金を請求している場合は、保険金詐欺を疑われる可能性があります。

交通事故は運転者の不注意で発生することがほとんどですから、1回や2回の請求では疑惑は起こりにくいです。

しかし短期間に事故を多発していたり、保険会社を転々として保険金を請求している場合には、不信感を持たれてしまいます。

実際に保険金詐欺で逮捕された事例では、

過度な入院や治療をおこなっている

事故の程度と比較して、過度な入院や治療をおこなっている場合も、保険会社からにらまれてしまう原因の一つです。

自動車事故後に入院したものの、入院期間を無駄に伸ばしたり、事故に関係ない治療まで請求する人も中にはいます。

必要以上の請求がおこなわれていると判断されるため、保険会社から審査が入る可能性があります。

事故の状況と修理見積に差がありすぎる

事故後には修理業者に依頼して、見積もりを取ります。

修理費用の見積金額と、事故の程度から予想できる額がかけ離れている場合、保険会社から疑われる可能性があります。

実は車の修理業者と共謀して、実際にかかるであろう修理費用よりも多く請求し、保険金を別のことに利用しようとたくらむ人もいるんです。

例えば修理費用の高いフロントガラスを、業者に依頼して高額なパーツを見積書に記載させ、実際は低品質なフロントガラスで修理する事例もあります。

保険金詐欺を疑われやすいのは通院・治療費

自動車保険金詐欺で疑われやすいのは、治療費や通院費です。

事故発生後にけがを負った場合、相手から慰謝料を受け取れます。

慰謝料の金額は、通院期間が長期化するほど、金額が高くなっていく仕組みになっています。

例えばただの打撲と診断結果が出ているのに、数か月も通院治療をおこなっている形跡があるなんてこともあります。

事実通院しているように見せかけて、実際は治療行為は全く受けていなかった事例も。

被害者の立場を利用して、慰謝料を多く請求しようとするケースが多いため、厳しくみられることが多いのです。

保険金詐欺を疑われたときの対処法

通院期間などを理由に、損害保険会社から保険金詐欺を疑われた場合には、医師からの診断書を提出しましょう。

長期間の入院=保険金詐欺と認められるわけではなく、あくまで医師が治療が必要だと判断しているのであれば、正当性があるためです。

事故の相手が加入している自動車保険会社は、自社が支払う金額をできる限りへらしたいがために、長期間の通院は詐欺行為を疑うといってくることもあります。

保険金詐欺の疑いがあるといわれて、請求を辞めてしまうと本来受け取れるはずの治療費が受け取れなくなってしまいますので、正当な理由があるなら胸を張りましょう。

保険金詐欺と疑われないための対策

損害保険会社から保険金詐欺と疑われないための対策は、以下の通りです。

実績のある医者・整骨院を選ぶ

過去に保険金請求の実績のある医者や、整骨院を選びましょう。

実は保険会社側では、診断書を作成した医者の名前を控えていることがあります。

過去に保険金請求時で診断書の内容に疑わしい部分がある場合には、保険会社の注意人物リストに入っている可能性があります。

また整骨院の中には、治療が終了しているのにもかかわらず、治療が続いていると虚偽の申告をすることもあります。

口コミなどで実績を確認して、信頼できる医者や整骨院を選ぶようにしましょう。

医者に症状をすべて正直に話す

交通事故でよくあるのが、後になってから症状が出始めることです。

通院途中に変化が起きた場合は、きちんと医者に症状を申告しましょう。

医者はカルテに患者の情報を記録しています。

診断書を作成するときに、通院期間と実際の症状がかみ合わないと、冒頭でも紹介したように、保険会社から注意や審査を受ける可能性があります。

些細な変化でも、受診時に申告するようにしましょう。

必要以上に通院をしない

けがの程度が軽いにも関わらず、頻繁に通院を繰り返していると、回数の水増しと保険会社から判断されてしまいます。

医師にどの程度の通院が必要かを聞き、指示に従いましょう。

また整骨院に途中で通いだす人もいますが、医師にきちんと確認してから受診しましょう。

医師が整骨院での施術が必要だと判断していないと、必要以上の治療を受けていると判断されてしまうためです。

あくまで医師の判断を尊重して、行動するようにしましょう。

間違っても、自分に有利になるように診断書を書いてくれと頼まないようにしましょう。

保険金詐欺と認められたらどうなるの?

もしも悪質性が高い、証明できる書類が無い場合には保険金詐欺として、保険会社から刑事事件として立件されることになります。

警察での勾留期間を経て裁判にて量刑が決められます。

刑法上、保険金詐欺は詐欺罪として扱われ、最大で懲役10年の班稀有が下されることも。

罰金刑はありません。

また保険金を保険会社に返還するよう求められることもあるため、二重苦になります。

保険金詐欺を疑われて、証明を求められているのにもかかわらず、無視していると意図せず立件されてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

受け取った保険金で修理・再購入しなかったら詐欺?

保険金の請求が難なく通り、保険金を受け取った後に、急にまとまったお金が必要になって修理をしなかったという人もいるでしょう。

受け取った保険金は損害の程度に応じて支払空割れているので、受け取った後の使用用途は決められていません。

受け取った後別のことに利用しても、保険金詐欺にはなりません。

しかし次に事故を起こして保険会社に申請した時に、同じ部位が故障したままだと疑いの目を向けられてしまうこともあります。

自動車保険を活用して詐欺はNG!

いかがでしたか?

自動車保険ではあたり屋や、パーツ水増し詐欺などが注目されがちですが、治療費や通院費などの慰謝料の面で詐欺を疑われやすいです。

その背景には、被害者の立場を利用して保険金を請求しようとする人がいます。

自分は正当な理由で帆請求していても、保険会社から疑惑を持たれてしまった以上、どうすることもできません。

保険会社からの疑惑に対抗できるのは、信頼性のある医師からの診断書です。

きちんと症状を申告して、保険会社に提出するようにしましょう。

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