学資保険の満期据え置き制度って何?メリットや課税タイミングを紹介

学資保険 据え置き

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お子さんの学資保険を契約後、満期に保険金をまとめて受け取る、あるいは祝い金として節目ごとに受け取るのが一般的です。

しかし満期や祝い金の受取タイミングのときに、金銭的に困っていなかったり本当に必要な時期に取っておきたいと考えたりすることもありますよね。

学資保険では、受け取る保険金を据え置く制度が用意されています。

必要な時まで保険会社が預かってくれる制度ですが、詳しい制度の内容まで理解できないなんて方も多いですよね。

保険会社のQ&Aを見てみても、文言が難しくて理解しづらいという声もあります。

この記事では学資保険の満期・祝い金の据え置き制度の特徴から、メリット、課税のタイミングまでわかりやすく解説しています。

学資保険の満期据え置き制度は保険金を預ける制度

学資保険の満期・祝い金の据え置き制度とは、簡単に言えば「受け取る予定の保険金を保険会社に預ける」制度です。

学資保険には、お金のかかる子供の進学タイミングに合わせて祝い金、あるいは満期に合わせて保険金が受け取れます。

しかし受取りのタイミングで祝い金や保険金が必要ない場合、受け取らない選択肢として据え置き制度が用意されています。

据え置き制度には以下の3つの特徴があります。

預けると利息が発生するので返戻率が高い

祝い金や満期保険金を据え置いて、保険会社に預けておくと利率が適用されて期間ごとに利息が発生します。

特に祝い金を定期的に受け取る契約をしている家庭であれば、据え置くことでさらにお金のかかるタイミングまで運用できるので、返戻率が高くなります。

仮に中学生時に支払われる祝い金を大学入学の18歳まで据え置いた場合、6年間分の利息が発生します。

一般的な運用利率は0.01%です。

祝い金が10万円の場合、1年間で1000円の利息が付く計算になります。

満期金は200万円が一般的ですので、年間当たり2万円の利息が付く計算になります。

使わない分預けておくことで、返戻率を高められるのはありがたいですよね。

引きだすタイミングは加入者の自由

学資保険の据え置き制度を利用した場合、引き出すタイミングは加入者の自由に決められます。

急遽子供の学費で必要になった場合など、任意のタイミングで引き出せるので貯金と変わりはありません。

ただし一度引き出した据え置きの保険金は、再度保険会社に預けられないので注意が必要です。

どの保険会社でも利用できる

学資保険の祝い金や保険金の据え置き制度は、基本的に国内の保険会社であればどの保険会社でも利用できます。

ただし保険会社によって利率が異なりますので、注意が必要です。

学資保険の据え置き制度を利用する3つのメリット

学資保険の据え置き制度を利用するメリットは、以下の3つです。

  1. 銀行より利息が高い!必要な時期まで貯蓄可能
  2. 据え置きの手続きが必要ない
  3. ネットから簡単に残高を確認できる

以下で詳しく解説していきます。

①銀行より利息が高い!必要な時期まで貯蓄可能

「保険金を据え置かなくても、受け取ってから貯金しておけばいいじゃん」なんて思っていませんか?

実は銀行に受け取った保険金を預けるよりも、保険会社に預けておいた方が利息が高いんです。

以下は大手銀行3社の1年間あたりの運用利率と、10万円を預けた時の利息をあらわした表です。

利率利息(10万円を預けた時)
三菱UFJ銀行0.002%200円
みずほ銀行0.002%200円
三井住友銀行0.002%200円

大手メガバンクのいずれも預金時の年間の運用利率は0.002%で固定されています。

仮に10万円を預けた場合では、年間で200円しか利息が発生しないことになります。

一方保険会社に据え置きで預けた場合には、以下の利息が適用されます。

利率利息(10万円を預けた時)
ソニー生命0.01%1000円
アフラック0.05%5000円
フコク生命0.02%2000円

保険会社によって適用される利率は異なりますが、いずれにしても大手銀行に預けるよりは多くの利息を得られます。

ただ預けるよりも効率的に運用できるので、安心ですね。

ただし場合によっては、地方銀行やネット銀行で利率が高く設定されていることもありますので、加入している学資保険の据え置き利率を確認しておくこともおすすめします。

②据え置きの手続きが必要ない

基本的に学資保険の祝い金や満期保険金を据え置くときには、いちいち保険会社に申告する必要はありません。

据え置きの手続きは必要ないので、保険会社から送付されてくる祝い金や保険金受取の手続き書類を返送しないだけでOKです。

銀行に預けるときにはいちいち保険会社に連絡して、保険金を受け取るための手続きを進めます。

祝い金や満期金を受け取るタイミングは、学校の入学手続きや年度が替わるタイミングで税金の手続きが集中する時期でもあります。

③ネットから簡単に残高を確認できる

大手の生命保険会社なら、加入者全員に個人のマイページを作成して、保険の契約管理を行っています。

毎年どの程度利息が発生しているかもネットから確認できます。

いちいち口座の残高を確認する必要もないですし、保険会社が管理しているのでいくら増えたかが確認しやすいです。

学資保険の据え置き制度を利用するときの注意点

学資保険の据え置き制度は一見すると、便利で利空きが大きいように見えますが、以下の注意点もあります。

  1. 据え置いても課税のタイミングは変わらない
  2. 利息は雑所得にカウント!副業がある人は要注意
  3. 満期日が年末だと前年度分の所得とカウントされることもある
  4. 保険会社の方針によっては利率の変動がある
  5. 据え置き可能金額や期間が決められている

以下で詳しく解説していきます。

据え置いても課税のタイミングは変わらない

学資保険の祝い金や保険金を据え置いても、もともと予定されている満期日の属する年度で金額に応じて課税されます。

仮に2020年に満期や祝い金の受け取りのタイミングを迎えて、据え置きをした場合は「2020年に一度受け取ったもの」として課税されます。

据え置くことで課税のタイミングを先延ばしにはできないので、要注意です。

ですが一度支払ってしまえば、据え置いた保険金を受け取るときには課税されません。

後に受け取る保険金の税金を前払いする感覚です。

利息は雑所得にカウント!副業がある人は要注意

上述したように学資保険の据え置き利息は、銀行預入時よりも高くなります。

しかし注意したいのが、発生した利息分は雑所得にカウントされてしまうことです。

企業に雇用されている人であれば、雑所得は20万円までであれば、確定申告の必要はありません。

据え置いた金額が多いほど、受け取れる利息も大きくなっていきます。

「利息だけで20万円を超えるなんてないから平気じゃない?」と思う方もいるかもしれません。

しかし「利息による雑所得」ではなく「年間で受け取ったすべての雑所得」として、申告する必要があります。

会社に隠れて副業をしている人の中には、年間の雑所得20万円以内に抑えようと、計算しながら働いている方もいることでしょう。

利息も年間の雑所得に含まれてしまいますので、数えに入れないまま働き続けてしまうと、本職の年末調整とは別に確定申告が必要になります。

確定申告で職場にバレない方法もあるのですが、いちいち税務署にいくのも面倒ですよね。

満期日が年末だと前年度分の所得とカウントされることもある

保険の契約のタイミングや、受取時期を考慮して契約した方の中には、年末に保険金の受取時期を迎えることもあります。

満期日が年末で受取時期が年明けでも、前年度分の所得とカウントされることがあります。

「受け取ったのは今年だから課税はされない」と思っていると、実は課税対象になっていたなんてこともありますので注意が必要です。

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保険会社の方針によっては利率の変動がある

保険会社は保険料の値上げや運営体制の状況に応じて、利率の変動も行います。

自分が契約した時よりも、据え置きの利率があげられてしまうケースもあるのです。

「据え置き利率は高いほうがいいから、保険をいったん解約して再契約しようかな」と考えるのはNG。

学資保険は通常の生命保険や医療保険と異なり、加入できる期間が決められています。

子供が最高でも小学生になるまでに申請しないと、保険会社から加入を断られることもあるのです。

保健会社の方針で利率の変動があって、加入者間で損をするとなっても解約しない方が得策です。

据え置き可能金額や期間が決められている

保険会社によって据え置きできる金額が決められています。

10万円から据え置きを活用できることもあれば、50万円以上でないと据え置きを利用できない会社もあります。

据え置き可能金額がそれぞれ決められているので、どの契約者でも気軽に利用できるというわけではありません。

また据え置ける期間は最大で10年間と決められています。

10年間を超える運用はできないので、学資保険を活用して資産運用はできません。

学資保険の満期据え置き制度を活用して必要な時期まで保険金を運用しよう

いかがでしたか?

学資保険の満期や祝い金の据え置き制度では、保険会社に保険金を預けて利息を受け取れる制度です。

保険金や祝い金を使わないときに、銀行に預けるよりも高い利率で運用できます。

また任意のタイミングで引き出せるので、預金と同じ感覚で利用できます。

少しでも多くの利息を得たいなら、学資保険の満期据え置き制度を活用して、必要な時期まで保険金を運用していきましょう。

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