会社が倒産してしまったり次の転職先が決まらずに退職してしまい、現在無職になってしまっている方もいるかもしれません。
無職だともちろん給与は発生しないので、安定的な収入がない状態ですので「あれ?自分って保険に継続して加入できるの…?」と疑問に感じる方もいることでしょう。
特に郊外や地方にお住まいの方で、常日ごろから移動手段として車を使っているのであれば、自動車保険がないと万一事故を起こしたことを考えると不安になりますよね。
今回は無職でも自動車保険に加入できるのか、補償内容や支払い方法は変更されないのかについて、徹底的に解説していきます。
目次
無職でも自動車保険には通常通り加入できる
タイトル通り、無職でも自動車保険には通常通り加入できるので、安心してください。
自動車保険に加入するときに申告する内容には、皆さんの名前や住所を記入する欄はありますが、職業の記入欄は設けられていないんです。
生命保険や医療保険など、命のリスクや健康状態のリスクに備えて加入する保険の場合は、職業によって必要になる保障や保険金の支払いリスクが変わるため申告が必要です。
しかし自動車保険は運転者の運転経験と車の性能などによって保険料や保障が変わってきますので、無職になったとしても保険の加入を打ち切られることはありません。
新規加入することも可能ですので、加入に際して無職が不利に働くことはありませんので、安心してください。
職業によって補償内容や支払いに変化はない
「でも職業によって加入できる補償とか保険金の支払額に差が出るんじゃないの?」と疑問に思う方もいますよね。
無職であっても保険料を支払っている以上、等しく保険金を受け取れる権利はありますので、安心してください。
職業によって保険金が目減りすることはなく、保険の保障は通常通り受けれますので、安心してください。
無職でも自動車保険に加入・継続するときの注意点
ただし無職の状態でも通常通り自動車保険に加入・継続できるとしても、以下の注意点を把握しておきましょう。
- 車の使用目的を通勤通学にしているなら告知内容を変更する
- 無職期間でも保険料は変わらない
- そもそも車購入時点でローンが組めない可能性もある
以下で詳しく解説していきます。
車の使用目的を通勤通学にしているなら告知内容を変更する
自動車保険に加入している最中に無職になってしまった方は、車の使用目的の変更を行いましょう。
自動車保険に加入する際には、保険会社に対して補償対象車の使用目的を申告し、どの程度の頻度利用しているかを把握してもらう必要があります。
もともと通勤通学で利用していても、仕事をしていない今は通勤として利用しませんから、車の利用目的は「買い物・レジャー」になります。
また通勤・通学よりも買い物・レジャーのほうが車の使用頻度は低いですから、保険料は安くなります。
告知内容に変更が生じた際に保険会社に連絡しておかないと、保険の補償を利用するときに保険会社と事実と異なるとしてトラブルになる可能性もありますので、注意が必要です。
無職期間でも保険料は変わらない
無職期間だからと言って、自動車保険会社は保険料を減らしてくれるなどの優遇措置は取ってくれません。
きちんと加入している保険の補償範囲と運転経験に応じて保険料が設定されていきます。
つまり有職期間中に支払えていた保険料を給与のない期間でも同等に支払うので、貯蓄を切り詰める必要もあるのです。
仮に保険料支払いを1か月滞納してしまったとしても、保険会社はまだミスとして対応してくれます。
しかし2,3か月と続くとさすがにミスの範疇を超えてしまっていますから、保険の補償の停止や保険の解除対応がとられることもあるのです。
自動車保険は掛け捨て型で解約返戻金の発生しない保険ですので、それまで保険料を支払っていてもお金は戻ってきません。
さらに保険料支払い方法をクレジットカードに設定していると、利用料金を滞納してしまう=そのまま自動車保険料の滞納になりますので、ブラックリスト入りの可能性と保険解除の可能性のダブルパンチになります。
自分の支払い能力と相談したうえで、保険に新規加入するなら保険料を控えて、保険に既に加入しているなら保険を見直して必要ない補償は削るようにしましょう。
自動車保険の保険料はクレジットカードで支払い可能!お得に活用する方法と注意点を解説
そもそも車購入時点で車のローンが組めない可能性もある
自動車保険の心配をする以前に、車の購入時点のことも考えておきましょう。
新車や中古車を購入するときにはローンを組んで、時間をかけて料金を支払っていくのが一般的。
ただし無職の場合は給与がない状態になりますから、ローンの返済能力がないと判断されてローンを組むのを断られることもあるんです。
既に車を所有されている方は問題ありませんが、これから加入を検討されている方で車を購入しようとしている場合は、ローンを別の方に組んでもらうなどの別の対応が必要になることもあります。
無職でも自動車保険に加入するならダイレクト型の保険を選ぼう
無職でも自動車保険に加入あるいは継続を検討するときには、保険料の金額が悩みどころになることでしょう。
保険料を減らしたいのであれば、ダイレクト型の自動車保険を選択してみることをおすすめします。
ダイレクト型の自動車保険とは、通常代理店経由で加入する自動車保険を、ネットを介して保険会社と直接やり取りして加入するスタイルを取っています。
代理店で加入すると担当者が手続きから何からを代行してくれるので、利用者としては手間を省けるのですが、代行してくれる分の手数料が保険料に上乗せされているので保険料が高くなってしまいます。
一方でダイレクト型の自動車保険は、間に代行してくれる担当者を挟まずに保険会社と直接やり取りできるので、手数料分が保険料から割り引かれるので通常よりも安い金額で保険に加入できます。
これから保険へ加入する方はダイレクト型を選択、既に加入している方は代理店から切り替えることで年間支払う保険料を削減できますので、試してみてください。
保険料支払いがきついなら中断証明書を取得するのもあり
無職期間中に自動車保険料の支払いがきつい…!と感じているのであれば、再就職した時のために中断証明書を取得しておくのもよいでしょう。
中断証明書とは、自動車保険を一時的に抜けるときに加入期間積み上げてきた等級を証明してくれる書類です。
再加入時に中断証明書を提示すれば、過去の等級をそのまま引き継いで加入できるので、保険料を初回から安く抑えられます。
ただし中断証明書を取得するには、「車を手放している状態」が必要になります。
車は自動車税や車検など維持に非常にお金がかかりますので、一時的に手放してもいい!と感じているのであれば、中断証明書を取得して保険を中断することをおすすめします。
無職でも自動車保険に加入はできるが支払える保険料で契約しよう
いかがでしたか?
無職の状態だと加入できないあるいは契約できないものもありますから、自動車保険も加入あるいは契約を継続できるか心配になってしまいますよね。
自動車保険加入時には皆さんの職業を申告する必要はありませんので、無職でも契約は可能です。
ただし保険料を継続的に支払っていることが重要になりますので、保険料を滞納しないように事前に回避策を取っておきましょう。
これから加入するなら保険料の安い保険を探す、既に加入しているなら保険の補償内容を見直してみましょう。
自分で手続きを進めるのが苦でなければ、ダイレクト型の自動車保険を選択するのも一つの手です。
車の使用頻度が高いのであれば、無職でも加入できるように対策を一つずつ取っていきましょうね!