収入保障保険とは?加入のメリット・デメリットや必要な人の特徴を徹底解説

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万が一生計を立てている人が亡くなったとき、残された家族の生活をどう保障すべきか悩んでいるそこのあなた。

例えば、ご主人に万が一のことがあったときの保障をどうしたらよいか不安な方も多くいらっしゃると思います。(多く相談を受けることがあります)

生命保険の定期で契約してもいいけど、収入保障保険のほうが保険料が安いと聞いて、どちらにすべきか迷ってはいませんか?

最近では収入保障保険が人気を集めているものの、どんな保険かのイメージをつかめていない方も多いでしょう。

収入保障保険は被保険者(保険の対象の方)が亡くなったとき、死亡保険金を毎月給料のように受け取れる保険ですが、そのほかにも定期保険とは異なる特徴があります。

保障の良い部分だけ見て加入しても、後々後悔することになりますから、事前にメリットやデメリットについて把握しておくべきです。

今回は収入保障保険とは何かについて知りたい方向けに、特徴や加入するメリット・デメリットについて徹底的に解説していきます。

収入保障保険とは死亡保険金を毎月給料のように受け取れる保険

収入保障保険とは、加入者(被保険者)が死亡した際に(または高度障害になった場合に)、残された家族が死亡保険金を毎月給料のように、加入時に設定した金額を、設定した期間、受け取れる保険です。

あらかじめ設定されている保険期間中は、毎月給料のように保険金が分割されて支払われるので、生活に必要な分(加入時に設定)だけ保険金を受け取れます。

家族に万が一お亡くなりになってしまうと、お亡くなりになった方の収入分、世帯収入が減少します。仮に旦那さんが亡くなった場合、亡くなる前の収入や生活スタイルを維持するためには、残された妻がその後自分で働いて生計を立てる必要がありますが、元の生活水準を維持するのは難しいでしょう。

給与所得者などが受取ることができる、遺族厚生年金や、18歳未満の子供がいる場合に受け取れる遺族基礎年金の受給も可能ですが、生活を維持できるほどではない場合が多いです。

また、収入保障とついていると、病気やケガで働けないときの収入を保障してくれるように思えますが、働けないときの保険に関しては就業不能保険などの保険で別途対応する必要があります。(高度障害の場合は、収入保障保険で対応可能です)

収入保障保険の5つの特徴

収入保障保険は、毎月分割して保険金が支払われること以外にも、以下の5つの特徴があります。

  • 保険期間は、定期保険と同じように歳満了であることが多い
  • 保険期間中は保険金が受け取れる
  • 受け取り開始日が満期に近いほど受け取れる総金額が少なくなる場合が多い
  • 一括での保険金支を請求することも可能

以下で詳しく解説していきます。

定期保険の一種で歳満了なことが多い

収入保障保険は生命保険の定期保険の一種です。

基本的には歳満了、つまり60歳65歳までなど年齢に応じて満期が設定されています。

定年退職や年金受給開始年齢にあわせて満期を設定できるので、保険期間の無駄が生じません。

保険期間中は保険金が受け取れる

収入保障保険の保険期間中であれば、保険金が受取可能です。

仮に満期日までに期間が空いていたとしても、保険期間が満期を迎えるまでは保険金の受取が可能です。

65歳までを保険期間として設定しておいて、40歳で加入者が亡くなった場合、残りの期間分、つまり、25年分保険金が受け取れることになります。

受け取り開始日が満期に近いほど受け取れる総金額が少ない場合が多い

収入保障保険は保険金の受取開始日が満期に近いほど、受けとれる総金額が少なくなる場合が多いです。

多くの場合、定期保険では、保険加入期間中のどのタイミングで亡くなったとしても、受けとれる保険金額が変わることはありません。

しかし、収入保障保険は保険期間が短くなると同時に、保険金額も減少していきます。

上述した通り、満期まで保険金を分割して支払う特性上、満期までの期間が短いとその分総支払保険金額は少なくなります。

つまり保険期間の満期日ギリギリで亡くなった場合は、定期保険よりも受け取れる保険金額が少なくなってしまう、というのが一般的な収入保障保険の特徴です。

満期直前でも支払い保証期間をある程度確保できる

収入保障保険では支払い保証期間を選択しておくことで、満期残り1年で亡くなってしまったとしても、1年分以上の保険金を受け取れるケースがあります。

満期を過ぎても、あらかじめ決めていた支払い保証期間内は保険金の支払いが受けられます。

一般的に2年~5年の間で設定が可能になっていることが一般的です。

一括で保険金を請求することも可能

収入保障保険では分割で保険金を受取ることができますが、まとまったお金が必要になることもあるでしょう。

保険会社に一括で保険金を請求し、受け取ることも可能です。

ただし給料のように定期的に受け取るより、総支給額が少なくなってしまいます。

定期的に保険を受け取るときは、それまでに支払っていた保険料に運用益が加算されたものが支払われます。

残りの保険期間分の運用益は加算されませんので、残りの加入期間によっては受取金額が少なくなってしまいます。

収入保障保険に加入する3つのメリット

収入保障保険に加入するメリットは、以下の3つです。

  • 定期保険に加入するよりも効率的
  • ひと月いくらほしいかで保険金が決められる
  • 分割して支払われるので保険金の使いすぎを防止できる

以下で詳しく解説していきます。

定期保険に加入するよりも効率的

定期保険は、保険期間があらかじめ設定されている保険です。

収入保障保険は定期保険に加入するよりも、保険料が安く設定されています。

上述した通り、収入保障保険は満期に近づくにつれて、受けとれる総保険金額が少なくなる保険です。

定期保険は保険加入期間中、どのタイミングで亡くなっても保険金は一定ですので、収入保障保険よりも保険料が高くなる傾向にあります。

保険料を安く、必要保障額に合わせて保障を持ちたい場合は、定期保険よりも収入保障保険のほうが適しているかもしれません。

ひと月いくら受け取りたいかで保険金を決められる

収入保障保険は保険金額の設定方法が非常にシンプルです。

ライフプランや家族構成によって異なりますので、事前にライフプラン表を作成したり、保険金の使い道を考えるなど事前に決めることが多いです。

ですが収入保障保険は1か月に1回ずつ給付を受けられる保険ですので、ひと月生活するのにいくら必要かを考えて保険を契約すれば問題ありません。

生命保険は、契約後に保険金の増額ができません(新たに加入して保障額を増加することは可能です)ので、慎重に考えなくてはなりません。

細かい条件まで指定する必要がないので収入保障保険は契約前の事前準備が少ないメリットがあります。

分割して支払われるので保険金の使いすぎを防止できる

収入保障保険は保険金が分割して支払われるので、保険金の使いすぎを防止する事が可能になります。

一括で保険金を受け取ってしまうと、金銭面や気持ちの面で余裕が生まれてしまいます。

必要な額以上に保険金を使ってしまうこともありますので、本来の使用用途とは外れてしまい、本当に必要な時に生命保険金が残っていない、なんてことも。

一括で受取ると、収入保障保険のメリットを最大限受けられない場合が多いです。分割のままで受け取るのであれば、受取人の方が浪費癖のある方であっても使いすぎを防止することができます。

収入保障保険に加入する2つのデメリット

収入保障保険に加入するメリットがあれば、反面、デメリットもあります。

収入保障保険に加入するデメリットは、以下の2つです。

  • 定期保険なので解約返戻金がない場合が多い(あっても少額)
  • 満期まで何もなければ原則保険料はかえってこない場合が多い

以下で詳しく解説していきます。

定期保険なので解約返戻金がない

収入保障保険は、生命保険の定期型に分類されます。

定期保険は保険料が掛け捨て、つまり解約返戻金の0またはあっても少額な保険として設計されていますので、保険の加入期間に解約したとしても解約返戻金は発生しないことが多いです。

保険解約時に解約返戻金を受け取りたいときには、終身保険や養老保険などの貯蓄性の高い保険への加入を検討することも一つの方法です。

満期まで何もなければ保険料は返ってこない

被保険者が満期まで死亡または高度障害にならなければ、保険金の支払いはありません。

定期保険と同様に保険期間は終了し、満期祝い金を受け取ることはないのが一般的です。

多くの場合、解約返戻金などお金が戻ってくることはありませんので注意が必要です。

収入保障保険が必要な人・必要ない人の特徴

収入保障保険が必要な人の特徴

収入保障保険が必要な人の特徴は、以下の通りです。

  • 家庭の生計を主に立てている人(家計の中心者)
  • 自営業やフリーランスなど遺族厚生年金が受け取れない人
  • 子供が18歳未満の人

収入保障保険は家庭の生計を主に立てている人が亡くなった場合に、効力を発揮するケースがあります。

また自営業やフリーランスとして働いて生計を立てている人は、厚生年金に加入していませんので、遺族厚生年金の受給資格はありません。

また子供が18歳未満の家庭も、子供が自立するまでの生活費の保障を保つ必要がある場合は、収入保障保険に加入しておくと良いでしょう。

収入保障保険が必要ないと思われる人の特徴

収入保障保険が必要ないと思われる人の特徴は、以下の通りです。

  • 子供が自立している人
  • 貯蓄が十分にある人
  • 共働きの家庭

死亡後の生活の保障をする必要性がない場合には、収入保障保険へ加入する必要性はないといえます。

貯蓄が十分にある場合も、収入保障保険の必要性は少ない方は多いかもしれません。

収入保障保険の保険金には税金は適用される?

実は収入保障保険の死亡保険金にも、税金が適用されます。

収入保障保険は基本的に契約者と被保険者を夫、受取人を妻にすることが多いので、相続税が基本的には適用されます。

ただし受取方式が年金形式の場合は、税金の適用方法が少々複雑です。

まず単純に保険金として契約している分には、相続税が適用されます。

生命保険は一括で受け取るよりも、年金受取のほうが受取金額が多くなるのが、一般的です。

保険会社が保険料を運用した結果得た利益分に関しては、所得税が適用されます。

また収入保障保険で得た運用益分は所得扱いになるので、主となる収入に合算して申告することになります。

一括受け取りを選択する場合には、そのまま相続税が適用されます。

相続税には基礎控除枠と死亡保険金の非課税枠が設定されますので、高額な保険金を設定していない限りは課税されないケースが多いです。

一般的な内容を記載しました。詳細や個別の内容に関しては、国税庁HPや税務署、または税理士等にご確認ください。

収入保障保険は年末調整時の生命保険料控除を申請可能

収入保障保険は上述した通り生命保険の一種ですから、年末調整時に生命保険料控除の適用が可能です。

生命保険料控除は、年間で支払った生命保険料の金額に応じて、所得から一定額の所得控除が受けられる制度です。

もちろん収入保障保険のほかにも、学資保険や定期保険などの生命保険に加入している場合、それらの年間で支払った生命保険料と合算して計算します。

所得控除となるため、保険料を支払いながら、所得税や住民税が軽減することができます。

収入保障保険に加入するか迷ったらFPか保険相談窓口に相談しよう

自分が収入保障保険に加入すべきか迷った場合は、ファイナンシャルプランナーや保険相談窓口等に相談してみてください。

ファイナンシャルプランナーは、みなさんの世帯人数や収入の状況に応じて、どの保険に加入すべきか、そもそも保険に加入すべきかどうかなどをアドバイスしてくれます。

定期保険に加入すべきか、収入保障保険に加入すべきか迷っている人にとっては、方向性を決めやすくなります。

また、遺族年金などの公的保障がどれくらい準備されているのかなどについてもアドバイスを受けられますので、不必要に保障への加入を防止することにもるながります。

保険相談窓口では、複数の保険の提案を行うだけではなく、ライフプランの作成にも対応してもらえます。

無料で相談できますので、どの保険に加入するかなどの方向性が決まっていない方は、ぜひ利用してみてくださいね。

収入保障保険について知って加入すべきかを判断しよう

いかがでしたか?

収入保障保険と聞くと働けないときの収入を保障してもらえる保険と勘違いしがちですが、死亡後の家族の収入を保障できる保険になります。

死亡後の生活の保障を行いたい場合には、加入を検討してみてもいいかもしれません。

ただし定期保険とは異なり、満期に近づくにつれて受け取れる保険金額が減少していく傾向にありますので、保険期間内に一定の保険金を受け取りたい方は加入する必要性は薄いといえます。

もしも自分が加入すべきか判断に迷った場合には、ファイナンシャルプランナーや保険相談窓口など、保険のプロに頼ってみる事も検討してみてくださいね!

監修
阿久津和宏
プロフィール:
行政書士・ファイナンシャル・アドバイザー
書類作成・コスト削減(FP業務)・資産保全(FP業務)のアイデアを提供し実践のお手伝いをしております。
栃木県生まれ、大学卒業後、株式会社セブンーイレブン・ジャパンに入社。その後国内大手生命保険会社の東京本社勤務を経て、独立。
「必要なときに」「必要なお金を」「必要なだけ残す」をテーマに、活動中。
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