40代にもなると、職場でも要職のポストに就いたりと、何かと責任のついて回る時期です。
子供がいる家庭では、子供が高校・大学への進学を控えて、生活費に加えて教育費もかかる時期に当たります。
職場でのポストが上がって給与が上がるぶん、近い将来に子供にかかるお金が増えていきますので、「もし自分が亡くなったら…」と生命保険へ加入を検討しますよね。
しかし生命保険は保障の種類がたくさんあるため、同年代の人がどんな保険に加入しているかわからないなんて方も多いはずです。
実は40代は全年代おの中でも特に病気にかかる確率が上がってくるため、年齢ののリスクに応じた保険料で契約する必要があるのです。
今回は40代の生命保険の加入率から、性別やライフスタイル別の保障の選び方について、徹底的に解説していきます。
5分程度で読み終わる内容にまとめてありますので、参考にしてみてください。
目次
40代は全年代の中でも特に生命保険の加入率が高い
40代は全年代の中でも、特に生命保険の加入率が高いとして知られています。
20代や30代は独身の人も多く、金銭的余裕がない方も多いため、生命保険の加入率は他の年代に比べて低くなります。
しかし40代になると生活において様々な面で、責任が生じ始めます。
以下で解説していきます。
①他の年代に比べて経済的に余裕があるから
冒頭でも紹介しましたが、40代は他の年代に比べて経済的に余裕があります。
国税庁の調査によれば、20代の平均給与が約277~365万円なのに対して、40代の平均給与は516~539万円です。(参考:国税庁HP)
約300万円近くの差があるため、経済的に余裕が生まれます。
子育てすることを考慮しても、生命保険に割ける分はある程度確保可能です。
②子供の教育費が高くなる
40代で子供のいる家庭の中には、高校に入学して今まで以上に学費がかかってくる家庭も増えてきます。
小中学校までは義務教育の範囲内なので、教科書類や授業料はかかりません。
しかし高校になると親の所得に応じて高校の授業料がかかったり、全教科の教科書を購入、また部活動や制服、通学費用など一気に1か月の支出が増え始めます。
また大学進学率が5割を超えていることからもわかるように、高卒で働く若者は減っています。
子供が将来何らかの大学や専門学校に通うことを考慮すると、2~4年間の学費や生活費もかかります。
万が一40代で亡くなってしまった場合、生活費に加えて多大な教育費も必要になってきますので、保険に加入してある程度死亡後に残せるように手配する必要があるのです。
③がんなどの大病にかかるリスクが増える
40代になるとがんなどの大病にかかるリスクが増えていきます。
20代や30代に比べて疲れやすくなったり、健康診断や人間ドッグで内臓系の病気が見つかることも多いでしょう。
実はがんや心臓病などの大病につながる疾患も紛れ込んでいることもあり、死亡リスクがぐんと上がります。
食生活に気を付けていても、上述した通り仕事に責任が付随してきますので、ストレスに常にさらされることになります。
ストレスは万病の元ですので、気づかないうちにため込んでしまうと、音もなくいきなり病気になってしまうことも。
死亡リスクが高い分、貯金などを活用して子どものためにお金を残す必要があります。
40代向けの生命保険のおすすめな選び方
40代は収入が増える分支出も増えていく世代です。
40代の特徴を踏まえて、性別・ライフスタイルを考慮した、生命保険の選び方を以下で解説していきます。
独身の男女なら死亡時の処理・葬儀費用
40代の独身の男女は、死亡時の処理・葬儀費用分は用意しておくといいでしょう。
40代にもなると両親も高齢になり、死亡後の処理を頼むのも難しくなっていきます。
貯金がある程度あっても両親の管理下にない場合、第三者がお金を引きだすには銀行で手続きを行う必要があるため、数日以内に引き出せません。
葬儀は死亡確認後、数日以内に行いますので、一時的にまとまった金額を用意できるように死亡時の処理、葬儀費用のために保険に加入しておきましょう。
もしも貯金が十分にあり、両親に渡す用意がある場合には、生命保険に加入しておく必要性は薄いといえます。
子供のいる男性なら家族の生活費用も保険金で用意
子供のいる40代男性であれば、家族の生活費用のために機関の生活費用をまとまった金額で用意する必要があります。
男性は一家の収入の柱を担っていることが多く、亡くなった場合は妻が代わりに生計を立てていく必要があります。
しかし子育てのために離職していた場合、正規雇用で再就職するのは難しいでしょう。
共働きだったとしても、家にいないときの子供の面倒を依頼したり、外食が増えたりと生活費がかかることもあります。
貯金があるなら一定期間は問題なく生計を立てられますが、貯金額に不安があるなら生命保険を契約しておいて保険金を生活費等に使ってもらいましょう。
保険料の金額に不安があるなら、定期保険を早めに契約しておいて低い保険料で必要な分だけ保険金を契約しましょう。
40代の女性なら女性専用がん特約を付けると安心
40代の女性なら女性専用のがん特約を付けられる保険を選んでおくと安心です。
女性は男性よりも、女性器系のがんにかかるリスクが高いです。
特に乳がんや子宮がんは、女性特有の疾患であり、治療が長期化することも多いです。
がんの治療は抗がん剤のほかに先進医療を使うので、医療費がかさんでしまいます。
生命保険や医療保険に、女性専用のがん特約を付けて、万が一の医療費に対応できる準備をしておきましょう。
40代が生命保険に加入するときの4つの注意点
40代が生命保険に加入するときには、以下の4つの注意点を把握しておきましょう。
- 子供が大きくなるにつれて必要になる保障額は減少する
- 定期保険に加入するなら満期日の設定を確認しよう
- 他の生命保険に加入するときには保険料の再計算がある
- 既往症がある場合は生命保険への加入を断られる
以下で詳しく解説していきます。
子供が大きくなるにつれて必要になる保障額は減少する
子供が大きくなるにつれて、必要になる保障額は減少していきます。
仮に保険加入時に子供が0歳の場合、子供に大学を卒業させることを考慮しても、22年間分の保障をあらかじめ契約しておく必要があります。
ただし子供が成長するにつれて、子供を最低限保障すべき期間が短くなっていきます。
仮に親が40代で子供が18歳の場合、残りの4年間分の保障を用意すればOKな計算になります。
子供が自立するまでどの程度必要かを考慮して、保障額を決定していきましょう。
定期保険に加入するなら満期日の設定を確認しよう
40代で定期保険に加入するなら、満期日をいつにするかを考えましょう。
定期保険には年齢で満期を設定する歳満了と、保険期間で満期日を設定する年満了があります。
いずれを選ぶにしても、定年退職までなど、必要な時期に合わせて満期日を設定していきましょう。
定期保険は満期を迎えると、更新して再度加入しなおせる保険もあれば、更新ができない保険もあります。
満期日がいつになるかを確認して、目的に応じた期間で保険に加入しましょう。
他の生命保険に加入するときは保険料の再計算がある
既に生命保険に加入していて、他の保険会社の商品に切り替えるときには、保険料の再計算が行われます。
保険の切り替え=新規での保険加入の扱いですので、健康状態の告知審査や年齢などの確認を行い、保険料の再計算を行います。
仮に若いころに生命保険に加入していた場合には、他の保険に切り替えることで、かえって保険料が高くなってしまいます。
既往症がある場合は生命保険への加入を断られる
生活習慣病などで定期的に医師の診断を受けている、精神疾患など完治の基準があいまいな病気にかかっているなど、既往症がある場合には生命保険への加入を断られることになります。
生命保険では被保険者が亡くなった、あるいは動けない高度障害状態に陥った場合に、保険金がおります。
生命保険加入前に既往症が発覚している場合は、部位不担保として該当箇所の保障は受けられない、あるいは保険への加入を断られます。
人間ドッグや健康診断で要再検査を受けた経験がある方は、生命保険への加入を断られることもありますので、注意が必要です。
すでに生命保険に加入しているなら見直しがおすすめ
すでに生命保険に加入しているなら、見直しをして無駄な保障を削ることをおすすめします。
最初に保険に加入してから期間がたっている場合は、年齢に合わない保障内容になっている可能性もあります。
一度保険のプロに相談してみて、キャッシュフローやライフプランに沿った保険に加入できているかを確認しましょう。
「不安だからとりあえず保険つけとこ」と特約を無駄につけていることもあります。
生命保険では特約を多くつける=保険会社に保険料を支払うことと同じですので、見直しを徹底的に行い無駄を省きましょう。
40代で生命保険への加入・見直しに迷ったら保険相談窓口を利用しよう
40代でも生命保険会社勤務やファイナンシャルプランナーなど、保険関連の仕事をしていない限り、保険に詳しい人は少ないでしょう。
もしも加入先・見直しで迷っていることがあるなら、保険相談窓口を利用してみましょう。
保険相談窓口では無料で保険相談に乗ってくれます。
また、皆さんの収入状況や家族構成などをもとに、複数の保険会社の中から保険を提案してくれます。
何からしていいかわからない方は、保険相談窓口を利用してみてください。
40代で生命保険に加入するなら加齢による健康リスクを考慮して加入しよう
いかがでしたか?
40代で生命保険に加入するなら、加齢による健康リスクや家族のリスク変化を考慮して、加入しましょう。
しかし無駄に保障をつけすぎるのはNGです。
子供の年齢を考えて、自立するまでにどのくらいお金が必要かを考えて、保険金額を設定しましょう。
もしもどの保険に加入していいかわからない場合には、保険のプロに頼るなど、ブラッシュアップしていきましょうね!