奨学金を延滞するとブラックリスト入り!延滞するリスクを徹底解説します

奨学金を延滞するとブラックリスト入り!延滞するリスクを徹底解説します

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大学進学率が5割を超えている今、大学に進学する学生の比率がどんどん増えています。

しかし比較的学費の安い国公立大学は、入試科目数も多く難易度も高いため、私立大学への進学を選ぶ方も多いのが事実です。

私立大学は設備が充実している分、学費が高いですので、多くの学生が奨学金を借りて進学しています。

大学卒業後の新卒一年目の10月から返済が始まりますが、中には返済が厳しくて「もしかしたら滞納してしまうかもしれない…」と不安になる方も居るかもしれません。

実は奨学金も他の金融機関と同様に、返済が滞ってしまうとブラックリストに入ってしまう可能性があります。

今回はどんな流れで奨学金の滞納でブラックリストに入ってしまうのか、ブラックリストに入った場合のデメリットまで徹底的に解説していきます。

奨学金は人生の中でも比重の大きい借金

奨学金は名前はきれいであるものの、いわゆる借金の一種です。

日本で最も借りている人の多い、日本学生支援機構の奨学金は、基本的には返済義務のあるものがほとんどです。

ひと月3万円から10万円以上まで借りられる金額の幅が大きいものの、返済義務のあるお金であることには変わりありません。

特に日本学生支援機構の奨学金は、返済されたお金をまた学生に貸すことで運営が成り立っています。

返済額は在学期間にもよりますが、数百万円になることもあります。

社会人のスタートを切ったと同時に返済が始まりますので、人生の中でも特に大きい借金になります。

奨学金を滞納・延滞したときに生じるリスク

奨学金を滞納・延滞した時に生じるリスクは、以下の通りです。

①滞納・延滞日数に応じて延滞金が課される

奨学金を延滞・滞納すると、日数に応じて延滞金が課されます。

払い込み内容によって適用時期が変わるものの、下記の通りの延滞利率が適用されることになります。

無利息型有利息型
平成26年3月27日までに返還期日がある5%10%
平成26年3月28日から令和2年3月2日までに返還期日がある2.5%5%
令和2年3月28日以降に返還期日がある1.5%3%

(参考:日本学生支援機構公式HP

時間が経過するごとに延滞金の利率が上がっていきますので、滞っている期間増えるにつれて、総支払金額が上がっていきます。

有利息型の場合は延滞利率が多くなりますので、注意が必要です。

②滞納・延滞が続くと督促が行われる

滞納・延滞が続くと奨学金の運営団体から督促が行われます。

日本学生支援機構の場合は、文書だけではなく電話での督促が行われます。

皆さんのところだけではなく、連帯保証人である親御さんや、連帯保証人である親戚の方にまで連絡が行くことになります。

日本学生支援機構では、債権回収会社に業務委託を行っているため、機構からではなく別の会社名から連絡がいくことになります。

本人確認をした後に督促の内容の説明があります。

③3か月目になると信用情報機関に登録されてブラックリスト入り

ブラックリスト

連続して3か月間延滞・滞納が認められると、機関保証の場合下記の流れで請求が来ます。

  • 一括返還請求
  • 代位弁済請求
  • 保証期間からの請求・督促
  • 強制執行

人的保証、つまり両親など保証人を立てている場合には、下記の対応を取られることになります。

  • 支払督促予告
  • 支払督促申し立て
  • 仮執行宣言付き支払督促申立
  • 強制執行

この段階になると、信用情報機関に皆さんの情報が登録されて、ブラックリスト入りになります。

ブラックリスト入りになると生じるデメリット

ブラックリスト入りと言っても、イメージが就きませんよね。

ブラックリスト入りになると生じるデメリットは、下記の通りです。

新規でクレジットカードの契約ができなくなる

奨学金を延滞してしまうと、新規でクレジットカードの契約ができなくなります。

クレジットカードは皆さんの信用情報を元に、「一時的にクレカ会社が立て替えても返済してもらえる」かどうかを判断します。

しかし借りている奨学金を返せない人の場合、クレカを作ったとしても踏み倒されてしまいます。

ブラックリストが登録されている信用情報機関は、各種金融サービス会社がアクセス出来るシステムです。

クレカの新規入会申し込みをしたとしても、審査に通らなくなってしまいます。

ローンの契約ができなくなる

住宅や車を購入するときには、金融機関を通じてローン契約を行います。

クレジットカード会社と同様に、融資をしてくれる銀行はクレカ会社と同様に、信用情報を確認します。

延滞した経歴がある人に対して、高額な融資や貸し付けはできませんから、審査で落とすことになります。

ローンを組めないことで住宅購入ができなくなってしまいますので、人生計画が狂う可能性もあります。

契約しているクレカの更新もできなくなる

すでにクレジットカードを契約していても、信用情報野登録内容によっては、クレカの更新もできなくなる可能性があります。

信用情報機関に登録されたことはすぐにはクレカ会社には行きませんが、定期的に確認をしているためバレる可能性があります。

契約更新はクレカの新規契約と同等の扱いになります。

クレカの更新ができたとしても、利用限度額が引き下げられる可能性もありますので、注意が必要です。

5年間は信用情報が登録されている

信用情報機関に登録された後は、5年間は消えることはありません。

つまり繰り返し返済が滞っていると、5年間はクレカを作れずローンも組めないことになります。

5年を超えれば通常通りに借りられる可能性もありますが、同じ金融機関では審査に通らないこともあります。

また奨学金の延滞から5年以内に、他の金融機関で延滞が発生してしまうと、リセットされてまた5年間信用情報機関に情報が登録されることになるので、注意が必要です。

自分がブラックリスト入りかは信用情報機関に問い合わせれば確認できる

ここまで読んで「自分がブラックリストに入っていたらどうしよう…」と不安になっている方は、自分でブラックリストに入っているかを確認する方法があります。

信用情報機関に問い合わせて書面を作成してもらえば、書面上で確認できます。

しかし基本的に3か月以上延滞や滞納をしたことがある方でなければ、登録されることはありませんので、安心してください。

奨学金の滞納率が高い学校も報道されているので要チェック

東洋経済オンラインでは、卒業生の奨学金の滞納率が高い学校を報道して、一躍話題になりました。

実は出身大学によっては奨学金の返済が滞る学生の割合が高いことがあります。

大学卒業後に就職できる会社や、奨学金に対する教育や指導の甘さが原因といわれています。

また正規雇用で就職できなかった人もいるため、自分の出身大学がどの立ち位置かを定期的にチェックしておきましょう。

奨学金を滞納しそうなときの対処法

奨学金は今後の利用したい学生のためにも、きちんと返済することが大切です。

しかし現代では非正規雇用で働く人も多いため、ぎりぎりの生活を送りながら奨学金を支払っている方も多いです。

中には奨学金を支払うだけの余裕がなく、滞納しそうな瀬戸際にいる方も居るでしょう。

奨学金を滞納しそうなら、以下の対処法をとってみましょう。

減額返還制度を利用する

日本学生支援機構では、経済的な理由などで返済が困難になった人を対象に、割賦金を減額できる制度を用意しています。

月々の支払いが困難な場合は、日本学生支援機構に対して、所定の願出用紙を提出すれば対応してもらえます。

減額返還制度を利用することで、月々の負担が減らせるものの、返済期限は延長されてしまいますので、注意が必要です。

1回の申請で1年分が適用されます。

最大で15年分が申請できますが、その分返済に時間がかかることを理解して、効率よく利用していきましょう。

返還期限猶予を利用する

減額返還制度と同様に、返還困難な事情が発生した場合には、返還期限を延ばすことができます。

一時的に返還期限を延ばせるだけなので、返還する金額には変わりはありません。

返還期限猶予を利用することで、リストラなどで返還が難しくなっても、一時的に返還義務から免れられます。

奨学金を滞納・延滞しそうならすぐに対処しよう

いかがでしたか?

奨学金は勉学に励むための援助になるものの、借金であることには変わりありません。

奨学金を滞納・延滞しそうな場合には、すぐに対処することが重要です。

滞納することで信用情報機関に登録されて、ブラックリストに入れられてしまうだけではなく、他の金融機関から借りられない可能性も出てきます。

社会的信頼を維持するためにも、奨学金をきちんと返済できるように、日々の生活を見直したり無理のない返済計画を立てるようにしましょうね。

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