差額ベッド代とは?差額ベッド代を理解して医療保険を選ぼう!

差額ベッド代とは?差額ベッド代を理解して医療保険を選ぼう!

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差額ベッド代とは、病院に入院するときに、ある条件を満たす病室の自己負担額のことを指します。

実際に入院したときに「差額ベッド代が高い!」と思われた方は多いのではないでしょうか。

差額ベッド代を理解しておけば、入院時のトラブルから医療保険の選び方まで押さえることができます。

この記事を読んで一つでも損をしないために、差額ベッド代の詳細を理解しましょう!

差額ベッド代とは自己負担の病室使用料

差額ベッド代とは自己負担の病室使用料です

差額ベッド代が必要となる病室の正式名称は「特別療養環境室」と呼ばれています。

ただ正式名称では分かりにくいですよね。

しっかりとした病室の条件などもあるので、基本的内容を詳細に解説していきます。

差額ベッド代は医療保険でも保障できる?支払わない方法はあるの?

差額ベッド代がかかる病室の条件

まず差額ベッド代が掛かる病室、「特別療養環境室」の条件とは、

  • 病室の病床数が4床以下であること
  • 病室の面積が、1人あたり6.4㎡以上であること
  • 病床ごとにプライバシーを確保するための設備を備えていること
  • 少なくとも個人用の収納設備、個人用の照明、小机、椅子を備えていること

以上4つの条件を満たす病室に発生するのが差額ベッド代です。

大部屋のような病室では、通常差額ベッド代が発生しません。

特別療養環境室に入院する際は、すべて自己負担となり、高額医療費制度や公的医療保険の対象外となります。

入院時に治療費が高いと思った方は、差額ベッド代の割合が多く占めているのではないでしょうか。

平均的な差額ベッド代の相場

それでは基本的な差額ベッド代の相場を解説します。

もちろん病院によって、部屋の種類によって差額ベッド代の費用は変わります。

あくまで相場となるので、入院の際に病院に確認するようにしましょう。

 

 

部屋の種類差額ベッド代
1人部屋8018円
2人部屋3044円
3人部屋2812円
4人部屋2562円
平均6354円

※記載の数値は令和元年7月のデータです。
(引用:中央社会保険医療協議会 総会(第466回) 議事次第 資料「総-7-2」 厚生労働省)

この相場から分かるように、1人部屋になると急激に差額ベッド代が掛かるようになります。

これが1日あたりの金額となるので、2週間入院をした場合、差額ベッド代だけで約11万円も掛かる計算です。

差額ベッド代が掛かるケースとは

相場、差額ベッド代の条件が分かったところで、最後はどのようなケースの際に差額ベッド代が掛かるのかチェックしましょう。

  • 自ら希望して特別療養環境室に入院する場合
  • 病院から提示された同意書に署名した場合

1点目はプライバシーの問題や、静かな環境で治療を受けたいと特別療養環境室を希望される方がいらっしゃいます。

もちろん病室が空いていなければ入院することはできませんが、空いていれば入室することは可能です。

この場合自ら入院を希望しているので、差額ベッド代を支払う必要があります。

2点目は後半で差額ベッド代のトラブルで解説しますが、病院から同意書に署名を行ってしまった場合、自ら希望したと同意義になってしまうため、支払いの必要があります。

この2点が主な差額ベッド代を支払うケースです。

入院費の内訳を知ろう

入院費の内訳を知ろう

差額ベッド代の基礎的知識を解説したところで、差額ベッド代が含まれる入院費について解説していきましょう。

入院費は入院したときに掛かる費用で、差額ベッド代もこれに含まれます。

なんらかの病気や怪我で入院を経験した方は分かりますが、かなり高額になるケースもあります。

ただ国の保険制度である程度は還付されますので、自己負担額に着目して見ていきましょう。

入院費用が払えない方向け!医療費負担軽減に役立つ6つの公的保障を紹介します

入院費の内訳は主に5種類

入院費の内訳は大きく分けて5種類に分けられます。

  • 治療費
  • 入院基本料
  • 食事代
  • 差額ベッド代
  • その他

治療費は、治療に関する費用を指します。

入院基本料は例えば、診察料や寝具代など基本的な入院費用です。

3つ目の食事代は一日1920円と決まっています。

その中で、自己負担額は260円×朝昼晩なので、780円となります。

4つ目の差額ベッド代は前述で記述した通りです。

最後のその他は、家族のお見舞いに関する交通費や、診断書の費用、生活雑貨代です。

これだけ見ても、入院費は高額になりそうなのが分かりますね。

1日の入院自己負担額は平均約2万円もかかる

入院費の内訳が分かったところで、入院費の自己負担額はいくらくらいになるのでしょうか。

結論から言うと、1日あたり2万円ほど掛かると言われています。

ただ病気や怪我の度合い、入院期間で大きく変わります。

1入院あたりだと平均20万円と言われています。

これは自己負担額なので注意しましょう。

国の保険制度を知ろう

最後の3つ目は国の保険制度を知っておきましょう。

主に公的医療保険制度、高額療養費制度が使われるケースが多いです。

公的医療保険制度とは対象となる医療については下記の年齢、割合の金額のみ自己負担となります。

期間負担割合
小学校入学まで2割
小学校入学から69歳まで3割
70歳から74歳2割
75歳以上1割

(引用:医療費の一部負担(自己負担)割合について

ただ保険対象外の治療の場合はすべて自己負担となるので、注意しましょう。

高額療養費制度は、所得などの基準によって決まる上限額以上の医療費が、公的医療保険制度から払い戻しされる制度です。

これも保険対象外の治療の場合は、すべて自己負担となります。

国の保険制度で入院費の自己負担額も大幅に軽減できますが、上記でも解説したように自己負担額は大きく掛かるケースもありますので、気を付けましょう。

解決しよう差額ベッド代のトラブル

解決しよう差額ベッド代のトラブル

次は差額ベッド代のトラブルを紹介します。

あわせて解決方法も解説しますので、必ず押さえて未然のトラブルを避けるようにしましょう。

トラブル①いきなり差額ベッド代を請求された

トラブルの1つ目はいきなり差額ベッド代を請求された例です。

入院直後になにも分からず同意書に署名を行い、入院費の支払いときに差額ベッド代を請求されたケースです。

この場合、同意書を読まなかった方にも落ち度がありますが、病院も差額ベッド代の説明を行わなかったことも原因として挙げられます。

必ず入院をする際は書類の確認を行ってから、同意書の署名を行いましょう。

トラブル②差額ベッド代を拒んだら退院させられた

2つ目のトラブル例は差額ベッド代を拒んだら退院させられたケースです。

このケースの場合、差額ベッド代の基礎知識を付けておけば回避できたかもしれません。

差額ベッド代を支払う義務があるかどうかについては、事前に確認しておきましょう。

確認しておけば今回のケースは回避できるかもしれません。

トラブル③病院側の都合で個室に入院させられた

最後のトラブルは病院側の都合で個室に入院させられて、差額ベッド代が発生したケースです。

この場合は支払う必要がない可能性が高いです。

例えば、感染症のリスクが高い患者さんや救急患者のため症状が重く、安静が求められる場合は特別療養環境室に入院する可能性があります。

その場合は差額ベッド代の支払い義務がありません。

もし自分がどのケースか分からなければ、病院に相談して支払い義務があるかどうか確認しましょう。

医療保険の選び方を3つのポイントで紹介

医療保険の選び方を3つのポイントで紹介

これで差額ベッド代の基本的知識を学べましたね。

しかし問題の差額ベッド代が自己負担で、そのお金をどこから工面すればよいのでしょうか。

もちろん貯蓄がたくさんある方は、その貯蓄で賄えば良いでしょう。

しかし、病気の完治まで入院期間が長期になるケースもあります。

そこで差額ベッド代をカバーするのが医療保険です。

医療保険は差額ベッド代はもちろん、手術代までカバーする保険があります。

保険会社によって、保険の種類によって様々な特徴があります。

いざというときに備えて、医療保険を選ぶポイントを知って、医療保険に加入しておきましょう

医療保険の選び方ってどうする?ポイントと注意点を徹底解説します

払込期間を選ぼう

まずは払い込み期間を選びましょう。

主に2種類あります。

  • 払込期間を設定する
  • 終身タイプ

上記1つ目の払込期間を設定するタイプは、60歳や65歳までと設定して、その年齢まで保険料を支払う保険です。

この場合では保障期間は死ぬまでの一生涯となるので早めに払い込んでおく終身タイプと覚えていただければ分かりやすいかと思います。

ただ払込期間を設定するタイプは月の保険料が終身タイプと比べ高くなるので、保険料を支払える余裕がある場合に選ぶようにしましょう。

2つ目の終身タイプは亡くなるまで保険料を支払う保険です。

保障期間も払込期間を設定するタイプと同様に、一生涯保障が続きます。

月の保険料も払込期間を設定するタイプと比べ、比較的安く抑えることができるので、家計の圧迫を防げます。

自分の経済的状況を考えて選びましょう。

支払い限度日数を確認しよう

次は支払い限度日数を確認しましょう。

理由として昨今の平均入院日数は医療技術の進歩の影響で減少傾向です。

基本的に退院の翌日から180日以内の同一の病気による入院は、1回の入院としてカウントされます。

もちろん因果関係がなく、別の病気、怪我で入院する場合は分けて2回の入院となります。

支払い限度額が90日の場合、1入院あたり90日が限度となります。

病気によっては退院後再発をして入院を繰り返すケースもあるので、支払い限度日数がオーバーすることもあります。

収入にあわせてとなりますが、支払い限度日数は長期を選ぶに越したことはありません。

目的と金額を選ぼう

最後は目的と金額を選びましょう。

目的は、

  • 入院保障と手術保障のみなのか
  • 三大疾病に特化したものが良いのか
  • 先進医療の保障も付けるべきなのか
  • 女性特有の病気も気を付けたいのか

など多くの中からあなたが欲しい保障を選んでから、保険を選びましょう。

金額は、前述で入院の自己負担額を解説しましたが、病気や怪我による差異はあります。

一般的な病気、怪我での入院では1万円ほど掛かると言われています。

ならばそこを保障するように1万円くらいの入院保障があるものを選べば問題ありません。

その中で、自分の経済的状況やもっと金額を増やしたいなどの条件を足していけば保障金額は決まります。

いざというときに備えよう

いかがでしたでしょうか。

差額ベッド代は意外と多く掛かりますし、家計の負担になる可能性もあります。

突然病気、怪我になって入院をしなければいけないケースもあります。

もしかしたら差額ベッド代を含めた多額の入院費が掛かるかもしれません。

いざというときに備えて医療保険に加入することをおすすめします。

またそうなった場合は、この記事を読んで学んだ差額ベッド代の知識を生かして、トラブルを回避するようにしましょうね。

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