学資保険は、子どもの年齢が小さいときに加入するほどメリットが大きいものです。
そのため子どもが5歳になってから学資保険に加入するのは遅いと言えます。
しかし5歳でも学資保険に加入するメリットはあります。
そこでこの記事では、5歳から学資保険に加入するのが遅い理由と、メリット・デメリットを紹介します。
目次
学資保険に5歳から加入するのは遅い3つの理由
学資保険は子どもが生まれたらすぐなど、早くから加入するとメリットの大きい保険だと言われています。
もちろん5歳から加入できる学資保険もありますが、それでは遅く学資保険のメリットが受けられない可能性もあります。
そこでここでは、なぜ5歳から学資保険を始めると遅いと言われているのかについて解説します。
子どもが0~3歳の内に加入するのが一般的だから
学資保険は、子どもが小さいときに加入することでメリットを得られる保険で、子どもが0歳~3歳までに加入するのが一般的と考えられています。
学資保険はその仕組み上、多くの保険で6歳までしか入れず長くても7歳が上限となっています。
学資保険の仕組みは、毎月保険料を支払いそれを保険会社が運用することでお金を増やしています。
そのため子どもが小さいときに加入し、長期間運用するのが一般的となっているのです。
学資保険の受取時期までが短くなる
学資保険は、18歳満期までいくら支払い満期でいくら受け取るかを契約時に決めます。
決めた満期金と年齢まで毎月一定の保険料支払っていきます。
仮に18歳満期で200万支払うとすると、毎月9,260円で済みますが、6歳加入で18歳満期となると毎月13,889円と負担が大きくなってしまいます。
また運用期間も短くなってしまうため、返戻率も悪くなってしまうのです。そのため早くに加入するのが一般的になっています。
最大でも加入できるのは小学校入学まで
学資保険に加入できるのは、最大でも小学校入学の6歳までが一般的です。これは先ほど解説した通り、受取時期が短くなってしまうため学資保険の仕組み上加入できなくなってしまうのです。加入できる年齢が決まっているため、加入したくてもできない可能性もあるのです。
学資保険に5歳から加入するメリット
学資保険に5歳で加入するのが遅いと言われている理由はわかって頂けたと思います。
子どもが0歳~3歳の間に加入する人が多く、最近では子どもが生まれる前から加入できるものも発売されています。
可能であれば学資保険の加入は、早い方がメリットが多いと言えます。
ただ5歳になってしまったからと言っても、教育費貯蓄のために何もしないよりは5歳でも加入するほうがメリットが多いでしょう。
ここでは学資保険に5歳で加入することで得られるメリットを紹介します。
返戻率が100%を超えた状態で加入できる最後のチャンス
学資保険に5歳で加入するのと0歳で加入するのとでは、返戻率に大きな差が出てしまいます。
その理由からも早くから学資保険に加入するのがおすすめだとお話しました。
しかし5歳でも学資保険に加入するメリットはあり、それは返戻率が100&を超えた状態で加入できる最後のチャンスだということです。
これ以上の年齢になると保険料支払い期間が短くなってしまい、返戻率が下がってしまい満期を迎えても返戻率が100%を切ってしまいます。
そうなるとせっかく保険料を支払っても総額が満期金を下回ってしまい、損してしまうため入る意味がなくなってしまいます。
そのような理由から5歳が学資保険に加入する最後のチャンスとなっています。
満期のタイミングによってはある程度返戻率を伸ばせる
満期のタイミングによっては、ある程度返戻率を伸ばせるのもメリットの一つです。
学資保険の中には、高校入学のタイミングに祝金を受け取れるものもあります。
ただ祝金を設定すると返戻率が下がるため、少しでも返戻率を上げるためには祝金を設定せずに満期金を一括で受け取り、タイミングを最大まで遅らせるのがおすすめです。
これにより0歳ほどではありませんが、返戻率を上げられます。
また保険料の支払いを一括払いや年払い・半年払いにしても、返戻率をあげられます。
このような方法を組み合わせて返戻率を上げ、5歳からの加入でも後悔が減ります。
万一亡くなったときに保険金受取は確保できる
5歳から学資保険に加入する最大のメリットは、契約者である親が亡くなったときに保険金受け取りを確保できることです。
学資保険には育英年金という制度があり、これによって契約者である親が死亡後に、年金形式で毎年1回保険金を受け取れるものがあります。
学資保険に加入しているだけである程度の保険金を確保できることが、5歳でも加入する大きなメリットで安心に繋がっています。
5歳から学資保険に加入するデメリット
5歳からでも学資保険に加入するメリットを紹介しました。
このようなメリットがあるので、遅いと思っていても今から学資保険に加入しようか検討する人もいます。
しかしメリットばかりではなく、デメリットももちろんあります。
良い面だけを見て決めてしまうと、加入後に後悔してしまうこともあります。
メリット・デメリットをきちんと比較したうえで、加入するメリットが大きいと思えたら加入するようにしましょう。
ここでは5歳で学資保険に加入するデメリットを解説します。
満期保険金の運用期間が短くなる
学資保険は、支払った保険料を運用して増やしています。
そのため5歳で加入するのと0歳で加入するのとでは運用できる期間に差があり、5歳での加入では運用期間が短くなってしまいます。
これは大きなデメリットの一つで、運用期間が短くなってしまうため返戻率も0歳と比べると差が出てしまい、100%を切ってしまう恐れもあります。
5歳で学資保険に加入する際には、これをきちんと理解しておかなければいけません。
貯蓄が苦手で自分では教育費を貯められないため、学資保険である程度確実にためておきたいなどの理由がある人は、検討するのも良いかもしれません。
目標金額があるなら自分で貯金した方が確実に貯まる
もしこれだけ教育費として貯めたいという目標があれば、自分で貯蓄するほうが確実にその金額を貯められます。
超低金利で0歳から学資保険に預けていても、返戻率は106%前後となっており決して多いとは言えません。
そのため5歳になるともっと返戻率は低くなってしまいます。
それより自分で毎月貯金しておけば、大きく増えることはありませんが確実に目標金額を貯められるだけでなく、学資保険よりも貯まる可能性も高いでしょう。
保険料を支払う感覚で定期預金等を使い確実に貯蓄するほうが、5歳で学資保険に加入するより貯められることも知っておいてください。
月々の保険料が高くなる
0歳から18歳よりも5歳から18歳のほうが保険料を支払う期間が短くなってしまいます。
そのため同じ金額を貯めようと思うと、月々の保険料が高くなってしまいます。
これは5歳で学資保険に加入する大きなデメリットの一つです。
これだけの保険料を支払っても返戻率次第では減ってしまう可能性もあるため、自分で貯蓄に回す方がおすすめな場合もあります。
学資保険に5歳から加入したいときの注意点
5歳でも学資保険に加入すると、契約者である親が万一死亡したときに保険金を受け取れるなどのメリットと、月々の保険料が上がってしまうなどのデメリットの両方がありました。
メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、メリットが大きいと判断したら加入しましょう。
ただ、加入する際にはいくつかの注意点があります。
これから解説する注意点に気を付け、後悔しない保険選びに繋げて下さい。
適当に保険商品を選んで加入しない
学資保険はたくさんの種類があり、どれに加入すればよいか悩んでしまいがちです。
たくさんの選択肢があっても、どのような違いがあるのか・どれが最適なのか自分で比較しながら決めるのはとても手間のかかる作業です。
中にはその作業に疲れてしまい、適当に保険商品を選んでしまう人もいます。
適当に保険商品を選んでしまうと、加入後に「これなら自分で貯蓄したほうがよかった」と後悔してしまう可能性もあります。
適当に選ぶのではなく、複数の学資保険の資料を取り寄せて保障内容の比較・検討して決めるようにしてください。
返戻率のシミュレーションをする
学資保険を決める際には、返戻率のシミュレーションは絶対に行ってください。返戻率のシミュレーションをせずに決めることはないと思いますが、しないといくら満期金を受け取れるのかわからない状態です。
そうなると大学入学などでお金が必要なのに「足りない」という事態になってしまう可能性もあります。
どのくらい返戻されるのかを把握しておくためにも、返戻率シミュレーションをして高い返戻率の学資保険を選ぶようにしましょう。
他の学費保障方法を確認する
学資保険以外にも学費保障方法はあります。自分で貯蓄するのもその一つですし、外貨建て終身保険・投資信託なども選択肢に入ってきます。
場合によって5歳で学資保険に加入するよりも確実に学費を貯められる可能性もあります。
さまざまな選択肢を知り、どの方法が一番自分のライフプランやマネープランにマッチするのかを検討したうえで、最適な方法を選ぶようにしましょう。
5歳から加入できる学資保険を探すなら保険相談窓口をチェック
5歳で学資保険に加入しようと決めたら、複数の保険商品を比較・検討する必要があります。
ただ保険に詳しくない素人が自分で資料を取り寄せ、比較・検討しようと思うとなかなか大変な作業となります。
そのような場合に、保険相談窓口を活用するのがおすすめです。
保険相談窓口では、自分で資料を取り寄せる必要がないだけでなく、それぞれの保険の特徴をわかりやすく解説、さらに保障内容・保険料の比較も行ってくれます。
またわからないことにも相談に乗ってくれるため、安心して学資保険に加入できるでしょう。
加入できる保険を提案してくれる
5歳で加入できる学資保険は限られている可能性もあるため、まず加入できる保険探しから始まります。
その作業も保険相談窓口では行ってくれるので、手間が省けるでしょう。
また探した保険の中からライフプランや家計状況を踏まえて提案してくれるので、どのような保険が合うのかわからないという人も安心して保険選びができます。
今後の学費の貯め方について相談に乗ってくれる
保険相談窓口では家計のアドバイスも行っているため、今後の学費の貯め方についても相談に乗ってくれます。
学資保険以外の選択肢の提案もしてくれるので、無理なく家計状況に合わせた学費の貯め方を知ることができます。
これを参考に、今後どのように学費を貯めていくのかを決められるのは、保険相談窓口を利用するメリットの一つです。
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5歳から学資保険に加入するならしっかり検討しよう
5歳から学資保険に加入するのが遅いと言われる理由などを解説しました。
学資保険に加入している人の多くが、0歳など子どもが小さいときから加入しています。
その理由は運用期間が長くなるため、毎月の保険料負担が減ること・返戻率が上がるからです。
しかし5歳からでも学資保険に加入するメリットはあります。大切な子どもの学費ですので、自分に一番合う方法で確実に子どもの学費を貯められるように、じっくり考えてください。