家計の問題や保険、投資の相談などで、ファイナンシャルプランナーへ相談するときに気になるのが、料金体系ですよね。
1時間当たりで相談料が発生する仕組みになっているものの、誰に相談すべきか、また相談料はどの程度を見積もっておけばいいのかわからないでしょう。
ファイナンシャルプランナーによっては無料で相談できるところもあれば、料金体系を設定しているところもあるため、サービス上何が違うのかを判別がつきません。
今回はファイナンシャルプランナーへ相談したい方向けに、有料相談の料金相場と、無料相談とは何が違うのかを徹底的に解説していきます。
目次
FPへの相談料金相場は5000円~2万円未満
日本FP協会が発表している平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査よれば、以下の通りFPへの相談料金相場は5000円~2万円未満であることがわかります。
5000円未満 | 25% |
---|---|
5000~10000円未満 | 41% |
10000~20000円未満 | 28% |
20000円以上 | 2% |
日本FP協会が認定しているファイナンシャルプランナーによる回答ですので、各ファイナンシャルプランナーごとに料金設定が異なることがわかります。
ファイナンシャルプランナーの料金相場に差がある理由
なんで同じファイナンシャルプランナーでも料金相場に差があるのか、理由は以下の2つです。
- ファイナンシャルプランナーが独自で料金を設定する
- 何で生計を立てているかによって料金が変わる
以下で詳しく解説していきます。
ファイナンシャルプランナーが独自で料金を設定している
相談料金設定は、ふ設定を行っているところがほとんどですが、法人を相手にしているところは、定額制を取っていることもあります。
また、1時間当りの相談料が安くても、キャッ対応シュフロー表やライフプラン表の作成に関しては別料金体系が用意されているところもあります。て
相談自体のハードルを下げるために、初回のみ無料でしくれるところもあります。
何で生計を立てているかによって料金が変わる
ファイナンシャルプランナーが何で生計を立てているかによっても、料金体系が変わります。
ファイナンシャルプランナーとしてアドバイスのみで生計をたてているのか、あるいは他のサービスも並行して行いながら生計を立てているのかによって、料金の設定金額は異なります。
FPの無料相談と有料相談は何が違う?
ファイナンシャルプランナーの無料相談と有料相談は何が違うのか、気になる方もいますよね。
一般的に、無料相談できるファイナンシャルプランナーと有料相談できるファイナンシャルプランナーの違いは、商品の提案があるかないかです。
詳細は以下で解説していきます。
無料で相談できるファイナンシャルプランナーは商品の提案がある
無料で相談できるファイナンシャルプランナーは、相談の中に保険商品や投資商品などの金融商品の提案が行われます。
通常、ファイナンシャルプランナーの資格を保有しているだけでは、金融商品の販売に携わることはできません。
しかし資格を取得していれば、相談で必要があれば相談者に対して商品の提案ができるのです。
もちろん商品の提案だけではなく、ライフプランの相談など基本的なファイナンシャルプランナーへの相談も対応してくれます。
相談者が提案した商品を購入したり、加入してくれたりした場合には、紹介手数料を販売元から受け取れるシステムになっています。
相談者から手数料を受け取る必要がないので、無料でファイナンシャルプランナーとして相談に乗ってくれるのです。
無料で相談に乗ってくれるファイナンシャルプランナーは、以下の2パターンに分けられます。
企業系ファイナンシャルプランナー
企業系のファイナンシャルプランナーは、金融商品を販売する企業に所属しています。
保険や証券などを販売し、自社の利益に貢献しています。
営業として活躍することもあり、販売ノルマが設定されていることもあります。
自社商品の販売にのみ対応しているので、複数の企業の商品を紹介してもらうことはできません。
独立系ファイナンシャルプランナー
独立系ファイナンシャルプランナーは、企業系ファイナンシャルプランナーとは異なり、FP事務所に所属して業務を行います。
ファイナンシャルプランナーとしての相談業務だけではなく、金融商品の取り扱いも行っています。
複数の会社の商品を取り扱っていることが多く、比較しながら提案してもらうことが可能です。
契約手続きもサポートしてくれるので、通常のファイナンシャルプランナーへの相談に比べてサポート体制が整っていることが多いです。
ただし紹介手数料があるため、完全に中立の立場で商品の提案や相談に乗ってくれるかは、担当者の方針によるのが正直なところです。
有料で相談できるファイナンシャルプランナーは相談のプロ
有料で相談できるファイナンシャルプランナーは、お金に関する相談のプロとして活躍しています。
キャッシュフロー表の作成や、今後の資産運用について、包括的にアドバイスをくれます。
ただし企業系や独立系のファイナンシャルプランナーに比べて、保険商品や金融商品の提案はできず、あくまで方向性をアドバイスするにとどまります。
しかし経験豊富なファイナンシャルプランナーであれば、家計のスリム化や老後の資産運用などの知識を豊富にもっていることもあります。
無料相談と有料相談どちらを選ぶか見極める方法
「最初有料相談を依頼しようと思っていたけど、無料相談も利用してみたいな…」と考えたそこのあなた。
無料相談と有料相談では、そもそも受けられるサービスの質が異なりますので、きちんと目的に合わせてどちらを利用するかを決める必要があります。
上述した通り保険や金融商品をどれにすべきか迷っている方で、ファイナンシャルプランナーの意見を聞きたいのであれば、無料相談を選択しましょう。
一方、保険や金融商品の提案に興味がなく、あくまでお金の管理やライフプランの作成を目的に相談したいのであれば、相談に特化している有料相談を選択する方が無難です。
良い有料相談のファイナンシャルプランナーを見つけるポイント
せっかく有料相談をするなら、良いファイナンシャルプランナーを見つけたいですよね。
料金もけっして安くはありませんから、以下のポイントを参考に、最高の相談相手を見つけてみてください。
- 公式サイトでの相談実績が豊富か
- メディア掲載実績があるとより安心
- ファイナンシャルプランナーの専門分野がマッチしているか
- 公式サイトに料金や相談の流れがきちんと掲載されている
- 知り合いからの紹介
以下で詳しく解説していきます。
公式サイトで相談の実績が豊富か
有料相談ができるファイナンシャルプランナーは、公式サイトを持っていることがほとんどです。
公式サイトの実績等を確認して、これまで何人を相手に相談に対応してきたのかを調べてみましょう。
経験豊富なファイナンシャルプランナーであれば、講演会に呼ばれたりセミナーを開催していることもあります。
資格を保有しているだけではなく、きちんとファイナンシャルプランナーとしての実績を持っている相手を選択しましょう。
メディア掲載実績があるとより安心
ファイナンシャルプランナーの中には、テレビやラジオなどのメディアに掲載された実績を持つ人も多いです。
知っているメディアに掲載された実績があるかを確認してみるのも、良いファイナンシャルプランナーを見つける一つのてがかりになるでしょう。
新聞社の運営するメディアなどに監修を行っているケースもあります。
ファイナンシャルプランナーの専門分野がマッチしているか
ファイナンシャルプランナーといえど、専門にしている分野はそれぞれ異なります。
金融関係を相談したい、相続関連について相談したいなど、事前に相談したい内容が決まっている場合には、専門分野とマッチするファイナンシャルプランナーを探してみてください。
万が一漠然とした内容で相談をしたいのであれば、無料相談を利用して方向性を固めてから有料相談切り替えるのも一つの手でしょう。
公式サイトに料金や相談の流れがきちんと記載されている
公式サイトがある場合は、料金や実際の相談の流れなど、詳細に記載されているかを確認しましょう。
曖昧に記載されていて、実際に相談を依頼したらサイトに記載のないサービスに追加料金がかかる等、時間を無駄にしてしまう可能性があるためです。
きちんと利用者に対して事前説明のあるファイナンシャルプランナーを選びましょう。
知り合いからの紹介
知り合いでファイナンシャルプランナーを利用している人がいれば、紹介してもらうのも一つの手です。
ファイナンシャルプランナーと長期に付き合えている=関係性が築きやすい可能性が高いです。
知り合いから紹介してもらって、確実な対応のできる相手を探すのも良いでしょう。
目的用途に応じて有料相談・無料相談どちらを選ぶか決めよう
いかがでしたか?
ファイナンシャルプランナーに有料相談をする場合は、基本的に5000円以上はかかると見積もっておいてよいでしょう。
有料相談では基本的にアドバイスのみにとどまりますので、保険を見直していい商品を提案してほしい場合には、企業系や独立系のファイナンシャルプランナーに無料で相談してみる事も検討しましょう。
有料相談を利用する場合は、ファイナンシャルプランナーの専門性や相談システムの透明さを確認して、良い相手を見つけましょう。