自衛官の団体生命保険ってどんな保険?普通の生命保険には加入できないの?

団体生命保険 自衛官

自衛官であれば、自衛官専用の団体生命保険に加入しているのが一般的です。

しかし契約の手続きや説明は夫が受けていて、自衛官の奥さん方はどんな保険かいまいち掴み切れていないことも多いです。

万一夫が亡くなった時、どれだけ保険金が受け取れるのか、保険の保障内容はどこまで適用されるのか把握していないと不安ですよね。

防衛省のホームページで確認することも可能ですが、わかりづらい!と感じる方もいるはずです。

この記事では自衛官の団体生命保険についてわかりやすく解説し、その他の民間の生命保険には加入できないかなどの疑問にもお答えします。

自衛官は専用の「防衛省団体生命保険」へ加入する

冒頭でも紹介したように、防衛相側で用意された防衛相団体生命保険へ加入します。

自衛官専用の団体生命保険の特徴は、以下の通りです。

隊員と家族しか加入できない

自衛官専用の団体生命保険は、隊員とその家族しか加入できません。

家族と言っても、隊員の親や妻の親まで加入できるわけではなく、配偶者と子どもと範囲が決められています。

一旦加入後は、健康状態が悪化しても加入を継続でき、加入期間中に保険料が上がることはありません。

1口100円~加入可能と保険料を自由に設定できる

団体生命保険は、1口100円と決められており、続柄により最低口数と上限口数が決められています。

最低口数上限口数
隊員(本人)6口50口
配偶者8口14口
こども3口3口

最低600円から加入できるので、民間の生命保険に加入するよりも、安価に保障を得られます。

保険金額は最高口数で本人が3000万円、配偶者812万円、こどもは321万円になります。

家族全員で保険に加入しても、月額最高7000円で済みます。

保険料は掛け捨てで、解約時に返戻金は発生しません。

保険料は生命保険料控除の対象になる

自衛官の団体生命保険の保険料は、年末調整・確定申告時に申請する、一般生命保険料控除の対象になります。

住民税と所得税の控除が受けられますので、積極的に活用していきましょう。

しかし、団体生命保険の保険料は、支払った額面がそのまま控除に活用されるわけではありません。

詳細は後述しますが、団体生命保険には還付金が設けられています。

還付金は保険会社の前年度の収支を計算し、発生した剰余金を加入者に変換するシステムになっています。

つまり支払った保険料が戻ってくることになりますので、年間の保険料の総支払額から還付金の金額を引いた額が、生命保険料控除の対象になります。

住宅ローン契約時の団体信用生命保険とは別物

自衛隊で加入する団体生命保険と、住宅ローン契約時に加入する「団体信用生命保険」は全くの別物です。

団体信用生命保険は、住宅ローン契約時に銀行等で紹介されて加入する保険です。

ローン返済期間中にローン契約者が亡くなった場合、残りの返済額分が保険金として支払われて相殺されます。

あくまで防衛省が、自衛官という職業内で契約できる保険として提供されています。

住宅ローン契約時には別途、団体信用生命保険の契約が必要になりますので、注意が必要です。

自衛官は退官年齢が早いものの、社会的にみて安定した職業ですので、住宅ローンを組めないということは少ないようです。

加入は強制ではない

団体生命保険は加入が強制されているわけではありません。

ただし民間の生命保険へ加入するよりも、保障内容などの条件が充実しているので、加入しておいて損はありません。

滅多に起こることではありませんが、訓練中や演習中に事故に巻き込まれて死亡してしまうこともあります。

死亡時の保障が手厚く用意されていますので、面倒でも加入は検討しておきましょう。

防衛省生協の生命・医療共済も要チェック

防衛省では生協にて、生命・医療共済も販売しています。

1口当たり1000円、最高口数4口で入院1日12000円、死亡時の共済金2000万円が受け取れます。

ただし入院の日額共済金が受け取れるのは、3日以上の入院に限られています。

子どもも加入可能で、日常生活を過ごしていて発生した病気・ケガでも対応可能です。

団体生命保険に加入していても他の保険も検討しよう

団体信用生命保険に隊員本人、あるいは家族で加入していても、他の保険への加入も検討しましょう。

理由は以下の通りです。

自衛官の定年は53~60歳と一般企業よりも早い

一般企業の定年は65歳程度ですが、自衛官の定年退職年齢は階級にもよって異なりますが、53~60歳と通常より早い時期に設定されています。

自衛官は大規模災害時、また国防のために常日頃から体を鍛え、訓練を行っています。

年齢が上がるにつれて、体の筋力も衰えていきますから、前線で活躍するのは難しくなりますよね。

そのため普通の職業よりも、定年退職の年齢が低く設定されているのです。

実は自衛官の団体生命保険は、退職後には加入継続できない決まりがあります。

定年退職後の生命保険の保障がなくなってしまうので、団体生命保険に加えて別途、保障が必要になります。

高齢になってから加入しようとすると保険料が高くなるかも

「定年退職してから新規で生命保険に加入すればいいじゃん」と思う方もいますよね。

定年退職時は最低でも50代半ばですから、高齢に差し掛かった年齢と言ってもいいでしょう。

年齢が高くなるにつれて、若いころの食生活や無茶のしわ寄せがくることも多く、健康診断で引っかかることもしばしばあります。

生命保険に新規で加入するときには、命にかかわるような疾患はないか、疾患につながるような健康状態ではないかを確認されます。

加入を断られることもありますので、定年退職してからの加入では遅い場合も十分にあり得るのです。

早い段階で定年後の保障を確保しておくことも、検討しておきましょう。

民間の保険は自衛官だと加入しづらいことも

自衛官専用の団体生命保険以外に、民間で加入するときに注意したいのが、職業上加入しづらくなることもあります。

自衛官は普段は訓練やデスクワークを行いますが、毎年行われる富士総合火力演習などを見てもわかる通り、危険な訓練を行うこともあります。

稀に訓練や演習中の事故に巻き込まれて、亡くなってしまう隊員もいます。

会社員や公務員とは、業務内容も異なりますので、保険会社によっては危険な職業として判断されてしまうこともあります。

一度保険の担当者に相談、あるいは保険相談のできるサービスを利用して、自衛官dも加入できる保険があるかを確認してみましょう。

6月ごろに還付金が支払われるので夫に確認してみよう

上述したように、自衛官の団体生命保険は還付金制度があります。

実は還付金制度を知らない自衛官の奥さんは結構多いんです。

隊員である旦那さんが契約してくるため、還付金の存在を伝えられてこなかったというケースがあります。

実際に同じ隊員の妻から還付金のことを聞いて、旦那に問い詰めたところ、還付金をすべて自分の懐に入れていた…なんて事例もあるくらいです。

結婚してから還付金について何も知らない!という方は、例年5~6月ごろに還付金が配当されますので、旦那さんに確認してみると良いかもしれませんね。

自衛官独自の保険について知ってもしものときに損しないように備えよう

いかがでしたか?

自衛官は他の公務員とは業務内容も制度も異なるため、独自の団体生命保険が用意されています。

団体生命保険の特徴を良く理解し、定年間近になってから保障が足りないと慌てないように、対処していきましょう。

また保険契約を旦那さんに任せている方は、一度保障内容について家庭内で話し合ってみることもおすすめします。

定年後の万が一にも対応できるように、早めの段階で準備していきましょうね。

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