健康維持のために年に一度人間ドックを受けている人もたくさんいます。
人間ドックで病気の早期発見ができる可能性もあるため、できれば定期的に受けておきたいものです。
しかし人間ドックは自由診療のため、全額自己負担となり平均で3万円程度と負担が大きくなっています。
そこでこの記事では、人間ドックの費用を軽減する方法を解説します。
目次
人間ドックにかかる費用はいくら?
食生活や生活習慣の乱れによって、さまざまな病気にかかるリスクが上がっています。
中には自覚症状がないまま気づいたときには手遅れの状態になってしまうことも珍しくありません。
このような状況を避けるためには、定期的に身体の健康状態をチェックし病気の早期発見や早期治療開始をすることが大切です。
そのための一つの手段として、人間ドックも有効です。
人間ドックは集団で行う健康診断よりも時間をかけて全身を隈なく検査できるため、健康診断よりも病気を発見しやすいのがメリットです。
ただ全額自己負担の自由診療のため、その費用は高額になる傾向にあります。
どのような検査を受けるのか・日帰りなのか宿泊なのかによってもかかる金額は異なり、大きな金銭的負担になってしまうことは間違いありません。
しかし年に一度の人間ドックにより、病気の早期発見・治療開始ができる可能性があることも踏まえると、受けておくのがおすすめです。
そこで事前にどのくらいかかるのかを知っておき、別に貯めておくのも良いでしょう。
3万円程度が一般的
人間ドックの費用として一般的な金額は、3万円程度と言われています。
もちろん受ける病院やクリニックの規模によっても、費用は変わります。
3万円で受けられる項目は、問診を始め身体測定と血液検査・胸部レントゲン・腹部超音波・胃カメラ・胃バリウム検査などが含まれます。
一般的な項目となっており、これに大腸検査や脳ドックが加わると6万円~10万円などさらに高額になります。
宿泊コースだとさらに費用がかさむ
上記で一般的な費用が3万円とお話しましたが、これは日帰りで受ける人間ドックに場合です。
受ける検査内容や病院によっては、宿泊コースで人間ドックを受けることもありますが、そうなると費用はもっとかさみます。
宿泊コースを用意している病院やクリニックでは、人間ドックをリフレッシュの場として考えており、温泉やホテルが楽しめるプランもありました。
ただこのようなコースは10万円以上と高額で全額自己負担の人間ドックでは、かなりの負担と言えるでしょう。
病院・受診コースごとに費用が異なる
人間ドックは自由診療のため、病院ごとに費用を決められます。
そのため病院・受診コースによって大きく費用が異なります。
先ほどのようにラグジュアリーな人間ドックを用意している病院もあれば、日帰りで終わる病院もあります。
費用軽減を考えるのであれば、日帰りで行う病院を。
少しリッチに詳しく調べたいのであれば、検査項目の多い宿泊コースなど自分の希望に合うものを選べるのも良い部分です。
人間ドックは自由診療なので健康保険適用外
何回か解説しましたが、人間ドックは自由診療なので健康保険は適用外となります。
何らかの症状で病院へ行き検査になると、健康保険を使えるため3割負担で済みます。
しかし人間ドックは健康保険が使えない自由診療となっており、受ける人の全額自己負担となってしまうのです。
人間ドック後に治療をするなら保険適用
人間ドックは自由診療で全額自己負担だと解説しましたが、人間ドックで病気が見つかり精密検査や治療が必要となると、それは保険適用となります。
また保険適用とは異なりますが、病気が見つかった場合の人間ドックと精密検査・治療費は、医療費控除として申請できるため、所得税や住民税の減税になるので、覚えておくとよいでしょう。
人間ドックの費用を軽減する方法
人間ドックの費用は、一般的に3万円から高いと10万円を超えることもあります。
このような金額になると、年に一回とはいえ躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
健康のためには人間ドックを受け、いち早く病気に気づけるような環境を作ることは大切です。
人間ドックを受けやすくするためには、少しでも費用軽減できるのが理想です。
そこでここでは、人間ドックの費用を軽減する方法について解説します。
健康保険組合で設定されている補助金
勤務先で加入している健康保険組合にある補助金を使うのも、負担軽減方法の一つです。
健康保険組合によっては、人間ドックに通いやすくするために受けた人に補助を出している組合もあります。
補助金は健康保険組合によって異なるため、加入している健康保険組合に確認してみてください。
また場合によっては家族の人間ドック費用に関しても補助していることもあるので、併せて確認すると家族もお得に人間ドックを受けられます。
国民健康保険なら自治体が用意している可能性もある
加入している健康保険が国民健康保険の場合は、助成している市町村もあります。
病院で人間ドックを受けた証明を提出すると、後日補助金を出してもらえます。
また自治体で40歳以上になると病院やクリニック・市の施設で受けられる無料健康診断を実施しているので、それを利用して健康チェックするのもおすすめです。
もちろん人間ドックと比べると、検査内容は簡易的になってしまいますが、少ない費用を追加するだけでもう少し検査項目を増やすのも可能です。
このような検査を定期的に受けておくだけでも、病気の早期発見に繋がるため人間ドックの費用負担がきつい人はこちらもおすすめです。
会社の福利厚生で経費で落とせる場合も
会社で正社員として雇用している場合、入社時と年に一回必ず全正社員に健康診断を受けさせなければいけません。
そのため人間ドック費用を経費として落とすことも可能なことがあります。
ただ常識的な範囲のみとなっているため、宿泊コースなどのラグジュアリーな人間ドックに関しては、経費計上できないため一般的なものにするように注意してください。
医療保険によっては人間ドックの割引制度がある
人間ドックの費用を補助している自治体や会社・健康保険組合を利用すると、負担軽減になることはわかりました。
少しでも負担軽減をして人間ドックを受けやすくすると、病気の早期発見・早期治療開始になり安心です。
さらに人間ドックで費用軽減する方法は、この3つ以外にもあるのをご存じでしょうか。
その方法は、民間の医療保険です。任意で医療保険に加入している人も多く、加入している保険によっては人間ドックの割引制度を設けていることもあります。
保険会社で優待制度を持っていれば、医療機関の紹介や予約手続きまで行ってくれるため、面倒な病院探しや手続きも任せられます。
優待制度があるかないかは保険会社によって違うため、自分の加入している医療保険に制度がないか聞いてみるのもおすすめの方法です。
人間ドックが受けられる医療保険を探すなら保険相談窓口に相談してみよう
人間ドックが受けられる医療保険があることを知らない人も多く、知らないまま3万円以上の費用を負担している人もいます。
せっかく医療保険に加入していて、このような制度で人間ドックが安くなるのであれば、ぜひ活用しておきたいですよね。
しかし優待制度がある医療保険を探すのは、手間がかかり探すのも大変です。そのような人におすすめなのが保険相談窓口です。
どの医療保険が適しているかを判断してくれる
医療保険には、人間ドックの優待がある以外にもさまざまな種類があり、短期入院に備えるもの・長期入院に備えるものなど、人によって最適なものが違います。
どの保険を選べば良いのか、保障はどのくらい必要なのかなど相談者に最適な医療保険を提案してくれるのも、保険相談窓口の特徴の一つです。
相談者の家族構成や家計から必要な保障と最適な保険料を提案してくれるので、無理無駄のない保険選びができるのです。
加入する必要があるかを判断してくれる
人間ドックの優待目的だけで医療保険に加入してしまうと、結果的に無駄な保険加入になることもあります。
そのため保険のプロから見て、本当に加入する必要があるのか客観的に判断してくれ後悔しない保険加入が可能です。
どの保険会社が運営しているわけではないため、中立的な立場で保険提案を受けられるのも、保険相談窓口を利用するメリットとなっています。
家計の無駄がないかも相談に乗ってもらえる
保険相談窓口では、ファイナンシャルプランナーの資格を持つスタッフが在籍している場所も多いため、保険の相談だけでなく家計の相談にも乗ってもらえます。
家計状況を詳しくヒアリングしたうえで、無駄がないか・もっと削れる場所がないかを提案してくれ無理なく家計状況を向上する手伝いもしてくれる、心強い存在となっています。
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人間ドックの費用補助を使って体の不調はないかを調べてみよう
人間ドックの費用は健康保険適用外のため、高額な費用が自己負担となることを解説しました。
自由診療の一つで一般的に3万円以上する人間ドックでは、費用も家計にとって負担となってしまいます。
しかし人間ドックを一年に一回受けていることで、病気をいち早く発見できすぐに治療を始められることもあるため、健康維持のためには受けておきたいですよね。
そこで健康保険組合や自治体・会社の補助を上手く使い、費用負担を減らして受けるのがおすすめです。
身体の不調で取り返しが付かない状況にならないように、補助を使って調べてみてください。