FXや仮想通貨などさまざまな資産が登場している今、自分も資産運用を始めてみようと考えているそこのあなた。
ご存じの通り資産運用を使った詐欺が横行していますが、自分は引っかからないと思っていても、知らないうちに詐欺のカモにされていることもあります。
特に初めて資産運用を始める方がはめられるケースが多く、国民生活センターに対する苦情も多く寄せられています。
実は資産運用詐欺には手口のパターンがいくつか存在します。
今回は資産運用詐欺でよくあるケースを紹介し、引っかからないための心得まで徹底的に紹介していきます。
目次
金融庁も注意喚起!資産運用詐欺が横行している
金融庁では詐欺的な投資勧誘等に対する注意喚起を行っています。
未公開株」「新規公開株」や、いわゆる「ファンド」(集団投資スキーム)などの勧誘において、こんな勧誘を受けたことはありませんか?
◆「上場確実ですので、必ず儲かります! 元本も保証します!」
◆「△△社の株(社債など)を買ってくれたら、あとで高く買い取ります。」
◆「被害を回復してあげます。その代わり、別の商品(□□社の株式・社債など)を買ってください。」
◆「郵便や宅配便等で現金を送付してください。」
◆「金融庁(その他公的機関名)の者ですが・・・・」
○これらは、入金・送金後に連絡が取れなくなるなど詐欺的商法の可能性が高いため、取引を見合わせることをおすすめします。このような勧誘を受けた場合には、金融庁金融サービス利用者相談室、または証券取引等監視委員会情報提供窓口に情報をお寄せ頂くとともに、最寄りの警察署にご相談ください。
被害に遭わないためのガイドブックやリーフレットも公開しているほどです。
政府広報オンラインや日本証券業協会Webサイトでも、同様に投資詐欺や資産運用詐欺に対する注意喚起が行われています。
(参考:日本証券業協会公式HP「平成28年度「株や社債を語った投資詐欺」被害防止に係る広報活動計画の策定等について」
上記の相談件数にもある通り、投資詐欺に関する相談は年々減ってはいるものの、手口が巧妙化していて自分では巻き込まれていることに気づかないことも多いのが現状です。
資産運用詐欺によくある手口10選
実際に資産運用詐欺といっても、どんな手口が当てはまるか、想像がつかない方も多いでしょう。
実際に資産運用詐欺によくあるケースは、下記の10個です。
- ポンジスキーム
- 異常な利率野高利回りファンドをすすめてくる
- 未公開株を優先的に紹介しようとする
- システムトレードの売り付け
- 不安をあおる時事問題をテーマに切り込んでくる
- 有名人とのつながりを使って権威性をアピール
- 情報商材の紹介料制度がやけに完璧
- 必ず儲かる!必ず稼げる!とアピールしてくる
- 金融取引業の認可のない企業が運営している
- 信頼できる先輩と称して集会に招待される
以下で詳しく解説していきます。
ポンジスキーム
資産運用詐欺の多くは、ポンジスキームのシステムを悪用したものが多いです。
ポンジスキームとは、良い条件を知事氏て出資された資金を運用し、配当金を還元することを約束して、出資者からお金を巻き上げる詐欺の手口です。
実績を紹介されたり、夢のある内容を提示されて、舞い上がってしまい正常な判断ができないことが多いです。
もちろん出資者から集められた資金は、資産運用には使われることはなく、運営者の懐に入ります。
表面上は資産運用をしていることをほのめかしていても、実際には運営はされていませんから、皆さんに配当金が行くことはありません。
一定の時間がたつと、運営者と連絡が取れなくなるパターンが多いです。
異常な利率の高利回りファンドをすすめてくる
資産運用の中には実績のあるファンドマネージャーに委託して、資産を運用してもらうパターンもあります。
しかし異常な利率の高利回りファンドをすすめる、高利回りファンドの詐欺も横行しています。
自分で資産を運用する必要がないので、楽でなおかつ資産も得られるとなると、飛びついてしまう人も多いのです。
資金が集まったタイミングで連絡が取れなくなることが多く、出資者は自分の出した資金を回収できないまま泣き寝入りすることになります。
未公開株を優先的に紹介しようとする
株の中にはこれから新規上場する予定の会社の株を、事前に購入できることもあります。
上場後には株の価値が上がるので、出資者は得できる可能性がグンとあがります。
資産運用詐欺の中には、これから上場する企業の株をあなたに優先的に販売しますと、株を売りつけてくることもあります。
通常未公開株を購入するには、高倍率の抽選で当選しなければなりません。
手間がかからずに、将来上がりそうな資産を手に入れられる飛びつく人も多いのです。
しかし実際は実在しない企業の株であることが多く、結果何もないものを購入しただけになり、資産をかすめ取られてしまいます。
システムトレードの売り付け
資産運用を行う人の多くが、自動で売買を行ってくれるシステムを導入しています。
システムで売買する方法をシステムトレードと言いますが、システムトレードの中には、改悪なシステムを販売して儲けようとする詐欺師も紛れています。
実際にどれだけ勝った人がいる、自分はこのシステムでどれだけ稼げている等、信用させるために様々なアピールをしてきます。
システムに投資すれば自分も同じような生活ができると思い込んでしまい、システムを購入してしまいます。
もちろんシステムの性能は低く、アピールされていた内容通りに勝てません。
システムトレードを活用した詐欺は、実際にシステムを売りつけられるまで自分がはめられているとはわからないため、引っ掛かりやすい詐欺としても知られています。
不安をあおる時事問題をテーマに切り込んでくる
資産運用詐欺のよくある手口として、不安をあおる時事問題をテーマに切り込んできます。
政治問題を絡めたり金融危機の情報を持ち出して、今後の世の中に対応するために、今から資産運用を始めようとアピールしてくるのです。
今の政治に対して不満を持っている層や、ニュースを日々見て世間に不安を抱えている方には、響きやすい文言です。
実際に大学生を中心に将来への不安を持っている層に響きやすく、大学内で資産運用詐欺が広まった事例もあります。
有名人とのつながりを使って権威性をアピール
有名人の○○もやっている、集会には参加しているなど、有名人とのつながりを利用して権威性をアピールすることもあります。
有名人とのつながりをアピールすることで、自分も同じステージに立てると錯覚を起こさせてしまいます。
また有名人はコンプラに厳しいため、有名人が利用するほどのサービスなら安心できると、利用を開始してしまいます。
しかし実際は有名人利用しているのは真っ赤なウソであることが多いです。
権威性を持たせるための架空の作り話に騙されてしまうことも多く、資産運用の話を持ち掛けられたときに有名人の話が出てきたら、とりあえず警戒しておく方がよいでしょう。
情報商材の紹介料制度がやけに完璧
資産運用詐欺の中には、教本やセミナー料などの情報商材を販売した時の紹介手数料制度が整っていることが多いです。
投資で勝ち抜くための情報が書かれているなどと言い、数十万円するセミナーや教本を購入させられることもあります。
「あなたも教本やセミナーを紹介して購入させれば、紹介料が何%入る」といわれることもあります。
商材を紹介した時の料金制度が整っている場合は、投資での収入ではなく商材の販売手数料で成立している団体である可能性が高いです。
情報商材の中身は、ネットで掲載されているレベルの初歩的なもので、購入金よりも明らかに価値が低いです。
必ず儲かる!必ず稼げる!とアピールしてくる
資産運用詐欺の多くが、必ず儲かる!必ず稼げる!とアピールしてくることが多いです。
そもそも資産運用自体がリスクのあるものなので、必ず稼げるかは断言できないことがほとんどです。
必ず儲かる!必ず稼げる!など、確実性のある文言でアピールしてくる場合には、皆さんを信用させるためのウソである可能性がありますので、注意が必要です。
金融取引業の認可がない会社が運営している
バイナリーオプションなど、最近では一般人でも簡単に投資が始められるようになりました。
商材やツールを販売している企業で詐欺を行っているところには、金融取引業の許可がないことが多いです。
金融商品の取扱いには認可が必要であるにもかかわらず、公的に認められていない場合には、詐欺集団で有る可能性があります。
信頼できる先輩と称して集会へ勧誘される
資産運用や投資を紹介されたときに、信頼できる先輩と称して集会へ勧誘されることもあります。
都内のタワマンやパーティー会場等、普段の生活では立ち入れないほど豪華な場所に招待されます。
「こんな生活ができる人たちの仲間になれる」と思わせることにより、投資への信頼性を高めようとします。
信頼できる先輩や先生を紹介するといわれたときには、資産運用詐欺を疑った方がいいでしょう。
資産運用詐欺に巻き込まれないための心得4条
資産運用詐欺に巻き込まれたないためには、下記の4つの心得を把握しておきましょう。
- 必ず・絶対・確実と断言する相手に注意
- 金融取引業者の商号を確認する
- 久しぶり!といきなり連絡してくる知人は警戒が必要
- 詐欺事件の情報を定期的に集める
以下で詳しく解説していきます。
「必ず」「絶対」「確実」と断言する相手に注意
資産運用を勧誘してくる相手で、「必ず」「絶対」「確実」と断言する相手には注意が必要です。
資産運用は世の中の様々な動きを見ながら、投資する先を選んでいきます。
つまり確実に勝てる方法は存在せず、「絶対」という飾り文句はウソになるのです。
断言する相手の場合、皆さんを信用させようとウソをついている可能性が高いです。
少しでも確実性をほのめかす言葉を使ってくるようであれば、詐欺を疑いましょう。
金融取引業者の商号を確認する
相手が法人を名乗っている場合には、金融取引業者の商号を確認しましょう。
資産運用の商品を取り扱っているのであれば、金融取引業業者の認可を金融庁から受けているはずです。
また中には商号を偽装して、あたかも認可を受けているように見せかけてきます。
金勇著の公式HPでは、認可を受けている業者をリストで紹介しています。
取引業者の商号を確認して、正当に認可を受けているかを、勧誘を受けた時点で確認しておくことが重要です。
久しぶり!といきなり連絡してくる知人は警戒が必要
LINEにいきなり高校時代の友人から連絡がきた経験がある方も多いでしょう。
これまで関係がなかったのに、いきなり連絡をしてくる友人は、資産運用を持ち掛けてくることもあります。
「ウマい話があるんだけど」「〇〇が信頼できるから教えるんだけど」等、いきなりにもかかわらず商材を売りつけてこようとすることもあります。
いくら仲の良かった人でも、時間の経過で資産運用に染まっていることもあります。
いきなり連絡してくる友人がいたら、相手の出方次第で距離を置くことも重要です。
詐欺事件の情報を定期的に集める
詐欺事件の情報を定期的に集めることも、資産運用詐欺に引っかからないための方法の一つです。
詐欺事件はどんどん手口が明るみに出ていくため、常に新しい手法が登場しています。
実際に詐欺にあった人の事例をよく確認して、最新の手口を知っておくことで、詐欺に引っかかるのを未然に防ぐことができる可能性あります。
金融庁やニュースサイトでも報道されているので、事前に集めておくことをおすすめします。
外貨建ての生命保険ってリスク高い?加入するメリットデメリットを徹底的に解説します
資産運用詐欺に引っかかったときの相談先
資産運用詐欺に引っかかった場合や、資産運用詐欺かもしれないと感じた場合には、下記の3つの相談先に連絡してみましょう。
国民生活センター
国民生活センターは国民の消費活動に関するトラブルの被害報告を受け付けてくれる機関です。
詐欺被害に遭った場合には、まず国民生活センターに連絡してみる事を検討しましょう。
国民生活センターは、下記の番号に平日の11時から13時の間に連絡すると、対応してもらえます。
警察
詐欺被害に遭ったと感じたら、最寄の警察署に行き、被害の内容を話しましょう。
事情聴取の結果、調査を行い検挙に動いてくれることもあります。
警察署での聴取は時間がかかることが多いので、時間に余裕を持っていきましょう。
金融庁金融サービス利用者相談室
金融庁には相談・情報提供窓口として金融サービス資料者相談室を開室しています。
平日の10時から17時の間で電話相談窓口に連絡すればOKです。
下記の電話番号にかければ対応してもらえます。
ウマい話に要注意!資産運用の話がきたらまず疑おう
いかがでしたか?
資産運用詐欺は明らかにわかるとタカをくくっていると、実はしらないうちに巻き込まれていたなんてこともありmす。
資産運用の話が着たらまず疑う気持ちを持って、ウマい話が来てもすぐに飛びつかないようにしましょう。