東京海上日動の販売する「メディカルキットR」は、掛け捨て型の医療保険です。
保険を使わなければ保険料が返ってくる新しい形の保険です。
充実した保障が一生涯続き、保険料も変わることがないなどの特徴があります。
そんな「メディカルキットR」にも知っておくべきデメリットがあります。そこでこの記事では「メディカルキットR」の特徴とデメリットを紹介します。
目次
東京海上日動「メディカルキットR」の4つの特徴
東京海上日動の販売する「メディカルキットR」は、過去に日経優秀製品・サービス賞優秀賞の受賞歴もある、人気の高い医療保険の一つです。
大きな特徴は、保険を使わなければ保険料が返ってくる新しいタイプの保険であることです。
それ以外にも、3つの特徴があり加入する判断材料にも大きく影響するでしょう。
そこでここでは「メディカルキットR」の4つの特徴を紹介します。
無解約返戻金型の医療保険
東京海上日動の「メディカルキットR」は、無契約返戻型の医療保険です。
無解約返戻型とは、解約返戻金が全くなく、いつ解約しても解約返戻金を受け取れません。
無解約返戻型の保険は、返戻金はありませんが、保険料が抑えられているのが特徴で医療保険などで採用されている仕組みです。
「メディカルキットR」は、無解約返戻型ではありますが、使わなかった分の保険料が返ってくる保険です。
使わなかった保険料がリターンされる
「メディカルキットR」の最大の特徴として、使わなかった保険料が戻ってくることがあげられます。
これは、支払った保険料から受け取った保険金の金額を差し引いた金額が、所定の年齢に達すると「健康還付給付金」としてリターンされるものです。
無解約返戻型は返戻金がなく、掛け捨てと言われていますが「メディカルキットR」は健康管理をしっかりしていれば、リターンのある保険です。
6つの特約から選んで付けられる
「メディカルキットR」は、保険料のリターンがあることも魅力ですが、保障内容に関しても特徴があります。
その一つとして入院や手術の保障に加えて、さらに保障を充実させる特約があります。
- 先進医療特約:先進医療を受けたときの高額な技術料の備え
- 通院特約:通院のときの治療費の備え
- 3大疾病入院支払日数無制限特約:3大疾病での長期入院の備え
- 女性疾病保障特約:女性特有の病気や3大疾病の備え
- 重度5疾病・障害・重度介護保障特約:就業不能や障害・要介護状態になったときの備え
特定悪性新生物保険金前払特約:がん治療のため、死亡保障にかえてまとまった治療資金に活用したいという人向け
これらの特約を自由につけることが出来るので、必要なものを選んで自分にあった保険にすることが可能です。
このような保障に関する特徴もあることを知っておきましょう。
加入時から保険料が変わらない
「メディカルキットR」は0歳から60歳まで契約することができる保険です。
しかも加入時の保険料が一生続き変わらないため、家計の管理がしやすいのも特徴の一つです。
赤ちゃんのうちに加入すると、保険料が安く一生その保険料で保険に加入できます。
しかも70歳になれば健康還付給付金を受け取れるので、財産にもできるのも嬉しいですよね。保険料が変わらないというのも、メリットの一つになるでしょう。
東京海上日動「メディカルキットR」の4つのデメリット
東京海上日動の「メディカルキットR」の特徴を紹介しました。特に「健康還付給付金」という新しいタイプの医療保険に魅力を感じ、加入を決める人もいますよね。
しかし加入する前に、デメリットも知っておく必要があります。
加入するメリットが多く感じる「メディカルキットR」ですが、人によってはデメリットがあることを理解しておかないと、契約後に「知らなかった」となることもあります。
両方の面を知り、検討するようにしましょう。
ここからは「メディカルキットR」のデメリットを紹介します。
保険を利用すると健康還付給付金が減額
先ほど「健康還付給付金」の仕組みについて、特徴のところでお話しました。
保険を使わなければ、所定の年齢になると支払った保険料が全額返ってくるのですが、保険を使ってしまうとその分は差し引かれてしまいます。
もちろん病気やケガに備えるために医療保険に加入するので、必要な時に保険を使うことになります。
しかしそれによって健康還付給付金が減ってしまう可能性があるのは、健康還付給付金に魅力を感じて加入した人にとって、デメリットとして捉えられてしまうでしょう。
還付給付金の受給年齢が決められている
健康還付給付金に関して、もう一つ注意点があります。
健康還付給付金が受け取れる年齢は、あらかじめ決められている事です。
健康還付給付金を受け取れる年齢は、契約した年齢によって違いがあり、以下のように設定されています。
- 0~40歳の場合は60歳または70歳
- 41~50歳の場合は70歳
- 51~55歳の場合は75歳
- 56~60歳の場合は80歳
欲しいときにいつでも受け取れるというわけでなく、その点の柔軟性は低いです。
また無解約返戻型の医療保険ですので、途中で解約しても解約返戻金はありません。
貯蓄として捉えるのではなく、あくまでも医療保険として捉えておくことが大切です。
生命保険料控除が利用できない
「メディカルキットR」は一部分を除き、生命保険料控除を受けることができないデメリットがあります。
「メディカルキットR」と同等商品として「メディカルキットNEO」がありますが、この「メディカルキットNEO」と同等相当商品の部分に関しては、控除の対象となります。
しかし特約などの主契約一部以外は控除の対象から外れます。
これも人によっては損と感じるデメリットになるでしょう。
保障を自由にカスタマイズできない
今は医療保険は、自由に保障をカスタマイズできる商品も多く発売されています。
自由度の高い医療保険で、より自分のライフスタイルやマネープランに合わせて保険に加入することができるため、カスタマイズできる医療保険が人気となっています。
しかし「メディカルキットR」はそのような医療保険と比べると、選べる部分が少なく自由にカスタムできる保険とは言えません。
保険料も割高と感じている人も多く、保険料を押さえて自分にマッチした保障を選びたい人にはあまり向いていません。
特に保障内容に関する部分はしっかりと把握してから契約しないと、万が一のときに困ることになります。しっかりと理解しておきましょう。
医療保険の加入で迷っているなら複数を比較しよう
医療保険は、いろいろな保険会社で販売されていてそれぞれ違った特徴があります。
1社の医療保険だけで判断するのではなく、複数の保険会社の医療保険と比較して選ぶ必要があります。
また自分にどのような保障が必要なのか、保険料はどのくらいなのか、掛け捨てなのか返戻型なのかなど、さまざまな角度から自分に合う医療保険を探すのも重要なポイントです。
自分では必要な保障がわからない、複数と検討するのが難しいという人は「保険相談窓口」などにいる保険のプロに相談するのも良い手段です。
良いところだけを見て決めるのではなく、デメリットも理解してから医療保険を決めることが、失敗しないために大切なことです。
メディカルキットRの情報を把握して加入すべきかを判断しよう
東京海上日動の「メディカルキットR」の特徴やデメリットについて解説しました。使わなかった保険料が返ってくる新しいタイプの保険であり、そこが最大の魅力です。
しかし一方でデメリットになってしまうこともあります。
保険選びで大切なことは「メディカルキットR」の特徴やデメリットなどの情報を正しく把握し、加入するかどうかを決めることです。
まずはどのような医療保険なのか、自分に必要な保障が備わっているかを検討しましょう。