保険に入ろうと思っても、喘息の持病がある人は告知義務があり加入を断られてしまうこともあります。
しかし喘息があっても加入することができることもあります。
そこで今回は、医療保険と喘息の持病についてお話します。喘息がある人が医療保険に加入する際に気を付けるべきことなども合わせてご紹介します。
目次
喘息は医療保険の健康告知が必須
医療保険に加入する際に、健康状態の告知が必要になります。
喘息の持病がある場合には、告知の義務があります。喘息は入院の可能性が高く告知義務のある病気に含まれています。
昔は喘息の持病があることで、医療保険の加入ができないこともありましたが、現在では治療の経過状況などで加入することができる場合もあります。
持病に喘息があると絶対に医療保険に加入できないとは言い切れないため、きちんと告知して加入を申請しましょう。
喘息は悪化すると入院の可能性が高くなる
喘息は、近年大人になってから診断を受けることも多くなっており、悪化すると入院の可能性が高くなってしまうこともあります。
さらに悪化すると最悪しに至ることもある、とても怖い病気の一つです。
季節の変わり目などに発作が起こりやすく、毎回入院になってしまうという人もいるので、出来れば医療保険には入りたいと考える人もいます。
他の健康な加入者とのバランスを取れなくなる
喘息の発作は、季節の変わり目やアレルギー反応により起こりやすく入院になってしまう可能性も高いです。
そのため保険を利用するタイミングが多くなるなど、他の健康な加入者とのバランスが取れなくなることも考えられるのことで加入を断られてしまうこともあります。
保険会社指定の病気に含まれている
保険に加入する際に、告知義務のある病気の中に喘息が含まれています。
告知が必要な内容としては、医師による診察や検査、投薬治療の有無などの詳細があり、喘息もこれらの告知が必要な病気に含まれています。
このように喘息は、医療保険に加入する際には必ず告知をしなければいけない病気です。
医師の診察や投薬を受けている人は、きちんと告知をしないと最悪給付金がでないこともあります。
喘息でも医療保険への加入を認められることもある
医療保険い加入する際に、健康状態の告知が必要な病気の中に喘息が含まれており、現在の状態によっては加入を断られてしまうこともあります。
しかし全ての喘息患者が医療保険に加入できないというわけではなく、場合によっては喘息でも医療保険に加入できることもあります。
加入できる場合として、保険会社によって引受基準が異なること、症状によっては条件付きでの加入が認められること、治療の経過や症状が軽い場合には通常加入も可能性があることなどがあります。
それぞれを詳しくお話していきます。
保険会社によって引受基準が異なる
喘息が医療保険加入の際に告知が必要であるというお話はしましたが、告知した内容を元に保険会社が審査をするので、保険会社によって引受基準に差があります。
そのため、一社がダメでも別の会社だと加入することができた!ということもあります。一社がダメだからと諦めるのではなく、何社か審査を申し込んでみましょう。
症状によっては条件付きでの加入OKが出ることも
喘息の症状が軽症の場合や、入院等がないなど症状によっては条件付きで医療保険に加入ができることもあります。
条件には、割増保険料や特定部位不担保があります。割増保険料は、他の加入者と比べて入院する確率が高いのでその分保険料を上乗せするというものです。
特定部位不担保は、喘息の場合では気管・気管支・肺臓・胸郭及び胸膜の部位での入院があっても、不担保期間は給付金が支払われないというものです。
不担保期間が過ぎれば、喘息や不担保部位での入院でも給付金がでるようになります。
通常加入が認められる可能性もある
喘息の持病があると、加入できても条件付きになってしまう可能性があり通常より「割高になってしまう、もしもの時に給付が出ない」など不安があります。
しかし絶対に条件付きになってしまうというわけではなく、通常加入が認められることもあるのでまずは通常加入目指して申し込んでみましょう。
治療状況の経過がいい
喘息治療経過がいいと判断されると、通常加入が可能な保険会社もあります。しっかりと治療を受け一定期間症状が落ち着いているなどのじょうけんをクリアすることができれば、通常加入することも可能な場合があります。
軽症で入院のリスクが低い
喘息があっても、症状が軽く入院などのリスクがない・低い場合にも通常加入できる可能性があります。
そもそも医療保険に加入が難しいとされる理由に、入院などのリスクが高く他の加入者とのバランスが取りづらいことがあります。
そのため持病の喘息があっても、入院リスクが低い・ないと判断されれば通常加入しても問題ないとされるやすくなります。
喘息があるから、医療保険への加入が難しいのでは?と考えている人も、上記のような理由から、条件付きでの加入が認められたり、場合によっては通常加入できる可能性もあります。
まずは正直に告知して申し込みをしてみましょう。
喘息で医療保険への加入を断られたらどうすればいい?
正直に告知して加入ができなかったということももちろんあるでしょう。
断られてしまった場合、どうしてよいかわからない人もいるかもしれません。
そんな時に、どのようなことを考える必要があるのかをお話していきます。
健康保険制度で対応できないかを検討する
大体の人が国民保険や健康保険に加入していると思います。
その健康保険制度で対応できないかということをまず検討しましょう。
健康保険制度は、保険料を納めている人であれば窓口負担が3割であったり、高額医療費制度を利用できるので病院での支払いが少なくて済むこともあります。
窓口負担3割制度
医療を平等に受けられるように、病院にかかると健康保険に加入している被保険者の支払いは3割となっており、それ以上の支払いの必要がありません。
そのため医療保険に加入していなくても自分で賄えることもあります。
高額療養費制度
窓口負担が3割とはいえ、長期の入院や治療により高額な請求が予想される場合には「高額医療費制度」を利用しましょう。
高額医療費制度とは、年齢や所得に応じて上限額が決まり上限を超えた分に医療費の支払いが免除されるという制度です。
負担能力に応じて上限が決められるので、家計に医療費の負担が過度に重くならずに済む制度を利用するのも有効な手段です。
喘息でどの程度年間治療費がかかっているかを確認する
喘息の治療費が年間どのくらいかかっているかを把握できているという人はあまり多くないのではないでしょうか。
条件付きでの加入を認められたけど、実は保険料割増で支払う方が多く支払っているということもあり、治療費がどのくらいかかっているかということを把握しておくことは大切です。
引受基準のゆるい保険に加入する
先ほど引受基準は保険会社により差があるというお話はしましたが、引受基準が緩い保険に加入するという手段もあります。
どこが緩いという明確な基準の公開はもちろんありませんので、色々な保険会社に申し込みをする必要があります。
告知したうえで、通常加入もしくは条件付きなどで加入できる保険を探しましょう。
喘息の持病により、医療保険への加入が難しい場合には健康保険制度で対応できないかということをまず検討しましょう。
それと同時に、喘息の治療費が年間どのくらいかかっているのかと保険に入っ場合の比較も大切です。
その上で加入が必要と判断されれば、引受基準の緩い保険に加入できるように色々な保険を探してみてはいかがでしょうか。
注意!喘息以外にも疾患があると保険への加入が認められないかも
ここまで喘息についてお話してきましたが、喘息以外にも疾患を持っている場合は保険への加入は難しいでしょう。
先ほどからお話している通り、健康リスクが高いと他の加入者とのバランスお取るのが難しく、加入を断られてしまいます。
喘息以外にも疾患をもっているという人の医療保険への加入は、まず不可能なことが多いことを理解しておきましょう。
喘息でも加入できるか迷ったら保険相談を利用してみよう
喘息でも医療保険に加入できるのか?ということについてお話してきましたが、迷った場合には保険相談窓口で保険のプロに相談することをおすすめします。
保険相談は色々な会社が運営しており、保険の専門家が複数の医療保険を相談してくれるサービスのことです。
保険の専門家が保険相談に対応してくれる
保険相談は、保険に関する専門家が今入っている保険の見直しや必要な保険の相談などに乗ってくれるので、保険のことはよくわからないという人でも安心して相談することができます。
また多くの会社が無料で相談に乗ってくれるので、気軽に相談することができるのが心強いです。
複数社の医療保険を提案してもらえる
保険相談窓口では、複数の保険会社と提携していることが多く会社を超えて医療保険を紹介してもらうことができます。喘息の持病があるけど、加入できる保険がないかということにも親身に相談に乗ってもらうことができます。
保険をよく知らない人が探そうと思っても、どうしてよいかわからないことも多いでしょう。
そんな時に多くの保険を取り扱っている相談窓口に行き相談することで、メリット・デメリットを始めわからないことに答えてくれるので安心して任せることができます。
喘息でも大丈夫な保険を探したいという時には、頼ってみてはいかがでしょうか。
喘息でも告知審査を受けて保険に加入できるかを調べてみよう
喘息でも医療保険に加入できるのか?ということについてお話してきました。
結論は加入することも十分に可能です。
しかし経過や入院頻度等にもよりますので絶対とは言い切れません。
加入したいからと告知に虚偽をして加入してしまうと、後々に給付が支払われないということにもなりかねませんので、しっかりと告知した上で審査を受ける必要があります。
また引受審査には会社ごとに差があり、一社がだめだから全てダメということではありません。
色々な保険に申し込んでみることも有効な手段と言えます。
まずはしっかりと告知をして審査に通るのか調べることが大切です。