実家暮らしから一人暮らしを始めた方が行きあたるのが、毎月の生活費で給料を使い切ってしまうことです。
毎月支払われる給料から固定費を差し引いてしまえば、自分で自由に使えるお金が少ししか残されておらず、貯金に回すお金がない!という方も居るでしょう。
一人暮らしでも将来の結婚や出産を考えて、できる限り貯金をしておきたいですよね。
生活を維持しながら節約を効果的に進めるためには、まず固定費から根本的に見直す必要があります。
今回は一人暮らしの皆さんが、生活に余裕を持たせるために実際に始められる節約方法を、徹底的に解説していきます。
目次
一人暮らしにかかる費用項目は2パターン
一人暮らしに係る費用項目は、固定費と変動費の2パターンがあることをご存じでしょうか?
固定費とは毎月支出する金額が決まっているもので、家賃や水道光熱費が当てはまります。
使いこんだり更新がなければ、基本的に支払う金額の幅が決まっていることが多いです。
一方で変動費とは、月によって支払う金額の代わる生活費のことを指します。
交際費や医療費がこれに当てはまります。
一人暮らしで節約するなら固定費から!4つの理由
一人暮らしで節約するなら固定費から!といわれますが、いまいちピンと来ていない人も多いですよね。
一人暮らしで節約するなら固定費からといわれる理由は、以下の4つです。
- 毎月固定で支払う金額を節約すれば余力が生まれる
- 節約のストレスが少ない
- 節約の管理がしやすい
- 家族がいない分突き詰められる
以下で詳しく解説していきます。
毎月固定で支払う金額を節約すれば余力が生まれる
一人暮らしで固定費を節約することで、生活の余力が生まれやすくなります。
固定費はほぼ毎月出ていくことが決まっているお金ですので、給料を受け取ったら必ず手元に取っておかなければなりません。
しかし固定で出ていく分を計算して節約することができれば、毎月決まった金額が今までよりも浮く計算になります。
また固定費はプランの見直しをしやすいこともあり、根本から見直しやすいため、節約の第一歩としては最適なのです。
節約のストレスが少ない
一人暮らしで節約といえばまず思いつくのが食費ですが、食費の節約は実は意外と続かないことが多い野をご存じでしょうか。
食事は毎日の習慣ではあるものの、ある程度楽しめる要素がないと人間イライラしてしまいます。
また交際費など自分で自由に使えるお金を節約してしまうことで、生活のガス抜きができなくなってしまいます。
固定費はただプランを見直して、不便でない範囲で契約を替えれば実行できるものです。
他の費用よりもストレスが少なく、節約を進めることが可能です。
節約の管理がしやすい
固定費の場合節約の管理がしやすいメリットもあります。
節約を始めるには、まず今の段階でどの程度使っているのを調べるために、1か月の支出を見直す必要があります。
食費や衣服費の場合、もらったレシートをもとに管理する必要がありますが、最近はレシートを管理していない人も多いでしょう。
正しい金額を把握するのが非常に難しいので、どこを削っていいか判断がつかないこともあります。
固定費であれば月に一回の引き落としだけで済みますから、請求書や検針票をみればいくら支払ったのかの判断がつきやすくなります。
また口座引き落としなら口座からの出勤履歴で確認できるので、節約の管理がしやすくなるのです。
家族がいない分突き詰められる
一人暮らしの場合家族がいないため、節約をとことん突き詰められるメリットもあります。
仮に家賃を節約する場合には、部屋数を考慮しなくても良いので、ワンルームで自分の生活しやすい環境を用意すればOKです。
自分の許容範囲で節約を進められますので、一人暮らしのうちに節約しておくことをおすすめします。
一人暮らしが今日からできる固定費の節約方法10選
一人暮らしが今日から実践できる固定費の節約方法は、以下の10個です。
- 契約している電気のアンペア数を見直す
- 待機電力を減らすために使っていない電化製品のコンセントを抜く
- 付けおき洗いを徹底する
- 調理なら電子レンジを活用する
- トイレの大と小を使い分ける
- シャワーヘッドを変更する
- 格安SIMに乗り換える
- サブスクサービスの契約を解除する
- 電気を付けたり消したりしない
- Wi-Fiとスマホ代のセットサービスを利用する
契約している電気のアンペア数を見直す
契約している電気会社からの請求書を確認して、電気のアンペア数がどの程度かをチェックしてみてください。
電化製品にはそれぞれアンペア数が決められており、アンペア数に応じて基本料金が決められています。
各電化製品を同時に利用した時に、契約アンペア数以下であれば、問題なく利用できます。
以下は東京電力のアンペア数に応じた基本料金をあらわした表ですが、実際契約アンペア数が少ない場合には基本料金が低くなっていくことがわかります。
ご契約アンペア(A) | 10 | 15 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
基本料金(円/月、税込) | 280.80 | 421.20 | 561.60 | 842.40 | 1,123.20 | 1,404.00 | 1,684.80 |
(引用:東京電力)
家に電化製品が少なく、同時に使う電化製品が少ない場合には契約アンペア数を切り替えることで料金を抑えることが可能です。
待機電力を減らすために使っていない電化製品のコンセントを抜く
待機電力を減らすために、使っていない電化製品のコンセントを抜くことも、固定費の節約につながります。
電化製品はコンセントにつないでおくだけで、待機電力が発生し、電気代がかかります。
冷蔵庫のように常時稼働しなければいけないものを除いて、使うたびに都度コンセントを抜くようにしましょう。
特に大きな家電の場合は待機電力も大きくなりますから、こまめに抜くことをおすすめします。
付けおき洗いを徹底する
食器を洗うときは付けおき洗いを徹底して行いましょう。
食器を洗うときに水を出しっぱなしにすることで、無駄に水道代がかさんでいきます。
桶に水を張っておいて、使った食器を入れて汚れを浮かせておきましょう。
付けおき洗いをすることで無駄に水を使って汚れを流す必要もなくなります。
また付け置く前にティッシュなどで汚れを拭きとっておくと、より効果的です。
調理なら電子レンジを活用する
必ず火を通さなければいけないものであれば、電子レンジを活用してガス代を節約しましょう。
ガスは食材全体に火がいきわたるまでに時間がかかりますから、長時間ガスを使う必要があります。
電子レンジを活用すれば短時間で全体に火をいきわたらせることができますので、ガス代の節約になります。
電気代はかかりますが、ガスを長時間使うよりは安く済みます。
もしも自宅に圧力なべがあるなら、一定時間に込んだ後に圧力なべの中に入れておけば、ガスを使わずに調理が完了します。
トイレの大と小を使い分ける
トイレのレバーの大と小を使い分けることも重要です。
大と小ではタンクで使う水の量が異なります。
必要以上に水を使わないために、流すものの大きさに合わせて大と小を使い分ける習慣をつけるようにしましょう。
シャワーヘッドを変更する
現在使っているシャワーヘッドが変更可能なのであれば、水圧の強くなるものに変更してみましょう。
シャワーは水圧が強くないと嫌という人も多いでしょうが、ついつい水圧を多角して無駄に水を使っていることもあるでしょう。
シャワーヘッドが交換できるタイプなのであれば、市販されているものに変更してみてください。
水圧の高いシャワーヘッドになれば、同じ水量を使っていても水道代が抑えられるメリットがあります。
格安SIMに乗り換える
大手キャリアで契約している場合には、格安SIMに変更することも検討してみてください。
大手キャリアはサポートや機能が多い分、月々の携帯代が高い傾向にあります。
格安SIMに乗り換えることで、基本料金を下げることができます。
一般的に1ヵ月の携帯代金は大手キャリアで約1万円、一方で格安SIMの場合は2000~3000円で済むことが多いです。
もちろん成約はあるものの、日常生活で利用するのには困りませんから、切り替えて固定費を根本から節約できるようにしましょう。
サブスクサービスの契約を解除する
契約しているサブスクリプションサービスの内容をチェックして、必要ないものは解除するようにしましょう。
動画配信サービスを複数契約している方も多いでしょうが、複数のサービスで扱っているコンテンツが似通っていることも多いです。
サブスクサービスの契約を解除することで、1,000円単位ではありますが出費を抑えることができます。
スマホの管理画面を開いて、無駄に支払っているサブスクサービスがないかを、今チェックしてみてください。
電気を付けたり消したりしない
基本的なことではありますが、電気を付けたり消したりを頻繁にしないことも重要です。
電気は立ち上げる時に一番出力がかかりますから、毎回付けたり消したりを繰り返していると、電気代が高くなってしまう可能性があります。
もちろん長時間のつけっぱなしはNGですが、こまめすぎるオンオフはしない方が得策です。
Wi-Fiとスマホ代のセットサービスを利用する
Wi-Fiとスマホ代のセットサービスを利用することで、通信費をいくらか節約することも可能です。
携帯会社の中には、Wi-Fiとセットでスマホを契約することで、セット割引が適用されることがあります。
また家族でスマホに加入しておくことで、さらに家族割を受けられることもあります。
スマホ代の割引サービスを有効活用していきましょう。
固定費を節約するときの注意点
固定費を節約するときには、下記の注意点も把握しておきましょう。
- 節約した金額をきちんと家計簿などに記録しておく
- 極端に節約しようとしない
以下で詳しく解説していきます。
節約した金額をきちんと家計簿などに記録しておく
固定費を節約した場合でも、節約できた金額をきちんと家計簿に記録として残しておきましょう。
せっかく固定費を減らせたとしても、どの程度削減できているのかが可視化できていないと、また使い込んでしまう原因になります。
毎月使った金額をノートでもいいので記録しておきましょう。
もしも口座振替ですべて支払っているのであれば、口座と連携できるアプリを入れておくことで、自動で家計簿をつけてもらうこともできますので、是非活用してみてください。
極端に節約しようとしない
節約を始めるとなると、極端にすべてを切り詰めようとする人も多いですが、極端な節約は体調を崩す原因にもなります。
例えば猛暑の中で電気代を節約したいからと、クーラーを使わずに生活したり、逆に寒い中で暖房を使わずに生活しているケースです。
光熱費を節約したいからと切り詰めてしまうと、病院に搬送される事態になることもあり、逆に医療費で生活が苦しくなることもあります。
適度な節約で納めるようにしましょう。
一人暮らしは固定費以外もコツコツ節約することが大事
固定費の節約に成功したら、固定費以外もコツコツ節約するように心がけることも大事です。
固定費以外の節約方法は以下の通りです。
食費は食材をうまく使いまわして自炊
一人暮らしの食費節約はうまくいかないことが多いといわれていますが、食材をうまく使いまわすことで解決できます。
よくある失敗が節約レシピを片っ端から調べてしまい、食材を使い切らないうちに次の食材を買ってしまい、結果的に買った方が安くなってしまうケースです。
一つの食材を中心にどこまでレシピを拡大できるかが、腕の見せ所になります。
自炊をして安く済ませたいのであれば、食材の使いまわしは基本です。
【一人暮らし向け】食費を自炊なしで節約する方法!食費を効率よく浮かせる方法を徹底解説
【一人暮らし必見】自炊しても節約にならない!間違った自炊方法と改善法を解説
キャッシュレス決済のポイントを有効活用する
キャッシュレス決済で生活費を支払って、ポイントを有効活用することも重要です。
ペイペイなど、支払った金額に応じて、現金換算されるポイントが付与されることもあります。
使った金額に応じてもらえる還元ポイントを利用して、出費を出来るだけ削っていくことをおすすめします。
クレジットカード払いと現金払いどっちが節約できる?徹底比較検証します
一人暮らしの生活費を減らしたいならFPに相談してみよう
一人暮らしで生活費を少しでもへらして節約したいのであれば、FPに相談してみるのも一つの手です。
ファイナンシャルプランナーは、家庭向けだけではなく単身者の家計相談にも対応してくれます。
既に加入している保険だけではなく、家計の中で払いすぎているものはないか、削減できるところはないかを一緒に見直してくれます。
ほけんのぜんぶでは、専門資格を持つファイナンシャルプランナーが、皆さんの家計を診断して不必要な項目はないかを判断してくれます。
完全無料で対応してくれるので、気になる方は是非チェックしてみてください。
\FPにお金の相談を相談したいなら/
一人暮らしの固定費を見直して生活に余裕を持たせよう
いかがでしたか?
一人暮らしは生活費を親に頼ることもできませんから、どこかで節約を心がけないと、毎月の生活が苦しくなってしまうことも多々あります。
固定費が一番削りやすい項目ですので、固定費を見直して生活に余裕が持てるようにやりくりしていきましょう。