自転車は、通勤通学・買い出しなど、便利な移動手段ですよね。
特に、コロナ禍をきっかけに自転車の利用を始めた方も、多いのではないでしょうか。
自転車は危険が隣り合わせのため、事故に巻き込まない・巻き込まれない工夫が大切です。
しかし、「万が一の事態でも補償を受けたい」「自転車保険のおすすめはあるのかな」など、自転車保険に関する悩みが多いですよね。
便利な保険ですが、実は、補償内容や自転車保険の存在そのものを知らない方も多いのです。
今回は、自転車保険の選び方から、世代別のおすすめ保険まで徹底解説。
本記事を読めば、自転車保険を選ぶ際の迷いが消えるはずなので、ぜひご参考にしてください。
目次
自転車保険とは
自転車保険とは、自転車の利用中にケガした・ケガさせたなどのリスクを保障する保険です。
自転車保険には、個人賠償責任補償と傷害補償の2種類の補償が含まれています。
- 個人賠償責任補償→2億円までといった限度額の範囲内で賠償責任を補償
- 傷害補償→ケガで通院や入院した場合、1日に1,000~5,000円の保険金
単品加入できる保険がありますが、自転車を使う際はどちらとも非常に大切な補償です。
個人賠償責任補償と傷害補償が含まれている自転車保険に加入しましょう。
自転車保険の必要性
自転車保険の必要性は非常に高い傾向にあります。
なぜなら、2019年に全国で発生した自転車事故の件数は、13,094 件に達するためです(「令和元年中の都内自転車の交通人身事故発生件数」より)。
自転車事故は年々増加傾向にあり、前年度と比較すると、200件以上増加。
自転車事故は、全体の交通事故の40.6%を占めており、交通事故の3件に1件以上は自転車事故となります(「令和2年中の都内自転車の交通人身事故発生件数」より)。
特に、朝と夕方の通勤通学・帰宅時間で、自転車事故が発生する確率が高い傾向にあります。
移動手段が自転車のサラリーマンや高校生は、より一層注意しなければなりません。
また、子どもを乗せた自転車事故も多いため、自転車を使うあらゆる世代が事故に気を付け、備える必要があります。
「安全運転すれば自転車保険は不要」といった意見がありますが、自転車事故はいつ、どのタイミングで起こるかわかりません。
相手をケガ・死亡させてた場合は約5,000万円~1億円前後の賠償金が請求されるので、自転車保険に加入して万が一の事態に備えましょう。
自転車保険に加入義務はある?
自転車保険の加入義務は、各都道府県の自治体によって異なります。
直近では、2021年4月に宮城県と群馬県が加入義務としました(2021年4月時点 au損保調べ)。
対して、千葉県は千葉市内のみ義務化など、都道府県・自治体によって対応がさまざまです。
「加入義務」or「努力義務」と定義する場合が多いため、自分の自治体が加入義務を設けているかどうかを、確認しましょう。
しかし、自転車を利用する以上、ケガする・させてしまうのリスクは隣り合わせのため、加入義務の有無を問わず、自転車保険に加入するのがおすすめです。
自転車保険の加入が義務化! 未加入時の罰則や義務化された地域を紹介!
自転車保険の選び方【5つのポイント】
自転車保険の選び方を、5つのポイントにわけて解説します。
保険選びは悩みますが、ポイントを把握しながら選択すると、自分にぴったりな保険が見つかりますよ。
保険料の安さ
自転車保険は毎年の固定費になるため、まずは、保険料の安さから考えましょう。
しかし、保険料が安い=補償が少ないといったケースも少なくはありません。
保険料の安さと補償内容の手厚さを天秤にかけながら、選択しましょう。
例えば、自転車保険は、家族プラと個人プランの2つに分類されます。
- 個人プラン→年額約4,000円
- 家族プラン→年額約7,000円
上記は年額の平均値のため、保険料の基準にすると選択しやすいですね。
保険は安さだけではなく、安さと補償範囲の広さが大切。
補償内容
補償内容は、個人賠償責任補償と傷害補償の2つを確認しましょう。
個人賠償責任補償の場合、1億円の保険金が基準になります。
相手をケガ・死亡させてしまった場合の過去最高金額は、9,521万円のためです。
なので、1億円の個人賠償責任補償を基準にするのがおすすめ。
対して、自分の通院費や入院費が対象の障害補償の場合、入院給付金、死亡・後遺障害保険金の2種類を確認しましょう。
保険によって補償範囲が異なるためです。
個人プランor家族プラン
自転車保険には、個人プランと家族プランの2種類にわかれ、補償対象が異なります。
- 個人プラン→補償の対象者は1名
- 家族プラン→補償対象者は複数人。家族で自転車に乗る場合におすすめ。
個人プランは、自転車の使用用途が限定され、家族で使わない場合に向いています。
しかし、保険会社によっては年齢の下限と上限が設定されている場合があります。
個人プランを選択する際は年齢条件を確認しましょう。対応して、家族で自転車に乗る場合は、家族プランがおすすめです。
家族それぞれが個人プランに加入するよりも保険料が安く、加入する人数が多い程、割安になる傾向が高いためです。
家族プランを選択する場合は、何等身以内が保証範囲か、事前にチェックしましょう。
また、夫婦プランもあるため、夫婦で自転車を使う場合はおすすめです。
サポート体制
自転車保険の補償の他にも、さまざまなサービスが存在します。
- 示談交渉サービス→事故の加害者と被害者が、損害賠償の金額を決める話し合いを保険会社が請け負うサービスです。加害者にとっても、示談交渉は精神的なストレスを感じるため、非常におすすめのサービス。
- 緊急医療相談サービス→夜間・休日診療をおこなっている病院を教えてくれるサービス。事故が起きた緊急時でも、慌てずに対処できますね。
- ロードサービス→スポーツ自転車で長距離走る方におすすめ。いつ起こるかわからないパンクといったトラブルに対応してくれるため、万が一の事態でも安心です。
サービスを利用する際の注意点は、搬送距離と利用回数です。
自宅から50kmの搬送・利用回数は年に4回までと、上限が定められているためです。
なかでも、示談交渉サービスは万が一の事態に強い味方になってくれるサービスですが、自分に合ったサービスを選択しましょう。
その他のポイント
保険期間や積立プランなど、その他のポイントも大切。
保険期間は1年契約が基本で、月払いと年払いから選択でき、年払いがお得になるケースが多い傾向にあります。
1ヵ月契約できる保険もあるため、旅行や帰省した際に現地の自転車を利用する場合は、とてもおすすめです。
また、保険料を払う際のプランも大切です。
積立プランの場合、通常の補償を受けながら、保険の満了期に一定の満期仮戻金を受け取れるためです。
掛け捨て型とは違い、貯蓄性能がある積立は、とてもお得ですよね。
【ドコモやセブンイレブンも】世代別・おすすめの自転車保険ランキング
家族向けや高校生向けなど、おすすめの自転車保険を世代別に紹介します。ランキング形式で紹介するので、ぜひご参考にしてください。
家族
家族向けのおすすめ自転車保険は、下記の3つです。
- au損保
- 損保ジャパン
- ZuttoRide
自転車保険は家族型で加入すると安くなる?保険料や補償内容を解説します
1位 au損保「自転車向け保険 Bycle」(ブロンズ)
携帯のキャリアでおなじみのauが提供する自転車保険は、非常におすすめ。
自転車の乗車時はもちろん、乗車時以外の交通事故やケガなども補償範囲内のため、あらゆるシーンで役立つ保険です。
相手を補償する際に使う個人賠償責任補償は2億円なので、とても十分な補償を受けられます。
示談交渉サービスもついており、万が一の事態にも安心して備えられますね。
また、家族で加入する場合(人数は無制限)、月々680円です。個人で加入した時よりも、半額の料金で家族全員が補償を受けられます。
利便性が高いため、非常におすすめな自転車保険です。
2位 全日本交通安全協会・損保ジャパン「サイクル安心保険」(プランA)
損保ジャパンは、多くの利用者から高評価を受け、プランの種類が豊富な自転車保険です。
個人賠償責任補償は1億円で、示談交渉サービスも付いています。手厚い保障があれば、安心して自転車を利用できますね。
プランは、A・B・Cと3種類存在し。1,670~4,370円と、上記の補償以外で必要な補償がついているタイプを自由に選択できます。
他にも、交通傷害ワイド補償コースといった、より手厚い保障が受けらえるサービスが用意されています。
公式サイトはこちら
3位 ZuttoRide「サイクルライド保険」(スタンダード)
サイクルライド保険は、保険料の安さと補償の手厚さの両方を、実現した自転車保険です。
月々の保険料は236円から利用でき、個人賠償責任補償は3億円なので、自転車保険の利用が初心者の方でも、加入しやすいですよね。
また、傷害補償も充実しています。
入院費は6,000円で、通院費は1,000円と、それぞれの金額を1日ごとにもらえます。
自分がケガした場合でも、治療費を手厚くカバーしてくれるのは、とても頼もしいですよね。
夫婦
夫婦タイプのおすすめの自転車保険は、楽天損保と東京海上日動です。
1位 楽天損保・サイクルアシスタント
楽天損保は、楽天市場といった楽天が提供するサービスを利用する方におすすめ。
月々の保険料の支払いで、保険料の1%分のポイントを受け取れるためです。
月々250円から加入でき、個人賠償責任補償は1億円。万が一、死亡・後遺症のような事態になったとしても、250万円の保険金をもらえます。
「楽天でお得に使いながら、手厚い保障を受けたい!」といった方におすすめ。
2位 東京海上日動・eサイクル保険
東京海上日動のeサイクル保険の夫婦タイプは月々500円から加入できます。
2人で半分にすれば、1人あたり、250円の計算になるため、非常にお得ですね。
また、保険の更新は自動更新のため、更新日を心配する必要がなくなります。
個人賠償責任補償は最大1億円なので、安心した補償を受けられますね。
夫婦で利用したい方におすすめな、自転車保険です。
高校生
高校生におすすめの自転車保険は下記の通りです。
いずれも、加入できる年齢が18歳以上なので、保護者が加入→子どもが使うといった流れで利用しましょう。
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
1位 セブン-イレブンで入る自転車保険
セブンイレブンで入る自転車保険は、三井住友海上が引受保険会社なのが特徴。
最寄りのセブンイレブンで加入でき、個人賠償責任補償は3億円なので、手軽さと手厚い補償の両方を兼ね備えています。
個人プランや家族プランなど、幅広く準備されているため、自由に選択できます。
また、示談交渉サービス・24時間受付のコールセンター・緊急医療相談サービスなど、幅広いサービスがあるのも魅力。
利用者をあらゆる面からサポートしてくれます。
2位 ローソンの自転車保険
ローソンの自転車保険は、東京海上日動が引受保険会社です。
なかでも、個人賠償責任補償の金額が無制限なのが、大きな魅力。
必要に応じて上限を設定できるため、万が一の事態にしっかり備えたい方におすすめの自転車保険です。
示談交渉サービスや24時間受付のコールセンターが利用できるため、緊急事態にも慌てずに対処できます。
高校生にとって、自転車は通学やプライベートなど、幅広い用途を担うため、安心した補償を手軽に受けられるのは素敵ですよね。
3位 FamilyMart・自転車向け傷害保険
FamilyMartの自転車保険は、損保ジャパンが引受保険会社です。
保険の管理がFamilyMartでできるうえ、個人賠償責任補償は3億円と、十分な補償を受けられます。
他にも、24時間受付のコールセンターがあり、いつ事故が起きても、連絡できます。
個人プランのみなので、保護者が加入し、高校生の子どもが利用するといった流れを選択しましょう。
子ども
子どもにおすすめの自転車保険は、子ども総合保険とこくみん共済です。
子ども総合保険
子ども総合保険は、園児から大学生の子どもと、シニアに特化した保険です。
自転車保険は、充実コースと基本コースの2種類で、月々417円・300円で利用できるのが特徴。
充実コースの場合、個人賠償責任補償は3億円なので、満足のいく保険金額ですね。
自転車保険は以外にも、生命保険や自動車保険など、幅広い保険があるため、一度公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
あなたにぴったりな保険が見つかるかもしれません。
こくみん共済・障害Wタイプ
こくみん共済が提供している保険は、自転車保険のみならず、日常生活のケガも補償する保険です。
自転車保険の場合、ケガした部位と症状によって迅速な保険金をもらえるのが特徴。
特に、小さい子どもが公園や自転車を利用する際、ケガの危険と隣り合わせですよね。
月々の料金は1,800円ですが、自転車の利用を含め、日常生活を補償してくれるのは、万が一の事態でも安心です。
自転車保険を積極的に利用して快適な自転車ライフを!
世代別におすすめの自転車保険を紹介しましたが、いかがでしょうか。
自転車保険はさまざまな種類が存在し、特徴やメリットなどが大きく異なります。
なので、利用者の年齢や自転車を利用する頻度や用途を考慮しながら、自転車保健を選択するのがおすすめ。
自分にぴったりな自転車保険を見つけて、安全で快適な自転車ライフを送ってください。